ご飯1合は何グラムでしょうか?おいしく炊く方法は?

日本人の食生活に欠かせないご飯。
炊きたては本当に美味しいですね。

ご飯を炊くとき、お米1合で、いったい何グラムのご飯が出来上がるのでしょうか?

ご飯茶碗に何膳分なのでしょうか?

知っているようで意外と知らない、お米のこと、ご飯のこと。
炊きあがりのご飯の重量や、お米の量の目安を知っておくと役に立ちます。

身近なお米のことを、もっとよく知っていきましょう。

ご飯の重量はお米のときの2.2倍。1合は何グラム?

炊飯器を買ったときには、たいがい180mlの計量カップがついてきます。
そのカップに、お米すり切りで入れると、それが1合です。

1合は何グラムかというと、150グラムです。
なので、3kg入りの米袋は20合ということになりますね。

1日2合炊くとすると、10日分のお米になります。

では、炊きあがったご飯は、重量としては何グラムになっているのでしょう?

お米は炊くと、2.2倍になりますので、お米1合150グラム×2.2倍で、330グラムのご飯が炊きあがることになります。

それでは、お茶碗に盛る1膳分のご飯は、何グラムなのでしょうか。

普通サイズのお茶碗に盛るご飯は、約150グラムなので、1合でだいたいご飯茶碗2膳分になります。

炊飯器でご飯を炊くときのお水は何グラム?

少人数用の炊飯器ですが、中には最低量2合からの炊飯器があるので、よく確かめて1合でも炊けるものを購入してくださいね。

洗米して1時間程浸水させると、水を含んだお米は、白っぽくなっています。
この状態で何グラムかというと、1合あたり約200グラムになっています。

加えるお水は何グラムでしょうか?

水はお米の重量の1.2倍必要なので、150グラム×1.2倍で180mlです。
多少の増減はお好みです。

お米の新米度や種類により、吸水に多少の違いはありますが、『浸水』これが美味しいご飯になるポイントのひとつです。

忙しいときなど、急いでご飯を炊きたくなりますが、炊飯前に少し水に浸けると、より美味しいご飯が炊き上がります。

夏場で30分、冬場だと1時間くらいが理想です。

もちろん、すぐ炊いたお米もそれなりに美味しいですが、芯のないふっくらとしたご飯を炊くためには、浸水は大切な工程です。

夕方、時間がない場合は、朝に浸水させて、冷蔵庫に入れておくのも手ですね。

お鍋でご飯1合を炊いてみよう

ご飯を炊くのは炊飯器を使うのが一番ラクですが、少量のお米を炊くときは、お鍋で炊く方法もあります。

圧力鍋がなくても、お米1合と必要な水をきちんと計量して、火加減のコツさえ覚えれば、意外と簡単です。
しかも、蒸らしを入れても30分くらいなので、炊飯器よりスピーディーにご飯が出来上がります。

使用するお鍋ですが、1合のご飯を炊く場合は、ちょっと小ぶりな、直径15センチ~18センチの鍋にします。

できれば、ホーローなど、蓋が重くて沸騰したとき、カタカタと浮いてこないものが理想です。
軽いアルミ鍋などより、しっかりお米に圧力がかかる、気密性の高いものがベストということですね。

1合を鍋で炊く場合は、少し多めに水加減すると、芯までふっくらしたご飯が炊けます。

また、お鍋では1合以下のご飯も炊けますよ。

0.5合は何グラムかというと、75グラムですから、水はその1.2倍の90mlです。
炊きあがりは75グラム×2.2倍で165グラムになりますので、お茶碗に約1膳分の量です。

ご飯が残ると困るときなど、便利ですね。
ただし、1合以下と量が少ないので焦がさないよう、注意して炊いてくださいね。

水加減も、お鍋の場合は1合炊くときより、さらに少し多めの方が焦げ付きません。

もし炊きあがったご飯の表面に水気が残っているようでしたら、もう一度蓋をして、様子を見ながら1分~2分、弱火にかけてみてください。

お鍋でご飯を炊くときの火加減。1合でもふっくらご飯に

お米は何グラムでもお鍋で炊くことができますが、1合150グラムという少量のお米でも、火加減のコツさえつかめば、美味しいご飯が炊けます。

炊き始めは中火で、沸騰してきたら、吹きこぼれる寸前に弱火にして、1合なら15分くらいです。
火を止め、10分蒸らして完了です。

「始めちょろちょろ中ぱっぱ、赤子泣くとも蓋とるな」と、昔からよく言われる言葉です。

強火で急激に沸騰させず、中火でちょろちょろと、ゆっくり10分くらいかけて沸騰させます。

沸き上がる頃、お米のよい香りがしてきます。

吹きこぼれる寸前に弱火にして、約15分~20分待ちます。
決して蓋を取らず、しっかり圧力をかけたまま炊き上げます。

例え、お腹が空いて泣く子がいても我慢して、絶対に蓋を開けてはいけないという教えですね。

ポイントは、10分くらいかけて、ゆっくりじわじわと沸騰させることです。
この10分の間に、お米の芯までしっかり水分が行き渡ります。

じわじわ加熱で徐々に温まったお水がお米に浸透し、デンプンの糊化が充分にされると、美味しいご飯が炊きあがります。

ご家庭のコンロには、それぞれ特徴やクセがあると思いますので、何度か試して、10分で沸騰するベストな火加減をマスターしてくださいね。

沸騰後の弱火も、できれば二段階に、数分かけて、徐々に極弱火にしていきます。
ご家庭のコンロで可能なら、お試しください。

蒸らしが終わったら、炊飯器と同様に、米の一粒一粒をつぶさないよう、ふっくらとしゃもじでほぐします。

身近な料理は何グラム?

それぞれ器の大きさにもよりますが、カレーライス1人分には、ご飯300グラムです。
1合のご飯で、だいたいカレーライス1人分になります。

丼物には、180グラムくらいが適量とされています。

ご飯茶碗には150グラムが適量ですから、目分量で盛りつけ加減を覚えておくと、だいたいの目安がついてお役立ちです。

ご飯を何グラム炊き上げればよいのかも、計算すればわかるので便利です。

お弁当箱に詰めるご飯の量は、お茶碗1膳半くらいの220グラムが目安です。

にぎり寿司のご飯の大きさは、1個20グラムが目安です。

おにぎりは1個につき、約100グラムのご飯が、握りやすい大きさです。

ちなみに、この『おにぎり』ですが、元は『鬼斬り』だったという説があります。

鬼退治のときに、炊いたご飯でおにぎりを作り、鬼に投げつけて退治したという民話など、昔からご飯やお餅は秘めたるパワーがあるとされているのですね。

1合の「合」は山のこと

これまでは、お米1合のご飯の炊き方や、実際に何グラムあるのかなどをみてきました。

次は、お米やお酒に使われる単位についてお話します。

「合」という単位は、お米やお酒の体積を量る単位です。
お米1合150グラムは、炊くと330グラム、1食分に相当します。

ちなみ、1升炊きの釜の「1升」というのは10合のことなので、だいたい10人~15人分くらいのご飯が炊けます。

さらに「1升」の10倍の100合=1斗(15kg)、1000合=1石(150kg)となります。

戦国時代の「○万石の大名」という言い方は、その石高の米の収穫が見込める領地の大名ということで、いわば経済力を表します。

1石で大人1人が1年間に食べるお米の量と言われていますので、百万石なら百万人分のお米に相当するのですね。

また、「合」には、10分の1という意味もあって、山の高さを表すときにも用いられます。

山の頂上を10合目として、10等分した高さを1合とすれば、5合目まで登ったと言えば、山の半分までと言うことになりますね。

お米を知り、ご飯を炊く楽しみを

いかがでしたか?
お米は日本人にとって、切っても切り離せないソウルフードです。

海外にいると無性に日本食が食べたくなるのは、つきつめていくと「ああ、ご飯が食べたいなぁ」ということではないでしょうか?

お米が恋しくなるのですね。

そんなお米のことをよく知って、ご飯を炊く楽しみを、ぜひ暮らしのひとつに加えてくださいね。