多くの女性はダイエットに興味がありますよね。
新しいダイエット方法が流行ると、すぐに雑誌やテレビで特集されます。
その中に「バナナダイエット」というものはありませんでしたか?
ご飯とバナナを置き換えてダイエットするという方法なのですが、バナナは甘いので、カロリーの面でもちょっと心配ですよね。
そういった不安を解消するために、ご飯とバナナのカロリーを調べました。
バナナ1本分とご飯1杯分のカロリー比較
日本人の主食といえば、白米(ご飯)ですよね。
その分ダイエットの天敵もまたご飯です。
なぜかというと、ご飯の主な成分である炭水化物は糖質が高いため、太りやすいのです。
そこで何年かに一度ブームになるのが、「置き換えダイエット」です。
トマトやりんごなどをご飯の代わりに食べて、食事の量を減らそう!というダイエット方法ですね。
これもみなさんおなじみのものだと思います。
しかし、心配なのが「本当に摂取カロリーは減っているのだろうか?」という点と、「栄養は足りているのだろうか?」という点です。
さて、バナナダイエットの場合、ご飯をバナナと置き換えるという方法になります。
ではバナナ1本分のカロリーはどの程度なのでしょうか?
90gのバナナだと、カロリーはなんと77ckalとなっています。
これはかなり低めの値です。
ご飯茶碗1杯分は約140~160gと言われているので、235.2~268.8kcalが茶碗1杯分のカロリーとなります。
バナナダイエットは2~3本をご飯の代わりに食べるので、それでも随分カロリーが抑えられる食べ方だといえます。
バナナをご飯の代わりに食べるとしたらカロリーはどうなる?
バナナダイエットの基本的なやり方は、夕食をバナナ2~3本、それにドリンクに置き換える方法です。
現代日本人の1日のカロリーの摂取量は、成人女性の場合1400~2000ckal、成人男性は2200±200kcalと定められています。
この摂取カロリー以上に消費カロリーが多ければ痩せ、逆だと太ってしまいます。
成人女性を例にとって話を進めていきます。
1600kcalを毎日摂取していて体型が変わらない場合、基礎代謝と運動量が足りずに痩せないという現象が起こります。
そのため、運動と併設して食事にもダイエットを求めるわけです。
1600kcalを摂取している場合、大体の食事のバランスとして、朝食が500kcal、昼食と夕食が550kcalという分け方になると思います。
そのうちの1食で、ご飯茶碗1杯を摂取すると200kcal以上にもなってしまうわけです。
もちろんおかずも食べますから、500ckal以内に収めるのは少々難しいかと思います。
そこで、バナナは1本77ckalですから、2本食べても154kcalです。
これに牛乳を1杯つけたすと137kcalが足され、栄養バランスは悪くなく、なおかつカロリーも低いという献立になります。
結果、摂取カロリーが低くなるのですね。
バナナダイエットの正しい行い方
かといって、簡単に「カロリーが低いなら三食全部そうしよう!」と軽率に決めてはいけません。
バナナダイエットの基本は、あくまで「1食」置き換えるという点にあります。
そうすることで、他の2食で不足しがちな栄養素が補えますし、健康に多大な被害が出ないですみます。
ご飯に含まれている栄養素は基本的にバナナでカバーできますが、バナナは糖分が高いので、食べすぎるとやはり健康に影響がでます。
無理に性急に痩せようとせず、運動なども併用して、消費カロリーを増やしつつ摂取カロリーを抑えましょう。
「食べるだけのダイエット」というものは存在しないと思った方が良いです。
牛乳が苦手な方は、お茶とゆで卵を1個食べたり、足りない栄養素を補う工夫をしてみてください。
砂糖の入っていない野菜ジュースなどもいいですね。
バナナをご飯の代わりに食べることの注意点
ご飯をバナナに置き換えた時に気をつけたいのが、先述の栄養素の不足と、腹持ちです。
実はバナナは消化がかなりいい食べ物なので、2本食べたとしてもご飯の腹持ちにはかないません。
よく噛んで食べても、ご飯ほど噛みごたえもなく、するっと消化されてしまいます。
夜に食べるのはちょっと向いていない食べ物です。
そうなると、以前はやった「朝バナナダイエット」が気になるところですよね。
バナナは消化がよくすぐエネルギーに変換されるので、朝食向きの食べ物です。
朝食から昼食までの時間は、昼食から夕食までの時間より短いことが多いですから、空腹もあまり感じません。
さらに、バナナは便通の改善に効果があるので、毎朝食べていればお通じがよくなり、すっきりとした気分で1日を過ごすことができます。
食欲のない朝でも、バナナなら食べられそうな気がしますよね。
カロリーは1日の総摂取量から減ればいいのですから、朝に食べても大丈夫です。
バナナにはご飯に比べてこんなに栄養素が含まれている!
そして実は、ご飯に比べると、バナナは様々な栄養素が含まれています。
例えばトリプトファンという、必須アミノ酸がバナナには豊富に含まれています。
このトリプトファンは、体内でセロトニンというホルモンを生成します。
セロトニンは「幸せホルモン」と呼ばれている物質で、精神的に安定する作用があると言われています。
さらに、メロトニンというホルモンも同時に生成してくれ、これは睡眠ホルモンと呼ばれています。
夜にバナナを食べると、寝つきが良くなるのはこういうわけなんですね。
栄養素は、ブドウ糖やショ糖といった多くの糖質がメインです。
糖質制限をしている方には向かない食材ですが、ちゃんと女性にも嬉しい効能がある栄養素も含まれています。
バナナはナトリウムを排出してくれるカリウムやポリフェノールが豊富で、カリウムに至ってはりんごの約3倍含まれていると言われています。
これはむくみの改善やアンチエイジングの効果が期待できます。
食物繊維やオリゴ糖も多く含まれるので、女性には嬉しい効果が期待できる食べ物です。
カロリーが低いだけでなく、ちゃんと体にいい成分が含まれているんですね。
ダイエットに必要なのはカロリー計算と糖質制限だけじゃない?
最近はダイエットやカロリー計算というと、すぐ糖質制限の話が持ち上がり、少し窮屈に感じます。
カロリー計算は確かに重要です。
ご飯1杯で約280kcalとなると、どうしてもおかずなどを控えめにして脂質や炭水化物を抑えた食事を目指してしまいますよね。
ダイエットに近道はなく、一番のダイエット方法は「摂取カロリーを消費カロリーが上回ること」になります。
となると、ただ食べ物のカロリーを計算するだけでなく、基礎代謝などが重要になってきます。
そこに目をつけたのが「糖質制限ダイエット」です。
高タンパク低糖質の食べ物をメインに食べ、筋肉をつけて代謝を上げる方法ですね。
しかしこれは、運動できる体力がある方に向いたダイエット法で、時間がなかったり運動できる筋肉自体があまりない方には向いていません。
バナナは糖質は高いですが、女性にありがちな便通の悩みから、家事や仕事にすぐ向かえるエネルギーの変換に長けた食べ物です。
特に女性のダイエットについて回る悩みとして便通の悩みがありますから、バナナを摂取するのは最も手軽なダイエットと言えそうです。
栄養価も高く、ヨーグルトと一緒に食べれば腸内の善玉菌が増えますし、一緒に水を多めに飲めばより便通が良くなります。
便通が良くなると体内に残っているものが排出されるので、体重の変化もすぐにわかります。
長期的に見たダイエットも確かに大切なのですが、即効力を期待するならばバナナはとても良い食材です。
バナナダイエットはバナナだけに頼らないこと
ご飯をバナナに置き換えること自体は、体にはいいことがたくさんあります。
しかし、バナナに置き換えた1食以外をカロリーオーバーしてしまうと、ダイエットとしては全く成り立たないものとなってしまいます。
普通の食事にも気をつけながら、上手にバナナを取り入れて見てくださいね。