お茶には色々種類がありますが、「玄米茶」を飲む機会はありますか?
各ご家庭で飲むお茶といえば、緑茶や麦茶などがメジャーではないでしょうか。
しかし、今回の記事では玄米茶をおすすめします。
実は玄米茶には、血圧や美容に関する驚きの効能があったのです。
玄米茶、普段飲んでますか?
普段ご家庭で飲んでいるお茶というと、やはり緑茶(煎茶)が多いのではないでしょうか。
子どものいるご家庭では、麦茶がメインかもしれません。
また、最近はラテなども出ているので「ほうじ茶」も馴染みのあるお茶ですね。
ご年配の方がご家族にいらっしゃる場合は、午後は番茶という家もあるかもしれません。
そして、今回取り上げたいのは「玄米茶」です。
玄米茶とは、煎った玄米をメインに、番茶や煎茶などをブレンドしたものです。
味はほんのり甘く、香ばしさも感じます。
淹れるときには、沸騰したお湯で短い時間で抽出するのが美味しく淹れるポイントです。
時間をかけて淹れると、渋み成分であるタンニンが出てしまいます。
いい玄米茶を選ぶポイントは、玄米の爆ぜ具合を見極めることです。
煎った玄米はポップコーンのような形状になりますが、これが多すぎると味に影響がでてあまり美味しくありません。
狐色のちょうどいい玄米が多く含まれているものを購入しましょう。
あまり現代人には馴染みのない玄米茶ですが、実は健康面でも美容面でも、嬉しい効能を持っているんです。
なんと血圧にも効くといわれているんですよ。
玄米茶は血圧にも効能があった?!
毎日お茶を飲む習慣がある方は、血圧が安定しているといわれています。
もし、これから血圧に不安があって食生活にお茶を取り入れようと思っている方は、ぜひ玄米茶を飲んでみてください。
玄米茶にはカテキン、テアニン、GABA、γ-オリザノールなどの、豊富な栄養素が含まれています。
「カテキン」はいうまでもなく、緑茶の苦味成分で健康にいいことは周知の事実ですよね。
これはポリフェノールの一種です。
「テアニン」はお茶のうまみ成分です。
玄米を使用している玄米茶は、テアニンの含有量が比較的高めです。
そして玄米にはアミノ酸の一種である「GABA」と、胚芽の部分にあるポリフェノールの一種「γ-オリザノール」という有効成分が含まれています。
これらは共通して、血圧の上昇を抑えて高血圧を予防する効能があるといわれています。
番茶と玄米が組み合わさっている玄米茶よりも、緑茶(煎茶)と玄米が組み合わさっている玄米茶の方が効能は高いです。
特にカテキンに注目すると、紅茶、烏龍茶、プーアル茶などの発酵させた茶葉よりも、緑茶に多いのがわかります。
カテキンには風邪予防の効能もあります。
抗菌、殺菌作用があるので、お茶をよく飲む人は風邪をひかないなどといいますよね。
他にもカテキンは虫歯や口臭予防にも非常に効果的で、食中毒や胃潰瘍にも効くとされています。
玄米茶の女性に嬉しい効能
血圧が下がるのも嬉しいですが、「女性に嬉しい」部分の効能についてお話しましょう。
玄米茶は女性には大きな味方です。
ダイエットとアンチエイジングの効果が認められています。
先ほども出てきたGABAには、コレステロールの増加を抑える効能があります。
これは動脈硬化や生活習慣病の予防に有効だとされています。
また、ポリフェノールの一種である、γ-オリザノールという栄養素も含まれているとお話ししましたね。
このγ-オリザノールとは、GABAと同様に生活習慣病の予防に役立つといわれています。
血圧に作用するだけでなく、糖尿病や肥満の予防にも効果があるとされている話題の成分なんです。
さらにまたカテキンの話なのですが、悪玉コレステロールを減らしたり、脂質の吸収を緩やかにするという働きがあります。
玄米部分に注目すると、玄米に含まれているビタミンEは抗酸化作用があり、アンチエイジングが期待できます。
茶葉のポリフェノールであるカテキンやタンニンにもこの作用はあります。
老化の原因である活性酸素を抑えてくれる効果があり、病気の予防などにもとても有効とされています。
肌の老化現象であるシミやシワ、たるみなどの予防も期待されているんですよ。
血圧などの健康面だけでなく、美容にも嬉しいのが玄米茶です。
血圧やダイエットだけじゃない!女性にはさらに嬉しい玄米茶の効能
そしてこれは一部の女性にとっては本当に嬉しい効果だと思うのですが、玄米茶には月経前症候群(PMS)の憂鬱感の改善も期待できます。
テアニンはお茶のうまみ成分だというお話をしました。
このテアニンには、脳の興奮を抑えて緊張を和らげてくれる効果があります。
また、GABAにもリラックス効果があるとされています。
チョコレートなどでお馴染みですね。
つまり玄米茶は、ストレスなどで神経が高ぶっていたり、イライラしていたりする気持ちを和らげて、精神安定のサポートをしてくれる効能があるのです。
血圧を安定させる以外にもこんなに嬉しい効能があるんですね。
玄米茶の香りにもリラックス効果があるので、先述の通り熱湯で手早く淹れて、香りを存分に楽しむのがおすすめです。
コーヒーなどのカフェイン含有量の高いものは、気分をすっきりさせてくれますが、月経前には不向きな飲み物です。
玄米茶は煎茶が混ざっている場合カフェインもある程度含まれていますが、その吸収は穏やかなので、イライラを高めない飲み物と言えそうです。
血圧やダイエット、PMS改善などの効能を引き出す飲み方
玄米茶は血圧や美容、月経前症候群にも効能がある、ということは、それを最大限に引き出す飲み方がしたいですよね。
最近では、お茶の淹れ方をきちんと習うことは少なくなりました。
美味しい淹れ方を書いておきますので、参考にしてください。
<玄米茶 2杯分>
【茶葉の量】
4g(ティースプーン2杯)
【お湯の温度】
95℃
【お湯の量】
200ml
【浸出時間】
30秒
【淹れ方】
①急須に茶葉を入れます。
②ポットのお湯(95℃)を直接急須へ入れます。
③30秒たったら、ふたつの湯飲みに均等に注ぎ分け、最後の一滴まで絞り切ります。
玄米茶は渋み成分が少ないため、高温で淹れても渋みがあまり出ません。
高温のお湯で短めに抽出する、と覚えておいてください。
お茶は同時にたくさん淹れた方が美味しくなるので、だれかと一緒に飲むのも良いかもしれませんね。
玄米茶が飲みきれない時のアレンジ!
玄米茶は確かに美味しいのですが、毎回同じ味だと飽きてしまうという方もいらっしゃると思います。
そんなときは、アレンジして飲んでみませんか?
濃いめに淹れた玄米茶にミルクを足せば、ほうじ茶ラテ風の美味しい飲み物になります。
他にも玄米茶にゆかりや梅干しを沈めて、よく混ぜて飲むと体が温まり、味変もできて嬉しい一杯になりますよ。
ケーキを作る際にも、紅茶の茶葉やコーヒーの粉末、ココアの代わりに、細かくした玄米茶を入れると、それだけで香り高くちょっと変わった一品になります。
また、スイートポテトやパンケーキを作る際の生クリームや牛乳に、すこし玄米茶を加えると、それもまたちょっと変わっていて美味しい一品になります。
温かいものに飽きたら、夏場はシャーベットにするのも良いでしょう。
お砂糖やメープルシロップを使えば、お茶の爽やかさと甘さが溶け合う、極上の一皿になります。
粉末の玄米茶を持っている方は、飲みきれない分は料理の味付けに使うのもいいです。
炒め物やアレンジドリンクなどに使用できますから、ぜひ捨てずに活用してくださいね。
あまり甘過ぎたりするとやはり血圧に影響を与えますから、適度な甘さのものにすると効能が感じられていいかもしれません。
食後のお茶は「玄米茶」で!体を気遣おう
日本人が長寿な理由の一つには、お茶を飲む習慣があるからだといわれています。
玄米茶の血圧や美容に対する効能は、それを裏付ける証拠ですね。
最近では食後のお茶をゆっくり、というご家庭も少なくなっているかと思いますが、ぜひ率先してゆったりとした時間を持ってください。
体をいたわっているのが自分でわかると、ちょっと幸せになれますよ。