皆さんは普段、どのようにご飯を炊いていますか?
今は様々な機能が付いた炊飯器や専用の土鍋などがありますが、少量を炊くには準備や片付けが大変だと感じる人もいるかもしれません。
そんな時におすすめなのが、電子レンジでの炊飯です。
ポイントを押さえれば、誰でも簡単に美味しいご飯を炊くことができますよ。
さらに、タッパーを使ったご飯の正しい保存方法も併せてご紹介します。
これさえ覚えておけば、美味しいご飯をいつでも楽しめるようになりますよ。
少量の炊飯に便利!電子レンジでご飯を炊く方法
一人暮らしの人やお昼ご飯用に少しだけご飯を炊きたい時、わざわざ炊飯器で炊くのがめんどくさいと感じることもあります。
まとめて炊いた冷凍ご飯を解凍して食べるのも一つの手ですが、やっぱり炊き立てのご飯が食べたくなりますよね。
そんな時は、電子レンジでの炊飯にチャレンジしてみましょう。
コツさえつかめば簡単に、短時間でご飯を炊くことができます。
まずご飯を炊く容器ですが、専用の容器がなくても電子レンジで使用可能な深めのタッパーや耐熱ボウルでも炊くことができます。
ただし、吹きこぼれないように時間の調整が必要になるので、電子レンジ専用の炊飯器があると便利です。
電子レンジ専用の炊飯器は色々なメーカーから出ていて、1~2合くらいの容量で価格は1000円前後と手ごろです。
少量のご飯を炊く機会が多い人は、一つ持っているといざという時に役に立つでしょう。
次に炊く準備ですが、普段と同じようにお米を研ぎ、30分~1時間程度吸水する必要があります。
吸水時間が短すぎると炊き上がったご飯に芯が残っていたり、加熱ムラができてしまうので、炊き上がり時間から逆算して準備しましょう。
あとは電子レンジ用の炊飯器にお米と水を入れ、説明書通りに加熱すればOKです。
電子レンジにもクセがあるので何度か試してみて、自分好みの炊き加減を探してくださいね。
この方法であれば火を使わないので、子供も手軽にご飯を炊くことができます。
電子レンジでご飯を美味しく炊くポイント
続いては、電子レンジでより美味しいご飯を炊くためのポイントを三つご紹介します。
まず一つ目は、吸水時間をしっかりとることです。
炊飯器や鍋で炊く時も同じですが、吸水が足りないと炊き上がったご飯に芯が残ってしまいます。
夏は30分以上、冬なら最低でも1時間は浸けた方が良いとされています。
どうしても吸水時間が取れない場合には、お湯に10~15分浸けてから炊いてください。
二つ目のポイントは水加減を少し多めにすることです。
タッパーや電子レンジ用の炊飯器は普通の炊飯器と比べると密閉性が低く、加熱中に失われる水分が多くなるため、炊飯器で炊く時よりもパサついてしまうからです。
通常の水加減は、お米1合の場合水は200mlが基本となります。
固め・柔らかめなど好みはありますが、無洗米は少し多めに。
新米は少し控えめにすると美味しいといわれています。
何度か微調整しながら、自分好みの水加減を見つけましょう。
最後のポイントは、少量の料理酒を加えることです。
料理酒は炊きあがったご飯にツヤと甘味を与えてくれます。
お米1合に対し、大さじ1の料理酒が目安の量です。
もちろん、炊き上がりにはアルコール分は飛んでいます。
以上三つのポイントを踏まえて、電子レンジで美味しいご飯を炊いてみましょう。
ご飯を美味しく保存!タッパーとラップはどちらがいいの?
電子レンジでご飯を美味しく炊けたら、余ったご飯をどのように保存するのがベストなのかを考えてみましょう。
時短や光熱費の節約のためにご飯をまとめて炊き、小分けにして保存している人も多いと思います。
冷蔵なのか冷凍なのか、ラップで包むのかタッパーに入れるのかなど、ご飯の保存方法には選択肢が色々とありますが、皆さんはどのような方法で保存していますか。
まず冷蔵か冷凍かですが、美味しさを長く保てるのは断然冷凍保存です。
冷蔵庫の温度ではデンプンの老化が進みやすく、保存には向きません。
1日以上保存するのであれば、冷凍庫へ入れましょう。
続いてラップで包むのかタッパーで保存するのかですが、どちらも正しい方法を知っていれば美味しく保存できます。
どちらにも共通しているコツは、なるべく炊き立てに近い状態で包んだりタッパーに入れることです。
熱々のご飯を包むことで蒸気を閉じ込められるので、解凍した時のパサつきを軽減できます。
ラップで保存するメリットは、量の調整がしやすいことです。
余ったご飯は一食分ずつに分けて冷凍するのがおすすめですが、用途によっては多めに包んだりほんの少し残った場合もラップなら包みやすいですね。
ただし、ラップは使い捨てなのでゴミが出るのが欠点といえます。
一方のタッパーは小分けにする時、量が一定にしやすく、何度も使えるので節約にもなります。
ご飯の冷凍には、電子レンジで使用できるタッパーを使いましょう。
ご飯保存用のタッパーは100均にもありますし、専用のものもたくさん売られているのでチェックしてみてください。
タッパーのデメリットは、使わない時や冷凍庫の中で場所を取ってしまうことです。
どちらの方法でも美味しさをキープできる期間の目安は1ヶ月です。
なるべく早めに食べきるようにしましょう。
ご飯保存用のタッパーの選び方①専用のグッズが便利
ご飯を冷凍保存するためのタッパーは100均で売られているものから、冷凍ご飯専用のものまで選択肢が豊富ですが、いったいどれが良いのでしょうか。
値段も形も大きさも様々ですが、美味さをキープするためのタッパーの選び方のポイントを二つご紹介します。
まず一つ目は、ご飯専用のグッズを選ぶということです。
専用のタッパーには色々な工夫がされているため、保存しやすく美味しさも逃しません。
一食分の容量にぴったりの大きさであったり、平たい形状で解凍の際の加熱ムラを防げるなど商品によって特徴があります。
中にはタッパーの内側にザルがセットされていて、電子レンジで解凍すると蒸したような状態になりふっくら仕上がるというアイディア商品もあります。
専用のグッズは電子レンジ使用可のものをえらびましょう。
価格も普通のタッパーと比べても大差はないので、一度試してみる価値ありです。
さらに、冷凍ご飯のタッパーを揃えると冷凍庫内を整理しやすいという利点もあります。
ご飯専用の薄型のタッパーであれば重ねて収納したり、立てておくこともできるので、ごちゃつきがちな冷凍庫内をすっきりと保てます。
ご飯はまとめて炊いて小分けにする派の人は、ご飯専用のタッパーを揃えておくと便利ですよ。
ご飯保存用のタッパーの選び方②一食分ずつの大きさがカギ
ご飯を冷凍するために専用のグッズを使うことが一つ目のポイントでしたが、もう一つはタッパーの大きさについてです。
家には色々な大きさや形のタッパーがあるかと思いますが、ご飯を冷凍する時に適当に選んでご飯を詰めたりしていませんか。
タッパーの容量を考えずにご飯を入れて冷凍してしまうと、いざ食べたいと思った時に多すぎたり、逆に足りなくなったりということが起きてしまいます。
電子レンジで解凍したご飯の再冷凍は、味が落ちてしまうためおすすめできません。
そこで、まとめて炊いたり残ってしまったご飯は、一食分ずつに分けて冷凍するのがおすすめです。
一食分といっても個人差がありますが、大体160~200gくらいが目安となります。
タッパーの容量でいうと250ml前後のものを選ぶと良いでしょう。
このようにタッパーの大きさが決まっていれば小分けにするご飯の量も一定になるため、わざわざ量る手間も省けます。
タッパーは容量が同じでも深さや形が色々とありますが、なるべく浅めのものを選ぶのがおすすめです。
浅いタッパーの方が冷凍する時も短時間で凍りやすく、電子レンジで解凍する時も加熱ムラができにくくなるためです。
ほんの少しのことですが、タッパーの大きさによってご飯を美味しく冷凍することができるので少し意識してみてくださいね。
タッパー保存のご飯を電子レンジで解凍するコツとは?
ご飯を美味しく冷凍するための方法と、タッパーの選び方が分かったところで、最後は解凍の仕方です。
ほとんどの人は、冷凍ご飯の解凍に電子レンジを使われることでしょう。
この電子レンジでの加熱方法も美味しさを左右するので、上手に解凍するコツを三つお伝えします。
最初のコツは、食べる直前に食べる分だけ解凍するということです。
冷凍したご飯は自然解凍ではなく、電子レンジでの解凍の方が美味しく食べられます。
解凍してから時間が経ってしまうと団子のように固まってしまうので、食べる直前に解凍しましょう。
二つ目のコツは、解凍する前に水か料理酒を少量振りかけることです。
冷凍するとどうしても水分が失われてしまうので、パサつきを抑えるために水分を補ってから解凍するとふっくらします。
電子レンジでの加熱時間が長すぎても、水分が蒸発して硬くなるので注意してくださいね。
最後のコツは、二回に分けて加熱することです。
少し手間はかかりますが、途中で一度タッパーを取り出して全体を軽く混ぜ、残りの時間加熱することで加熱ムラを防止できます。
特に量が多くなればなるほどムラが起きやすいので、ぜひお試しください。
以上三つのコツを覚えておくと、今までよりも美味しいご飯を食べることができるはずです。
電子レンジ活用で時短&節約
電子レンジは食品を温めるだけでなく、ご飯を炊いたり簡単な料理まで作れて時短&節約にもなる優れものです。
特に暑い夏には火を使わずに調理できるので重宝します。
毎日の食事に欠かせないご飯も、電子レンジを上手に活用していきたいですね。
電子レンジでの炊飯もタッパーでの冷凍保存も、ぜひ一度お試しください。