温かくてどんなおかずにも合う白いご飯。
美味しく炊く為に私たちができることはなんでしょうか。
お米の品種を選ぶ?
研ぎ方を変える?
炊飯器を最新の機種にする?
色々ありますが、保存方法の見直しも、美味しいご飯を食べる為にできることの1つではないでしょうか。
だからと言って、何万円もするような米びつや、ストッカーなんて買えるわけもなく…100均などの身近なところで、お米を新鮮に保てる容器を見つけたいですよね。
お米にとってベストな容器とは?100均では不可能なのか
お米にとって、一番いい保存方法とはなんでしょうか。
お米は精米したてが一番美味しいとよく言われますね。
しかし、毎日その日食べる分だけを精米、なんてことはどのご家庭でも難しいでしょう。
ですから、みなさんまとめて精米をしたり、購入したりするわけですが、それならきちんと保存して長持ちさせて、いつまでも美味しく新鮮なお米を食べたいですよね。
お米は酸化しやすい性質があるので、まずは空気に触れさせないことが大切です。
そして温度にも気を付けます。
高温になる場合や、急激な温度差がある所は、お米の保存場所としては向いていません。水回りなどの湿気が多そうな所も止めておいたほうがいいでしょう。
もしも常温でしか保存することができないのならば、米当番などの薬品を使うか、唐辛子やにんにくなどには防虫効果がありますので、お米の保存容器の中に入れておくといいですね。
しかし、これらの条件が揃えば、容器は値段に関係なく、きちんとお米の保存ができるのです。
つまり、100均やホームセンターで手に入るもので、十分だと言えるでしょう。
高い米びつと、100均の容器、違いは何?
巷には、様々な種類の米びつや保存用のストッカーが溢れています。
主に違うのはその材質です。
ホーローであったり、桐の箱であったり、ブリキであったり…。
結局それぞれが、お米にとってどういった点で良いのか、あまり気にしたことがない方が多いのではないでしょうか。
まずホーロー素材のものは、匂いが移りにくく、汚れてもサッと拭くだけで良いので手入れをしやすいのが特徴です。
見た目もおしゃれなものが多く、若い人に人気です。
同じような理由でブリキ素材のものも人気ですが、ブリキは使っていくうちに変形してしまうことがあり、蓋が閉まらなくなって、結果的に虫が入ってしまったということもあります。
しかし錆に強く、光を通さず温度や湿度を保ってくれるので、米びつに最適という面もあるのです。
また、桐の箱は昔から良いとされていて、湿度の調整をしてくれるので、よっぽど湿度が高い場所に置いて置かない限り、お米の湿度を最適に保ってくれます。
しかし、木ですので手入れのしにくさが気になります。
サッと拭くだけ、というわけにはいかないけれど、丸洗いもちょっと…という感じで、清潔を保つのが難しいというわけです。
100均には、プラスチックの容器のものがありますが、これら値段の高い米びつ類と比べてどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
100均の保存容器はプラスチックが一般的だけど、お米にとっては良くないの?
100均には、ホーローやブリキ、桐のように、優れた材質の保存容器はあまりありませんが、プラスチック製の容器はたくさんあります。
タッパーや5キロ程度のお米を保存できる容器、ペットボトルのような形のものまで様々です。
材質がプラスチックなので、お米を保存するには匂い移りがしやすく劣化しやすいのが特徴ですが、安価で手に入るものなので、ダメになったら買い替えると開き直ってもいいのではないかと思います。
そうすることで、お米を新鮮に保てるのであれば、高い材質の保存容器をわざわざ購入する必要はないのではないのでしょうか。
しかし、匂い移りがしやすい点で、匂いが移りそうな食品などの近くに置いておかないことや、劣化しやすい環境に置かないことが大切です。
また100均の容器では、多く保存できても5キロ程度なので、それを2つ用意するか、5キロずつ精米することをオススメします。
できれば、100均の保存容器を使う際は冷蔵庫を利用されると良いと思います。
100均の容器で冷蔵庫でお米を保存するなら、ペットボトル型がオススメ
100均の容器を使用するのであれば、冷蔵庫で保存する方法がお米にとっては良いと思われますが、冷蔵庫の容量には限りがありますね。
業務用の冷蔵庫でもないと、お米を10キロも20キロも冷蔵庫に入れて保存するのは無理でしょう。
ですので、精米する時には、一気に済ませたくなる気持ちは分かりますが、冷蔵庫で保存しなければいけないので、量を考えるようにしましょう。
つまり5キロか、多くても10キロずつにして、冷蔵庫がお米でいっぱいにならないように工夫しなければいけません。
多すぎるからといって、余ったお米を常温で保存していては、何の意味もありません。
スペースの限られた冷蔵庫で保存する際は、100均にあるペットボトル型の保存容器をオススメします。
ペットボトルのように、立てても横にしてもOKなものです。
冷蔵庫のドアポケットにも入りますし、野菜室に入れても良いので万能なのです。
計量カップが付いているものも多く、お米を取り出すときに便利です。
他にもあるある!お米の保存に向いている100均容器
ペットボトル型がオススメではありますが、容器がコンパクトな為保存できる容量が限られます。
1つの容器でたくさんの保存ができるものが必要であれば、タッパー型が便利かと思います。
最近の100均には、蓋を開けた時にわざわざ蓋の置き場所を取らずに済むタイプのタッパーが取り揃えられています。
蓋を開けた状態で、蓋が止まってくれるので、大変便利ですね。
蓋は上に開くので、野菜室などに入れておいて、上から取り出せるようにしておくと使いやすいかもしれません。
お米の保存に向いているのは密閉できるものですので、ジップロック的なフリーザーバックでも良いですが、袋なのでたくさんは入りません。
一人暮らしをされている方のように一度にたくさん炊かない人にはいいかもしれませんね。
100均の保存容器は優秀。お米だけでは物足りない方の為に
100均の保存容器はどんどん種類が増えていて、ダイソーやセリアなどお店によっても様々な種類があります。
タッパータイプの中にはお米用だけでなく薬味のきざみねぎ専用のものから、耐熱ガラスタイプのものまで。
そして電子レンジ対応の商品が多いのもうれしいところですね。
おしゃれなデザインのものも多いので、冷蔵庫から出してそのまま、電子レンジから直行で食卓に並べても大丈夫なので、忙しい主婦の方に大人気です。
洗い物も少なく済みますね。
大きさは小さめですが、前述した優秀な材質であるホーローを使ったタッパーを用意されているお店もあります。
チョコレートやクッキーをモチーフにした遊び心のあるデザインのものもありますし、お弁当箱も充実しています。
安いからといって悪いものではないですし、万が一長持ちしなくても「100均なら、まあいいか」と割り切れるところも、魅力的な部分ですよね。
ぜひお近くの100均に暇つぶし気分で足を運んでみてください。
なかなか見ごたえのあるラインナップですよ。
お米を保存するのは、100均の容器でも十分
環境さえ整っていれば、容器は100均でも大丈夫だということが分かりましたね。
逆に言えば、良い材質の高い保存容器を手に入れても、手入れの難かしさがネックになってくる場合もあるということです。
100均の容器を正しく上手に使うことができれば、高級な保存容器に負けずとも劣らない保存効果を得られるので、リーズナブルなものを上手に使って、きちんとお米を保存し、美味しいご飯を炊きましょう。