日本では、家庭の数だけオリジナルのカレーが存在していますね。
カレールーを使って作るという人が多いと思いますが、スーパーのカレールー売り場を見てみてください。
いろいろなスパイスが売っていませんか?
このスパイスをカレールーに追加して、本格派カレーを作ってみましょう。
カレールーにスパイスを追加するなら
一般的に、カレーを作るときにはカレールーを使う人が多いですね。
スパイスから作るという人は、本格派です。
できればスパイスから作ってみたいけれど、手間がかかるし、スパイスの配合もわからないと思っているのであれば、おすすめの方法があります。
カレールーで作ったカレーにスパイスを追加するという方法です。
これで、「お母さんのカレー」から「本格派カレー」に変身させることができますよ。
おすすめのスパイスは、ガラムマサラです。
名前を聞いたことがある人もいると思います。
どんなカレーにも合うので、まずは使ってみてほしいスパイスです。
ガラムマサラとは、植物の名前ではなく、数種類のスパイスが配合されたミックススパイスのことです。
ですので、製造元によって入っているスパイスの種類が違ったり、配合が違ったりします。
ホットタイプ、マイルドタイプなどにも分かれています。
ガラムマサラは、どのようなカレーにも失敗することなく使えますので、レトルトカレーが物足りないというときにも使えます。
レトルトカレーを温めてから器に盛り、ガラムマサラを小さじ1/4くらい振りかけるだけで、風味が増し、グッと本格派カレーに近付きます。
カレールーに追加するときは、火を止めてから、仕上げのときに小さじ1~2くらい加えましょう。
ホットタイプを使えば、辛みも足すことができます。
スパイスは熱に弱いので、長時間加熱すると、香りが飛んでしまいます。
ガラムマサラを最後に加えることで、飛んでしまった香りを復活させることができるのです。
カレールーにカレー粉を追加してもいい?
スーパーのカレールー売り場には、カレー粉という商品も売っていますね。
カレー粉というくらいなのですから、カレールーに追加したら、美味しくなるのではないかと思いますよね。
実は、そう簡単ではないのです。
カレー粉には、ターメリックというスパイスが入っています。
ターメリックというスパイスは、黄色い色が特徴で、着色を目的としてカレー粉に配合されています。
ターメリックは調理中、油に溶けることによって着色します。
調理後の仕上げの段階で追加しても、あまり着色効果が出ず、逆にスパイスの土臭い香りが、カレーの風味を損ねてしまいます。
カレー粉を使って風味を出すのであれば、追加するタイミングに気を付けましょう。
カレー粉を追加してから、10分程度煮込むと良いですよ。
ターメリックが配合されているカレー粉は、仕上げに入れるのは不向きということを覚えておきましょう。
スパイス以外にも、ハーブもカレーには合います。
ベランダ菜園でバジルなどを栽培しているのであれば、トッピングに使ってみてください。
知らなかった新しいカレーに出会えるはずです。
バジルだけでなく、コリアンダーもおすすめです。
スパイスがわかったらガラムマサラを作ってみよう
カレーにこだわりがあるという人は、ガラムマサラを手作りしてみるというのは、いかがでしょうか。
作っておけば、カレールーに追加するだけで、いつでも自分好みのカレーにすることができます。
【材料】
・カルダモン 5g
・クローブ 5g
・シナモンスティック 5g
・クミンシード 5g
・コリアンダーシード 5g
・フェンネルシード 3g
・ブラックペパー 3g
カルダモンとクローブはホールのものを用意します。
【作り方】
1)カルダモンを軽くつぶします。
2)スパイスを、すべてフライパンで乾煎りします。
3)粗熱が取れたら、電動ミルで粉になるまで粉砕して、完成です。
このレシピで使ったカルダモンは、高価なスパイスとして知られ、スパイスの女王とも呼ばれています。
調理中にカレーに使用することが多いのですが、仕上げのスパイスとしてカレールーに追加しても使えます。
清涼感のある香りと、ピリッとした辛み、ほろ苦さがあり、エスニック風の味わいにすることができます。
少量追加するだけで、本格的なエスニック風カレーになりますよ。
カレールーに追加したいスパイスたち
ガラムマサラ以外にも、カレールーに追加すると美味しくなるスパイスはあります。
☆ナツメグ
お肉料理によく使われるナツメグですが、焼き菓子などの甘いものにも、よく合います。
カレールーに追加すると、ナツメグの香りが足され、風味が増します。
ナツメグの香りが好きな人には、おすすめです。
☆オールスパイス
甘いものにも、お肉にも合う万能スパイスです。
カレールーに追加すると、味にコクと深みが増し、甘い香りとほろ苦い味わいが楽しめます。
☆コリアンダー
前項のガラムマサラでも出てきましたね。
こちらも、単品でカレールーに追加してもOKなスパイスです。
タイ料理など、アジア料理でよく使われています。
カレーには欠かせないスパイスです。
カレールーに追加すると、すっきりとした後味になり、清涼感が出ます。
☆スターアニス
甘みのある香りが強く、杏仁豆腐のシロップの香りづけに使われているスパイスです。
カレールーに追加すると、少し苦みが増し、清涼感と共に辛みも増します。
スパイスの中には、仕上げに適さないものもありますので、好きなスパイスだからといって、たくさん加えすぎると失敗してしまうこともあります。
少しずつ試していきましょう。
スパイス以外のカレーの隠し味
スパイスのお話をしてきましたが、ほかの隠し味もカレールーに追加してみましょう。
いくつか、おすすめの隠し味をご紹介します。
☆赤ワイン
もし飲みかけで残った赤ワインがあるのであれば、カレーに入れてみましょう。
火を止める直前に入れると、風味が増します。
☆チャツネ
スーパーのカレールー売り場を、よく確認してみてください。
きっと、「チャツネ」という商品を見つけることができると思います。
知る人ぞ知るカレーの隠し味です。
マンゴーから作られる調味料のため、カレーに甘みとコクを足すことができます。
☆ウスターソース
この隠し味は、使っている人が結構いるかもしれません。
野菜とフルーツの旨みが、ぎゅっと凝縮されたソースですので、カレールーに加えるだけで濃厚な味わいにしてくれます。
☆ナッツ類
アーモンドやマカダミアナッツなどを、細かく刻んでカレールーに追加すると、香ばしいカレーになります。
パウダー状になっているものでもOKです。
アーモンドチョコを入れる人もいるようです。
それぞれのご家庭によって、隠し味は違いますよね。
毎回これ!という隠し味も良いのですが、たまには冒険して、新しいカレーに挑戦してみるのも悪くありませんよ。
カレールーにスパイスを追加して本格派カレーを作る
それでは最後に、カレールーとスパイスで、本格派カレーに挑戦してみましょう。
【材料 カレールー1箱分】
・お好みのカレールー 1箱
・玉ねぎ 5個
・人参 2本
・鶏もも肉 2枚
・にんにく 5片
・オリーブオイル 適量
▽カルダモン 10粒程度
▽コリアンダーパウダー 小さじ2
▽クミンパウダー 小さじ2
▽チリパウダー 小さじ1
・水 カレールーの分量分
【作り方】
1)にんにくは細かくみじん切り、玉ねぎは薄くスライス、人参は乱切り、鶏もも肉はひと口サイズに切ります。
2)オリーブオイルをフライパンで温め、玉ねぎをよく炒めます。
あめ色になるまで、じっくり炒めましょう。
3)炒めた玉ねぎを鍋に移します。
4)フライパンに再びオリーブオイルを入れ、人参を軽く炒めます。
5)人参を鍋に移し、再度オリーブオイルで鶏もも肉を炒めます。
6)鶏もも肉の色が変わったら、にんにく、▽のスパイスを加えて炒めます。
7)鶏もも肉に大体火が通ったら、カルダモンを取り除き、玉ねぎ、にんじんと共に鍋に入れ、既定量の水を加えます。
8)アクをとりながら、弱火で30分煮込みます。
9)具材に火が通ったら、火を止めてカレールーを加え、溶かします。
さらに10分程度煮込んで完成です。
仕上げに、お好みのスパイスを追加するのもおすすめです。
スパイスは、お好みのものを使ってください。
チリパウダーは辛くなるので、子どもが食べる際には抜いてあげましょう。
上の項で、おすすめしたものでも良いですね。
次回は違う隠し味のカレーに挑戦してみては
いろいろなスパイスや隠し味がありますね。
定番の味というのも良いのですが、毎回違うスパイスや隠し味を使って、カレーを作ってみるのも楽しそうですよ。
次回のカレー作りのときには、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。