ミニトマトの発芽までに掛かる日数と、上手な栽培のコツは?

みなさんは、野菜を育てることに興味を持ったことがありますか?

小学生のときに、一度は必ず育てたであろうミニトマトは、家庭菜園の中では初心者でも挑戦しやすく、人気のある野菜のひとつです。

しかし、いざ始めてみると、発芽までこんなに日数が掛かったかしら?と、不安になることもあるようです。

どのくらいの日数が掛かるのが、普通なのでしょうか。

なぜミニトマトが人気なのか

家庭菜園をしてみたいと考えている人は、意外に多くいますよね。
しかし、何を育てたらいいか迷っている人も多いのです。

そんな人におすすめしたいのが、ミニトマトの栽培です。

何といっても、その育てやすさが特徴のミニトマト。

どういうことかと言うと、一番の特徴である「多少放っておいても大丈夫」が、初心者や忙しい現代人にぴったりなのです。

ホームセンターのみならず、最近では雑貨屋さんでも、ミニトマトの栽培キットや苗が売られています。

もちろん、種から植えて発芽をこの目で見たいという人は、日数は掛かりますが、きちんと手順を踏めば、栽培できるので大丈夫です。

苗や種を手軽に購入できるのも、チャレンジしやすいと感じる理由のひとつだと思いますが、それだけではありません。

ミニトマトは、荒れ地でも実をつけることができますし、水やりも他の野菜ほど頻繁にしなくても、すぐに枯れてしまうということは少ない、強い野菜なのです。

しかも、ミニトマトは見た目も可愛らしく、サラダやお弁当に彩りを添えてくれる、重要な役目を担っています。

種から植えてミニトマトの発芽を見たい

ミニトマトを育てる方法は、2通りあります。
苗から育てる方法と、種から育てる方法です。

苗から育てるほうが、より初心者向けで失敗しにくいのですが、家庭菜園をやるなら、やっぱり発芽の様子をこの目で見たい!という人も多いはずですよね。

もちろん、種から育てることも可能です。

しかし、苗から育てる場合と比べると、やはり日数も掛かります。
また、土づくりなどに気を付けなければ、いつまで経っても発芽しないということもあるので、注意が必要です。

種から育てる場合、種を蒔くのは2~3月と、冬から春に変わり始める肌寒い時期です。

種蒔きをする前の晩に、種を水に浸して、よく吸水させておきます。

このとき、暗く高温の場所に置いておくと、一気に発芽のスイッチが入り、その後の発芽のしやすさに大きく影響してくるのです。

大切なのは、温度管理です。
だからと言って、お湯で浸すのは絶対にやめましょう。

トマトの発芽に必要な温度は、25度~30度です。

家庭菜園向けのヒーター付き育苗器というものもあるので、こういった商品を使えば、一般の家庭でも種から育てやすくなります。

ミニトマトを種から育てるときの注意点

前述したとおり、種から育てる場合に大切なのは、温度管理です。

ミニトマトの種蒔きの時期である2~3月に、このような温度を生み出すのは、容易ではありませんよね。
もちろん、人工的に用意しなければなりません。

まず、種蒔きは最初からプランターに直接するのではなく、セルトレイという育苗用のトレイにしていきます。

セルトレイは、小さい穴がいくつも空いていて、その穴に種をひとつずつ、土と一緒に入れられるようになっています。

土は、種蒔きから使用できる用土を使用するようにしてください。
また、種蒔きの前日には、その用土にたっぷり水をあげ、よく湿らせておいてください。

セルトレイに種が蒔けたら、たっぷり水をやり、上から湿らせた新聞紙などで覆います。

発泡スチロールにセルトレイごと入れて蓋をし、その上から電気マットなど、熱が発せられるようなものを被せます。

中の温度は温度計で確認しながら、ちょうど良く保たれるように注意します。

この状態で、発芽までの日数は、およそ3~4日です。

用意するものがいくつか出てきましたが、必要なものを揃えることができれば、意外とすんなり発芽するかもしれないですね。

発芽までの日数は必ずしも3~4日ではない

ミニトマトの発芽までの日数は、必ずしも3~4日ではありません。

もちろん、最初の吸水が足りなかったり温度が低すぎたりしては、日数が伸びるだけでなく、全く発芽しないということもありえます。

逆に温度が高すぎると、発芽して育っていく中で、温度変化に耐えられずに、すぐに枯れてしまうということになりかねません。

もし、前述した発芽方法で発芽できたら、今度は太陽の光を思いっきり浴びさせてあげてください。

水やりはそこまで頻繁にしなくても大丈夫ですが、心配であれば土を触ってみて、乾いていれば小さめのジョウロなどで、丁寧にお水をあげてください。

太陽の光をしっかり浴びると、徐々に緑色の元気な葉っぱが、増えていきます。

セルトレイで小さくなったら、小さめのポット→大き目のポットという風に、徐々に大きくしてあげましょう。ポットはホームセンターなどで、よく売られている苗が入っている、黒い容器です。

売られている苗より、どんどん立派になっていくのが目で見てわかるので、たまらなくうれしく感じるでしょう。

発芽してから花をつけるまでの日数

ここまで来て、ようやく、苗から栽培する人に追い付いてきました。

自分で種から発芽させて、ここまで大きくしたんだと思うと、ミニトマトに対する愛情は、他では得られないかもしれませんね。

さて、その後どのくらいの日数を経て、花をつけるのか。
個人差ならぬ個体差はあるでしょうが、目安として知っておきたいですよね。

ある成長記録によると、種蒔きからおよそ60日で、最初の花が咲くそうです。
じつに約2ヶ月の月日を費やし、とうとう花が咲くのを見られたら、何だか感動してしまいそうですね。

花が1つ、2つと咲き始めたら、プランターや畑に植え替える時期です。

土は、トマト用の培養土が良いとされています。
ここでも、発芽前と同じで、苗を植え替える前に土に、よく水を吸わせます。

植え替えて、支柱を立て、もう一度たっぷりと水やりをします。

言い忘れていましたが、ミニトマトの水やりは、株元にたっぷりと、が基本です。

病気になりやすくなるので、葉っぱには極力、水をかけないようにしましょう。

その後は、1週間ほど水やりをせず、根を定着させます。

ミニトマトが実をつけるまでの日数

ここまで順調に育ったミニトマトはその後、1週間ほどで実をつけることが多いそうです。

種蒔きから発芽を経て、ここまでの日数は約70日です。
あとは、赤くなるのを待つばかりです。

だんだんと赤くなるのを待って、いよいよ収穫のときです。
丹精を込めて栽培したミニトマトの味が、とっても楽しみですね。

最近では、黄色やオレンジ色のミニトマトの種類が出てきていますが、実の色が完全に変わったら、収穫の目安です。

ミニトマトの栽培が成功したら、次は違う野菜にチャレンジしてみても、良いかもしれませんね。

キュウリやナスは、収穫までの日数が短いので、飽きっぽい人にもおすすめですよ。
また、ピーマンやしし唐などは、高温・乾燥を好むので、屋上菜園などに向いています。

忙しい人でも部屋の中で手軽に育てられるハーブ系も、最近では人気が出ているようですので、園芸屋さんを覗いてみてはいかがでしょうか。

家庭菜園は誰でもチャレンジできる

ミニトマトにキュウリやナス、ピーマンなど、プランターで栽培できる野菜は結構たくさんあるので、一度チャレンジしてみてください。

大変さも、もちろんあります。
苦労したぶん、収穫や食べるときのうれしさ、わくわくした気持ちは、他では味わえないと思いますよ。