玄米は栄養豊富で健康に良い為、人気がありますよね。
玄米を食べたことがある方も多いのではないでしょうか?
飲食店で口にしても、実際に自分で炊いたことはない方がほとんどだと思います。
この機会に、土鍋を使って玄米を炊く方法にチャレンジしてみましょう!
今日は、玄米を土鍋で美味しく炊く方法と、おすすめの料理とお菓子レシピをご紹介します。
土鍋ご飯が美味しい理由
美味しいご飯を炊くなら、土鍋が断然おすすめです。
お米の持ち味を最大限に引き出す決め手は何かというと、炊飯の際の温度変化と時間です。
とくに炊き始めてから沸騰するまでの時間はとても大切です。
美味しいご飯と相性のいい熱の伝達率が鍋によって違います。
土鍋はゆっくりと過熱されますが、金属製の鍋の場合は早く温度が上がってしまいます。
同じ土鍋でも厚みによって熱の伝達は当然変わります。
鍋の熱伝達率を考慮して、10分前後で沸騰させ、98℃以上の温度を蒸らして20分ほど維持させると、ふっくらした甘味たっぷりのご飯が出来あがります。
温度の上がり方を土鍋と金属製鍋で比べると、土鍋はゆっくりと上昇します。
この性質が、根菜類と米を美味しくするのです。
お米の美味しさを決める「アミラーゼ」という酵素があります。
これはお米のでんぷんを分解して甘味やうまみ成分を作ります。
このアミラーゼは40~50℃くらいの温度でよく働くので、ゆっくりと過熱することで、うまみ成分が沢山出てくるのです。
では、土鍋で炊く玄米についても見ていきましょう。
玄米を炊いてみよう!玄米の栄養効果とは?
玄米の栄養素についてはご存知でしょうか。
白米は精米にする過程で、栄養素を失ってしまいます。
しかし玄米には、その白米の失った栄養素がたっぷりと含まれているのです。
ビタミン・ミネラル・食物繊維など、人間の健康や美容にかかわる栄養素のほとんどが摂取できるので、おすすめです。
玄米はこのことから「完全栄養食」とまでいわれます。
白米を主食にした場合、玄米で摂れるはずの栄養素が摂取できないために「一日30品目以上」を栄養バランスの取れる食事基準にしています。
しかし、玄米が主食の場合は「一汁一菜」でも健康でいることができるのです。
発芽する前の玄米には「フィチン酸」という物質が多量に含まれます。
フィチン酸は水銀、鉛といった重金属と結合しますから、体内の有害物質を排出します。
強力な排出能力のあるフィチン酸は、様々な食品添加物や環境物質にさらされている現代人にとっては大いに頼もしい味方となります。
では、玄米を美味しく炊くための土鍋の使い方を伝授します。
玄米を炊く前の下準備
食べにくい玄米も、土鍋で作るとふっくらと食べやすくいただけるのでおすすめです。
それでは土鍋での炊き方の下準備から紹介しましょう。
玄米は白米のように研ぐ必要はありません。
さっと軽く洗ったら、浮いてくるゴミや玄米は捨てて、浸水させてください。
浸水させる時間は6~7時間以上ですので、朝に炊く場合は前日の夜、夜炊く場合は朝のうちに洗って浸水させておきましょう。
2合炊く場合は、玄米2合に対して、自然塩を小さじ1/2、水を500ml用意してください。
3合で炊く場合は、玄米を3合に対して自然塩を小さじ2/3、水は750ml用意してください。
塩を用意する理由として玄米を炊く場合は、塩を加えた方がより食べやすく、柔らかく炊けるからです。
水の分量は、炊く道具によって変わります。
今回は土鍋での炊き方を紹介していますが、圧力鍋の場合は2合で400ml、3合で600mlとなっています。
圧力鍋の場合は蒸気が外に出ず、もっちりと炊けるので、水は少なめでいいのです。
玄米を炊くところから楽しみたいなら土鍋がおすすめ
玄米を浸水させたら、浸水させた玄米と、水、塩を加えて優しくかき混ぜ塩を溶かします。
蓋をして、土鍋に火をかけていきます。
火加減は中火です。
沸騰するのを待ちますが、慣れない頃は土鍋の蓋をとり、沸騰しているかを確認してもOKです。
土鍋で玄米を炊く場合は、はじめから強火で炊く必要はありません。
強火にかけてしまうと、土鍋の底が濡れていた場合、土鍋が割れてしまう可能性があるからです。
また、炊く量が少ない場合は強火だとすぐに沸騰してしまいます。
沸騰したら弱火にして25~30分炊きます。
25分くらい経つと、勢いよく蓋の穴から出ていた蒸気が弱くなって、鍋肌からぶくぶく泡が出てこなくなります。
そうしたら蓋を開けて水分が残っていないかを確認してください。
とくに鍋肌に水分が残っていることがあります。
水分がなくなっているのを確認したら、蒸らしていきますので、一度30秒ほど強火にかけ、蓋をしおよそ10分蒸らしましょう。
土鍋で玄米を炊くと、炊く楽しみができるのでおすすめですよ。
土鍋&玄米を使ったおすすめレシピ・・・玄米粥
では、玄米と土鍋を使ったおすすめレシピを紹介しましょう。
豆腐と水菜の卵の「玄米がゆ」はいかがでしょうか?
風邪の病み上がりなどに、胃にやさしく、たっぷり栄養も摂れます。
【材料】
炊いた玄米を茶碗に1膳
玄米粉を大さじ1
水200ml
豆乳50ml
白だし大さじ1
おろし生姜小さじ1/2
豆腐1/2丁
卵1個
水菜1株
土鍋に玄米、玄米粉、水、豆乳、白だし、おろし生姜を全て入れて弱火にかけます。
そこからしっかりと混ぜます。
次に水菜を洗って根元を切り落として1㎝ほどの大きさに切ります。
鍋が泡立ってきたら、水菜と豆腐を入れて混ぜましょう。
次に卵を割り溶いて鍋に入れ、蓋をして1分後に火を止めます。
そのまま1分間蒸らして完成となります。
ノリやネギといった薬味は、消化の負担になるので、体調が良い場合は入れても大丈夫です。
また、このまま作るとけっこう薄味ですので、味見をして白だしの量を加減してみてください。
玄米粉は無ければ入れなくてもOKです。
発芽玄米を使ったおすすめな手作りマフィンのレシピ
土鍋で美味しい玄米が作れるようになったら、次は発芽玄米を使ったおすすめ手作りマフィンのレシピに挑戦してみてください。
【材料】
発芽玄米ごはん80g
強力粉180g
水40cc
液体のココナッツミルク40cc
卵黄2個40g
砂糖20g
塩3g
ドライイースト5g
ココナッツパウダー大さじ11
全ての材料をホームベーカリーに入れて、10分間まわして、生地を作りましょう。
生地ができたら、ボウルに入れてラップをかけます。
生地入りのボウルは温かい場所で一次発酵させましょう。
1.5倍に膨らんだら生地を6分割して、ココナッツパウダーをまぶしつつ丸めていきます。
天板にセットした四角い枠の中央に生地をセットします。
オーブンを発酵45℃、60分にセットして、二次発酵させます。
枠いっぱいに発酵していたら、オーブンシートをかけてください。
そこに天板を載せて200℃で12分~15分焼きます。
焼けていたら竹串などを使って枠から丁寧にはずしていき、完成です。
ホームベーカリーがない場合は手でこねてもOKですよ。
玄米を土鍋で炊くポイントを抑えておこう
何でも作りたては、とても美味しいですよね。
土鍋を使って玄米を炊くのは、難しそうで、挑戦するのに最初は勇気がいると思います。
でも、ポイントさえ押さえれば、どなたでも上手に炊くことが出来ます。
是非、チャレンジしてみて、炊き立ての玄米ご飯を堪能して下さい。