自宅でケーキを作ろうと思って生クリームを買ったけれど、結局ケーキを作らず、生クリームを余らせた経験のある方はいませんか?
そうなると、生クリームの出番はなくなってしまいますよね。
気付いたときには、賞味期限切れた生クリームが冷蔵庫から出てくる、ということになってしまいます。
生クリームを捨てるのはもったいないので、賞味期限切れたものでも、使える方法をご紹介していきます。
賞味期限が長い生クリームがある?
賞味期限切れた生クリームが冷蔵庫から見つかると、せっかく買ったのに、と落ち込んでしまいますね。
実は生クリームには、賞味期限が短いものと長いものがあります。
大きく分けて、動物性・植物性の2種類になります。
それぞれ賞味期限・特徴がどのように違うのかを、ご紹介していきます。
・動物性
原材料は、生乳・牛乳に含まれる、乳脂肪を濃縮したものです。
食品衛生法に基づき、乳等省令というものがあります。
省令では、植物性油脂・添加物を使わず、乳脂肪18%以上のものを生クリームと呼ぶと、決められています。
添加物などが入っていないため、賞味期限は約10日ほどです。
・植物性
原材料は、菜種油・コーン油・大豆油などの植物性油脂です。
そこに乳化剤などで、クリームのようにしたものです。
植物性生クリームは「生クリーム」と記載できないため、○○ホイップ・○○フレッシュという名前で販売されています。
添加物などか入っているため、賞味期限は約1ヶ月ほどです。
賞味期限の目安は開封されていない場合なので、開封した場合は、これよりも日持ちが短くなります。
生クリームの賞味期限切れたらどうする?
生クリームは賞味期限が短いため、気付いたら賞味期限切れたものが冷蔵庫に残っていた、という経験のある方も多いと思います。
生ものなので、衛生的に良くないため処分したほうが良いのですが、捨てるのはもったいないですよね。
では、賞味期限切れたものでも、安全に食べられる期間はあるのでしょうか?
まず、未開封の生クリームの賞味期限は、
動物性…約10日
植物性…約1ヶ月
でした。
動物性は、牛乳と同じように添加物が入っていないため、期限も短いです。
植物性は、保存料・添加物が入ってるため、期限も長めです。
未開封の場合だと、賞味期限切れた後も3~4日後くらいまでは使用できると言われています。
1週間以上経ったものは、開けてみて判断しましょう。
開封した場合は、保存の仕方にもよりますが、動物性は翌日まで、植物性は1~2日後には使い切ったほうが良いです。
実際に使うときに、酸っぱい匂いやカビなどが生えているときは、未開封だったものでも、使わないようにしましょう。
賞味期限切れた生クリームの使えないときの見分け方
賞味期限切れた生クリームも、なるべく無駄なく使いたいですが、傷んでいては料理が全て台無しになってしまいます。
では、どのくらいの状態になってしまったら、使うのを諦めたほうが良いのかを、ご紹介していきます。
・酸っぱい匂いがする
生クリームは乳が主な原材料なため、基本的には刺激の強い匂いはしません。
ヨーグルトのような、酸っぱい匂いがしたら、使わないほうが良いです。
・変色して、黄色っぽくなってる
生クリームは白色ですが、バターのように黄色になったものは、古い証拠です。
・クリームが分離してる
生クリームは乳脂肪を凝縮したものなので、時間が経つと、水と油に分離してしまいます。
・カビが生えている
最も分かりやすいパターンですが、青カビ・赤カビなどカビが生えてるものは、すぐに処分しましょう。
普段、生クリームの匂いや見た目を意識することは、あまりないと思います。
しかし、賞味期限切れたり、開封して時間が経った生クリームは、注意が必要です。
使う前に、必ず状態を確認して使いましょう。
生クリームの賞味期限切れたときの保存方法
賞味期限切れた生クリームを見つけたけれど、すぐに使えないこともあると思います。
そのままにしておくと、さらに使えなくなるので、適切な保存方法をご紹介します。
生クリームは冷凍できないというイメージがあるかもしれませんが、実は冷凍することができます。
ただし、冷凍した生クリームを解凍すると、水と脂肪が分離してしまうため、泡立てることはできません。
ですから、料理やお菓子の生地に練り込んで使いましょう。
どうしても、ケーキのデコレーションに使いたい場合は、泡立てた生クリームを絞り袋に入れてから冷凍します。
そうすれば、解凍して、そのまま使うことができます。
冷凍した生クリームを解凍するときは、冷蔵庫に入れて数時間ほど掛けて、ゆっくり解凍します。
解凍した生クリームは、雑菌が繁殖しやすいため、再冷凍せずに、必ず使い切るようにしましょう。
冷凍した生クリームは、きちんと密封すれば、1ヶ月ほど保存できます。
すぐに使わない場合は、冷凍しておけば、無駄にせずに済みます。
賞味期限切れた生クリームはどうアレンジする?
賞味期限切れた生クリームは、料理やお菓子に使えますが、やはり心配になりますよね。
どう使えば良いのでしょうか。
普段、生クリームを使わない人にも、おすすめのアレンジをご紹介します。
・料理に使う
おすすめなのは、シチューやグラタンなどに入れて使うことです。
牛乳では出せないコクが出せるうえ、加熱するため、安心して食べることができます。
・お菓子に使う
泡立てて使う場合は、そのままお菓子のデコレーションにします。
泡立てた生クリームをコーヒーの上に載せ、ウインナーコーヒーにすると、いつもよりもワンランク上の味を楽しめます。
液体のまま使うのでしたら、フレンチトーストやスポンジの生地に、練り込んで焼くのもおすすめです。
泡立てた生クリームを、少量ずつ分けて冷凍させて、アイスのように食べることもできます。
もし余裕があれば、生クリームにチョコやジャムなどを合わせて、少量ずつ冷凍させると、いろいろな種類の味を楽しむことができます。
生クリームは高価なものですが、賞味期限切れたときは、思い切って使ってしまいましょう。
普段の料理やお菓子をワンランク上にして、早めに使い切ることをおすすめします。
賞味期限切れた生クリームを使ったおすすめレシピ
せっかく生クリームがあるのであれば、普段作らないものを作ってみましょう。
最後に、賞味期限切れた生クリームを使った、おすすめレシピをご紹介します。
『濃厚チーズクリームキッシュ』
【材料】
・パイシート 1枚
・ほうれん草 2束
・ベーコン スライス5枚
・玉ねぎ 1/2個
・チーズ 40グラム
・生クリーム 100グラム
・卵 1個
・コーンスターチ 大さじ1
・塩 少々
・胡椒 お好みで
【作り方】
①パイシートを3ミリほどに伸ばして、耐熱皿に敷いておきます。
伸ばすときに生地がくっ付いてしまうことがあるので、薄力粉を打ち粉として使うと、スムーズにできます。
②ほうれん草・ベーコンはざく切り、玉ねぎは薄切りにして、フライパンでしんなりするまで炒めます。
③卵・生クリームをよく混ぜ合わせてから、チーズ・コーンスターチ・塩とお好みで胡椒を入れます。
④パイシートを敷いた耐熱皿に、②を入れてから、③を流し入れます。
⑤200度のオープンで20分ほど焼いたら、出来上がりです。
パイシートがない場合は、耐熱皿に具材と生クリーム液だけでも、美味しく作れます。
スパイスを加えたり、醤油や海苔などを入れることで、エスニック料理や和食の味に変えることもできます。
賞味期限切れたときは状態をよく確認しよう
賞味期限切れた生クリームが見つかったら、そのまま処分せずに、まず状態を確認にしてみましょう。
生クリームは高価な材料なので、賞味期限切れていた場合も、状態が良ければ思い切って使っても大丈夫です。
生クリームを入れるだけで、コクのある仕上がりになるので、せっかくならワンランク上の料理を楽しみませんか?