昔風から現代風まで!生活に合う味噌の詰め替え容器のご紹介

味噌は、時間が経つと色が変わってしまいます。

味噌の色が濃くなることを「褐変」といいますが、これは味噌の表面が酸化することで起こります。

褐変が起こると、味が変わってしまうので、味噌の表面にラップなどをして空気と触れないようにすることが大切です。

保存するための、容器を選ぶことも大切です。

それでは、どんな容器に詰め替えると、酸化を防ぐことができるでしょうか。

味噌の保存容器について、今回はご紹介いたします。

味噌を詰め替えするための容器

味噌を購入する時には、あらかじめ500g、1㎏と決まった量がプラスティック容器に入ってあるものを購入する方法と、自分が欲しい量を量ってもらって購入する方法があります。

初めからプラスティック容器に入っているものは、そのまま保存して使うことがありますが、欲しい量を量ってもらったものは、詰め替える必要があります。

量が決められて販売されているものでも、ポリエチレン袋に入っているものなら、こちらも容器に入れる必要があります。

もちろん、手作り味噌は自分で選んだ容器に入れて保存しながら熟成させます。

味噌は、できるだけ密封された容器に入れるのが、理想とされています。

味噌の容器として適しているのは、ホーロー容器、陶器のカメ、プラスティックの密封容器、ジッパー付きのビニール袋といわれています。

味噌は発酵食品なので、表面が空気にさらされたままでは酸化してしまいます。

酸化し色が変わると、褐変という色が濃くなる現象が起こります。

そうすると味が変わってしまい、味噌汁の濃度も変わってしまいます。

そのため、味噌を保存する時には、表面ができるだけ空気に触れないようにすることが大切です。

私たちの周りには、昔からの知恵が生かされた木製の樽や陶器の容器から、ジッパー付きのビニール袋やプラスティック容器、ホーロー容器など様々な味噌容器があります。

味噌を保存するために作られた容器には、それぞれ違った特徴があります。

ご自身の生活に合う容器は、いったいどれでしょうか。

それぞれの容器のメリット、デメリットをご紹介していきましょう。

味噌に適したプラスティックの詰め替え容器

味噌を保存する容器で、手軽でお勧めなものが、プラスティックの密封容器です。

プラスティックの容器はしっかりと密封すると、空気にさらされることも少なくすみますので、手作り味噌を作る人にも人気です。

プラスティックの容器といっても、100円均一で販売している容器もあれば、タッパーウエアというメーカーが販売している手作り味噌の専用容器もあります。

購入した少量の味噌を、短期に保存するくらいなら100円均一のプラスティック容器で十分に対応することができますね。

今の100円均一は、かなり優れた製品がたくさんありますので、味噌を美味しく保存することができます。

きれいに容器を洗ったら、中に味噌を入れて表面にラップをかけておきましょう。

ラップをかけておくことで、表面が酸化することを少しでも防ぐことができます。

味噌は5~8度くらいで保存をすることが、理想とされていますので、プラスティック容器に詰め替えたら冷蔵庫で保存しましょう。

購入する時に、味噌の表面に白いシートがかかっていることがありますが、こちらを外してラップをかけるのが一番良いです。

手作り味噌は、タッパーウエアのマキシデコレーターという容器に入れると、熟成と保存ができますが、使う時は小さめの容器に入れ直します。

タッパーウエア社のものでも良いですが、普通の密封度が高いプラスティック容器に詰め替えれば大丈夫です。

味噌用のシール蓋付きのプラスティック容器は、タッパーウエアの他にもあります。

味噌の量に合わせて、使いやすい容器を選んでください。

味噌を衛生的に保存できるホーロー容器

味噌を詰め替えて使えるホーロー容器には、味噌1kgくらいを入れる小ぶりのものから、10kgくらいの味噌が入る大きなものまであります。

購入する時は、kgではなく容量のリットル表示になっていますので、注意してください。

味噌は容量と重量が多少違いますが、小さめの1.2リットル入りのものでも、1kgの味噌を詰め替えることができます。

ホーローの味噌ポットの中には、内側に密封できるようにパッキンタイプの内蓋付きのものがあります。

内蓋付きの容器は、表面にラップをかける必要もありません。

ホーロー容器の良いところは、雑菌が繁殖しづらく化学反応が起こしづらいところです。

そのため、カビが生えたり他の臭いが付きにくいのが特徴です。

保温性・冷却性もあり冷蔵庫で保存するのにも向いています。

冷蔵庫の中の他のものと、臭いがうつるのが心配という人にはお勧めの容器です。

プラスティック容器に比べて重いので、味噌の量が多いと持ち運ぶのが不便ですが、1kgくらいの味噌なら冷蔵庫に入れやすく、保存にもちょうどいいです。

手作り味噌を熟成させるために、ホーロー容器を使う人もいます。

しかし、10kgが入るホーロー容器は重いので、使う分だけは冷蔵庫に入れやすい小ぶりの容器に詰め替えましょう。

昔ながらの陶器の味噌の詰め替え容器

陶器のカメは、味噌や漬物、梅干しを保存するために昔からよく使われていますね。

陶器は外気の影響を受けにくく、塩分に強いのが特徴です。

そのため、梅干しや漬物、味噌といった塩分の高いものを保存するのに適しています。

しかし、重くて割れるというデメリットから、ホーロー容器やプラスティック容器が主流になった今、味噌の詰め替え容器に使う人は減っています。

そんな陶器の容器ですが、最近はおしゃれでかわいいものがあります。

手作りの味噌を、陶器のカメに入れて熟成させて、使う分だけを小さめの容器に詰め替えます。

タッパーウエアやホーロー容器で作っても、かわいい陶器の味噌ポットに詰め替えるのも良いですね。

陶器は重くて実用性では、今一つですが冷蔵庫に入れておいても、冬ならキッチンに置くだけでも、すぐに使いやすく見た目もかわいいです。

無機質なプラスティック容器やホーロー容器よりも、かわいい味噌ポットを置いておくとそれだけでもおしゃれな空間を演出できますね。

美濃焼や益子焼の陶器は、少しお値段も高くなりますが、焼き物のお店で見つけるのも楽しいです。

益子焼や美濃焼のお店には、時々アウトレットの焼き物もあります。

焼き物が好きな人は、自分で作っても良いかもしれません。

ぜひ作ったり、探してみてください。

味噌の詰め替え容器に木製樽

木製の樽なんて売っているの?

と驚かれる方もいると思いますが、味噌や漬物用の木製樽があります。

今でも、蒸し物を作る時のせいろや、そばの水切りをするときの竹ざる、お弁当用のわっぱと木製の調理器具を作っているところがあります。

味噌用の木製樽は、乳酸菌が住み着きやすく、逆に他の雑菌が入りにくいのが特徴です。

味噌が呼吸しやすいため、本格的な味噌作りができます。

長年使いこむことができるため、手作り味噌を作る人にはお勧めです。

田舎の納屋で見かけたことがあるという人にもいることでしょう。

手作り味噌を楽しみたい人にはお勧めの容器ですが、詰め替え用としてはあまり良いとはいえません。

陶器と同じように重く、容器の大きさに比べて中身が入らないというデメリットがあります。

大きな樽を買ったつもりなのに、実際には半分くらいしか入らないため、邪魔になることもあります。

さらに、味噌が発酵する時に出る水分が漏れることもあります。

昔ながらの土間の納屋がある農家なら場所を確保できますが、一般の住宅では日陰で土の床というのはあまりないため、ちょっと難しいですね。

そして、木製の樽は使わないと、湿気で変形し傷んでしまいます。

木製樽に入ったお味噌をもらった時は、むしろ、使う分だけをプラスティック容器などに小分けにして詰め替えましょう。

味噌をジッパー付きの袋に詰め替える

1人暮らしの人は、味噌をあまり使いません。

1kg購入しても、使い切れないことが多いため小さなものを購入するのが一番です。

しかし、実家から手作りの味噌をもらったら、冷蔵庫で保存をすることになります。

一番良いのは、実家で使いきる分だけを密封タイプの、プラスティック容器に詰め替えてもらうことです。

しかし、それでも冷蔵庫が小さくてあまり入れたくない、という場合はジッパー付きのビニール袋でも大丈夫です。

特に冷凍やレンジでも使える保存用のビニール袋は、ちょっとしたプラスティック容器並みにしっかりしています。

ジッパーでしっかりと口を閉じることができますので、普通のプラスティック容器よりも空気が入ることを防ぐこともできます。

これは、手作り味噌だけでなく、ビニール入りの味噌を購入した人にもお勧めです。

ビニールの袋をそのまま輪ゴムなどで口を閉じるよりも、ジッパー付きのビニール袋の方が、空気に触れにくく酸化を防ぐことができます。

1kgタイプの味噌なら、購入した時の袋ごと使うよりも、ジッパー付きのビニール袋に詰め替えることをお勧めします。

味噌を詰め替えてしっかり保存

スーパーで味噌を購入したら、容器のまま使ってしまうことが多いですが、味噌の酸化を防ぐためには、専用の容器への詰め替えをお勧めします。

私たちの周りには、色々な便利グッズがたくさんあります。

ジッパー付きのビニール袋、プラスティック容器、ホーロー容器など生活に合わせた保存容器もたくさんあります。

1つ108円~1万円くらいまで価格も様々です。

価格はもちろん、冷蔵庫の大きさや使いやすさ・家族構成を考えて、ご家庭にあった容器を探してみてはいかがでしょうか。