玄米を炊飯器で炊くと吹きこぼれがもの凄いのはどうして?

体に良いといわれる玄米を炊飯器で炊くと、吹きこぼれがひどいというお悩みを多く耳にします。

いったい、原因はどこにあるのでしょうか。

今回は、吹きこぼれの原因を突き止め、その対策を考えるとともに、玄米を炊くのに適した炊飯器のご紹介もいたします。

みなさまのお役に立てれば幸いです。

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玄米を炊飯器で炊くときに吹きこぼれるのは洗米が悪いから?

最近は、ほとんどの炊飯器に玄米モードが設定されています。

そのため、圧力鍋や土鍋を使わずとも、玄米が簡単に炊けるようになりました。

しかし、量も水加減も炊飯器の目盛り通りにしているのに炊飯中の吹きこぼれが激しく、周りがべちょべちょになって困ったというかたもいらっしゃいますよね。

いったいなぜ、こうした吹きこぼれが発生するのでしょうか。

原因はいくつかありますが、そのうちの一つに、「玄米を丁寧に洗ってない」という説があります。

米は糠が残っていると、沸騰したときにできた泡が消えずにそのまま膨らみ、蒸気口に押し寄せて吹きこぼれを起こします。

玄米はもみ殻だけを取り除いた糠に覆われた状態の米ですから、白米よりも吹きこぼれやすいのです。

とはいえ、栄養豊富な糠を取り除いてしまったら玄米の意味がありません。

さっとごみを振り落としたら、外皮にキズがつくようにこすり洗いを3~4回繰り返せば、多少の糠は剥がれ落ちます。

その隙間から水が入り込んで吸水率が高まり、吹きこぼれ防止と相まって一石二鳥です。

まずは丁寧に洗うことを心がけてみてください。

玄米を炊飯器で炊くとき吹きこぼれないようにするには水加減がポイント

玄米を炊飯器で炊くとき、水加減は玄米モードの目盛りに合わせればOKと思いますよね。

しかし、メーカーや機種によっては、これでも吹きこぼれてしまうようです。

故障も考えられますが、まず洗米をしっかり行った後、気をつけていただきたいのが水加減です。

玄米を炊くときは、基本1.3倍の水の量で炊きます。

ただし、炊飯器メーカーによって違いはありますし、IH系か圧力系かによっても異なるようです。

はじめは、炊飯器の説明書通りにやってみましょう。

玄米モードの水加減でやって毎回吹きこぼれるようなら、水の量を調整します。

目盛りの間隔の1/3を超えると吹きこぼれるので、大さじ1杯や2杯といったように微調整するか、目盛りの1~3mmの範囲内で水位を変えてみてください。

メーカーにもよりますが、おいしさを引き出すため多めの水加減で設定されていることが多いようです。

水を少なめにすると、吹きこぼれなくなりますよ。

食感が硬くなってイヤだというかたはお米を水に漬けておく時間をできるだけ長くしましょう。

玄米の浸水時間は12時間が良しとされています。

あまり厳密に計らずとも、朝食用には前日の夕食後に浸水をはじめればOKです。

夕食用には、朝食が終わった時点でセットしておきましょう。

浸水時には玄米1合に対して塩をひとつまみ加えると、カルシウムの苦みが取れておいしくなるうえに、吸水率もアップします。

吹きこぼれないように炊くには水を多めにするよりも、十分に水を吸わせてから少なめの水加減で炊くがいいのです。

玄米を炊くと吹きこぼれるのは炊飯器に対して量が多いから?

玄米は糠で覆われている分、白米より水加減が多くなるため吹きこぼれやすいといえます。

たとえば3合炊きの炊飯器で玄米を3合炊こうとすれば、沸騰中確実に吹きこぼれます。

炊飯器の容量に対し少なめの量を炊くのが、玄米の吹きこぼれを回避するコツです。

3合炊きの炊飯器なら、2合の玄米を炊いても吹きこぼれます。

洗米をしっかり行って吸水時間を増やし、水加減を少なめにすることで解決するでしょう。

5合炊きの炊飯器なら玄米3合がMaxです。

3合の玄米に対し水加減は4合にして、玄米モードで炊くと吹きこぼれません。

これ以上ですと吹きこぼれるようです。

普段白米を3合炊くなら3合炊きの炊飯器ではなく、5合炊きの炊飯器で玄米を炊きましょう。

3合炊きの炊飯器で玄米を炊くなら、1合にとどめておくのが無難ですよ。

玄米の吹きこぼれが続くなら炊飯器をもう一度確認して

玄米を炊飯器で炊くときに吹きこぼれがあるようなら、もう一度炊飯器を点検してみてください。

蒸気口や調整弁は、目詰まりしていませんか。

行き場を失った蒸気が集まって吹きこぼれにつながります。

特にパッキン周辺には米が詰まっていることが多く、毎回丁寧に洗うことが必要です。

また、機種が古いとパッキンが痛んで緩くなっていることがあります。

するとそこから蒸気が漏れ出て吹きこぼれの原因になるので、十分注意してください。

機種によって、蒸気口はパッキンなど各種パーツとセットになっています。

そして、洗った後、パーツの一つをつけ忘れていませんか。

パッキンの向きが逆だったり、上下逆さまでも吹きこぼれの原因になります。

また、内釜が変形していたり、内蓋のつけ忘れも吹きこぼれになりますよ。

全て点検して問題がないようなら、メーカーに問い合わせて修理に出すのもいいでしょう。

炊飯器に玄米モードが設定されておらず、白米モードで玄米を炊いた場合も吹きこぼれが激しいようです。

洗米と浸水をしっかり行ったうえで、炊飯器の容量に対して少なめの量で炊いたり、水加減を減らして炊くことで解消できます。

炊飯器の玄米モードならボタン一つで吹きこぼれずおいしく炊ける?

最近の炊飯器は、玄米を炊くときに予め浸水させなくても炊き上がるように設定されています。

しかし、吹きこぼれが発生しやすかったり食感が硬めだったりで、事前の浸水を勧めているメーカーが多いようです。

玄米は糠に覆われているため、白米と比べるとどうしても硬く感じられます。

長時間水に漬けることで吸水率が高まり、柔らかく、ふっくら炊けるのです。

そればかりか、玄米が持つ栄養価も増します。

玄米にはご存知のように発芽部分が含まれていますが、長時間の浸水によりエネルギーが充填して発芽しかかるため、本来の栄養素のパワーが増進するのです。

そのため同じ玄米でも、よりふっくらとおいしく、栄養価も高いご飯がいただけるのです。

ただ白米と違い、玄米の炊飯に関しては、炊飯器の性能が大きくモノをいうのが事実です。

特に炊き上がりのおいしさはメーカーにより、さらには機種により大きな差があるようです。

これから炊飯器を買う予定のあるかたは、玄米を炊くかどうかで選び方を変えたほうがいいでしょう。

玄米をおいしく炊くならどんな炊飯器を選んだらいい?

現在、炊飯器は加熱の仕方により、主に次の3つのタイプに分けられます。

・マイコン

最もシンプルなタイプで、ヒーターの熱を直接内釜に当てて加熱することでご飯を炊きます。

普通は内釜の下にヒーターがついており、上蓋にもついているタイプでは内釜の上下で加熱していきます。

・IH

現在出回っている炊飯ジャーの最も一般的なタイプです。

ヒーターを付けて釜を温めるのではなく、内釜自体が発熱するため釜全体に熱がムラなく伝わり、ご飯を炊きムラなくふっくら仕上げます。

一般的な白米を炊くには、これで十分おいしくいただけます。

・圧力IH

よりおいしくご飯を食べたい方向けの炊飯器ですが、玄米を炊くには最も適しているタイプです。

IH炊飯器の釜の下から強火をかけ、さらに上から圧力をかけるため、100℃以上の高温で一気に炊き上げます。

玄米は外皮が硬く、水分や熱が伝わりにくいため、高温で圧力をかけられる方が中までしっかりと火が通り、ふっくら炊きあがるのです。

また、100℃より高温になると、米のデンプンがα化して甘くなります。

まずいといわれる玄米でも、もっちりとした食感と甘味、うまみが感じられるのです。

そして、釜の内部では激しい対流が起きるため、ご飯が均一に炊き上がります。

機種によっては吹きこぼれがあるかもしれませんが、米の量を少なくしたり水加減を減らすことで解消できるでしょう。

これから炊飯器を買うかたで玄米を炊く予定のあるかたに、最もおすすめしたいタイプです。

メーカーは販売員のかたとよく相談して決めるといいでしょう。

大手メーカーのものなら、失敗が少ないといえます。

コツさえ押さえれば玄米は炊飯器でおいしく炊ける!

難しいと思っていた玄米も、炊飯器の玄米モードを使えば、おいしく簡単に炊けます。

それでも吹きこぼれがするという場合には、

洗米をしっかり行い、長時間浸水してみましょう。

炊飯器の最大容量より少ない米の量を炊いたり、水加減を減らすことでも解決できます。

また、炊飯器に故障がないこと、清潔で正しく部品が取り付けられていることを確認してみましょう。

これらを押さえたら、あなたもさっそく玄米生活をはじめてみませんか。