カロリーが高いと太る、カロリーが低いと太らないと、よくいわれますね。
しかし、このカロリーが高いということは、一体どういうことなのでしょうか。
カロリーが高いといっても、100g当たりのカロリーなのか、1食分のカロリーなのかによって違います。
とはいっても、肥満を指摘されたり、ダイエットをしたいときは、できればどちらも避けたいですよね。
今回は、カロリーが一番高いといわれる食品や食材についてご紹介しましょう。
油脂の中でカロリーが一番高いもの
食品成分表は、可食部(食べられる部分)100g当たりのカロリーが表示されています。
市販されている食品成分表で一番カロリーが高いものを探すと、当然のことですが油脂類です。
脂質は1gおよそ9キロカロリーになりますので、100g摂るとほぼ900キロカロリーになります。
油脂といっても、種類によって脂質以外の栄養素が含まれているものもあり、例えば、バターは脂質の他に、ビタミンAやビタミンD、ビタミンEが含まれています。
オリーブオイルやサラダ油にも、ビタミンEが含まれていますが、ゴマ油やラードはほとんどが脂質になります。
中でも、ラードは一番カロリーが高く、941キロカロリーです。
バターは100gで763キロカロリーになりますので、ラードのほうが高カロリーになります。
ラードを100gに食べることなんて普通はありませんが、ラードは月餅やちんすこうなどに使われています。
沖縄のお菓子ちんすこうを5人分作る時には、なんとラードを100g使います。
1人当たり20gですが、ラードだけで188.2キロカロリーになりますよ。
ちんすこうにはバターを使っていないからとたくさん食べてしまうと、バター以上にカロリーを摂ってしまうことになります。
パウンドケーキも、バターを100g以上使い、脂質の分だけで150キロカロリー以上です。
ほかにも小麦粉を使いますので、食べすぎるとカロリーの摂りすぎになりますので注意しましょう。
普通に油だけと考えれば100gも摂ることはありませんが、食材に使うと意外とカロリーを摂ってしまいますね。
カロリーが一番高いカップ麺
皆さんは、ラーメンは好きですか?
手軽にお腹一杯になるラーメンは、お店のものもインスタントのものも、ラーメンはカロリーが高いイメージがあります。
それでは、ラーメンの中で一番高いカロリーのものはどんな種類のものでしょうか。
そして、どれくらいのカロリーがあるのでしょうか。
まずは、身近なインスタントラーメンからです。
インスタントラーメンには、油揚げ麺と生麺があります。
油揚げ麺は油で揚げているために、生麺よりもカロリーが高くなります。
そして、その中でも最も高くなるのは、普通のカップ麺よりもカップ焼きそばです。
カップ焼きそばの中でも、2018年の夏にとんでもないものが出たのを、皆さんは覚えていらっしゃいますか。
そう、ペヤングの超超超大盛GIGAMAXですね。
一つで2142キロカロリーは成人1日分のカロリーで、もちろんカップ麺の中で一番の高カロリーです。
食べたことのあるかたは、満腹を感じることはできましたか。
思ったよりも物足りなかった、という人もいるのではないでしょうか。
ペヤングの超超超大盛GIGAMAXは期間限定のため、最近は見かけませんね。
しかし、ペヤング超大盛焼きそばはあり、こちらは1081kカロリーになります。
ちょっとしたランチセット並のカロリーです。
カップ麺の中でもカップ焼きそばはいずれも高カロリーで、一平ちゃんやUFOなど、ほとんどが700キロカロリーを超えます。
ラーメン屋さんで一番カロリーが高いのは?
人気のラーメン屋さんにも、1杯で1000キロカロリー以上のメニューはたくさんあります。
そのなかでも一番カロリーが高いのは、背脂が入っているものやこってり味、つけ麺などです。
中でも一番高いのは、ラーメン二郎のラーメン大盛で、店によって多少のカロリー差はありますが、2000キロカロリーを超えます。
昼のラーメン一杯で、1日分のラーメンを食べてしまうということになりますね。
同じラーメン店のラーメンでは、一番カロリーが低い味は、醤油ラーメンです。
味は、醤油よりも塩や味噌味の方が高くなります。
具沢山のラーメンもカロリーは高いですが、野菜やチャーシューは、糖質以外のカロリーもありますので、摂り方によっては具が少ないラーメンよりも健康には良いですね。
そして、一番カロリーが高いのは、つけ麺です。
つけ麺はとても美味しいですが、ほかのラーメンが600キロカロリーくらいのお店でも、つけ麺メニューを1杯は1000キロカロリー前後になります。
つけ麺は、普通のラーメンよりも、麺の量が多いということが理由のようです。
また、麺をつけていただくため、汁自体が濃い味になっているのも、高いカロリーになる原因ではないでしょうか。
つけ麺大好きな人は、カロリー過多に気をつけてくださいね。
ラーメンが食べたいときは、野菜をたっぷりトッピングした醤油ラーメンがおすすめです。
アイスクリームで一番カロリーが高いのは?
食後のデザートは別腹、というのは医学的に正しいということですが、デザートによってはカロリーが気になりますよね。
比較的カロリーが低めのデザートはゼリーになりますが、デザートのなかで一番高いものは何でしょうか。
アイスクリームが好きな人は、ハーゲンダッツやサーティーワンといった、バニラたっぷりの高脂肪アイスが高カロリーというイメージをもっているかもしれません。
しかし、実はラクトアイスと呼ばれるバニラアイスも高カロリーなのです。
ハーゲンダッツのバニラ味は、1個あたり244キロカロリーになります。
最近人気の黒蜜きな粉は184キロカロリーと、意外と低カロリーです。
一番カロリーが高いのは、マカダミアナッツで297キロカロリーになります。
ところが、ラクトアイスと呼ばれるエッセルスーパーカップは1個380キロカロリーで、ハーゲンダッツのマカダミアよりも高カロリーです。
2018年の夏に流行ったセブンイレブンのワッフルコーンのチョコミントは、1個364キロカロリーにもなります。
さっぱりした味わいのチョコミントですが、ハーゲンダッツのアイスよりもカロリーが高いとは驚きですね。
乳脂肪が高いハーゲンダッツのアイスには、たんぱく質も豊富に含まれます。
マカダミアナッツには、ビタミンEやミネラルも含まれているため、カロリーだけでアイスクリームを選ばないというのも大切です。
チョコレート味のアイスは、思ったほど高カロリーではないものもあり、ゴディバのチョコレートのアイスバープラリネは275キロカロリー、ゴディバのフォンダンショコラは234キロカロリーです。
エッセルスーパーカップは、現在市販されているアイスクリームの中では一番カロリーが高いようです。
アイスがお好きな人は、食べすぎに気を付けてくださいね。
一番カロリーが高い飲み物
カロリーを気にしている人は、緑茶やウーロン茶、ミネラルウォーターといった甘味料が入っていない飲み物を選ぶ人もいますね。
しかし、時々甘い飲み物が欲しいと思うこともあります。
そんな時に、人口甘味料を使った清涼飲料水を選ぶ人もいますが、できれば自然なものが良いですね。
とはいうものの、市販の清涼飲料水のカロリーは高めです。
500mlのペットボトルのサイズで比較してみましょう。
甘い清涼飲料水はカロリーが高いというイメージがありますが、炭酸が入っているものと炭酸が入ってないものでは、甘味の感じ方が違いますね。
そのため、炭酸が抜けると甘味が強くなり、飲むことができないというものもあります。
その代表がコーラです。
コカ・コーラ1本のカロリーは2、25キロカロリーになります。
三ツ矢サイダーは210キロカロリーです。
コーラやサイダーを上回るのが、ファンタです。
ファンタオレンジは1本230キロカロリーで、コカ・コーラ社で販売されている一般的な清涼飲料水では一番カロリーが高いと思われます。
しかし、そんなファンタよりもカロリーが高いのが、清涼飲料水がサントリーのデカビタCダブルチャージです。
デカビタCダブルチャージは、1本245キロカロリーになります。
ほかにも、キリンビバレッジのトロピカーナはサイズが330ml入りと小さめのため、カロリーは155キロカロリーになりますが、500mlなら235キロカロリーで、意外と高めになります。
100%の清涼飲料水は果糖がっぷりでカロリーが高めになりますので、ペットボトルはもちろんですが、紙パック入りのものでも、500mlサイズを一度に飲まないようにしましょう。
カロリーが高くても脂肪やエネルギーになるだけではない食材
カロリーが高いといっても、食べ物や食材、飲み物と種類によって様々ですね。
最後に、野菜や果物・肉・魚・穀類など食材で一番カロリーが高いものは何なのか、みていきましょう。
カロリーとなる栄養素には、糖質・脂質・たんぱく質の三大栄養素がありますが、そのうちのたんぱく質は人の構成成分となるため、摂っても筋肉や皮膚などになります。
よく、高たんぱく低脂肪という言葉がありますが、たんぱく質も1g摂れば4キロカロリーになります。
高たんぱくの食材は、高カロリーになるということです。
しかし、たんぱく質で摂ったカロリー脂肪になるわけでは無いので、必ずしもカロリーが高いものが太るとはいえないということですね。
そこで、肉や卵・魚はたんぱく質食品です。
例えば、サンマは一尾で350~400キロカロリーありますが、カロリーのおよそ1/3がたんぱく質になります。
カロリーだけを見ると、ペットボトルのコーラやご飯茶碗一杯分よりも高くなりますが、ほぼ糖質のご飯やコーラと違い、全てがエネルギーや脂肪の素になるわけではありません。
肉やチーズなどの乳製品も同じで、乳製品の中で一番100g当たりのカロリーが高いナチュラルチーズ475キロカロリーでも、そのうちの1/3はたんぱく質になります。
そのため、最近はチーズや肉の赤身、魚はダイエットに良いといわれています。
チーズは低糖質食品なので、低糖質ダイエット向きの代表の一つですね。
ほかにも、100gで400キロカロリーを超える食材には、ドライソーセージやベーコン・凍り豆腐がありますが、いずれもたんぱく質が多く含まれています。
ほかの栄養も見て選ぼう!
何かを食べる時に、カロリーが高い食品や食材をつい避けてしまうことがあります。
もちろんカロリーが高いものには、脂肪が多く含まれている可能性は高くなりますが、カロリーだけでは一概に脂肪につながらないものもあります。
食品や食材を選ぶときはカロリーだけではなく、含まれるほかの栄養も見て選びましょう。