電子レンジで食パンを上手にトーストできますか。
多機能の立派なレンジであっても、なぜかトーストだけできない、或いは焼くのに時間がかかるというかたが多いのではないでしょうか。
今回は、電子レンジを使ったアレンジトーストの作り方や、トーストではないけれど、おいしい食パン料理の作り方などをご紹介していきます。
電子レンジで食パンをトーストする作り方
毎朝食パンのトーストを食べたいけれど、トースターは意外と場所をとるため、持っていないというかたも多いと思います。
そんな時はぜひ、電子レンジを使ってトーストを作ってみましょう。
作り方は、レンジにトースト機能が付いているかいないかによって変わります。
付いている場合は、ターンテーブルをとると焼き網状の天板があるので、その上に食パンを並べてトーストボタンを押すだけ。
普通のオーブントースターと同じような感覚で使えます。
時間もあまりかからず、焼き具合も程よくおいしく仕上がります。
一方、トースト機能が付いていない電子レンジの場合は、オーブン機能を使って焼くことになります。
お持ちの電子レンジにトースト機能が付いておらず、オーブン機能もないなら、残念ながらトーストはできません。
コンロの魚焼きグリルか、もち網を使うと短時間で香ばしいトーストができるでしょう。
オーブン機能が付いた電子レンジの場合、予熱で庫内をあたためてから食パンを焼くので、焼き上がりまでかなり時間がかかります。
トーストボタンが付いている電子レンジでも、機種によってはターンテーブルや焼き網がないタイプもあり、その場合、作り方の基本はオーブン機能タイプと同じです。
トーストボタンを押すと庫内の温度が上昇し、一定の温度になってから焼き上げます。
しかも、片面焼いたら裏表をひっくり返してもう一度焼くため、1枚トーストするのに14~15分もかかります。
忙しい朝に時間も手間もかかるため、電子レンジでのトーストはあまりおすすめできません。
トースターやグリルコンロの方が早く、おいしく焼けますよ。
電子レンジならでは!ピザトーストの作り方
電子レンジでのトーストは時間がかかるうえ、出来あがりもイマイチなことが多いため、あまりおすすめできません。
トースターをお持ちなら、トースターのほうをおすすめいたします。
しかし、トースターがないなら、電子レンジを使わざるを得ませんよね。
電子レンジでトーストを作るなら、せめてピザトーストにしてはいかがでしょうか。
オーブン機能を使って、じっくり焼き上げることで、うまみが倍増します。
さっそく作り方をご紹介いたしましょう。
【材料】
・食パン厚切り 4枚
・ピーマン 1個
・ベーコン 3枚
・とろけるチーズ 4枚
・ケチャップ 大さじ4杯
・ウスターソース 大さじ1杯半
・みりん 大さじ1杯
・乾燥バジル 少々
・黒コショウ 少々
・バター 大さじ1杯
【作り方】
①オーブン電子レンジを220℃に予熱します。
②ピーマンを輪切り、ベーコンを細切りにします。
③天板にクッキングシートを敷き、食パン4枚を並べ、バターを塗ります。
④ケチャップ、ソース、みりん、バジル、黒コショウを合わせてよく混ぜたものを③に塗り、②をのせ、チーズを上からかぶせます。
⑤220℃になったオーブンレンジに入れ、11分焼いたら出来あがりです。
家族みんなの分をまとめて一気に焼けるのが、オーブンレンジのメリットです。
ピザの具材はお好みでいろいろ変えてみるといいでしょう。
加熱時間は機種によって異なるので、調節してください。
また、トースト機能が付いた電子レンジなら、それを使ってみるのもいいでしょう。
食パンを電子レンジでトーストせずチンするとおいしいって本当?
食パンは電子レンジでトーストするよりも、チンして加熱するだけのほうがおいしいという意見があります。
まるで焼き立てパンのように、ふわふわもちもちするというのです。
作り方は簡単です。
なんと、食パンをチンするだけなのです。
ただし、加熱時間がポイントです。
1枚につき15~20秒が目安です。
機種にもよりますが、長くチンすると水分がなくなってラスクのようになります。
それを防ぐために、乾いたふきんにくるんでチンするといいそうです。
ラップでくるむかたもいますが、8枚切りだと、しなしなになる可能性があります。
レンジでチンするのは、冷凍した食パンにもおすすめです。
凍った食パンをトーストすると硬くなりがちですが、レンチンならば、もちもちふわふわの焼き立てパンのようになります。
特に忙しい朝におすすめの調理法です。
電子レンジでチンするだけ!ふわふわフレンチトーストの作り方
食パンを電子レンジでチンするのをさらに1歩踏み込んで、フレンチトーストにしてみませんか。
ふわふわもちもち感が倍増して病みつきになるおいしさです。
作り方をご説明しましょう。
【材料】
・食パン6枚切り 1枚
・卵 1個
・牛乳 30cc
・砂糖 小さじ2杯
・バター 少々
【作り方】
①卵をよく溶いて、牛乳、砂糖を加えてさらによく混ぜます。
②パンを4つに切り、皿にのせて電子レンジ500wで1分加熱します。
③レンチンしたパンを②の卵液によく浸します。
④皿に③をのせ、バターを上にのせて、ラップなしで電子レンジ500wで2分半加熱します。
⑤取り出して卵が固まれば出来あがりです。
食パンをはじめに電子レンジで加熱しておくことで、卵液を浸透させやすくします。
柔らかめがお好みなら、食パンの耳をとってから作るといいでしょう。
フライパンで焼くのより優しい食感になります。
電子レンジで簡単!食パンラスクの作り方
電子レンジでパンをトーストするのではなく、チンするともちもちふわふわになるといいましたが、チンしすぎると水分が抜けて、ガリガリゴワゴワになります。
今回はそれを利用してラスクを作ってみます。
さっそく作り方を説明いたしましょう。
【材料】
・食パン 1枚
・砂糖 小さじ1杯
・シナモン 少々
【作り方】
①食パンを6等分に切ります。
②皿に①を並べ、水分の抜け具合を確認しながら電子レンジで2分~2分半加熱します。
③ビニール袋に砂糖とシナモンを入れ、②を加えたらよく振って、味をよく絡ませたら出来あがりです。
このレシピのポイントは加熱時間です。
水分の抜け具合をよく見ながら、焦げ付かさないようにするのがコツです。
余った食パンや、フレンチトーストで切り落とした耳を使って作ってもいいですね。
子どものおやつにぴったりの一品です。
電子レンジでチン!を応用したカリカリおやつクルトンの作り方
電子レンジでパンの水分を抜くやり方を利用したレシピを、もう一つご紹介しましょう。
カリカリのクルトンです。
サラダに入れたりスープの実にすることが多いですが、ちょっとアレンジして甘いおやつ風にしてみました。
食パンをトーストしてもできますが、レンジでチンすればさらに簡単にできます。
作り方をご紹介します。
【材料】
・食パン6枚切り 1枚
・ハチミツとメープルシロップ 合わせて大さじ1杯半
・バター 小さじ1杯
・水 大さじ1杯弱
・塩 少々
【作り方】
①食パンを2cmくらいのサイコロ状に切ります。
②耐熱皿に①を並べ、電子レンジで4~5分加熱してカリカリにします。
③ハチミツとメープルシロップ、バター、水を耐熱容器に入れ、電子レンジで20秒加熱します。
④ ②と③をよく混ぜ、絡めたら、全体に塩を振ります。
⑤ ④を耐熱皿に入れて、電子レンジで1分加熱したら出来あがりです。
パンの加熱時間は庫内の様子を見ながら、焦げ付かせないように調節してください。
味を絡ませたらそのまま完成にしても大丈夫です。
ややしっとりした風味になるので、カリッとさせたい場合は最後にもう一度軽くレンチンします。
電子レンジでは「チン」、トースターで「焼く」
食パンを普通にトーストするなら、電子レンジよりもトースターやグリルのほうが優れています。
電子レンジはもともと食材の水分を調節して食品内部から加熱させる仕組みなので、トーストのように表面を直火で焼くことは不得手なのです。
しかし、レンジならではの特性を生かした、パンをおいしくさせるアイデアもあります。
皆さんも、いろいろなアイデア料理を開発してみてはいかがでしょうか。