電子レンジを使って卵とお湯で簡単にできるお役立ちメニュー

電子レンジで加熱すると爆発してしまうのが心配な「卵」ですが、お湯を上手に利用して調理することで、爆発を防いで、安心・安全に調理できます。

美味しくて簡単。

しかも時短も可能な「絶品電子レンジ卵メニュー」をご紹介します。

忙しい主婦の強い味方になること間違いなしですよ。

電子レンジと卵の相性は?

電子レンジはマイクロ波を食品に向けて発射し、食品の中の水分子を振動させて、その振動のエネルギーが熱に変わることを利用して食品を温めています。

つまり食品に含まれている水分が熱源となる訳です。

しかし、蓋をしたお鍋でお水を沸騰させると水蒸気で蓋がグラグラして、やがて吹きこぼれるように、温めながらも水蒸気は逃がさなければなりません。

つまり、食品によっては、温める時に注意が必要になります。

では、殻付きの生卵を電子レンジで温めたらどうなるのでしょうか。

もう皆さんご存知のように、電子レンジの庫内で爆発し、砕けた卵で庫内は大変なことになります。

どのように爆発に至るのかというと、中央の黄身の水分が温まった時に、外側に白身や殻があるために水蒸気の逃げ場がなく高圧状態となってしまい、やがて黄身が膨張して白身や殻を突き破り爆発するわけです。

殻を剥いたゆで卵を温めても同様に、白身の膜が覆っているために爆発しますが、何とか庫内で爆発を免れても、電子レンジから出して、お箸で突いたり、口に含んだ途端に爆発する場合がありますので注意が必要です。

割って容器に中身を入れて加熱した場合は、黄身を覆った膜が同様の働きをするので、やはり爆発してしまいます。

しかし電子レンジと卵は徹底的に相性が悪いのかというと、そうではありません。

お互いの特徴をうまく利用すれば、短時間で加熱が出来てむしろ名コンビと言えます。

手始めに、スクランブルエッグであれば、簡単に調理ができます。

卵を容器に割り入れて卵液を良く混ぜ、500Wで20秒加熱。

一度取り出してフォークなどで良くかき混ぜれば、余熱で火が通ります。

卵の大きさによっては、1度取り出してから10秒ずつ様子を見ながら加熱。

一気に火を通そうとせずに、様子を見ながら加熱することで安全に卵の温めができます。

さらに、水分が熱源となることを考えると、お水やお湯をうまく利用することで、メニューがもっと広がります。

電子レンジと卵を取り持つお湯の効能

電子レンジはマイクロ波により、水分の分子を振動させて熱を発生させています。

ですから、水を温めることは大得意。

そのことを利用すれば、爆発におびえることなく安全に卵の加熱ができます。

現在では、電子レンジ対応の卵専用調理器具もいろいろと販売されていますが、自宅にあるもので簡単に安全に調理できる方法をいくつかご紹介します。

【電子レンジでゆで卵】

・卵 1個
・大きめのマグカップ又は2カップ程度の耐熱容器 1つ
・ポットのお湯 1.5カップ

【作り方】

①マグカップ又は2カップ程度の容量の耐熱容器に、ポットのお湯を1.5カップ注ぎます。

熱湯ではなく90度位のお湯を使用します。

② ①に卵を割り入れます。

③電子レンジを500Wにセットして1分加熱します。

④一度取り出してスプーンでそっと卵の様子を見て、30秒ずつ熱を加えながらお好みの固さに仕上げます。

普段ご使用の電子レンジや容器により仕上がりが異なりますので、何度か作るうちに、ご自分のお好みのゆで卵にどの程度の時間を要するか、コツが掴めてくると思います。

卵は栄養たっぷりのスーパーフードって本当?

卵は栄養がたっぷり含まれているスーパーフードと言われています。

なぜならば、植物繊維とビタミンC以外のすべての栄養素を含んでいるからです。

例えばタンパク質は卵1個につき約6.4g含まれており、それは1日の必要量の約13%を占めています。

タンパク質を構成するのは20種類のアミノ酸ですが、その中で私たちの身体にとって、必要不可欠な8種類のアミノ酸を「必須アミノ酸」と言い、卵には、この必須アミノ酸がバランスよく含まれているのです。

以前は卵の食べ過ぎによる、コルステロールの摂りすぎを指摘されてきましたが、2015年の厚生労働省による「日本人の食事摂取基準」により、コルステロールの目標量がなくなりました。

卵を1日2個以上食べても、各種疾患との関連が認められないと結論づけられたのです。

では、熱を加えることによる栄養素への影響はどうなのでしょうか。

卵に含まれるビタミンB群は水溶性ビタミンのため、熱に弱く、ゆで卵や卵焼きにすると、ごくわずかですが減少してしまいます。

しかし生の卵白に含まれる「アビジン」という成分が、皮膚や毛髪の健康によいとされている「ビオチン」の吸収を阻害するとも言われています。

生で食べたり、焼いてみたり、さまざまな調理法で卵を摂取するのが良いようです。

手軽に調理できる電子レンジを利用すれば、気軽に卵料理が出来上がります。

お水やお湯を使えばスープ料理も出来て、バリエーションが広がります。

消化にやさしいのは、半熟で食べる卵と言われています。

半熟程度にすると、体内吸収率が97%になるようなので、胃に負担をかけたくないときは半熟卵がおすすめです。

電子レンジと卵とお湯でできる簡単スープ

電子レンジを利用して、栄養満点の卵を気軽に食べたい!

そんな望みを叶えてくれる、簡単で美味しいレシピをご紹介します。

まずは、朝食にピッタリのスープです。

【電子レンジと卵とお湯でできるポーチドエッグのスープ】

【材料 1人分】

・卵 1個
・固形コンソメ 1個
・お湯 1カップ

【作り方】

①マグカップにコンソメを入れて、熱いお湯を注ぎます。

② ①に割りほぐした卵を注ぎます。

③ ②に軽くラップをかけて、500Wで1分加熱します。

コンソメを中華スープしてみたり、ミニトマトを切って加えたりするなどして、少し手を加えるだけでも違った美味しさが味わえます。

毎朝が楽しみになりますよね。

忙しくても、スープだけで充分栄養が摂取できます。

お好きなパンを浸して食べるのもいいですね。

電子レンジと卵とお湯でできる、グラタンスープ

【電子レンジと卵とお湯でできるエッグ&オニオングラタンスープ】

【材料 1人分】

・卵 1個
・食パン6~5枚切り 1/4枚
・玉ねぎ 1/8個
・とろけるチーズ 適量
・バターまたはマーガリン 小さじ1
・固形コンソメ 1個

【作り方】

①大きめ(300ccくらい)のマグカップに食パン、スライスした玉ねぎ、バター又はマーガリン、とろけるチーズを入れて、軽くラップをして500Wで2分加熱します。

②やけどをしないようにラップを取り、お湯を3/4カップを注ぎ、固形コンソメを砕いて入れます。

③ ②に、割りほぐした卵を入れて、軽くかき混ぜ、30秒加熱します。

よくかき混ぜていただきます。

食パンの代わりにバケットを使ってもOKです。

ガーリックを使ってみたり、パセリを散らしたり、ちょっと手を加えると、お客様にもお出しできるカフェメニューに変身します。

電子レンジと卵とお湯で完成!絶品茶碗蒸し風中華スープ

夕食に堂々と出せるメニューも、電子レンジと卵とお湯で簡単に作ることができます。

大人も子どもも喜んで食べてくれますよ。

【電子レンジと卵とお湯でできる茶碗蒸し風中華スープ】

【材料 3人分】

・卵 3個
・ホタテ貝柱水煮缶(105g) 1缶
・舞茸 20g
・中華スープとホタテ缶の汁 合わせて4カップ
・ネギの小口切り 少々

【作り方】

①ボウルに卵を割りほぐし、中華スープとホタテ缶の汁を加えてかき混ぜましょう。

② ①をこし器を通して、耐熱容器に注ぎます。

③ ②にほぐした貝柱、ちぎった舞茸を入れてラップをして、500Wで約10分加熱しましょう。

④一度レンジから取り出して、フォークで軽くかき混ぜて、再び2分加熱します。

⑤出来上がりにネギを散らしましょう。

電子レンジと卵とお湯は、相性抜群の名トリオ

電子レンジで卵を加熱すると、爆発するのではないかと不安になりますが、お湯を利用することでうまく調理ができます。

味付けを変えたり、具に変化を加えることもできるので、飽きることなく定番メニューに加えられます。

加熱時間で卵の固さも調節できますから、お好みの固さを見つけるのもいいですね。

お鍋は使わずに、電子レンジとお湯を利用して、スーパーフードと呼ばれる栄養満点の卵を、おいしく摂取したいですね。