子供も大人も大好きなクッキーは手軽に食べられて、3時のおやつにぴったりですね。
スーパーやお菓子屋でもたくさんのクッキーが並び値段も味も違いますが、何が違うのでしょうか?
生地の種類で変わるものなのでしょうか。
そんなおいしいクッキーについての疑問を解き明かしていきたいと思います。
クッキー生地は何でできている?
クッキーを食べたことがある方はほとんどだと思いますが、作ったことがないという方は大勢いると思います。
クッキーは主に薄力粉を原料とした焼き菓子です。
一般的な生地には薄力粉・バター・砂糖・卵が入っていて、そこにココア・抹茶などを入れて味を変えていきます。
バターや粉の比率を変えることで、サクサクした食感にしたり、パリッとした固めの食感にしておいしいクッキーを作ります。
ところでビスケットやサブレなど、クッキーと似ているものがありますが、どう違うのでしょうか?
▪️ビスケット
日本では、固めの焼き菓子全般のこと。
▪️クッキー
原材料の糖分と脂肪分の合計が40%以上含まれるもの。
▪️サブレ
クッキーやビスケットよりも、バターの比率が2倍ほどあるもの。
このようになっています。
クッキー生地の種類
クッキーといっても色々な種類があり、おいしいと思うクッキーも人によって違うと思いますが、これは生地の配合によって変わります。
一般的には、型抜きクッキー・絞り出しクッキー・アイスボックスクッキーが基本の3種類で、それ以外にもガレット・サブレノルマンドなどクッキーと言っても実に色々な種類があり、特徴も違います。
▪️型抜きクッキー
粉に対してバターが少なめで、型によって形を変えることができる。
▪️絞り出しクッキー
卵・バターの量が多く生地が柔らかいので、絞り袋に入れて絞る。
立体的なクッキーを作れる。
▪️アイスボックスクッキー
生地を棒状に伸ばして、冷蔵庫・冷凍庫に入れ固めて、好きな大きさに切る。
2種類の生地を使うと綺麗なグラデーションを作れます。
▪️ガレット
バターをたっぷり使い、少し塩を入れた厚焼きのクッキー。
フランスのブルターニュ地方の代表的なクッキーです。
▪️サブレノルマンド
バター・卵黄・茹でた卵黄も使った、ホロホロする食感のクッキー。
フランスのノルマンディー地方のクッキーです。
おいしいサクサク生地クッキーの作り方
クッキーを作ったことのある方は、おいしいサクサクのクッキーを作ろうとしたのに、固すぎるクッキーになったことはないでしょうか?
レシピ通りに作っても、混ぜ方や温度によって別物になりますので、クッキー生地を作るときに押さえておきたいポイントを教えたいと思います。
■下準備はしっかりする。
分量をしっかり計量し、レシピ通り作っても下準備ができていないと、焼き上がりがイマイチになります。
・オーブンの予熱をする。
・粉をふるいにかけて、ダマをなくしておく。
■卵・バターは常温に戻しておく。
・バターが固いと上手く撹拌することができず、クリーム状になりません。
・卵が冷たいと分離しやすくなります。
卵は30分前に、バターは春秋は1時間前・夏は30分前・冬は常温だと柔らかくならない可能性があるので、レンジで少し温めて指で押して、跡が付けば大丈夫です。
■粉を入れてからは混ぜすぎない。
粉を入れてから混ぜすぎると、グルテンが出てしまい焼き上がりのクッキーが固くなります。
混ぜるときは、練るようにではなく切るように混ぜて下さい。
■焼き時間の目安
クッキーは熱いうちは柔らかいですが、冷めると固くなるので焼き上がりが分かりにくいですが、その時はクッキーの裏を見て下さい。
白っぽい場合はもう少し焼き、うす茶色の場合はオーブンから出して大丈夫、濃いめの茶色の場合は焼き過ぎですので、1つひっくり返して確認して見て下さい。
スーパーとお菓子屋のクッキーの違い
スーパーにもたくさんクッキーがあり、お菓子屋のクッキーと変わらないくらい、おいしいサクサクした生地で、量も多く値段も手頃で売っていますが、原材料を見れば家庭では置いていない材料がたくさん入っていると思います。
それを見て添加物を知らなくても、聞き慣れない材料は添加物の可能性が高いです。
お菓子屋のクッキーは薄力粉・バター・卵にこだわっているお店が多く、香りや素材の味がしっかりしています。
もちろん少し添加物が入っていますが、チェーン店・店舗数が多いところは添加物も多く入ってる場合が多く、個人で営業してるお菓子屋は添加物が少なめです。
添加物と聞くと体に悪いというイメージですが、保存料や防腐剤も添加物の1つになります。
保存料や防腐剤が入ってないものは確かに安心できますが、賞味期限が短くなり、添加物が入ってるものは、体には良くないですが賞味期限が長くなります。
原材料を気にされる方は、自宅で作れば体にいいものだけで作ることができるので、たまに手作りしてみてはどうでしょうか?
おいしいクッキー生地レシピ
おいしいクッキーを作るポイントを押さえることで、失敗することも少なくなります。
生地を作るポイントを紹介しながら、レシピを紹介したいと思います。
■塩レモンクッキー
【材料】
・バター 80グラム
・ヨーグルト(水切りしたもの) 20グラム
・砂糖 32グラム
・塩 1グラム
・牛乳 14グラム
・卵 14グラム
・薄力粉 100グラム
・レモンの皮 1個分
■下準備
・バターを常温に戻す。
・オーブンを160度で予熱する。
・粉をふるっておく。
■作り方
1.バターに砂糖を入れて、泡立て器で白っぽくなるまで混ぜる。
(空気を含ませることで、卵を入れた時に分離しにくくなります。)
2.ヨーグルト・牛乳・卵を1つずつ入れ、その都度しっかりと混ぜる。
(分離した時は、薄力粉を大さじ1杯入れると元に戻すことができます。)
3.ゴムベラに持ち替えて、薄力粉・塩・レモンの皮を入れ、切るように混ぜる。
(生地をまとめるときは混ぜすぎないようにする。)
4.絞り袋に入れ、好きな形に絞っていきます。
5.オーブン160度で20分ほど焼きます。
(底がうす茶色になれば完成)
アレルギーでも食べられるおいしいクッキーレシピ
クッキーの材料は薄力粉・バター・卵と主にアレルギーの食材が入っています。
アレルギーの人でも食べられるおいしいクッキーのレシピが今はたくさんありますが、今回は小麦粉だけで作るクッキーを紹介していきますので、是非自宅でも作ってみて下さい。
■きなこクッキー(20個分)
【材料】
・薄力粉 80グラム
・きなこ 20グラム
・砂糖 40グラム
・菜種油 30グラム
・塩 ひとつまみ
■下準備
・オーブンを160度で予熱する。
・薄力粉・きなこを合わせてふるっておく。
■作り方
1.菜種油に砂糖を入れて泡だて器でよく混ぜておく。
2.1に粉と塩を入れて切るように混ぜていき、ひとまとまりにできたら冷蔵庫に30分ほど寝かせる。
3.2の生地を3ミリ程の厚みに伸ばして、型で抜いていく。
160度のオーブンで25分焼く。
きなこを抹茶・ココアなど違うパウダーにすることでいろんな味を楽しむことができます。
バター・卵がなくても、きなこやナッツ系を使うことで十分コクのあるおいしいクッキーを作ることができます。
手作りのクッキーに挑戦
よく食べるクッキーですが、家庭でも簡単に作れます。
トッピングを変えれば、簡単に味を変えることができ、アレルギーの人でもおいしく食べられるレシピもたくさんあります。
手軽にいろんなものを買えて便利ですが、手作りしたものは一段とおいしいと思いますので、是非作ってみて下さい。