お湯を注ぐだけで、味噌汁が作れるインスタント食品は便利で、使ったことがある人も多いと思います。
しかし、インスタント食品ばかりでは、健康のことが心配になりますね。
今回ご紹介するのは、味噌を使った手作りのインスタント食品「味噌玉」です。
これは、インスタント食品のように簡単に、自家製の味噌汁が作れてしまう優れものなんですよ。
味噌玉とは何なのか、その作り方などをまとめました。
味噌汁の塩分が気になる!
毎日の食卓に欠かせない味噌は、日本の伝統的な調味料です。
発酵食品でもある味噌は、美味しいだけでなく健康的な調味料として注目を集めています。
味噌は塩分が気になるという人もいるかと思いますが、味噌汁で飲むのであれば塩分量を調節できますし、自分の好みの濃さにすることもできます。
味噌は発酵食品ですから、乳酸菌や酵母菌が豊富に含まれています。
腸内環境を整えてくれますので、積極的に摂取したい食品でもあるのです。
それでも塩分が気になるという人は、味噌汁の具材にこだわってみましょう。
例えば、
・ほうれん草
・わかめ
・納豆
・切干大根
・あおさ
・あしたば
・モロヘイヤ
・サトイモなど
・根菜類
などがおすすめです。
これらの食材は、塩分(ナトリウム)を排出する効果を持つカリウムを豊富に含んでいます。
こういった具材を使うと、塩分もあまり気にせずに済みます。
また、だしを濃くするという手もあります。
だしを濃くすると、「旨味」が増します。
人間の舌は、旨味を強く感じると塩分を感じにくくなります。
ということは、旨味を強くすることで、塩分が少なくてもおいしい食事が楽しめるということになるのです。
日本の伝統的な調味料である味噌を、どんどん食生活に取り入れていきましょう。
そこで、今回の記事の本題である「味噌玉」です。
次項からは、味噌玉とは何なのか、さらに作り方についてお話していきます。
簡単に味噌汁が作れる!味噌玉って何?
忙しくて簡素になってしまった夕食でも、具材たっぷりの味噌汁があるだけで、食卓が華やかになります。
できれば毎日でも、味噌汁を飲みたいものですね。
毎日のことですから、できれば簡単に、しかも美味しい味噌汁が作れたら、どんなに楽でしょうか。
しかし、インスタント食品にはあまり頼りたくないものです。
そんなときに使ってほしいのが、味噌玉です。
味噌玉とは、1杯分の味噌汁の具材を、ラップでキャンディのように包んだものです。
作り方は簡単です。
味噌、だし、切った野菜などの具材を丸めてラップに包むだけで作れます。
味噌玉をカップに入れてお湯を注ぐだけで、簡単に味噌汁が出来上がります。
まるでインスタント食品のように使えて、しかも具材や塩分を自分で調節することができるのです。
これであれば、忙しい朝ご飯に味噌汁を出すこともできますし、家族の食事時間がバラバラになってしまっても、すぐに温かい味噌汁を出すことができます。
しかも、味噌玉は作り置きができるのです。
たくさん作って冷凍しておけば、長期保存も可能です。
味噌玉に興味が湧いてきましたか。
早速、詳しい作り方をご紹介します。
お好きな具材で!味噌玉の作り方
味噌玉の作り方は、先ほどもお伝えした通り、とても簡単です。
お休みの日に、子どもと一緒に作ってみるのも楽しいですよ。
【材料 10個分】
・味噌 120g
・かつお節 2袋(80g)
・だしの素 50g
・お好みの具材(旬の野菜、乾燥わかめなど)
【作り方】
①味噌、だしの素、かつおぶしを混ぜ合わせます。
②細かく刻んだ具材を加えて、よく混ぜます。
③ラップを広げ、②を大さじ1程度載せて、丸めます。
ひとつ15gくらいが目安です。
④輪ゴムなどでしっかり縛ったら、出来上がりです。
火が通りにくい野菜を使う場合は、下茹でしておきましょう。
味噌汁にする場合のお湯の量は、150~200cc程度です。
味噌汁の濃さは、調節してくださいね。
味噌玉は、冷凍保存が可能です。
いつでも使いたいという場合や、長期保存したいというときには、冷凍保存をしましょう。
冷蔵保存でも、1ヶ月程度保存できます。
冷凍保存する場合は、バットの上に並べて冷凍しましょう。
3ヶ月ほど保存できます。
冷凍庫に余裕があるのであれば、一度にたくさん作っておくのがおすすめです。
味噌玉はアレンジ自在!オリジナルの作り方を見つけよう
味噌玉の魅力は、インスタント食品のような手軽さだけではありません。
好きな具材や味付けにアレンジできる、というところも魅力です。
また、キャンディのようにかわいくラッピングできるのが、女性に好まれているポイントのようです。
ラップに包んでマスキングテープでデコレーションしたり、お友達と交換して楽しむ人もいるようですよ。
カラフルなお麩や、かわいく切った具材などを入れてみるのも楽しいですね。
また、高級だしパックを使った作り方もおすすめです。
お気に入りのだしパックの粉末を使えば、簡単に料亭のような上品な味の味噌汁になりますよ。
だしパックの袋の中身を取り出して、そのまま味噌玉に使えばOKです。
だし自体も具材になります。
栄養もそのまま摂れますし、しっかり噛むことで満足感もアップします。
使う野菜は、下茹でなどが面倒であれば乾燥タイプのものを使いましょう。
塩分が気になる人は、カリウムを多く含む切干大根がおすすめです。
とろろ昆布で巻いてみたり、酒粕を加えたり、オリジナルの作り方を見つけてみてくださいね。
味噌玉には高級だしを使った作り方がおすすめ
味噌玉には高級だしパックを使った作り方がおすすめですとお話しましたね。
ここで、おすすめのだしパックをご紹介します。
◇【一郷】だしパック
商品は、一郷だし(ブレンド)と煮干しだしの2種類があります。
一郷だしは、5種類の厳選国産素材をブレンドしてあります。
化学調味料や、保存料などの添加物は一切不使用です。
もちろん、食塩も入っていません。
袋を破って使えば、丸ごと食べることができます。
味噌汁のだしだけではなく、チャーハンや炒めものにも使えます。
◇茅乃舎だし
焼きあごなど、4つの素材を粉末にしたご家庭用本格だしです。
だしパックとして使えば、簡単で本格的な味噌汁を作ることができます。
誰にでも美味しいと言ってもらえる味になりますよ。
茅乃舎のだしパックは、減塩のものや、煮干しだし、野菜だしなど、いろいろな種類があります。
お好みのものを見つけてみてください。
◇和食のもと
九州産の厳選素材を使用しています。
化学調味料、保存料不使用にこだわっています。
あごだしやかつお節などの定番素材だけでなく、乾燥白菜を使用しているのが特徴です。
乾燥白菜には、旨味成分であるグルタミン酸が豊富に含まれています。
この旨味が、味噌汁の旨味をグッと引き上げてくれます。
味噌を食べて食文化を守る
日本で、昔から食べられてきた調味料である味噌は、日本独自の調味料です。
醤油と並んで和食の基本ですし、発酵食品ならでは健康効果も期待できます。
日本に生まれたのですから、この食文化をもっと大切にしていきたいですね。
しかし、和食ブームといわれているのにもかかわらず、味噌の消費量は年々減少傾向にあります。
朝食にパンを食べる家庭が増え、ご飯を食べる回数が減ったことが原因のひとつと考えられます。
また、味噌は塩分が多いと思っている人は多く、そのため味噌を控えてしまう人がいるのです。
味噌を摂取することによる健康効果は大きく、摂取しない方が健康的ではありません。
ぜひ、もっと味噌を食事に取り入れていきましょう。
お昼に、粉末のスープを持っていく代わりに、味噌玉を持っていきませんか。
ランチタイムにお弁当のお供にしても良いですし、一息つきたいときにスープ代わりに飲むとほっとします。
空腹を満たしてくれるので、余計な間食を防ぐこともできます。
甘いものを食べるよりも、栄養も摂れて健康にもずっと有効です。
こういった食習慣を身に着けることによって、日本の食文化を守ることができますし、さらに健康的な体に近付くことができるのです。
味噌玉の作り方は簡単でしたね。
ぜひ、明日から作ってみませんか。
味噌玉を作ってみよう
味噌玉という言葉を初めて聞いたという人もいると思います。
味噌汁があるだけで、食卓が豊かになりますよね。
作り置きできるので、忙しい人や、栄養不足を感じている人にもおすすめです。
常備しておけば、重宝すること間違いなしですよ。