痩せたい、高血圧が気になる、コレステロールの値が、と色々な悩みを解消するために皆さんは、どんなことを取り入れますか?
運動ですか?
食生活改善ですか?
それとも、テレビのCMで流れるサプリメントや、ドラッグストアで見かけるサプリメントですか?
ところでサプリ、またはサプリメントとは何でしょうか。
薬とどう違うのでしょうか。
今回は、食生活改善とサプリについてご紹介しましょう。
サプリと健康食品の違い
サプリは、サプリメントを略した呼び方です。
ところで、このサプリメントとは、いったいどんなものなのでしょうか。
マルチビタミンや鉄・カルシウム・DHAといった「栄養素」を凝縮したサプリもあれば、コレステロールのバランスをよくする、シミやそばかすを改善するという「効果」を目的とするサプリもあります。
他にも、ブルーベリーやビルベリー、ロイヤルゼリーのように一定の食品に含まれる栄養素を凝縮したサプリもあります。
こういったサプリ、またはサプリメントとは「栄養補助、健康のために特定成分が凝縮された錠剤やカプセル」のことを言います。
サプリメントは、手軽にドラッグストアやメーカーの通信販売で、購入することができます。
薬とは違うから安全、誰が飲んでも大丈夫と手軽に利用する人もいます。
法律的な決まりは特にありませんが、厚生労働省では「特定成分が凝縮された錠剤やカプセル形態の製品」という区分に入り、健康食品とは異なるとしています。
ここで「健康食品」とは違うという言葉が出てきましたが、健康食品とは何を示すのでしょうか。
健康食品は、食品に分類されています。
そのため、健康の保持増進に寄与する健康食品は「食品」の一つで、トクホのお茶や低GI値のチョコレート、キシリトールガムなどはこの中に分類されますね。
中でも、ヨーグルトは健康食品の代表的なものです。
サプリやサプリメントは「栄養補助食品」の効果を示すものが多くありますが、中には曖昧なものもあります。
区別をするときは「トクホ」のマークがあれば「健康食品」と考えてもらえると良いと思います。
しかし、栄養補助食品や健康食品を摂ることは食生活改善になるのでしょうか。
サプリメントを摂れば、普通の食事での食生活改善を考えなくても良いのでしょうか。
サプリで食生活改善をせずにダイエットできるか?
皆さんは、こういったサプリメントを利用したことはありますか?
ほとんどの人は知人からの口コミやCMでのキャッチコピーを見て、効果がありそう、自分の健康の悩みを改善できそう、と考えて購入をしますね。
しかし、こういった「栄養補助食品」や「健康食品」に頼って食生活改善をしない人もいます。
特にダイエットサプリの中には、食生活改善の必要はない、運動が嫌いな人でもこんなに痩せる、というキャッチコピーで販売されているものも少なくありませんね。
しかし、本当に食生活改善もせず、ダイエットはできるのでしょうか。
ダイエットサプリには二つの種類があります。
一つは、食べたものを素早くエネルギーに変えて外に出す働きがあるものと、食べないダイエットでも空腹を感じないように最低限必要な栄養を摂ることができるものです。
ダイエットサプリを使ったダイエットで減らすのは「糖質」です。
ダイエットサプリは、どちらも急激に糖を減らすことで、体重を減らすようになっています。
元々血糖値が高く、体重も多すぎる人は、数日間サプリメントに頼る食生活をしても問題はありません。
しかし、それほど体重が多くもなく血糖値の値に問題がないと、血糖値が下がりすぎる「低血糖」になる可能性があります。
低血糖になると頭がボーっとしたり、集中力がなくなります。
脳のエネルギーになる糖質が不足してしまうことになります。
そこで、ダイエットサプリを利用する時は、入っている成分に急激な排便を促すものや、糖質を吸収しずらくするものが多く入っているよりは、ビタミンB群で摂った糖質や脂質をエネルギーにするものを選びましょう。
同じダイエットサプリでも、内容によって健康なダイエットにつながるものと、そうでないものがあります。
しかし、これは食生活改善によってできることです。
ダイエットサプリに頼らないで食生活で改善をしましょう。
食生活改善で摂りずらいビタミンをサプリメントで
私たちの身体は命をつなぐために、色々な努力をしています。
健康な人なら数日水分を摂れば、食べずに命をつなぐことができます。
しかし、何も食べないと深刻な栄養不足になってしまうこともあります。
食生活改善のためにファスティングをしていても、できるかぎり毎日適切に摂ってほしい栄養素もあります。
まず一つ目はビタミンCです。
ビタミンCは、どれほど摂っても身体に溜めて置くことができません。
ビタミンCは古いものを輩出し、新しいものを身体に作る働きがあります。
アンチエイジング効果ですね。
例えば、怪我をしたときの後の皮膚の修復にはビタミンCが必要です。
私たちは日々どこかで古い皮膚や筋肉、細胞を壊して新しくしていますので、ビタミンCは必要です。
他にも毛細血管を丈夫にする働きもありますので、全身の血管を健康にするためには必要な栄養素といえます。
どうしても果物や野菜を摂ることができない日々が続いたら、ビタミンCのドリンクやサプリメントを摂りましょう。
二つ目はビタミンB群です。
こちらはダイエットをしたいなら、絶対に摂るべき栄養素です。
ビタミンB1は炭水化物を、ビタミンB2やナイアシンは糖質・脂質・炭水化物のカロリーがエネルギーになる時に必要です。
ビタミンB群は不足してしまうこともある栄養素ですので、サプリで摂るのも一つの方法です。
B12や葉酸は、赤血球を作るだけでなく炭水化物の合成に必要な栄養素です。
最近は、妊娠中の女性が胎児の栄養として葉酸が不足しないようにサプリメントを摂ることもありますね。
色々と聞いていると、何を摂ったらいいかわからなくなる、という人は、マルチビタミンのサプリメントを摂ると良いですね。
食生活改善で摂ろう!サプリでの摂りすぎは危険
皆さんは、貧血の時に「鉄」のサプリメントを購入しますか?
医師の診断なしに貧血サプリを購入してしまいますか?
鉄剤は、粒子がちょっと大きめです。
逆に肝臓はとてもデリケートです。
肝臓は血液をろ過する場所ですね。
貧血だから鉄不足と決めつけて、鉄のサプリメントを購入してしまう人がいます。
しかし、鉄は摂りすぎると逆に肝臓にダメージを与えてしまいます。
貧血には、鉄不足だけでなく、銅不足でも鉄分が十分にヘモグロビンにならずに、貧血を起こす可能性があると言われます。
ビタミンEが不足すると、溶血性貧血という貧血になる可能性があると言われています。
ビタミンB12や葉酸が不足するとたんぱく質の合成を阻害してしまうため、血液そのものが作られないことにつながると言われます。
貧血にも色々な原因があり、不足する栄養素は必ずしも鉄ではないということですね。
鉄のサプリメントを購入する前に、まずは食生活改善をしてみましょう。
それでも改善できないときは、サプリメントを利用する前に医師の診断を受けて下さい。
できれば食生活改善で!カルシウムサプリメント
サプリ、またはサプリメントでの摂りすぎが心配な栄養素にはカルシウムもあります。
ここで、カルシウムの摂りすぎが心配という理由がわからない、という人もいるのではないでしょうか。
確かに、女性はある程度の年齢を過ぎると、カルシウムの生成が難しくなり骨粗鬆症になってしまう人もいますね。
カルシウムは必要、しっかりと摂らなければいけない、というイメージが私たちにはあります。
カルシウムは、普通の食生活では摂りすぎることはありません。
牛乳や乳製品、豆製品で摂っても余分な分は排出してしまいます。
サプリメントはカルシウム不足の人のために、より結びつきやすいようになっています。
骨密度が低下し骨粗鬆症の危険がある場合は、カルシウムのサプリメントを摂ることはとても大切です。
しかし、カルシウムを摂りすぎると「尿管結石・尿路結石」や、他のサプリメントの吸収を阻害する可能性があると言われています。
カルシウムを摂っても、しっかりとトイレに行けば排泄しますが、トイレを我慢するとどんどんとカルシウムが溜まってしまいますね。
それが結石になってしまうことになります。
サプリメントで摂ることは、こういった副作用もありますので、できる限り食生活改善が良いですね。
サプリメントに頼る前に食生活改善を
サプリは栄養補助のための栄養素を凝縮したものですが、薬ではありません。
しかし、例えば、生姜や唐辛子といった香辛料、マグロや鯖から摂れるDHAは食でもありサプリメントでもあり、薬でもあります。
薬も栄養素も、必要なものを必要な分摂ることが一番大切です。
余分に摂れば、副作用を起こしたり健康被害を起こすものもあります。
そのためにもサプリメントで摂る前に、できるだけ食生活改善で摂って下さい。
例えば、ビタミンCはみかん一つで、十分な量を摂ることができます。
カルシウムは、毎日牛乳をコップに1杯飲んでください。
豆腐半丁で摂ることもできます。
鉄や銅はレバーやチョコレート、ココアで摂ることができます。
色々な栄養素が凝縮されているサプリメントは、摂りすぎの危険があります。
しかし、毎日しっかりと食事を摂れば、必要な栄養素は摂ることができます。
病気やケガで栄養素が不足する時には、自己判断ではなく医師や薬剤師、管理栄養士の指示や説明を聞いてからサプリメントを利用しましょう。
ダイエットの時も、管理栄養士や薬剤師の指導を受けておくと良いですね。
そのために、サプリメントはドラッグストアで扱っています。
サプリメントは最後の手段!まずは食生活改善を
サプリメントを利用するのは、とても手軽です。
最近では、ドラッグストアだけでなくコンビニやテレビ・ネット通販でも購入できます。
しかし、その手軽さは危険な時もあります。
サプリメントは、あくまで栄養補助のための錠剤やカプセルの形をしたものです。
食生活改善でも、栄養が不足する時、病気やケガの改善に必要な時は、自分だけの判断で利用しないで下さいね。
色々なサプリを利用するのは最後の手段です。
まずは食生活改善をしてみましょう。