アトピー性皮膚炎で悩んでいる人は、沢山いると思います。
かゆみのある湿疹が繰り返される辛いアトピー性皮膚炎、なんとか少しでも改善させたいですよね。
アトピー性皮膚炎改善のために、玄米を摂り入れる食事療法があります。
玄米の栄養効果は、アトピー改善にも良いのでしょうか?
その疑問と、上手な玄米の食べ方を紹介します。
この記事を読んで、あなたが、玄米を摂り入れた方がいいのかどうかを判断してみて下さい。
アトピー性皮膚炎とは?
アトピー性皮膚炎とは皮膚病の一種で、アレルギー体質の人や、日に焼けるとすぐに赤くなるなど、もともと皮膚があまり強くない人に多く見られます。
主な症状は湿疹とかゆみで、発症すると長期間治まらないことが特徴です。
赤ちゃんは2ヶ月、一般の人は半年以上続くと慢性化していると見なされます。
湿疹は顔の周辺や手足に現れやすく、赤みを帯びており、引っ掻くと中から膿のようなものが出てきたり、ささくれのように皮が剥けてきます。
症状が長引くと次第に固まっていき、触ると盛り上がっていることが分かるようになるでしょう。
皮膚は表面にある膜や細胞、脂質などによって細菌の侵入や乾燥を防ぐ機能が備わっています。
しかしアトピー性皮膚炎になるとその機能が低下するため、皮膚からあらゆるものが入り込んできます。
この機能は皮膚に外から刺激を与えたり、大量に汗をかいたり、紫外線を浴びたり、石鹸や化粧品を塗り込んだりすると落ちていきます。
お風呂では身体を擦りすぎてはいけないと言われていますが、これが理由です。
アトピー性皮膚炎の改善には玄米が効果的ですが、こちらも有効かどうかは人によります。
体質次第では悪化してしまうので気を付けて下さい。
アトピー性皮膚炎と食事の関係・・改善には和食が効果あり?
アトピー性皮膚炎は、体内にある有害物質を追い出そうと身体が反応することで引き起こされます。
腸の調子が良くなかったり、人によってはタンパク質とカロリーが高めの食品が原因でアトピーになってしまうこともあるようです。
分かりやすいのは摂り過ぎると次の日には身体がかゆくなる植物油でしょうか。
基本的に魚以外の動物性タンパク質は控えめにしておいた方が良いでしょう。
卵や牛乳を食べ過ぎると、消化が追い付かなくなり、アレルギー反応が出るようになってしまいます。
これを防ぐにはしっかりと噛み、運動をすれば消化が早く行われます。
カロリーの消費も兼ねられるので一石二鳥と言えるでしょう。
体力の少ない子供のうちは、栄養バランスの良い和食を中心にすることをオススメします。
アトピー性皮膚炎になる原因は、実は未だにはっきりとは判明していません。
ですがアレルギーとしての一面も持っているため、とりあえずアレルギー反応が現れそうな食品の摂取は少量にしておきましょう。
腸に負担を掛けず、活発にさせておくためには、焼き物や煮物、蒸し物などのあっさりとした料理が多い和食が有効です。
ご飯をアトピー性皮膚炎に効果があると言われる玄米に変えるのも悪くありません。
アトピー性皮膚炎に玄米は良いの?ビタミンBやナイアシンの効果や効能
アトピー性皮膚炎には玄米が効くと言われています。
確かに豊富な栄養素を含んだ玄米は、身体に有益な効果をもたらしてくれますが、アトピー性皮膚炎が治るのかどうかは人それぞれとしか言いようがありません。
しばらく食べ続けることで改善される人もいれば、身体に合わず、むしろ悪化させてしまう人もいます。
玄米に含まれている栄養素のひとつがビタミンB1です。
これは糖質を効率良くエネルギーにするためのもので、興奮した脳や神経を落ち着かせる効果があります。
気持ちが落ち着いていればストレスも溜まりにくくなるため、肌荒れなどを防ぐことが出来るでしょう。
似たような効果を秘めたビタミンに、ビタミンB2があります。
こちらもエネルギーを作り出す役割を持っていますが、同時に余分な脂肪が溜まらないようにしてくれるので、太りにくくなります。
皮膚や粘膜など身体を守る機能の保護や成長促進も期待出来るので、成長期の子供は積極的に摂取したいところです。
ニコチン酸は別名を「ナイアシン」と言い、代謝を向上させるビタミンです。
パントテン酸は脂肪をエネルギーに変換させて、ストレスを防ぐホルモンを作り出しやすくします。
コラーゲンを作る手伝いもするので、肌や髪の毛の劣化を防止することが出来るでしょう。
さらに玄米に含まれているビタミンEやタンパク質やカリウムの効果や効能
アトピー性皮膚炎の人が玄米を食べると良いとされているのは、玄米に含まれている多くの栄養素によって、あらゆる効果を得られるからです。
例えばビタミンEは油に触れると溶けるという性質があるので、皮脂に溶け込むことで肌を覆い尽くし、外から入り込もうとする細菌や活性酸素などを防いでくれます。
そのおかげでシワや弛みが出来にくくなり、新陳代謝を高めることで皮膚が剥がれてもあっという間に元通りになります。
血が流れやすくなることで、過酸化脂肪を抑え込めるのも大きなメリットです。
タンパク質は身体中の細胞を生み出すために必要なものなので、積極的に摂りましょう。
カリウムは利尿作用を、食物繊維は整腸作用をそれぞれ持っているので、むくみや便秘が解消されます。
すると腸の中に余計なものがなくなるため、そのぶん栄養素を摂り込みやすくなります。その結果、代謝が上がって、張りが良く滑らかな肌となるのです。
ただし玄米の食物繊維は水分の中に溶け込んでいるわけではないので、必ず水分も一緒に摂って下さい。
アトピーを治すには体内に残っている不要なものを全て取り除き、ビタミンやミネラルを補給する必要があります。
これらのことが行える玄米はまさにぴったりの食品なのです。
アトピー性皮膚炎の方には、発芽玄米がオススメ!
アトピー性皮膚炎には玄米が最適ですが、食べる前にまずは玄米がどのような効果をもたらすのか、自分の身体が今はどんな状態なのかを把握した上で、アトピーを改善させるためのポイントやコツを掴んでいきましょう。
だからといって玄米そのものにアレルギー反応が出るという人は無理に食べてはいけません。
検査をすれば自分の体質が分かりますが、アレルギーの疑いがあるなら発疹やかゆみなどの症状が現れます。
どんなに軽度の反応でも、場合によっては命に関わる危険性を秘めているので、アレルギーだと判明したら食べるのをやめて下さい。
また玄米には体内の有害物質を取り除くデトックス効果がありますが、効き過ぎるのか、稀に必要な栄養素や安全な成分まで追い出してしまうことがあります。
すると消化が悪くなったり、便秘や下痢を引き起こします。
そんな時は玄米を発芽させましょう。
そうすれば芽が出るまでの過程で、有毒と見なされている成分が働かないように抑え込むことが出来るのです。
身体に良い栄養素は残っているので、安心して食べることが出来ます。
発芽玄米を食べる上での注意点
アトピー性皮膚炎で悩んでいる人には発芽玄米がオススメです。
ただしスーパーなどで売られているものは避けた方が良いでしょう。
それはアブシジン酸と呼ばれる成分が残っている可能性があるからです。
アブシジン酸は人体に有害だと言われている物質で、水に浸して発芽させてやればその効果は失われます。
しかしあくまでも「身体に悪影響を及ぼさなくなる」だけで「取り除かれた」わけではありません。
つまり乾燥させると元に戻ってしまうのです。
さらに乾燥させたものをもう一度浸してやると、最初よりも活発になってしまい、そのぶん毒素の量も増えます。
そのため自分で発芽させるしかなく、芽が出たら速やかに食べてしまわなければなりません。
なお新鮮な玄米でなければ発芽しないので気を付けて下さい。
発芽玄米を作るには、常温で2日ほど、玄米の倍くらいの量の水に浸け置きしておきます。
発芽は水量と温度がポイントです。
そこで40℃ほどのお湯を圧力鍋など密閉出来る入れ物に注ぎ、中に玄米を入れてやると芽が出るペースが早まります。
無事に芽が出たら、炊飯器か圧力鍋で炊き上げれば出来上がりです。
体質に合っているか確認しながら玄米を取り入れることが大事
玄米の栄養成分は、アトピー性皮膚炎の改善にも効果的なのですね。
しかし、お米アレルギーは、お米のタンパク質によって引き起こされるため、玄米の方が反応しやすい可能性があります。
お米アレルギーの人は、玄米の摂取を避けるようにしましょう。
自分の体質に合っているかしっかり見極めて、玄米を摂り入れることが大切です。