だんだん寒くなってくると無性に食べたくなるのが「おでん」ではないでしょうか?
あったかいおでんを食べると、身も心も温まって、ほっと一息つけますよね。
そんなおでんを、美味しくプロ並みに作れたらいいですよね。
また、おでんの具で人気な卵って、生卵・完熟・半熟によって栄養価が違うってご存知でしたか?
今回は卵についてと、美味しいおでん&半熟卵の上手な作り方をご紹介します。
ぜひ作ってみてくださいね。
おでんの人気の具ランキング!1位は完熟卵や卵半熟!?
おでんは、お住まいの地域や各家庭によっても、味付けや入れる具、好みの具がそれぞれ違いますよね。
みんなは、おでんに一体どんな具を入れているのか気になりませんか。
そこで、おでんの人気の具ランキングを発表したいと思います。
☆第1位 大根
おだしの味がたっぷりと染み込んだ大根はとても美味しく、やはり大人気ですね。
大根に隠し包丁を入れると煮込む時間が短縮でき、おだしが隅々まで染み込むことで、美味しさがアップします。
☆第2位 卵
卵も人気が高いですね。
おでんのおだしを卵にじっくり染み込ませたものは絶品ですよね。
卵の熟し度合いは、人それぞれ好みが違います。
よく煮込んだ完熟卵が好きな人もいれば、半熟のまま煮込まれているのが好きな人もいます。
半熟卵をおでんに使う場合は、半熟の状態を維持するために、微妙な火加減が大事なポイントになります。
☆第3位 こんにゃく
低カロリーで、食物繊維も豊富なこんにゃくは、幅広い年齢層に人気のある具ですね。
味が染み込んだプリプリなこんにゃくは、非常に美味しいですよね。
その他にも、牛すじや、もち巾着も人気があります。
関西にはないおでんの具とは!?
関東でも関西でも、完熟卵や半熟卵はおでんの具として人気がありますよね。
しかし、関東にはあって、関西にはないおでんの具があるのをご存知ですか。
①はんぺん
はんぺんとは、スケトウダラなどの白身魚のすり身に、ヤマイモのでんぷんを加えて、蒸し固めた練り製品です。
関東では、おでんの定番具材で、ふんわりした口当たりに、子供たちからも人気があります。
はんぺんの白い色が、だし汁を吸って茶色く膨らんでいるところが食欲をそそります。
②ちくわぶ
ちくわぶとは、小麦粉に塩と水を加えてこねた物を、棒などに巻きつけて蒸した食品です。
ちくわと名前は似ていますが、原料からして全く別の食べ物なのです。
小麦粉に多く含まれているグルテンによって、もちもちとした食感が生まれます。
弾力のある噛み心地なので、味が染み込んでいると、とても美味しく食べられます。
煮込みすぎて、くたくたになった状態のちくわぶが好みの方も多いです。
いかがでしたか。
関東では当たり前の具でも、関西をはじめとして全国的には、はんぺんもちくわぶも、見たことも口にしたこともないという方も沢山いて、実際に関東での消費がほとんどです。
これさえ覚えればプロの味!?美味しいおでん汁の作り方
美味しいおでん汁の作り方をご紹介します。
おでんを美味しく作るために、注意すべきポイントはご存知ですか。
それは、おでんの汁と鍋選びなのです。
☆おでんの汁の作り方
①昆布とかつおぶしでだしをとりましょう
材料(10カップ分)
・水11カップ、
・昆布20cm角1枚
・削りがつお50g
昆布は、よく絞った濡れ布巾で表面の汚れを拭き取ります。
昆布に3~4カ所、切れ目を入れておきましょう。
水と昆布を入れた鍋を加熱し、沸騰する直前に昆布を取り出します。
そこに削りがつおを入れて、いったん火を止め、削りがつおが沈んできたら、布巾でこしましょう。
②味付けをしましょう
・濃い関東風
だし汁10カップに対して、しょうゆ1/2カップ弱・みりん2/3カップで調味します。
・薄めな関西風
だし汁10カップに対して、薄口しょうゆ1/3カップ・酒大さじ1・砂糖1/4カップ・塩小さじ2で調味します。
☆おでんを作る鍋の選び方
①形・・入れ口が広く、底が平らなもの
具を重ねないで入れることで、煮崩れを防止できたり、味の染み込み具合を均一にすることができます。
②大きさ・・具が重ならないように大きめなもの
4~5人分の目安の鍋のサイズは、四角型で30×40cm、丸型で直径30cmぐらいがベストです。
③素材・・家庭で使うなら土鍋が最適
土鍋は家庭でも扱いやすく、卓上に置いてからも冷めにくいです。
美味しいおでんの作り方がわかったところで、次は、完熟・半熟でおでんの具としても人気な、卵の栄養効果についてお話しますね。
おでんの具で人気!卵の栄養効果とは?
おでんの具でも人気がある、卵の栄養効果について知っておきましょう。
①脳を活性化して、健康増進にも効果的
卵に含まれるレシチンには、コリンと言われる成分が含まれています。
この成分が脳を活性化させることで、脳の組織の老化防止が期待されています。
②生活習慣病予防に役立つ
先程お話した成分のコリンには、中性脂肪の量を調節する働きもあるので、やっかいな内臓脂肪が増えるのを防いでくれます。
さらに、高血圧や高コレステロール血症などの改善や予防に効果があると言われています。
③抗酸化作用に優れている
卵には必須アミノ酸のメチオニンが、たくさん含まれています。
メチオニンは、体の毒素や老廃物を体外に出す作用があります。
さらに、ビタミンA・B6・Eなどのビタミン群には、活性酸素を抑えたり、取りさる働きがあります。
④風邪に強い体作りに
塩化リゾチームって聞いた事がありますか?
塩化リゾチームは、卵白に含まれているリゾチームという酵素から作成されたものです。
このリゾチームには、風邪の原因菌などを溶解する働きがあります。
以上の様に、栄養豊富な卵ですが、生・半熟・完熟など色々な食べ方ができますよね。
次に、卵の状態によって栄養価は違ってくるのかについてお話します。
卵は生・半熟・完熟によって栄養価は違う?
栄養バランス面を考えると、卵黄と卵白を一緒に食べるのが一番良いですよね。
卵は生で食べても、おでんなどに使う半熟や完熟にしても美味しいですよね。
では、卵は生・半熟・完熟によって栄養価に差はでるのでしょうか。
さっそく見ていきましょう。
☆栄養面を考えると生卵がベスト
卵に含まれるビタミンB群は、非常に熱に弱いです。
ですので、加熱でビタミンを失わないためにも、生で食べることが卵のベストな食べ方と言えるでしょう。
しかし、生卵には思わぬ落とし穴も。
なんと、生の卵白のアビジンという成分が、ビオチンの吸収を阻害してしまいます。
(ビオチンは、皮膚や髪の毛の健康的保持にも大きく関係しています)
生卵の食べすぎは、お肌の調子が悪くなるだけでなく、頭髪が白く、薄くなってしまう可能性があります。
☆半熟卵は体に優しい
温泉卵や半熟卵は、パスタや丼ぶりにも使われていて、人気がありますよね。
半熟くらいが、消化も良くて卵の美味しさが引き立ちます。
胃が弱っている時や、病気で体調不良の時は、胃に優しい半熟の状態がベストでしょう。
熱を加えることで、栄養が少し減少してしまいますが、気をつけなければならないアビジンは、作用しなくなるので安心です。
☆完熟卵は安心&安全に食べられる
例えば、目玉焼きや卵焼きにすることで、ビオチンの吸収は円滑に行われるので、体に必要なビオチンの欠乏症になることはないのです。
菌などが不安な方でも、黄身も白身も完全に加熱されているので、安全面では1番ベストな調理方法でしょう。
デメリットとしては、加熱をし過ぎると消化が悪化してしまいます。
体に優しい半熟卵を作ってみよう
最後に、おでんにも相性バッチリで、体にも優しい半熟卵の作り方をご紹介します。
とても簡単に作れて、料理が初心者や苦手な方でも、プロが作ったような出来栄えになりますよ。
卵の個数を増やしても問題ないので大丈夫です。
<材料(4個分)>
・卵 4個
①
主役の卵はまだ冷蔵庫に入れたままで、大きめのお鍋にお湯を沸かしましょう。
先に、大きめのボールに氷水を沢山作っておきましょう。
②
お湯が沸騰したら、卵にヒビが入って白身が漏れるのを防ぐために、お玉などを使って静かに入れましょう。
③
卵を茹でる時間の目安は、冷えている卵だったら6分間で、常温の卵だったら5分半です。
黄身を真ん中にするには、箸などでかき混ぜるのがポイントです。
④
卵が茹であがったら、ザルなどを使って鍋から一気に取り出しましょう。
そのまま、すぐに氷水に約3分つけます。
⑤
氷水の中で、卵と卵をぶつけて、殻をむきます。
これで、黄身がトローリ美味しい半熟卵のできあがりです。
■ミニポイント
・茹でる時間をきちんと守り、茹であがったら急いで氷水につける
・卵は、きんきんに冷えたものではなく、常温のもののほうが殻が割れにくい
作った半熟卵を、ラーメン屋さんでお馴染みの味付け玉子にしても、美味しく食べられますよ。
おでんで心も体も温まろう
おでん鍋を囲んで、家族や大事な人と美味しいおでんを食べていると、幸せな気持ちになりますよね。
お好みのおでんの具を食べながらだと、会話も弾んで楽しいものです。
そんなおでんの具でも、人気の卵は栄養価も高く、生でも半熟、完熟のどの状態で食べても美味しさが味わえます。
オススメは、黄身がトローリ美味しくて体に優しい半熟卵です。
安全で美味しい卵を選んで購入し、作ってみましょう。