朝、水筒に入れたお茶がお昼に変色してしまう理由と対策法

エコや節約などの理由で、水筒を持ち歩く人が増えましたね。

水筒の中身の定番は、どんな場面でも飲みやすいお茶です。

食事の邪魔をせず、いつでもおいしく飲めるお茶は人気ですが、水筒で持ち歩くと飲もうと思った時には、変色していたということが起きてしまうようです。

お茶の変色の原因と対策をまとめました。

お茶の色は何色?

入れたてのお茶というと、何色を思い浮かべますか。

私は、透き通った鮮やかな緑色を思い浮かべます。

お茶には、いろいろな種類がありますので、その種類によって色が違っています。

ほうじ茶や麦茶は茶色ですし、緑茶も種類によっては、薄い黄色のお茶もありますね。

茶葉を水に入れると、茶葉からゆっくり黄緑色の抽出液が出てくるのを見たことがあると思います。

これは、緑茶に含まれている黄色フラボノイドという成分によるものです。

フラボノイドは「ビタミンP」とも呼ばれています。
植物に含まれている色素成分の総称でもあります。

だとしたら、「お茶は黄色が正解なの?」と思われるかもしれませんが、そうではありません。

お茶が緑色になる理由は、お茶を製造する過程で破壊された茶葉の組織がお茶を濁らせ、それがお茶を緑色にしているからです。

蒸しが浅い、硬い緑茶の茶葉から抽出されたお茶は、黄色が強くなります。

蒸しが深く、茶葉が細かく粉砕されているお茶は、深い緑色のお茶になります。

どちらのお茶も入れたてはおいしく、美しい色をしていますよね。

しかし、お茶の色は時間とともに劣化していきます。

皆さんも経験したことがあるかと思いますが、水筒に入れて持って行ったお茶は、時間が経つと茶色く変色してしまいますよね。

これはどうしてなのでしょう。

水筒のお茶が変色してしまう理由

朝、お弁当と一緒に水筒も持って、お出かけする人が多いですね。
ステンレス製の水筒が流行しましたが、今では小学生も持ち歩いており、すでに定番となっています。

水筒に入れる飲み物といえば、食事の邪魔をしないお茶が人気ですが、お昼に飲むころには渋みが増し、変色しておいしくないというお悩みもあります。

なぜ、水筒のお茶は変色してしまうのでしょう。

お茶は、カテキンなどの成分を含んでいることで有名ですね。
お茶には、カテキンなどの豊富な抗酸化物質が含まれています。

自分が酸化することで、ほかの物質の酸化を防いでくれるのが抗酸化物質ですので、言い換えると、酸化しやすい物質とも言えます。

水筒に温かいお茶を入れておくと、水筒の中の高温状態が長く続き、酸化が進んでお茶を変色させてしまいます。

具体的にいうと、カテキンが酸化し、タンニンが生じるためです。
このタンニンが、渋みと変色の原因物質なのです。

飲んでも害はありませんが、おいしさの面で言うと、入れたてと比べようもありません。

水筒のお茶を変色させない方法①

水筒のお茶をおいしく飲むには、どのようにすればよいのでしょう。

前項でお伝えした通り、お茶を高い温度のまま保存してしまうと、お茶が酸化し、変色してしまいます。
高い温度が問題なのですから、温度を冷たくしておけば、変色を防ぐことができるのです。

お茶を冷やしておくと、ほとんど酸化することなく、新鮮な状態を保つことができます。
このことから、お茶を冷たくして持っていく方法があります。

【作り方】

①予熱した急須に、5gの茶葉と200mlのお湯を入れます。

②ふたをして10分蒸らします。
お茶の種類によっては、20分~30分蒸らします。

濃く入れることが大切です。

③抽出が終わったら、しっかりと冷却します。

水筒に入れて、この冷たくて濃いお茶を持っていき、飲むときに熱湯で割って飲みます。
上記のレシピですと、お湯4:お茶1くらいの割合で割ると、おいしく飲めます。

お好きな濃度にして、お飲みください。

この方法ですと、お茶はほとんど酸化・変色せずに、おいしく飲むことができます。
寒い日は、熱湯で割って温かいお茶として、暑い日であれば、氷水で割れば冷たいお茶が楽しめます。

水筒のお茶を変色させない方法②

他にも、お茶を変色させない方法はあります。

◎冷たいお茶を持っていく
上の項と似ていますが、自宅でお茶を入れて、冷やして持っていく方法です。

冬や温かいお茶を飲みたいときなどは向きませんが、冷たいお茶がお好きであれば、お茶を冷やしてから水筒に入れると良いでしょう。

同様の方法として、水筒に水だしのティーバッグ・お水・氷を入れて出かけるということもできます。
事前にお茶を入れて冷やしておく必要がないため、手軽な方法です。

お茶のカフェインは、お水ですと抽出されにくいので、カフェインが気になる人にもおすすめです。
この方法を使うときは、低温を保つ必要があるので、必ず保温水筒を使ってください。

◎茶葉(ティーバッグ)とお湯を別々に持っていく
水筒にお湯だけ入れて、飲む直前にカップでお茶を作って飲むという方法です。

温かいお茶を、入れたての状態で飲めます。
いっぺんで飲んでしまうのであれば、水筒の中に直接ティーバッグを入れて飲んでも大丈夫ですよ。

完全に変色を防ぐことは難しい

前の項でお話した通り、お茶というものは酸化しやすい飲み物です。

では、コンビニやスーパーで売られているペットボトルのお茶が、何日も鮮やかな色を保てるのは、なぜなのでしょう。

市販のお茶には、酸化防止剤として、ビタミンCが添加されています。
お茶のペットボトルの原材料を見てみると、「緑茶・ビタミンC」と記載されていますよね。

しかし、自宅で入れたお茶にビタミンCを加えても、変色を防げるというわけではありません。
お茶のビタミンCは、一般家庭で添加できるものではないのです。

実質、家庭で入れたお茶は、変色を防ぐことができないと言えます。
鮮やかな緑色のお茶を飲みたいのであれば、入れたてを飲むしかないのです。

どうしても水筒のお茶の変色が気になるようであれば、焙煎度合いの高いお茶(ほうじ茶、釜炒り茶)や、紅茶、後発酵茶(こうはっこうちゃ)などを選びましょう。

これらのお茶は、温かいまま水筒に入れても、変色しにくいのでおすすめです。

おいしいお茶は自宅で楽しむ

お茶を変色させずに、おいしい状態のまま、水筒で持ち歩くのは難しいのですね。

そもそも、お茶は、ゆったりとした気持ちで飲むと、よりおいしく感じられませんか?
そんな、おいしいお茶を入れてみましょう。

【材料 2~3人分】

・茶葉(深蒸し) 大さじ2
・お湯 180cc

【作り方】

①お湯を人数分の湯飲みに注ぎます。
これでお湯を冷まし、お湯の温度を70~80℃に下げます。

②急須に茶葉を入れます。

③湯飲みに入れたお湯を、急須にゆっくりと入れたら、1分待ちます。
このとき、急須は揺らしたりしないでください。

④湯飲みに、均等に注ぎまわします。

急須にお茶が残らないように、最後の1滴まで注ぎます。
そうすると、2煎、3煎もおいしく飲むことができます。

【ポイント】

お湯は、1度沸騰させたものを用意します。
おいしいお水を使うと、よりおいしいお茶が入れられます。

お湯は、急須に直接注ぐのではなく、必ず湯飲みなどで冷ましてから注ぎ入れます。
茶葉は多めにし、最後の1滴まで注ぎ切ることで、2煎、3煎まで、香りを楽しむことができます。

おいしいお茶で安らぐ

お茶を毎日飲むのであれば、自宅でも、出先でもおいしく飲みたいですよね。

お茶が変色してしまう理由がわかりましたので、明日からはご紹介した方法でお茶を入れてみてください。

お茶を飲めば、ホッと一息、心が安らぎますよ。