秋も深まってくると、窓の外から「やきいも~」という声がしてきますよね。
老若男女問わず、焼き芋は人気の食べ物です。
さつま芋は一度植えるとたくさん収穫できますし、繊維質も豊富で腸内環境を整えてくれる美容の強い味方です。
みなさんは、自宅で焼き芋をするときにはどのように調理していますか?
最近の電子レンジ用の器や、そういった器が無くても美味しく焼き芋を作れる方法をご紹介します。
電子レンジで焼き芋を作ってみよう!
焼き芋といえば落ち葉をほうきで集めて焚き火をし、そこに放り入れるというイメージを持っている方も多いですよね。
いまだにアニメなどでも見かける描写なことから、日本人のDNAに刻まれたイメージといってもいいかもしれません。
焼き芋屋さんの「やきいも~」というアナウンスを聞くとそわそわする方も多いことでしょう。
しかし、焼き芋を食べたいと思っていても、なかなか食べたいときにゲットできないこともあります。
焼き芋屋さんが通りかかっても、大事な仕事や家事の最中だと、さっと抜け出して買うこともできません。
庭のない家庭では落ち葉で焚き火はできませんし、庭があったとしても小さな子どもがいる場合は危険で遠慮してしまいますよね。
焼きたての焼き芋を食べたという方は、電子レンジを使用して調理してみませんか。
自宅でも、美味しい焼き芋が簡単に作れますよ。
最近では焼き芋用の耐熱の器まで登場し、より簡単に作ることができます。
自然の甘みを味わえる素朴なおやつとして、ぜひ焼き芋をご自宅で作ってみましょう。
電子レンジで美味しい焼き芋ができる?器は何を使えばいいの?
流石に「石焼き芋」のような本格的なものは家ではできませんが、電子レンジで簡単に美味しい焼き芋を作ることができます。
焼き芋を作るための器などがも、たくさん販売されていますよ。
本格的な石焼き芋に近づけるのであれば、イシガキ産業の「魔法の焼きいも鍋・大」がおすすめです。
見た目はさつまいもをずんぐりさせたような鍋で、セラミックボールがついてきます。
このセラミックボールが石焼き芋の石の代わりになります。
大サイズは、大きめのさつまいもを2本同時調理できる大きさです。
素材は陶器で、フタを開けるとさつまいもを横たえるための仕切りが底についています。
セラミックボールを鍋の底に敷き詰めて、水洗いしたサツマイモを乗せ、隙間をさらにセラミックボールで埋めます。
電子レンジの600Wで5分加熱したら、さつまいもをひっくり返してセラミックボールを配置し直し、さらに5分加熱した後に、10~15分ほど電子レンジ内で蒸らして出来上がりです。
セラミックボールが遠赤外線を発し、マイクロ波を利用して石焼き芋に近い焼き芋が出来上がります。
見た目も可愛い鍋なので、ちょっとだけ食べたいときにはとても重宝する器です。
電子レンジ焼き芋用の器はほかの用途もあるの?
先ほどご紹介した焼き芋用の器ですが、他の料理にも使用することができます。
基本的には石焼きの原理を利用しているので、野菜などを電子レンジで調理できますよ。
例えば焼きなすです。
焼きなすはグリルやオーブントースターで作るのが一般的ですが、この鍋を使用すると遠赤外線でなすはジューシーにふっくら仕上がります。
なす皮の切れ目を入れるときに、水分がしたたり落ちるほどです。
皮をむいてしまえば、グリルで焼いたものと遜色ない仕上がりです。
また、とうもろこしを調理することも可能です。
さつまいものように大きさを調節したものを横たえて、隙間をセラミックボールで埋めてあげます。
そうすると焦げ目こそないものの、お祭りの屋台で食べるとうもろこしとほぼ同じ味になります。
そのまま食べてももちろん甘くて美味しいですし、ご飯などに混ぜ込むのもいいですね。
枝豆も実はこの鍋で調理すると、とっても甘くて美味しくなります。
あったかいうちに口に運ぶと、幸せな気分になれますよ。
アスパラなどもこれで調理すると、塩もマヨネーズもいらないほどの美味しさです。
一方、この器でむいていない料理方法は、味のついたものや皮がないものをを使う調理です。
魚など水分が出やすいものや、お肉などを調理するのにはあまりむいていません。
1本だけ食べたい!そんなときは器を使わずに電子レンジへ!
魔法の焼き芋鍋を絶賛してきましたが、もっと手軽に小さいのを1本だけでいいという方や、後片付けが面倒だと感じているかたも多いことでしょう。
その場合は器を使わず、美味しく電子レンジで調理できる方法があります。
【用意するもの】
・新聞紙
・キッチンペーパー
・ラップ
【材料】
・さつまいも
【作り方】
①さつまいもを洗って、濡らした新聞紙やキッチンペーパーで包み、さらにラップで包みます。
②深めの耐熱容器に橋渡しするようにさつまいもを並べ、さつまいもが浮くようにしてください。
電子レンジの加熱の効率を良くするためなので、ひっくり返した茶碗の上に置くのでも大丈夫です。
③500〜600Wで1~1.5分加熱、その後200~300Wで8~15分加熱します。
たったこれだけで、絶品の焼き芋が出来上がりますよ。
皮はしっとり、中はホクホクなので、とても美味しいです。
加熱時間は、さつまいもの大きさによって調整してください。
ふかし芋と焼き芋の違い・電子レンジ調理の超進化
電子レンジで焼き芋を作る際、これを「焼き芋」と呼んでもいいものなのでしょうか。
焼いてはいないわけですから、焼き芋かどうかと問われると、悩んでしまいますよね。
昔は「ふかし芋」という呼び方もありました。
焼き芋はその名の通り、焼いた芋を指します。
ふかし芋は鍋や蒸し器などの器を使って、蒸しあげて(ふかして)作るものです。
電子レンジ調理の焼き芋は、どちらかというとふかし芋に近いのですね。
魔法の焼き芋鍋のような器を使えば、焼き芋と呼んでも構わないと思います。
また、ふかし芋は素材をそのまま包んだりせずに作るのに対し、焼き芋は裸で調理すると、硬くて焦げて食べられるものではなくなってしまいます。
電子レンジを使用すると、硬くはなりますが焦げることはありません。
専用の器を使うか、濡らした新聞紙などの道具を使うことによって、水分を内側にたまらせて作り上げます。
先ほど記したような焼き芋の作り方は、ただ電子レンジの強で加熱するという方法が重でした。
最近の電子レンジは様々なモードがありますので、先述の作り方も簡単にできますし、もっと焼き芋感が欲しいとなったら、グリル機能で皮をパリッとさせることもできます。
焼き芋という簡単な料理で、こんなに電子レンジ調理が進化しているのはすごいことですね。
薪ストーブや暖炉、焚き火がある時代の焼き芋
今のように、電子レンジで使えるような焼き芋用の器がなかった時代の話です。
昔は各家庭に、ストーブの大きいものがありました。
今のように灯油や電気で動くものではなく、燃料は薪です。
薪を燃やした熱で室内をあたため、煙を逃がすためにストーブには煙突がついていました。
想像がつかない方は、暖炉を思い浮かべてくれるとわかりやすいかと思います。
薪ストーブにはもちろん薪を入れるための蓋があり、そこから燃料を入れます。
その際に、「何かを焼く」ということが可能だったのです。
アルミホイルに包んださつまいもやじゃがいもなどを薪と一緒に放り込み、火箸で転がして様子を見ながらじっくりと待ちます。
そうすると、しっかり加熱されて美味しい焼き芋が出来上がったものです。
目を離していても大丈夫だったため、待っている間に遊びに夢中になってしまい、焼き芋をしていることを忘れてしまうことも多々ありました。
最近では、薪ストーブが再注目されているそうです。
燃料が危険な物質でないことと、コストが安いことがその要因だそうです。
リフォームを考えている方は、薪ストーブで焼き芋なんていうのも楽しいかもしれませんね。
簡単に作れて栄養豊富!子どものおやつに昼食に!
昔からさつまいもは、人々のお腹を満たしてきた作物です。
焼き芋やふかし芋など、基本の調理方法がずっと変わらないのもすごいことですよね。
電子レンジの登場で今はもっと気軽に作ることができるようになりました。
専用の器があると、より気分を盛り上げて食べられるのも嬉しいですね。
寒い晩秋から冬は、焼き芋で手軽に暖をとりましょう。