どこが違うの!?コチュジャンと豆板醤の特徴などの違いは?

皆さんは、辛い料理は好きですか?

辛味に対しては、得意不得意、好き嫌いと好みが分かれますよね。

辛みを料理にプラスする調味料として有名なのは、コチュジャンと豆板醤だと思います。
コチュジャンと豆板醤の違いってあるの?
同じなのでは?
と思っている人も多いのではないでしょうか?

実は、豆板醤とコチュジャンには大きな違いがあるのです!

今回は、豆板醤とコチュジャンの特徴の違いについて紹介します。

コチュジャンと豆板醤の違いって?

辛い調味料は色々ありますが、よく似ているものと言えば「コチュジャン」と「豆板醤」です。
今回はこの2つの違いについて、詳しく見ていきたいと思います。

コチュジャンとは韓国から広まった調味料で、唐辛子や餅米の米麹、糖類などを発酵させることで作ります。
豆板醤と似ていますが、カロリーには差があり、こちらの方がやや高めです。
色は真っ赤ですが甘みも含まれており、少し粘り気があります。

コチュジャンを使った料理にはビビンバやトッポギなどが挙げられます。
そのまま野菜などに付けても良いでしょう。

なお開ける前なら常温で構いませんが、使用した後は冷蔵庫に入れて下さい。

一方、豆板醤は中国が最初に作ったと言われています。
空豆に麹を入れ、塩や唐辛子などを加えて発酵させます。
味噌のような見た目をしており、味も辛さと塩気が強いものとなっています。

麻婆豆腐やエビチリなどの中華料理はもちろん、辛い料理が豊富な四川料理には欠かせない調味料とされています。
こちらもコチュジャンと同じ保存方法で取っておくことが出来ます。

コチュジャンと豆板醤がよく使われる料理の違いとは?

一見すると見た目も用途も似ているコチュジャンと豆板醤ですが、この2つにはきちんと違いがあります。

まずコチュジャンは韓国で作られているもので、唐辛子だけではなく餅米などの糖分も多く使われているため、豆板醤や甜麺醤よりも刺激は強くありません。
またやや粘っこい感触をしています。

炒め物や煮物に使ったり、サムギョプサルのような焼いた肉を野菜で巻く料理のソースとしてかけたり、発祥地である韓国の料理をメインにあらゆる料理の味付けとして用いられます。
代表的なものは「トッポギ」でしょう。

そして豆板醤は中国が発祥国であり、字面が表す通り、空豆が材料に含まれています。
空豆に麹をまぶしたら半年ほど寝かせて発酵させます。
その後、唐辛子を加えたらさらに1か月ほど放置すれば出来上がります。

香りと辛味が強く、辛さで知られている四川料理ではほとんどのメニューに使われます。一般的には火にかけることで熱を加え、香りとコクを引き立たせます。
麻婆豆腐や回鍋肉などの炒め物が中心ですが、担々麺など麺料理の上に載せることもあります。

甜麺醤もある!コチュジャンや豆板醤との違いは?

辛味を含んだ調味料は、コチュジャンや豆板醤の他に「甜麺醤」というものがあります。これらの違いはどのようなところにあるのでしょうか。

甜麺醤は小麦粉や塩に麹を入れて発酵させたもので、中華風の甘い味噌とよく呼ばれるほど甘味が濃く作られています。
「甜麺醤」という字はそれぞれ「甘味」「小麦粉」「たれ」という意味なので、まさに名前通りというわけです。

麻婆豆腐や回鍋肉などの四川料理に使われますが、北京ダックに付けて食べることもあるので、加熱しても生食でもどちらでも美味しく食べることが出来ます。

蒸し鶏など元の味が薄いものや、塩気のあるものに付けるとお互いの味を引き立たせることが出来ます。

意外なところではトーストに塗っても美味しいようです。
あまり主張する味ではないので、味付けというよりはコクを出したり、仕上げとして料理の味をまとめるために加えることが多いようです。

レトルトやインスタントの食品に少しだけ混ぜても十分深い味わいになるので、是非試してみて下さい。

コチュジャンと豆板醤は代用可能?両方無い時は?

コチュジャンと豆板醤は材料にも味にも大きな違いがあるので、お互いをどちらかの代わりとして使うのはあまり向いていません。

ですが他にも調味料を加えれば、似たような味付けにすることは出来るでしょう。

例えばコチュジャンがなければ、豆板醤に甜麺醤を少し混ぜてみて下さい。
また豆板醤が切れていたらコチュジャンを入れて、物足りない辛さは一味唐辛子を使うというのも有効です。
しかし実際に比べてみると、味にかなりの差が生まれてしまいます。

両方とも切らしている場合、コチュジャンなら「味噌 大さじ1」「ごま油 小さじ2分の1」「醤油 小さじ1」「砂糖 小さじ1」を混ぜ合わせると、比較的近い味が出来上がります。

豆板醤は「一味唐辛子 小さじ1と2分の1」「味噌 大さじ1」「ごま油 小さじ1」「醤油 小さじ1」を混ぜて下さい。

家にない時は、新しいものを購入したり、使うのを諦めてしまうのではなく、その場にあるものを使って手製の調味料を作るという工夫を凝らしましょう。

コチュジャンと豆板醤を使ったレシピの紹介

見た目は似ていても、材料も味にも違いがあるコチュジャンと豆板醤は、いろんな素材に使うことが出来ます。
今回はそれぞれを使ったオススメのレシピをお教えしたいと思います。

ひとつは「カツオと新タマネギの和え物」です。

【材料】(2~3人分)
・カツオの刺身またはタタキ 200g
・新タマネギ 中2分の1
・青ネギ 適量(2本ほど)
・三つ葉 適量(半分から1束)
・ポン酢 大さじ1
・コチュジャン 小さじ1~2
・オイスターソース 小さじ1
・醤油 小さじ1
・蜂蜜 小さじ1
・ニンニク(すり下ろし)小さじ0.5~適量
・ショウガ(すり下ろし)小さじ1弱
・ごま油 大さじ1~適量
・すりゴマ 大さじ0.5

【作り方】
1)三つ葉は根っこを落としてざく切りにして、青ネギは刻み、タマネギは薄切りにして水にさらしておきます。

2)カツオを切って、ポン酢からごま油までを混ぜ合わせます。

3)タマネギ、三つ葉、青ネギ、すりゴマを混ぜれば完成です。

 

もうひとつは「キュウリの豆板醤和え」です。

【材料】
・キュウリ 3本
・塩 小さじ1
・豆板醤 大さじ1
・ごま油 適量
・味の素 適量
・ゴマ 適量

【作り方】
1)乱切りのキュウリに塩をまぶしたら、揉んでからしんなりするまで置いておきます。

2)水で洗い、水気を切ります。

3)塩からゴマまでを混ぜ合わせ、キュウリを入れます。

4)20分ほど冷蔵庫で寝かせれば完成です。

コチュジャンは韓国。豆板醤は中国。でも日本の発酵調味料の味噌もすごい!

コチュジャンと豆板醤は、それぞれ発祥国の違いはありますが、どちらも辛味を含んだ発酵調味料です。

そこで発酵調味料と言えば、日本なら「味噌」が挙げられます。
味噌は日本人にとってとても身近な調味料であり、頻繁に使用されます。
好まない人はほとんどいないのではないのでしょうか。

味噌は大豆を発酵させて作ります。
原材料である大豆そのものがすでに十分身体に良い食材として知られていますが、発酵させることでさらに効果的な成分が増えていくのです。

発酵というものは長い時間をかけて、いろんな微生物が働くことで、様々な栄養素を生み出してくれます。

味噌の主成分は「イソフラボン」です。
美容効果があると有名になっており、女性から多くの支持を集めている栄養素となっています。
この他にもたんぱく質やビタミンなど、健康的な身体を維持するために必要なものが詰め込まれています。
塩分も多いので摂りすぎも良くありませんが、身体には良いので、適切な量をこまめに摂取するようにしましょう。

私達に有益な栄養成分を含む発酵食品を摂ろう!

コチュジャンと豆板醤の違いを見ていただきましたが、いかがでしたか。

似ているようですが、それぞれ違った特徴や、料理の使い方があるのですね。

どちらも発酵させている調味料なので、豊富な栄養成分を含んでおり、健康増進効果も期待できます。

上手に料理に摂り入れて活用してみましょう。