砂糖は、料理やお菓子に欠かせないものですよね。
しかし、白砂糖はとても依存性が高いって知っていましたか?
白砂糖には栄養がなく、摂り続ける事で、たくさんのデメリットがあります。
今回は、砂糖を使わない生活「砂糖断ち」の魅力についてお話したいと思います。
砂糖を断つことは健康維持に繋がります。
砂糖断ちをするメリット、方法についてもお話します。
砂糖を使わない生活「砂糖断ち」とは?
皆さんは「砂糖断ち」という言葉を聞いた事があるでしょうか?
砂糖が入っている食品を完全に食べない、または極力摂るの控える事を言います。
日常生活で口にするものでは、お菓子やデザートが主です。
すなわち普段から甘い物を口にしない人は、既に実践済みという事になります。
ただ砂糖だけでは無く、糖分を控えると言う意味合いもあります。
砂糖を使わない料理でも糖分を含んでいる物はたくさんあり、自然と摂取してしまうので、意識して砂糖断ちをする事が必要なのです。
砂糖には甘さと共に旨み成分が多く含まれているので、中毒性があり、甘い物好きの方は、摂れば摂るほどまた余計に糖分を摂ってしまうのです。
その為砂糖断ちは中毒性を緩和して、バランスの良い栄養を摂る事に繋がり、体を立て直す効果があるのです。
ただ中毒性があるという事は、断った時の反動が大きく、頭痛や下痢、吐き気等の禁断症状が出たりしますので、いきなりスッパリとやめるのではなく、徐々に量を減らしていくのがオススメです。
また、砂糖を断つことでイライラしたり、精神的に不安定になる事もあるのでお気を付け下さい。
砂糖を使わない生活をすると健康面へのメリットがたくさん!
砂糖の摂り過ぎには様々なデメリットがあるとされています。
まず一般的には虫歯になりやすいという事。
虫歯の原因菌であるミュータンス菌は糖分を栄養源としているので、砂糖は当然虫歯のリスクを高める物になります。
また花粉症やアトピー等のアレルギー性の症状は、白砂糖の摂り過ぎも原因の一つと考えられています。
白砂糖は天然の素材を使っていない化学物質ですので、アレルギーを引き起こしやすい様です。
更に便秘の原因としても考えられます。
糖分は、体をほぐすのと同時に、腹筋や腸の働きも低下させるので、便秘気味になるのです。
そして近年成人病の中で最も頻発している糖尿病の原因でもあります。
糖分を摂りすぎると血糖値が上がり、インスリンというホルモンをコントロールする物質が正常に分泌されなくなるので危険です。
ただでさえアジア人は元来インスリンの分泌量が少ない為、糖尿病になりやすいと言われています。
それに食後にのみ血糖値が高くなる糖尿病予備軍の方も多いと言われていますので、砂糖を使わない料理を中心にする等、やはり早期に砂糖断ちが必要になってきます。
あとはとくに女性の方ですが、月経前症候群や生理痛の原因とも言われています。
砂糖の過剰摂取は代謝を悪くし、ビタミンが不足がちになる為、冷え性やむくみ、肩こりを引き起こします。
症状がきつい方は、排卵から月経が来るまでの2週間程度でも糖分を意識的に控えてみて下さい。
料理に砂糖を使わないようにすると美容面でも効果が?!
砂糖断ちは美容面でも効果十分です。
代謝が上がるので太りにくい体質にする事が出来ますし、血糖値をコントロールすれば食べ過ぎなくて済むのです。
また体内で余分な糖分とたんぱく質が結びつく「糖化」という現象が起きます。
この糖化が肌の黄くすみを起こしたり、コラーゲンの破壊によりシワが増えたり、シミが出来やすくなったりします。
肌の老化には「酸化」よりこの糖化の方が深刻であり、お肌をきれいにする為にも砂糖断ちは必要なのです。
また若年層の悩みとしてはニキビの増加も、砂糖の摂取と密接な関係にあります。
砂糖の摂り過ぎは血行が悪くなって、免疫力が低下するので、肌の悪玉菌が増え、結果ニキビが出来てしまうのです。
血液がドロドロになってしまう事も見逃せず、体の隅々まで栄養素が回っていかない為、肌のハリやキメが失われてしまいます。
やはり料理に砂糖を使わない様にして、砂糖断ちを意識することはアンチエイジングの点からもとても大切と言えるでしょう。
料理に砂糖を使わない、砂糖の摂取に気をつけるとメンタル面にも効果が!
砂糖断ちにはメンタル面にも作用する効果があります。
中には「砂糖断ちで性格まで変わった」なんて人もいるそうです。
精神的な疾患と言えばうつ病が挙げられますが、実はうつ病にも砂糖の摂取量がかかわっている可能性があるのです。
テキサス大学のマランゲル教授は、砂糖の摂取量が125g/日と多いニューランドは50g/日の韓国に比べうつ病発症率が3倍になっていると報告しています。
万が一うつ病を発症した場合には、料理に砂糖を使わない様にして、糖分摂取に十分気を配ってください。
うつ病とまではいかなくても、日々私達はストレスと向き合い戦っていますよね。
実はこれも砂糖の摂取と関係があるのです。
ストレスに対抗するために分泌されるコルチゾールというホルモンが、砂糖の摂り過ぎによって分泌され続けてしまう為、いざ肝心な時に出せなくなってしまうのです。
そして脳や神経を正常にするビタミンB1も不足がちになる為、脳に栄養が回らなくなりイライラ状態になる事から、余計にストレスが溜まってしまいます。
ですから砂糖断ちをして、脳にしっかりと栄養を回してあげる必要があるのです。
砂糖断ちの方法とは?料理で使う砂糖の種類も確認しましょう
ここまで様々な「砂糖断ち」の効果をお話ししてきましたが、改めて砂糖断ちとは、料理に砂糖を使わない事と、砂糖が使われている食品を避ける事です。
従って、ご飯などの炭水化物や果物の糖質まで制限するものではないのです。
それでもまだ砂糖断ちに踏み切れないという方もいらっしゃると思うので、最初は「食べる化学物資」と呼ばれている白砂糖を断つところから始めましょう。
白砂糖にはほぼ同じ成分である、グラニュー糖や三温糖も含みます。
でもその他「糖」と名前の付く、黒砂糖、てん菜糖、きび砂糖、ブラウンシュガー、オリゴ糖等は白砂糖に比べ比較的害がないとされている物です。
とくにオリゴ糖は、ハチミツにも含まれており、善玉菌の糧となる成分が含まれているので、一層害は少ないと言えます。
これらの糖分は少しづつ摂りながら、白砂糖類を完全に断ち、慣れてきたらその他の糖分も断っていく様にすれば、無用なストレスを抱える事もなくスムーズに「砂糖断ち」が出来るのではないでしょうか。
砂糖断ちを続けるコツは?
さて最後に砂糖断ちを続けるコツについて説明いたします。
まず基本的に買わない事、もしあっても目に触れない様にする事です。
目の前にあれば食べたくなるのは人間の性ですし、万一食べてしまえばまた買ってくることになりますよね。
次に期間を決めるというのはいかがでしょうか?
例えばまずは人の味覚が変わると言われる10日間と決めて実行すること。
何事もまず低いハードルの所から始めればよいのです。
そして大切なのは料理に砂糖を使わないメニューなどを考えるのが面倒だからと言って、食事を抜いたりする事はいけません。
食事と食事の時間が大きく開いてしまうと、食べた時に血糖値が急上昇するので、余計に甘い物を欲してしまうからです。
1日3食の中できちんと砂糖を減らしていって下さい。
あとは甘いものがほしくなった時にストレッチ程度の軽い運動をするのも効果があります。
またそれでも我慢できない時には、バナナやアボカド、枝豆、大豆、乳製品等を摂ると良いでしょう。
無理なく続けてみましょう
砂糖断ちの効果はたくさんありますが、砂糖断ちの効果は人それぞれ。
まずは、砂糖を断つことにチャレンジしてみて、無理のない程度にやってみましょう。
人口甘味ではなく、自然の甘味を摂り入れ、健康維持を目指したいですね。