かぼちゃの収穫期間はどのくらい?かぼちゃを育てる方法は?

甘くて美味しいかぼちゃ。

天ぷらやスープ、煮物など料理のアレンジも様々ですよね。

また、ハロウィンの飾りとしても、かぼちゃは色々なところで使われていますよね。

家庭菜園でかぼちゃを育てている方や、これから育てたいと思っている方もいらっしゃると思います。

今回は、かぼちゃの収穫期間はどれくらいなのか調べてみました。

日本かぼちゃと西洋かぼちゃの違い

かぼちゃは、元々カンボジアに寄港したポルトガル船によって、大分の豊後で広まりました。
そして、カンボジアがなまって「かぼちゃ」と、呼ばれるようになったと言われています。

かぼちゃは大きく分けて「日本かぼちゃ」と「西洋かぼちゃ」の2種類があり、収穫期間も異なります。

まず、日本かぼちゃは、あっさりした味で甘みが少なく、魚のすり身とよく合います。
水分が少なく、粘りが強いことから煮崩れしにくく、日本料理屋などで重宝されています。

一方、西洋かぼちゃは、原産地が中央アメリカから南アメリカの高原地帯で、19世紀にアメリカから伝わりました。

西洋かぼちゃは甘みが強くて、でんぷん質が多いので、ホクホクしています。
スーパーでよく見かけるかぼちゃのほとんどは、西洋かぼちゃです。

西洋かぼちゃのβカロチンは、日本かぼちゃに比べて5.5倍もあります。

また、かぼちゃは意外にもダイエットに適しており、カロリーも100グラムあたり、49キロカロリーしかないのです。

ダイエット効果だけでなく、かぼちゃにはβカロチンが豊富に含まれているので、抗酸化作用があり、アンチエイジングにも効果が期待できます。

ちょうど良い収穫期間を迎えるためのかぼちゃの植え付け時期

かぼちゃを植え付ける時期は、平均して4月上旬から6月下旬頃が最適です。
しかし、地域によって気温が異なるので、関東や東海地方は3月中旬から4月中旬頃です。

北海道や東北などの寒い地域は、4月中旬から5月中旬頃です。

沖縄や九州などの温かい地域は、3月中旬から4月上旬が良いとされています。

かぼちゃを種から育てる場合は、直径12cmのポットに2粒ずつ種をまいていきます。
その後、発芽したら生育の良いもののみ残し、1本に間引きましょう。

生育に適した温度は、17度から20度で、温度が10度を下回るとかぼちゃの生育が停まり、枯れてしまいます。

本葉が3~4枚あり、間隔がつまった苗が、良いかぼちゃを育てるポイントです。

かぼちゃの苗が育ってきたら、浅めに根が少し見えるくらいに植えましょう。
使用するプランターは、少し深めのものを選びましょう。

かぼちゃは栽培期間が長いため、根がかなり多くなります。

水やりは、土が乾いてきたら行います。

美味しいかぼちゃの収穫期間を迎えるために、正しい温度管理と方法で大事に育てましょう。

かぼちゃの収穫期間とタイミング

かぼちゃの1株あたりの収穫量は、だいたい3~4個くらいが良いでしょう。
放っておくと、もっと増やせますが、増やすと味が落ちてしまいます。

逆に1株1個採りにすると、高品質なかぼちゃが採れます。

かぼちゃが育ってきたら、6月中旬から9月下旬までに収穫しましょう。

日本かぼちゃと西洋かぼちゃの収穫の時期は違い、日本かぼちゃは受粉して約30日後、西洋かぼちゃは受粉してから約40日~50日後が収穫期間となります。

雨の日に収穫すると病害の発生が起こりやすくなるので、収穫は晴れた日に行いましょう
このとき、一度に全部収穫するのではなく、2~3回に分けて収穫に適しているかぼちゃを選びましょう。

特に梅雨の時期のかぼちゃは、湿気が多かったり、日照時間が短かったり、病気にさらされる危険が沢山あるので注意しましょう。

かぼちゃの見た目での収穫期間の目安は?

かぼちゃの見た目での収穫の目安は、果実とつるをつなぐ果柄の部分が白くなり、果柄部分がコルク状になり、縦方向に亀裂が入ります。

さらに、日にちを置くと、わずかですが、横方向にも亀裂が入ります。
そうなったら収穫の時期です。

また、果柄だけでなく、実に栄養がいき、葉っぱも枯れてきたら収穫のサインです。

葉っぱは収穫の時期が近付いて来ると、黄色がかってきます。

また、かぼちゃの実は最初ツヤがある状態ですが、収穫期間になるとツヤがなくなりマットな状態になり、手触りもゴツゴツしてきます。

爪でかぼちゃの表面を引っ掻いても傷がつかない状態だと、もう収穫しても良い頃のかぼちゃと言えるでしょう。

そのくらいには、表面の緑色が濃くなり、かぼちゃの模様がはっきりしてきます。

かぼちゃは収穫してもすぐに食べられないの?

野菜の中でも、採れたてのものが美味しい野菜もありますが、採れたてのかぼちゃは水っぽく甘みが少ないので、あまり美味しくありません。

かぼちゃを収穫したら、2~3週間、風通しの良いところに置いて乾燥させましょう。

2~3週間たった頃には、甘くて食べ頃のかぼちゃになっています。

このかぼちゃの切り口を乾燥させて、腐らせないようにする処理のことを、キュアリングと言います。

キュアリングすることでデンプンが糖に分解され、甘みが増し、ホクホクのかぼちゃになります。
また、カロテンの量が増え、栄養価も高くなります。

キュアリングする際には、温度が30度を超える場所では、かぼちゃが腐ってしまうので、注意しましょう。

その後、キュアリングで切り口が乾いたら、10度以下の場所で貯蔵しましょう。

また、キュアリング後、日数を置きすぎるとデンプンがどんどん分解されてしまい、かぼちゃがべちゃべちゃになってしまうので注意しましょう。

かぼちゃの保存方法ですが、カットしたかぼちゃを保存する場合は、種とワタを取り、ラップにくるんで冷蔵庫の野菜室に保存しましょう。

冷凍保存する場合は、加熱した後、つぶして保存袋に入れてから冷凍庫にしまいます。

かぼちゃは、収穫期間だけでなく、収穫した後も重要なんですね。

かぼちゃを育てるときの注意点

かぼちゃを育てるときは、つるが広がるので広い栽培場所を確保しましょう。

西洋かぼちゃは乾燥したところを好み、日本かぼちゃは高温多湿に強いです。

かぼちゃは、病害虫に比較的強い野菜ですが、病気にかかってしまうと株の枯れ上がりが早まり、かぼちゃの収穫量が減ってしまいます。

かぼちゃを栽培する際には、収穫期間も大事ですが、病気になる場合もあり、特にうどん粉病と疫病に注意しましょう。

うどん粉病は、雨量が少なく、乾燥した天気が続くと発生します。

うどん粉病とは、最初葉っぱに白い斑点ができ、そのうち葉っぱ全体が白くなってしまう病気です。
放っておくと葉っぱが光合成できず、野菜の果実が実らなくなってしまいます。

うどん粉病の発生を見つけたら、まず白くなっている葉っぱを、ちぎって様子を見てみましょう。

初期のうどん粉病なら、木酢液やお酢をお水で薄めたものか、重曹を1週間おきに散布すると、症状が消えることがあります。

疫病とは、葉っぱ・茎・果実に黄褐色の斑点ができる病気です。
疫病は、長雨が続き、水はけが悪くなると発生します。

日当たりが良ければ良く育ちますが、水はけが悪いと疫病が発生してしまうので、水はけが良い場所を選びましょう。

かぼちゃはベランダでも栽培できる

かぼちゃは、広い畑がないと栽培できないわけではなく、大きめのプランターとベランダがあれば、家でも手軽に栽培できます。

かぼちゃの収穫期間が来て、収穫した後、すぐに食べたくなってしまいますが、しっかりキュアリングして甘みが増すのを待って食べましょう。

かぼちゃは、料理やお菓子に色々とアレンジできるので、家庭菜園で何を作ろうか迷っている方は、かぼちゃを育ててみてはいかがでしょうか。