皆さん海外のお米は不味いというイメージがありませんか?
実は現在のアメリカで生産されているお米は値段が安いのに日本に負けてないくらい美味しいと言われています。
今回は今、日本で話題になっているアメリカのお米について紹介します。
一度は食べてみたくなること間違いなしですよ。
アメリカ米は値段が安くて美味しい?
日本人の主食であるお米。
多くの人が毎日必ず一食は食べているのではないでしょうか。
あきたこまちやこしひかりなどの誰もが知っている高級ブランド米から、さまざまな種類の米を混ぜたぶん安く買えるブレンド米など、様々なお米が日本では売られています。
どれも味や質は違えど、さすが日本の主食なだけあって日本のお米は基本的にどのお米も美味しく食べることができます。
逆に海外のお米は日本人にとって良い印象があまりないというのが現実ではないでしょうか。
昔日本の米不足から、代替に輸入されたタイ米が多くの日本人の口には合わず美味しくないという感想をもったという過去もあり、
「米はやはり日本産、外国のお米は日本人の口には合わず、美味しくない。」
というイメージがついています。
しかし最近アメリカのお米の値段は安くてさらに美味しく、日本米に全然負けていないと話題になっていることはご存知でしょうか?
アメリカのお米の値段
アメリカで有名な米の産地はカリフォルニアです。
カリフォルニアでは短粒種と中粒種の2種類のお米が多く生産されています。
短粒種とは粒が短く丸い形をしています。
日本で見られるお米、あきたこまちなどのようなジャポニカ米と呼ばれるお米です。
この短粒種はカリフォルニアで育てられているのですが、日本向けに作られています。
品種改良を重ね、今ではカリフォルニアで生産することが可能になったのです。
ですので見た目も味も日本の米と変わらず美味しく食べることができます。
しかしジャポニカ米の海外での生産はまだ難しく、作りにくいため収穫量が少ないのが現状です。
ですので日本産の白米よりも値段は高くなってしまい日本では主流ではありません。
対して中粒種は短粒種よりも少し粒が長いです。
こちらが日本で知られており現在食べられているアメリカ産のお米になります。
粒は短粒種のお米とタイ米との中間くらいの長さになります。
しかしこちらもジャポニカ系のお米で、短粒種より水分が少ないですが、タイ米のようなパサつきもありません。
また中粒種は短粒種より生産がしやすく高い収穫量があるため、日本米よりも安くで手に入れることができます。
この中粒種の中でもカルローズというカリフォルニアで多く生産されている品種が美味しいと現在話題になっています。
アメリカの米カルローズとは?
アメリカのお米代表ともされるカルローズ。
カルローズの名前の由来はカリフォルニアの薔薇を意味しています。
日本米の短粒種とタイ米等の長粒種の2種類の良さを兼ね備えた品種なので美味しく、現在世界の各地で使用されています。
もちろん中粒種なので値段はお安いです。
そんなカルローズは、
・水分が少ないため、べたつかない
・香りや味をしっかり吸収しやすい
・食感は軽いが、しっかり歯ごたえが残る
・冷たくなっても美味しく、ドレッシングやオリーブオイルとも相性が良い
という特徴をもっています。
そのため、リゾットや炒飯、ドリアなど味をつける料理に向いているとされています。
調理素材としての使用が向いていそうですね。
アメリカの米と日本の米の比較その1
しかし、アメリカのカルローズが美味しいと言っても、日本のお米には負けるのでは?と思いますよね。
実は安全安心の美味しいご飯の提供に務め、外食向けに米飯を供給している企業の集まりの日本炊飯協会という協会が、2015年にカルローズと日本のお米、一体どちらが美味しいのか検証してくれていました。
まず最初にされた実験。
日本米の代表は山形産のササニシキ、はえぬきの2種です。
なぜかというとカルローズは海外で和食が流行っていることから寿司のシャリに使われています。
ササニシキは有名ブランド米よりランクが下ではありますが、寿司のシャリとしては最も最適とされており、値段のお高めな高級店等で使われている品種です。
それからはえぬきは回転寿司やスーパーのお寿司等で使われている品種です。
この3種は寿司に使われている者同士ということで酢飯として比較されました。
この比較の結果、ササニシキが2種より上回っているとされましたが、カルローズとはえぬきは大差がないとされました。
回転寿司やスーパーに売っているお寿司と変わらないならカルローズでも問題ないのでは?と思いますよね。
アメリカの米と日本の米の比較その2
しかしお寿司ではえぬきと変わらないと言っても、日本人はお米を白米で使用する率が高いです。
そこで次の実験。
日本炊飯協会はしっかり白米として食べるならどうなのかも比べています。
日本米の代表はつや姫、コシヒカリの有名ブランド米といわれるA銘柄2種、北海道きらら397、栃木あさひの前者よりもランクが下がり値段も安いチェーン店等で使用されるB銘柄2種、そしてカルローズの5つでの比較が行われました。
この比較の結果、カルローズはA銘柄には勝てないもののB銘柄の方が少し優位ではあるもののほぼ大差がないとの結果がでました。
このほぼ大差のないB銘柄とカルローズの値段ですが、1kg当たり約100円、カルローズのほうが安いです。
味の好みはあるものの、大差ないにも関わらず1kg当たり約100円も値段が変わってくるとなるとかなりこの差は大きいのではないでしょうか。
つまりカルローズの価格は家庭の味方なのです。
ここからも安くて美味しいアメリカのお米、カルローズにだんだん興味が湧いてきたのではないでしょうか。
アメリカ米を美味しく食べる
興味が湧いて、もしカルローズを買ったら下記で紹介する調理法を参考に料理を作ってみてください。
お鍋を使用する場合、沸騰したお湯を準備して下さい。
塩味をつけたいときは少し塩を入れます。
お湯の目安は1合当たり約2Lです。
カルローズは洗わずにお湯に入れかき混ぜながら10分ほど茹でます。
そして茹であがったら水洗いして水切りして完成です。
スープに使用する場合は水洗いしなくて大丈夫です。
炊飯器で炊く場合はサッと水洗いしてお米と同じ量水を入れて浸水しないで炊いてください。
これでカルローズの食感をしっかり楽しんで美味しく食べれるはずですよ。
現在アメリカで生産されたお米はネットでも買うことができます。
業務スーパーでも、カルローズ10kgで2000円程で買えるとの情報もあります。
値段も安く手軽に買えるので一度挑戦してみてはいかがでしょうか?
試してみたら海外のお米は不味いという印象が変わるかもしれませんね。
アメリカ米は値段も味も文句なし!
お米は日本産というイメージが強いですが、アメリカ米が値段も安く、そこそこ美味しいとなると、避ける必要もなくなりますね。
まだあまり認知されていないアメリカ米ですが、これからどんどん日本でも活躍していくのは間違いなしではないでしょうか。
また調理食材として活躍してくれるので日本米との住み分けもできていますし、白米として食べるときは日本米、リゾットのような料理を作るときはアメリカのお米を使ってみてもいいですよね。