離乳食は市販と手作り、どちらで進めていますか?
離乳食は思うように進まなかったり、手作りだと少し手間もかかるし大変ですよね。
手作り離乳食をしている方は、市販の離乳食のメリットを知って、手作り離乳食と併用してみませんか?
上手に市販の離乳食を取り入れる方法を紹介します!
市販の離乳食のメリットとは?
市販の離乳食の最大のメリットは、安全性が高いことです。
ベビーフード協会が、自主規格を定め、安全性を守り、衛生管理を行っています。
そんなベビーフード協会はベビーフードに使用可能な添加物を定め、リスト化しています。
もちろん食品添加物は必要不可欠な場合に最小限の利用に止められています。
法律で表示義務のある遺伝子組み換え食品は使用せず、農薬、微生物、重金属なども基準を設けて管理しています。
ビン詰めタイプやレトルトパウチなどで密閉状態が保たれており、外出先に持って行くときも安心です。
また、開封後にそのままあげられたり、温めるだけ、お湯や水に溶かすだけなど調理が簡単なことも大きなメリットです。
外出時や多忙な時、ママの体調が悪い時などに重宝します。
レバーや魚など処理が大変な食品も手軽に利用できるのもうれしいですね。
各月齢にあった大きさ・かたさに配慮されているので、手作りの離乳食をなかなか食べないような場合には参考にするといいでしょう。
市販の離乳食のデメリットとは?
市販の離乳食のデメリットとしては、まず費用の高さが挙げられます。
安全性や衛生管理が重視されてるため、多くの費用や労力がかかっているのです。
そのため、1食にかかる費用も手作りするのと比べて高くなっています。
安価で売られているベビーフードは、賞味期限やメーカーなどをきちんとチェックしてから購入するようにしてください。
安全性、衛生管理を重視しているベビーフードですが、過去には異物混入で6万食を回収する事例や害虫が混入し回収する事例もありました。
100%の安全保証は難しいので、利用者が安全を確認し、あくまで補助的に利用するのがいいでしょう。
添加物も必要不可欠な場合に限り最小限の利用に止めているとされていますが、0ではありません。
原材料について詳細表示がされていないことも多く、製造過程や作業工程も見えません。
こういったことに不安を感じる場合は、やはり離乳食を手作りするのが良いでしょう。
また、赤ちゃんは味覚に敏感です。
手作りの離乳食に慣れた赤ちゃんは、ベビーフードを嫌がることもあるようです。
市販の離乳食ばかりはダメ?上手な取り入れ方とは?
便利なベビーフードですが、やはり愛情については手作りには敵いません。
時間と手間をかけて手作りした離乳食を赤ちゃんが食べてくれるのは、ママにとっても喜びとなります。
厚生労働省による平成17年度の乳児栄養調査では、離乳食でベビーフードをよく利用した場合、1歳を過ぎてから偏食や遊び食いなどの食事の困りごと4~5割と高い確率でみられるという調査結果が出ています。
ベビーフードばかりにならないよう、手作りと併用したり、外出の時や忙しい時だけ利用するなどがいいでしょう。
朝が苦手なママは、朝ごはんはベビーフードにして、昼・夜は手作りなどでもいいでしょう。
水分の多い離乳食は持ち歩くと傷みやすいので、外出時にはベビーフードがオススメです。
市販のベビーフードには主食やおかずとしてそのまま食べられるものやレバーや魚など調理しにくい素材を下ごしらえしたもの、味付け用のあんかけやソースの素など様々な種類がありますので、上手に取り入れたいですね。
離乳食を手作りするメリットとは?
赤ちゃんにも大人と同じように好き嫌いなど好みがあります。
好みやその日の体調などに合わせて、赤ちゃんのためにオーダーメイドで用意できるのが手作り離乳食のメリットです。
離乳食も進んで食べられるものが増えてくると、大人の食卓に上がるものを味付けだけ控えたり、やわらかくしたり、細かくするだけで一緒に食べられるようになります。
大人と同じ食卓を囲んで同じ食べ物を食べることで赤ちゃんも楽しんで食事ができ、食欲も増すかもしれません。
もう1つの大きなメリットが費用です。
市販のベビーフードは1食100円~200円ほどです。
3食ベビーフードにしたとすると、1日300円~600円で、1か月で多くて18,000円ほどの出費となります。
手作りなら大人のための食材の一部を赤ちゃんのために使うだけなので、1日分3食でも100円ほどで済みます。
他にも、良く噛んで食べることで脳や歯並びに良い影響を与えたり、食材本来の味を知ることができるなどのメリットがあります。
例えば、ベビーフードではにんじんの味がよく分かりませんが、手作りであればにんじん本来の味をしっかりと味わうことができ、味覚の形成の上で大切です。
手作り離乳食を作るときに時間短縮するコツは?
毎日少量の離乳食を1から手作りするのは大変ですよね。
時間のある時やパパなど赤ちゃんのお世話をしてくれる人がいる時にまとめて下ごしらえをして冷凍しておくのが良いでしょう。
おかゆはお鍋で煮て作るより、電子レンジや炊飯器を使って作り、製氷皿に入れて凍らせるのがオススメです。
使う分だけ取り出してレンジでチンするだけなので、赤ちゃんを待たせず離乳食の用意ができます。
にんじんやさつまいもなどの野菜は鍋で茹でるより、ごはんを炊くときに一緒に炊飯器に入れて炊いてしまうと簡単にやわらかくなりますよ。
家庭で冷凍した離乳食は、衛生のため1週間を目安に使い切るようにしましょう。
電子レンジ用のおかゆ調理器も市販されていますし、食材をすりつぶしたり裏ごししたりするのにはフードプロセッサーやブレンダーを使用すると便利です。
便利な道具を利用して、時間を節約しましょう。
カット野菜や、さいの目状の豆腐、裏ごしされた野菜なども冷凍で売られていて、切る手間を省くことができます。
市販の離乳食の素など上手に活用したいですね。
初期の簡単手作り離乳食のレシピを紹介!
おかゆは電子レンジで簡単に作ることができます。
少量作る場合は小さじ1杯分のごはんに水を大さじ2杯、まとめて作る場合はごはん50gにカップ1杯の水を耐熱容器に入れて、ご飯をほぐします。
少量の場合は蓋をしないで500W1分ほど、まとめて作る場合は10分ほど加熱します。
裏ごし器やブレンダーなどですりつぶして出来上がり。
まとめて作ったときは製氷皿に小分けにして冷凍してくのがオススメです。
食べる時は必要な分だけ取り出して、水を少量振りかけ、ふんわりとラップをして解凍してください。
次にかぼちゃの冷凍保存方法を紹介します。
一口大のかぼちゃを6個くらい用意し、洗って小さく切ります。
シリコンスチーマーなどの耐熱容器に入れてレンジでやわらかくなるまで加熱します。
皮を取り除いてからつぶして、冷凍保存可能な密閉袋に薄く伸ばして入れ、冷凍します。
使うときは、必要な分だけパキッと折って取り出し、解凍します。
必要に応じてお湯などでのばして使います。
愛情のこもった手作りの離乳食をベースに、市販のベビーフードもうまく取り入れながら離乳食を進めていきましょう。
離乳食は無理のないよう進めていきましょう!
いかがでしたか。
離乳食は、赤ちゃんの成長段階で欠かせないステップですよね。
ついついお母さんも、一生懸命になってしまって、疲れてしまう・・なんてこともあるでしょう。
そんなときは、手作りだけにこだわらず、市販の離乳食を上手に取り入れてみるのも良いかもしれませんよ。
また、初期の段階での野菜類・おかゆは冷凍方法を活用すると良いですね。
楽しく離乳食を進められるといいですね。