玄米のダイエット効果と実感できる期間は?七号食のお話も!

玄米と言えば、今や健康やダイエットに欠かせない健康食として人気ですね。

玄米食ダイエットをしてみようと思っているけれど、どれぐらいの期間で効果があらわれるのか、気になっている人も多いようです。

この記事では、玄米にはどのようなダイエット効果があるのか、また効果があらわれる期間についてお話していきます。

それに加えて、玄米を利用した究極のデトックス法である「七号食ダイエット」についても触れていきますね。

玄米と白米の栄養の違い

まず、玄米と白米の違いについてご説明します。

玄米は、お米のもみ殻だけを取り除いた直後の状態で、「胚芽」と「ぬか層」が残っています。

そして白米は、「胚芽」と「ぬか層」を取り除き、精白されたお米になります。

つまり、玄米と白米の栄養の違いは、「胚芽」と「ぬか層」の中にあるということなのです。

玄米と白米の栄養を比較すると、次のようになります。

【玄米と白米(100gあたり)の栄養成分】

・エネルギー 玄米350kcal 白米356kcal
・マグネシウム玄米110mg 白米23mg
・リン 玄米290mg 白米95mg
・鉄 玄米2.1mg 白米0.8mg
・亜鉛玄米1.8mg 白米1.4mg
・マンガン 玄米2.06mg 白米0.81mg
・ビタミンB1 玄米0.41mg 白米0.08mg
・ビタミンB6 玄米0.45mg 白米0.12mg
・ビタミンE 玄米0.3mg 白米0.2mg
・ナイアシン 玄米6.3mg 白米1.2mg
・食物繊維総量 玄米3.0g 白米0.5g

このように、玄米は白米に比べると、ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富で、カロリーは若干低めになります。

ある程度の期間、玄米食を取り入れることで、健康やダイエットの効果が期待することができるのです。

次項からその具体的な説明をしていきますね。

玄米がダイエット効果を期待できる理由

なぜ玄米はダイエット効果を期待できるのか、その理由をご説明します。

・豊富な食物繊維

玄米は白米に比べると、約6倍もの食物繊維が含まれています。

しかも、白米に含まれる食物繊維はのほとんどは不溶性のものですが、玄米に含まれる食物繊維は、水溶性・不溶性の両方となります。

食物繊維は水溶性と不溶性の両方を摂る方が効果的なのです。

何故かというと、まず食物繊維は消化吸収されない状態で腸まで届きます。

そして、不溶性食物繊維が大腸を刺激して、蠕動運動を活発にさせ排便を促します。

さらに、水溶性食物繊維が腸内の便を柔らかくさせて排便をしやすくしてくれます。

こういった食物繊維の働きにより、ダイエットに大きなメリットを与えてくれるのです。

・低GI食品である

GI値とは、食品に含まれる糖質の吸収度合を表す数値のことを言います。

食事を摂ると、食べたものの糖質が血液中に吸収され、血糖値が上昇します。

GI値が高いほど血糖値が急上昇し、消化吸収が早くなって余分な糖質が脂肪に代わり太りやすくなります。

この状態は、肥満にも悪影響を及ぼすうえ、糖尿病のリスクにもつながるおそれがあるのです。

逆に、GI値が低ければ低いほど、血糖値の上昇が緩やかで脂肪の吸収も穏やかになるということになります。

玄米のGI値は56で、低GI食品として分類されています。

ちなみに白米のGI値は84、食パンのGI値は91と、高GI値に分類されており、玄米と比べると太りやすい食品だと言えます。

一定期間、主食を玄米に置き換えるだけでも、健康やダイエットに効果が期待できるというわけなんです。

玄米ダイエットは効果があらわれるまで期間がかかる?

世の中にはさまざまなダイエット法がありますね。

食べる量を極端に減らしたり、〇〇だけダイエット、〇〇抜きダイエット、のようなものは比較的早い期間に結果があらわれます。

しかし、そのようなダイエット法は長続きせず、不健康でリバウンドのリスクも高いのが特徴です。

前述しましたように、玄米には白米に比べると、倍以上のビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素が豊富に含まれています。

これらの栄養素は、ダイエット、疲労回復、美容、高血圧や糖尿病予防、便秘、ストレスなどさまざまな効果が期待できます。

例えば、体調が悪い時、頭痛薬や便秘薬などを飲めばすぐに回復することが多いですよね。

しかし、玄米は「薬」ではなく食品なので、即効性は期待できず効果を実感できるまで一定期間が必要です。

それは何故かというと、玄米には体の体質(細胞)から変えていく力があるからです。

玄米の栄養素は、体内の細胞に働きかけ、じっくり好転していくのです。

玄米の効果があらわれる期間については、次項でご説明しますね。

玄米ダイエットの効果がわかる期間は個人差がある

玄米を食べ続けると、玄米に含まれる栄養素や植物繊維が体内の細胞に働きかけて、次第に体質が良い方向へ変化していきます。

そして、長く続ければ続けるほど、体の根本から健康で痩せやすい体質になっていきます。

その効果を実感できる期間は、いったいどれぐらいなのでしょうか。

人の体の細胞が変化していくには、内臓の部位ごとに一定のサイクルがあります。

その中でも、胃腸の細胞は変化しやすく、およそ1週間ぐらいで効果があらわれることが多いと言われます。

よって、玄米ダイエットを始めると、早い人では2日ほどで便秘の解消を実感する人がいます。

しかし、玄米ダイエットの効果があらわれる期間は個人差があります。

それは、人それぞれのこれまでの食生活や生活習慣、元々の体質が違うからです。

これまで、白米や麺類、パンなどの主食を多く食べていた人は、玄米に置き換えることで満腹感が得られ食べ過ぎの改善となり、体重が落ちるのが早いでしょう。

また、便秘が原因でお腹周りが太っていた人も、玄米ダイエットによる効果が早く実感できるようです。

しかし、便秘もなく元々食べる量も少なめだった人は、まずは体調が改善されてからダイエットの効果が緩やかにあらわれてくるようです。

どちらにしても、即効性だけを求めてダイエットしたい人は、玄米ダイエットは道のりを長く感じるかもしれません。

しかし、玄米が何よりも魅力的なのは、体を根本から変えていく、というところにあるのです。

七号食ダイエットなら短期間で効果が期待できる?

「七号食ダイエット」とは、10日間玄米ご飯だけで過ごす、体のデトックス法です。

10日間は、汁物やおかずは一切なしで、お酒やカフェインも摂らないようにします。

口に入れていいものは、玄米と水とお茶だけです。

この七号食ダイエットは、マクロビオティクスの創始者が提唱した方法です。

「健康で幸福な人生を確立する食事」には段階があり、玄米ご飯のみで過ごす七号食を「最上の食事」と定義されています。

因みにその他の段階では、

・六号食 玄米と味噌汁
・五号食 玄米と味噌汁に野菜のおかず1品
・四号食 玄米と味噌汁に野菜のおかず1品、魚か肉が1品
・三号食~二号食 玄米と味噌汁におかず3~4品
・一号食 好きなものを好きなだけ食べる

とされており、下の段階になるほど健康で幸福な人生から離れていく、と提唱されています。

七号食ダイエットを10日間行うと、体に劇的な変化が訪れます。

普通の体型の人で3~4キロ、太っている人で5~8キロほど体重が減ると言われます。

玄米以外の余計な食品を摂らないことで、体内のデトックスがなされて内臓機能が回復し、新陳代謝が良好になるのです。

七号食ダイエットは、比較的短期間でダイエット効果があらわれるため、非常におすすめの方法だと言えます。

七号食ダイエットの効果的なやり方

七号食ダイエットのやり方はとてもシンプルです。

先ほども触れましたが、10日間1日3食を玄米ご飯のみを食べて過ごすだけです。

玄米ご飯の量はどれだけ食べてもかまいませんので、空腹で辛い思いをしなくて済みます。

玄米ご飯の味が欲しい場合は、少量のごまと塩、梅干しならOKです。

玄米一口を30回ぐらいよく噛んで食べることも大切なポイントですね。

そして、七号食ダイエットをできるだけ無理なく成功させるコツは、「寝かせ玄米」を食べることです。

「寝かせ玄米」とは、炊いた玄米をそのまま保温ジャーに入れて3~4日間保温し、熟成させた玄米のことです。

炊飯してすぐの玄米とは違い、もち米のようなもっちりとした食感と旨みが出て、美味しく食べやすくなるのです。

10日間玄米ご飯だけで過ごした後も重要です。

いきなり普通の食生活に戻さず、11日目からは六号食→五号食と、少しずつ回復食を食べながら戻していきましょう。

そうすることで、短期間で得た七号食ダイエットの効果が継続されていくのです。

玄米食ダイエットを始めてみましょう

玄米食ダイエットは、痩せるだけでなく体の根本から健康的に改善してくれるすばらしい健康法です。

普段の主食を玄米に置き換えるだけでも、長く続ければ効果が期待できます。

また、10日間玄米ご飯だけで過ごす七号食ダイエットも、短期間で玄米の効果を実感することができるのでおすすめです。

ダイエットはもちろん、健康のためにも、玄米食ダイエットを始めてみませんか?