みなさんがお使いの電子レンジには、グリル機能が付いていますか?
魚などを焼く場合、ガスコンロのグリル機能だけでなく、電子レンジのグリル機能を使うのもおすすめです。
そして、調理するときには、アルミホイルが役に立ちますよ。
料理をおいしくするだけでなく、後片付けを簡単にすることができます。
今回は、グリル機能で活躍するアルミホイルの上手な使い方、危険な使い方をお話します。
電子レンジとグリルの違いは?どう使い分けたらいい?
電子レンジとガスコンロなどにある魚焼き用グリル、さらに電子レンジの機能の一つとして搭載されているグリル機能。
みなさんは、この3つをどう使い分けていますか?
魚を焼くときにはコンロのグリル、電子レンジはレンジ機能か「温め」しか使わないというかたが多いのではないでしょうか。
そもそも、この3つを比べる以前に、機能が違います。
電子レンジは電磁波を食品の水分子に当てることで内部から加熱させ、次第に外側へと熱を伝えていく性質があります。
そのため、焦げ目がつかず、それでいて食品の中心部までしっかりと温まります。
一方、コンロに備わったグリルは文字通り「焼き」に徹した機器です。
直接火で焼くため、まず外側が焼けてから次第に内部に熱が伝わる仕組みです。
こんがりとした焦げ目を楽しむ焼き魚には、最適な機器といえるでしょう。
しかし、臭いが残りやすく、汚れが取れにくいのが難点です。
それを解決できるのが電子レンジに搭載されたグリル機能。
臭いが残らず、汚れも簡単に落とせます。
奥行きがあるので、一度にたくさん魚が焼けるのもメリットです。
コンロのグリルではいわゆる焼き魚がメインですが、レンジのグリル機能では焼き魚だけにとどまりません。
エビやホタテにニンニクとオリーブオイル、ハーブや塩コショウを絡めたものをそのまま焼く、などといったちょっとおしゃれな洋風グリルも楽しめるのが特徴です。
ただし、コンロのグリルではこういった料理を楽しめませんよね。
そんなときに大活躍するのが、アルミホイルです。
コンロのグリルを汚さない!アルミホイルのスゴ技!
コンロのグリルで魚を焼くと、汚れや臭いが付いて後片付けが大変ですよね。
そんなときはぜひ、アルミホイルを使ってください。
焼き網の上にアルミホイルを1枚敷いて、そのうえに魚を並べて焼くだけで、臭いも汚れもこびりつきません。
焼きあがったらアルミホイルを捨てるだけでいいので、お手入れがとてもラクです。
ただし、脂がホイルに溜まると発火する恐れがあるため、サンマやサバなど脂分が強い魚を焼くときは、ところどころに穴を開け、脂が下の受け皿に落ちるようにしておくといいでしょう。
受け皿がベタベタになるのがイヤなかたは、受け皿にアルミホイルを敷いておきます。
網に直に魚をのせれば、余分な脂がすべて下に落ち、後はアルミホイルを丸めて捨てればいいだけですから、お掃除の手間が省けます。
脂分の強い魚でも気にせず、ヘルシーにおいしくいただけますよ。
機種によっては、はみ出さないようにアルミホイルを敷かなければならないなど、対応が異なるため、取り扱い説明書を読んで調理しましょう。
最近では、魚料理もフライパンや電子レンジで作るかたが増えてきました。
しかし、シンプルな直焼きも捨てがたい魅力があります。
汚れが嫌であれば、アルミホイルひとつで解決できます。
ぜひご活用ください。
意外に使える!コンロのグリル活用法
コンロのグリルは魚を焼くだけでなく、肉や野菜のグリルもおいしく仕上がります。
肉を焼けば余分な脂がすべて落ちるので、高たんぱく、低カロリーなダイエットメニューになります。
野菜も茹でるとせっかくのビタミンCが損なわれてしまいますが、グリルにすればほとんど失いません。
しかも、うまみがぎゅっと凝縮され、野菜本来の甘みを感じさせます。
お好みのドレッシングなどをかければ、ヘルシーでおしゃれな焼き野菜できあがりです。
また、いつもの焼き魚もアルミホイルに包んだホイル焼きにすれば、ごちそう感がグンとアップします。
アルミホイルにうすくバターを塗り、生鮭やさわらなどの魚を置きます。
そこにスライスした玉ねぎ、キノコなどを添えて、塩コショウ、少しお酒をふってふんわりとホイルでくるんだら、そのままグリルにのせて10数分焼きます。
蒸し焼きにされた魚と野菜のうまみがよく合って、格別なおいしさです。
ラップをかけて電子レンジで数分加熱しても似たような料理ができますが、風味が全く違います。
もともとアルミホイルは熱伝導がいいので、グリルとは好相性です。
しっかり焼けて、中はふっくらジューシーに仕上がりますよ。
電子レンジのグリル機能ならアルミホイルは使えるの?
コンロのグリルのように、汚れや臭いがこびりつかず、便利なのが電子レンジのグリル機能です。
アルミホイルかクッキングシートを敷けば、使い捨てにできるので、お手入れも楽です。
電子レンジでアルミホイルを使うと火花が出て危険といいますが、グリル機能やオーブン機能では使えます。
コンロのグリルでは味噌漬けやみりん漬けなどの魚は焦げやすいですが、電子レンジのグリル機能では表面に軽く焦げ目がつく程度で、中はふっくらジューシーに仕上がります。
また、一度に4切れ以上焼けるので、忙しいときの時短にもなりますよ。
電子レンジのグリルは魚に限らず、肉や野菜も簡単に調理できます。
栄養を損なわず、うまみがぎゅっと凝縮されるため、素材の味が活きる料理に仕上がるでしょう。
鶏肉にニンニクやスパイスをこすりつけ、岩塩やハーブ、オリーブオイルを少々かけてグリルすれば、肉のうまみが凝縮され、フライパンで焼いたのとは違ったおいしさです。
また、アルミのカップを使えば、複数のお弁当用グラタンが同時に焼けます。
いろいろ試してみると使い道が広がるのがグリル機能です。
電子レンジでアルミホイルを使うとどうして危険なの?
電子レンジのレンジ機能でアルミホイルを使うと、火花が出ることがあります。
これは、レンジの電磁波の一種であるマイクロ波が、金属に反応するからです。
そのため、アルミホイルだけでなく、金が施された食器や金属製の容器、スチールウールなどでも火花が飛びます。
そのまま使い続ければ、引火して火災の原因にもなるので大変危険です。
しかし、オーブン機能やグリル機能にすれば問題ありません。
どちらもマイクロ波ではなく、伝熱線からの熱で庫内を温め加熱する仕組みになっています。
オーブンはその熱を対流させて蒸し焼き状態にし、グリルは高熱で焼く状態にしているのです。
とって、アルミホイルを使っても火花が飛ぶことはありません。
それどころか、熱伝導のよいアルミホイルをうまく使えば、よりおいしく仕上げられるのです。
電子レンジのグリル機能をもっと使いこなそう!
電子レンジにオーブン機能が付いている機種には、たいていグリル機能も付いています。
電子レンジのレンジ機能しか使ってないかたにとっては、オーブンもグリルもちょっと敷居が高く感じられるかもしえません。
しかし、オーブンはまだしも、グリルは案外簡単に使いこなせます。
「焼く」ものはすべて「グリル」と思えばいいのです。
特に、焼き目をつけたいものにおすすめします。
ガスコンロのグリルだと直火過ぎて「焼き目」が「焦げ目」になりやすいですが、電子レンジのグリルなら程よい焼き目になるよう、時間が調節できるのがメリットです。
ガスに比べ焼き上がるのに時間がかかりますが、その分じっくり加熱していくのでふっくら焼きあがるのです。
オーブンで焼いたものに焼き目が付かなくても、そのあとグリルにかければしっかり焼き目がつけられます。
焦がさずじっくり焼きたいものに、電子レンジのグリル機能はおすすめです。
天板にアルミホイルを敷けばさらに熱伝導が良くなるうえ、後片付けも簡単ですよ。
大人数の料理も一気にできるうえ、焼いている間に席を離れても焦げる心配がありません。
グリルなら安心してアルミホイルを使って!
電子レンジのグリル機能も、コンロのグリルも、どちらもアルミホイル1枚で汚れが付かず、お手入れが簡単になるうえ、料理もおいしくなります。
「焼く」ものであれば、グリルを使った方がヘルシーで効率もよいです。
グリルをもっと身近に、積極的に使ってみてください。
きっと、料理のレパートリーも広がることでしょう。