お米の賞味期限は、保存方法や環境によって、大きく変わってきます。
保存方法をしっかりしていれば、半年は味の落ちを感じずに食べることができます。
買ってすぐに味が落ちてしまうという人は、保存方法に問題があるかもしれません。
お米の保存方法や注意点をご紹介しますので、参考にしてみてください。
お米の賞味期限は半年経っても問題なし?
お米は日本人にとって、主食です。
5kgのお米を買うよりも、10kgのお米を買った方がお得です。
毎日食べるものですし、節約のためと思って、多い量のお米を買ってしまいたくなります。
家族の多い家庭なら消費しやすいですが、1人暮らしだと一度にたくさんのお米を買っても、消費しきるのは困難でしょう。
しかし、いつまで食べれるのかとお米の袋を見ても、賞味期限や消費期限は書かれていません。
お米の袋に書かれている日付というのは、精米年月日になります。
精米年月日とは、お米が精米された日のことです。
お米は、野菜や果物と同じ、農産物扱いになっています。
農産物には、賞味期限や消費期限の表示義務がないので、記載しなくて良いのです。
実際、お米はいつまでに食べ切らないといけないというものはありません。
しかし、保存環境によって、美味しく食べることのできる期間は、大きく変わります。
1ヶ月で味が落ちることもあれば、半年経っても、美味しく食べることもできるのです。
賞味期限を延ばすなら買ったときから
お米の賞味期限は記載されていませんが、お米が精米されてから、一番美味しく食べることができる期間があります。
春夏は1ヶ月、秋冬は2ヶ月ほどと言われています。
ですが、1ヶ月、2ヶ月を超えたからといって、急にお米の味が変わるわけではありません。
そのため、味の変化に気付かない人が、ほとんどです。
お米はしっかりと保存していれば、半年は美味しく食べることができると言われています。
しかし、お米の保存は開封する前から、しっかりと気を付ける必要があります。
お米は袋を開封する前と、開封した後で比較してみても、そこまで保存期間が変わらないのです。
なぜなら、お米のほとんどの袋には、すでに小さな穴が空いていて、開封前も密封状態ではないのです。
真空パックのお米も売られていますが、ほとんどありません。
お米は流通の際に、お米の入った袋をたくさん積みます。
その際に、袋がパンクしないように、穴が空けてあるのです。
ですから、お米は買ったときから、保存の仕方を気にする必要があるのです。
保存の仕方次第で賞味期限は半年以上
お米を長期間、美味しく食べられる状態を保たせるには、保存環境を良くしておく必要があります。
お米は、しっかり保存していれば、半年どころか数年もつと言われています。
逆に保存環境が悪いと、1ヶ月でも味が劣化してしまうこともあります。
それほど、お米は保存環境で、賞味期限が大きく変わるのです。
そもそもお米は、タンパク質がないので、腐るということがありません。
しかし、お米は時間が経てば、食べることができなくなります。
なぜなら、カビが生えるからです。
つまり、お米の保存で一番大切なのは、カビさせないということです。
そして、虫を付着させない、においをうつらせないということです。
お米は腐ることはありませんが、カビてしまえば食べることはできません。
カビになる原因は、気温が高いことや湿度が高いことです。
冬は常温でも問題ありませんが、夏場は、気温も湿度も高いです。
お米を、シンクの下などに保存することもあると思います。
しかし、シンクの下などは湿度が高く、温度差も激しく、お米の保存には向いていません。
おすすめの保存方法は、完全に乾いているタッパーやペットボトルに入れ替えて、しっかりと蓋をして保存します。
そして、冷蔵庫や冷暗所のような、涼しいところで保管しましょう。
お米を食べられるか判断する方法
穀物はカビてくると、とても毒性が強いです。
ですから、お米がカビてきたら食べるのを、控えなければいけません。
数ヶ月、半年であっても、カビが生えることはあります。
賞味期限、消費期限が記載のないお米は、私たちが目で確認して食べられるか、判断する必要があります。
見た目や洗米時、炊飯のときに、どういったことを確認し、注意すればよいかをご紹介します。
見た目は、お米が黄ばんでいたり、黒ずんでいるなど、色が変色していると注意が必要です。
色が普通と、少しでも違うと感じたら、食べないほうが賢明です。
洗米のときの注意点は、研いだ水を確認してください。
水が乳白色ではなく、黒っぽくなっていると、カビている証拠です。
また、炊飯した後も、においを確認してみてください。
カビ臭いにおいを感じれば、食べるのはやめておくべきです。
これらを参考にして、お米に生えるカビには、注意するようにしてください。
お米につく虫に注意
半年などの期限の問題ではありませんが、お米につく虫にも注意してください。
何種類かいますが、一般的なのが、コクゾウムシという虫です。
コクゾウムシは、やっかいな虫で、お米の袋を破ってでも入ってきます。
タッパーやペットボトルで、しっかり蓋をして保管していれば問題はありません。
この虫は、お米の中で卵を産みます。
かえった幼虫は、お米を食べて大きくなります。
大人になったコクゾウムシも、お米を食べて、また卵を産みます。
お米の中で卵を産むことから、見た目では卵を産んでいるかどうか、分かりにくいです。
水に浸した際、お米が浮かび上がってきた場合は、中が食べられてスカスカな状態ですので、捨ててください。
体への健康被害はないと言われてはいますが、虫がついていたり、食べられたものを体内に入れるのは、気持ちの良いものではありませんよね。
アレルギー反応が出る場合がありますし、賞味期限関係なく、虫がいる場合は、捨ててしまいましょう。
半年過ぎたお米でも美味しく
賞味期限に気を付けたお米であっても、半年を越え、古くなったお米は、やはり新米に比べれば味が落ちます。
古いお米は、再び軽く精米すると良いですが、精米機がある家庭は少ないと思います。
そこで、古いお米を炊く前にひと手間加えて、新米のように美味しく炊くことができる方法をご紹介します。
炊く前に調味料を入れると、お米を美味しくしてくれます。
例えば、お酒を大さじ1杯入れると、ふっくらとしたお米になります。
みりんを小さじ1杯入れれば、ツヤのあるお米になります。
オリーブオイルを少し入れても、ツヤが出ます。
調味料以外では、氷がおすすめです。
研いだお米に氷を2個くらい入れてから炊くと、お米が吸水するスピードがゆっくりになって、粘りが強くなります。
そのため、古い米特有のパサパサとした食感を、抑えることができるのです。
他にも、ハチミツや備長炭など、様々なものを炊く前に入れることで、美味しいお米に変化させてくれます。
また、炊き込みご飯や炒飯などにすれば、食感もまとまり、気にならなくなるでしょう。
古いお米は、味を付けて食べてしまうというのも、ひとつの方法です。
お米を毎日美味しく食べよう
お米は保存をしっかりするかしないかで、味の落ち方は大きく変わります。
シンクの下に置いていたという人は、置く場所を変えるだけでも、味の落ちが遅くなるのを実感できるでしょう。
毎日美味しいお米を食べたいからこそ、保存方法にはしっかりと気を付けましょう。