味噌汁の具といえば、豆腐に油揚げ・ワカメ・ネギ・大根・ほうれん草など定番と呼ばれるものがあります。
中でも豆腐は定番中の定番といってもいいほどです。
ファミレスのランチや定食屋の味噌汁の具にもなっていますね。
豆腐と油揚げの味噌汁にはどんな効能があるのでしょうか?
そして、豆腐や油揚げには定番の味噌汁の他に、どんな具との組み合わせが美味しいのでしょうか?
今回は、味噌汁の豆腐や油揚げについてご紹介しましょう。
味噌汁の具は豆腐と油揚げを
味噌汁の具で、豆腐と一緒に組み合わせる具にはどんなものがありますか?
大根にワカメ・なめこ・油揚げ・絹さや・長ネギといったものと合わせる人が多いのではないでしょうか。
他にも、季節に合わせて春なら筍や菜の花、秋ならサツマイモやキノコ、冬はほうれん草や小松菜と合わせても美味しいですね。
ちょっと変わった具では、ゴーヤーや雑穀、トマトと合わせるというレシピもあります。
わらびやにんじん、クレソンというものもあり、皆さん色々と工夫したものをレシピとして紹介していますね。
豆腐の味はとてもたんぱくで色々な具と合います。
和風の味噌汁は当然、中華風の味噌汁でもピッタリです。
他には、豆腐と豆乳を使うと、ちょっとポタージュ風にもなり洋風の惣菜でも美味しく味わうことができます。
油揚げは、豆腐を薄く切ってしっかりと水気を切って揚げたものですね。
ところが、子どもの中には油揚げと豆腐が同じものから作られていることを知らないという子もいます。
ちょっとびっくりです。
皆さん、今度家庭でも手作り油揚げを作ってみましょう。
油揚げの味噌汁も、豆腐と同じように色々な具に合います。
大根に小松菜、ワカメやネギでも美味しいです。
油揚げは、冷凍をすることもできます。
豆腐は、冷凍も長期保存もできないので、豆腐がない時は、冷凍の油揚げを味噌汁の具にすると便利です。
豆腐や油揚げの味噌汁は良い栄養がいっぱい
それでは、豆腐や油揚げの味噌汁では、どんな栄養が摂れるのでしょうか。
豆腐も油揚げも大豆の加工品になりますので、大豆で摂れる栄養を摂ることができます。
たんぱく質にカルシウム・カリウム・りん・葉酸・鉄・亜鉛などです。
豆腐は木綿で86パーセント、絹で89パーセントが水分です。
同じ100g摂っても、ほとんどが水です。
油揚げは水分がわずか40パーセントになりますので、その分カロリーやカルシウム、たんぱく質の量が多くなります。
さらに、油揚げは油で揚げていますので、脂質も含まれています。
カロリーが高い分豆腐よりも油揚げの方が良いのでは、と思いませんか。
しかし、豆腐や油揚げのカロリーはほとんどたんぱく質と脂質で、糖質が入っていません。
豆腐や油揚げは低糖質食品になりますので、ダイエット中でも安心して食べることができます。
豆腐や豆腐を原料とする油揚げは、カルシウム・りん・マグネシウムの割合が、理想的に含まれています。
骨粗鬆症予防に、豆腐や油揚げの味噌汁は最適です。
豆腐や油揚げはチーズや牛乳が苦手な人でも、安心して食べることができます。
ただ、豆腐や油揚げの味噌汁には、ほとんどビタミンが入っていません。
色々な栄養をバランスよく食べるためにも、豆腐や油揚げの味噌汁に小松菜やほうれん草を入れると良いですね。
すると多くのビタミン群も摂ることができて、とてもバランスがよくなります。
豆腐を使った変わりだね味噌汁
それでは、豆腐や油揚げを使ったちょっと変わった味噌汁のレシピをご紹介しましょう。
まずは豆腐を使った「炒り豆腐とトマトと絹さやの味噌汁」です。
【材料 4人分】
・木綿豆腐 1丁
・絹さや 12~15枚
・トマト 1個
・卵 4個
・味噌 大さじ4
・ごま油 大さじ2
・水 700ml
・顆粒だし 大さじ2
【作り方】
①絹さやはすじを取り、トマトは小さめの一口大に切ります。
卵は溶いておきます。
湯を沸かします。
②小さな鍋にごま油を入れて熱し、木綿豆腐を手で崩しながら入れて木べらで炒めます。
炒めたところに溶き卵を加えて、ぽろぽろになるまで炒め合わせます。
③ ②に分量の熱湯と顆粒だしを入れます。
再沸騰したら、絹さやとトマトを加え、味噌を溶き入れ、器に盛り付けます。
トマトはあまりに煮込まないことがコツです。
トマトと絹さやを加えることで、豆腐では不足するビタミン類を摂ることもできます。
ここにえのきやしめじといったキノコ類を加えても良いですね。
油揚げを使った変わりだね味噌汁
それでは続いて、油揚げを使った変わりだね味噌汁をご紹介しましょう。
油揚げは豆腐と違い、どうしても油が気になります。
逆にそれを旨味に使った味噌汁もあります。
それでは、油揚げを使った「カリカリ油揚げと長芋の味噌汁」です。
【材料 4人分】
・油揚げ 2枚
・長芋 80g
・長ネギ 1/4本
・だし汁 800ml
・味噌 大さじ4
・塩 一つまみ
【作り方】
①油揚げは網でカリッとなるまで焼いておきます。
油揚げを細い短冊切りにします。
②長芋は皮をむいて千切りにし、水につけておきます。
③長ネギは細かいみじん切りにします。
④だし汁を火にかけ、煮立ったら長芋と塩一つまみを入れ軽く煮ます。
⑤味噌を溶き、一煮立ちさせます。
⑥味噌汁の椀に盛り付けて油揚げをのせ、長ネギを散らします。
油揚げを味噌汁の中で煮込まないのがコツです。
長芋と長ネギで、油揚げだけでは不足するビタミン群や食物繊維をプラスすることができます。
ここにワカメやほうれん草を加えても良いですね。
油揚げをカリカリに焼いて置きますので、油抜きの必要がいりません。
網で焼くと、余分な油を落とすこともできます。
長芋を入れる時にぬめりが吹きこぼれの原因にならないように塩を入れましたが、塩分が気になるなら、長芋を切った後に、酢水につけておくと、同じ効果があります。
だしは市販の顆粒だしでも良いですが、煮干しの粉のだしを使うと、カルシウムをしっかりと摂ることができます。
ネギを入れても大丈夫!豆腐と油揚げの味噌汁
豆腐と油揚げの味噌汁に、ネギを入れて出来上がり、というのを良く見かけます。
ところが、ワカメとネギの食べ合わせが良くないと、最近話題になっているので気になる人もいるでしょう。
これはワカメのカルシウムとネギのりんが結びついてカルシウムの吸収が悪くなる、ということらしいですが、それを言うと、豆腐も同じです。
ただし、これは、カルシウムとりんの摂取比率が1:1ではない場合で、1:1なら問題はありません。
豆腐は豆腐そのものの含有量がちょうどカルシウム:りん=1:1になっています。
油揚げも同じで1:1です。
ところが、ここにネギを加えると、ネギの量によって、カルシウム:りん=1:1.2、1:1.5とりんの方が多くなります。
りんが多くなると、カルシウムを体外に排泄してしまうという働きがあります。
そこで、だしに煮干しを使いましょう。
特にカタクチイワシの煮干しは、カルシウム:りん=2.2:1.5になるため、ネギに含まれるりんとバランスを摂ることができます。
ネギを入れると、カルシウムの摂取量が減ると食べ合わせを気にしているなら、他のものをもう一つ加えて、バランスを摂ってみましょう。
食べ方は一つではありません。
こんな風に合わせて摂ることで、バランスをよくすることもできます。
とても簡単!高野豆腐と油揚げの味噌汁
高野豆腐と油揚げを使って簡単味噌玉を作ってみましょう。
私たちの中には日々、時間に追われた暮らしをしている人も大勢います。
1人暮らしの人は特に、自分のためだけに料理をするのは面倒になることがあります。
仕事や大学の授業から帰宅し、疲れ切っているのにご飯にまで頭が回らないことも良くありますね。
しかし、そんな時でも摂ってほしいのが、ご飯と味噌汁です。
おかずは簡単に近くのスーパーやコンビニのコロッケとサラダでも良いです。
そこに、熱湯を注ぐだけの味噌汁があると、それだけで身も心も温まります。
そんな時にインスタント食品の味噌汁でも良いですが、味噌玉を作り置きしておきましょう。
作り方は簡単です。
大さじ1.5~2の味噌に顆粒のだし、高野豆腐、刻んだ油揚げと乾燥わかめを入れて、丸めましょう。
顆粒だしの代わりに、鰹節でもOKです。
冷凍庫に一週間分入れておけば、毎日味噌汁が飲めます。
夜が外食になる日は、朝ご飯の時でも簡単に味噌汁を飲むことができます。
作った翌日は、会社や大学に持っていき、お弁当の時マグカップに入れて、熱湯を注ぐというのも良いですね。
定番の味噌汁ですが、1人暮らしではなかなか作ることもできません。
普通の豆腐は冷凍できませんが、高野豆腐なら大丈夫です。
毎日味噌汁を作ることができる、働く主婦の皆さんにも、高野豆腐はお勧めです。
買い物に行く時間がなくても、長期保存ができますので、味噌汁の具にちょっと入れるだけで、豆腐の味噌汁が作れます。
とても便利ですので、一つ買い置きしておくと良いですよ。
味噌汁の定番!豆腐と油揚げの味噌汁
味噌汁の定番、豆腐と油揚げの味噌汁のご紹介でした。
寒い毎日、温かい味噌汁は身体の奥からポカポカになります。
手抜きをしても、簡単に作れる味噌汁もあります。
熱々の豆腐や油揚げの味噌汁は、基礎代謝も上げます。
今までの定番の味噌汁も良いですが、今日はちょっと変わった具を合わせて、いつもとは違う味噌汁にしてみてはいかがでしょうか。