玄米ご飯がよく健康に良いと話題にあがっているため、試してみたものの失敗してしまうことがあります。
そういう時は、とても困ってしまいます。
アレンジでどうにか美味しく食べる方法があったら、助かりますよね。
そこで今回は、失敗して玄米が固すぎる場合、柔らかすぎる場合などのアレンジ方法を、ケース別にご紹介いたします。
浸水忘れで玄米の炊飯を失敗してしまうケース
よくあるのが、玄米の浸水を忘れてしまい炊飯を失敗するケースです。
玄米は浸水を1日位しないといけません。
玄米は精白米とは違い、米が籾殻を取り除いただけの状態なので、水が米にしみこむのに時間がかかります。
それを忘れてしまうと、出来上がったご飯は、ぱさぱさします。
これは失敗です。
それだけではなく、米がぱさぱさして固いといった場合は、せっかくの玄米の豊富な栄養分の消化や吸収もあまりよくありません。
栄養豊富な玄米を取り入れて、少しでも健康になりたいと思ったのに、これでは元も子もありません。
酷い場合は、食物繊維をうまく代謝できずに結果、下痢になってしまいます。
ここまで来ると、なぜ健康に良いことをしようとして、気分だけでなく体調も最悪になるのかと思い始めてしまい涙が出てきそうになります。
しかし、そんな状態の玄米を捨てるのもなんだか悔しいし、勿体ないですよね。
そこで、この場合のアレンジ方法をご紹介いたします。
玄米が固い場合のアレンジ方法とは?
玄米が固くなってしまった失敗例の場合のアレンジ方法をつかって、玄米をリカバリーしてみましょう。
まず、固くパサついた玄米ですが、このような状態の米をあえて使う料理があります。
それは、チャーハンです。
チャーハンは白米の場合、家庭では冷ご飯を使います。
それはなぜかというと、チャーハンの出来上がりはパラパラが良いとされていて、冷ご飯を使うとその状態に簡単に近づくからです。
固く炊けてしまった玄米も、その状態に似ています。
しかし違うのは、玄米の場合は過熱や水分がもう少し必要なことです。
その問題を解決するために、玄米でチャーハンを作る際のコツがあります。
玄米でチャーハンを作っている最中、熱くなった鍋肌からスプーンで4杯ずつ水を入れて、玄米と混ぜてから鍋のふたをして弱火で加熱し、蒸し焼きにすると、米の固さが再調整できます。
米がそれでも固く水分が足りない場合は、さらに2杯ずつ同じ動作を繰り返すと、理想の米の固さになっていくので試してみて下さい。
水を入れ過ぎて玄米炊飯失敗のケース
これもまた、よくある失敗のケースなのですが、「玄米は固いから水を多く入れないと」と、焦ってしまうケースです。
この場合は、玄米がべちゃべちゃになり、米自体は食べられても、すごく不快な食感になってしまうケースです。
いわば「軟飯」という状態のものですね。
この軟飯というのは、現代人がおそらく一番美味しくないと思う炊飯の結果産物です。
昔は日本人は好んでこの軟飯を食べていたようですが、慣れないとものすごい抵抗があります。
病院でも胃潰瘍などの病気で、軟飯を食べなくてはならないケースがありますが、口々に「食べない方がマシです」なんて言葉をよく聞きます。
加えて玄米ともなると、さらにぬかの香りに慣れていないとその抵抗感は倍増です。
栄養も良く、軟飯にすることで消化や吸収も良くなるので、得られるメリットもあるのですが、食感や味にやや難があります。
この失敗のケースのリカバリーはどうしたらいいのか、次の項でアレンジ方法をご紹介いたします。
ベチャベチャの玄米のアレンジ方法
水を入れ過ぎてしまった失敗を、リカバリーするアレンジ方法をご紹介します。
このような場合は、固い米に戻すのは難しいので、さらに水分を入れて粥にしてしまいましょう。
栄養的にもさらに吸収が良くなりますし、玄米のぬかの匂いも気にならず、良い香りが生きるので、お勧めです。
どんな粥が美味しいのか、ご紹介いたします。
①鶏出汁の粥
鶏がら出汁を入れて、溶き卵を入れてみましょう。
これはとても簡単です。
塩分の調整も、この鶏出汁のみで出来ることが特に手軽です。
一気に中華風になりますし、色もよく香りも合います。
少し生姜を入れても体が温まりますので、これから訪れる冬の冷え予防にもなります。
②梅とかつおの粥
梅干しをちぎり、混ぜることで塩分調整するので、これもまた塩加減をみなくていいので手軽です。
お酒を少し加えても、もっとおいしくなります。
出来上がったところに鰹節をふわっと乗せると、見た目にもおいしそうです。
匂いも玄米と合うので、ふわりとした香りになり美味しくなります。
味の相乗効果で減塩効果にもつながります。
塩分がそれでも足りない時は、さらに梅干を少しだけ乗せながら食べると味が感じやすくなります。
玄米を焦がしてしまい炊飯失敗
最近は寝かせ玄米が流行っていて、圧力鍋での炊飯が簡単との話はよく聞きます。
しかし、圧力鍋での炊飯でよく見受けられるのが、焦げが多すぎてしまう失敗例です。
この焦げは火加減が強すぎても、加熱時間が長すぎてもできてしまいます。
少し柔らかく茶色く焦げたくらいなら食味もよく美味しく食べることができますが、圧力鍋での焦げ付きは真っ黒な厚みを帯びた焦げの塊になることが多いです。
こうなると食べられませんよね。
そもそも圧力鍋を使っての炊飯は通常の炊飯ジャーによる炊飯に比べて、すべて自分で調整するために、火加減や時間調整が難しくなっています。
どのタイミングで、どのくらいの火加減にするかが特に難しいですよ。
そうして出来てしまうのが大量の焦げです。
この焦げは体に良くないだけでなく、寝かせ玄米を作る際に入れた塩分も焦げに集中してしまっているので、美味しくありません。
手間暇かけて浸水させて、時間をかけた玄米を捨てるのは勿体無いです。
そこで試していただきたいのが、失敗をリカバリするアレンジ方法です。
焦げ付いた玄米のリカバリーアレンジ
圧力鍋で玄米が焦げ付いてしまった失敗の場合、焦げた部分はこびりついて使えません。
しかし、焦げの上部分の米は使えます。
この場合の通常の寝かせ玄米との違いは、
①焦げ主体の香り
②寝かせ玄米ほどもちもちしていない
という点です。
運が良ければもちもちしていますが、過熱をしすぎたことによって、大量の焦げ付きが出来た鍋での寝かせ玄米はもちもちしません。
どうすればいいかというと、上記①②の2点の特徴を生かした調理方法があります。
それは、のりを付けたおにぎりです。
そのまま食べるともちもちしておらず、食べづらいことがネックです。
おかずと食べるのも香りがあるので、あまり合いません。
そこで、のりを付けたおにぎりにすることで、のりの香りとうまく混ざり、美味しそうな香りに変化します。
それでも匂いが気になる場合は、ご飯におかかなどを混ぜ込みましょう。
こうすることで食べやすく、美味しい玄米おにぎりへとアレンジできます。
もし、おにぎりにしたいけれどもうまくまとまらない場合は、ボウルに焦げた鍋から取り出した、焦げの上部分の玄米を入れて、水をスプーン1杯入れて温めてみて下さい。
こうすることで、米が水分を吸収して微調整が出来ます。
あるいは、冷ご飯を電子レンジで解凍し、温めて少し入れるだけでもまとまります。
玄米の炊飯失敗もあきらめない
慣れない玄米の炊飯をして失敗することは、おそらくほとんどの方が経験することなので、恥ずかしいことではありません。
失敗したからといってすぐに廃棄するのではなく、美味しくアレンジしよう!とする気持ちが大切です。
もしも失敗してしまった方は、今回ご紹介した、ケース別のアレンジ方法を試してみて下さいね。