大豆の煮物の水煮を作ろう!甘いと更に美味しさがアップ!?

小さくて丸くて茶色い大豆。

皆さんもよくご存知だと思いますが、大豆には健康増進効果が期待できる凄いパワーがあるんです。

大豆って、色んな形に姿を変えて食べられていますよね。

今回は、そのままの大豆の形を使って、大豆の煮物の代表ともいえる水煮の作り方をご紹介します。

疲れを感じている時は、甘いものが特にとても美味しく感じますよね。
疲れた体と心を癒す、おやつ感覚で食べられる大豆の甘い煮物も作ってみましょう。

大豆の種類について

私達の生活に身近なダイズですが、漢字で書くと「大豆」ですよね。
とっても小さいのに、なんで大きな豆と漢字で書かれるのかご存知ですか。

実は、大きな豆!ではなく、大いなる豆!という意味が由来なのです。

大いなる豆って、なんだか神々しい感じもしますよね。
ひと言で言うと「豆の中で一番優秀」ということですね。

大豆は煮物など使われる料理によって違い、皮の色の種類によっても分類されます。

☆黄大豆

味噌・納豆・豆腐に使用されている、私達に一番身近ともいえる黄色い大豆です。
節分の豆まきなどにも使われるので、ほとんどの人が見たことあると思います。

☆黒大豆

お正月に食べるおせち料理のひとつの黒い煮豆は、黒大豆で作られているのです。
色が黒いので、茶色い大豆と少し違和感を感じますが、れっきとした大豆の種類なのです。

☆青大豆

青大豆は、大豆よりも大きくて、豆自体が甘い品種です。
皮も中身も緑色をしています。

流通量が少ないので、残念ながらスーパーでは購入できません。
間違えやすいですが、青大豆は枝豆、グリーンピースとは違う食べ物です。

☆鞍掛豆(くらかけまめ)

こちらも、なかなか手に入らない珍しい大豆です。

名前の由来は、皮の模様が馬に鞍をかけたような模様に見えるからです。
海苔みたいな香りや風味で、とても美味しいです。

甘い煮物も美味しい大豆の栄養素とは?

大豆は、甘い煮物にもサラダにも、おやつにも使われていますね。
ここで、大豆の素晴らしい栄養素についてお話します。

乾燥大豆のおよそ30%は、たんぱく質です。

大豆のたんぱく質は、バランスよく必須アミノ酸が含まれていて、とても質が良いものなのです。

さらに大豆にはコレステロールが全くなく、脂質・炭水化物・食物繊維・カルシウム・カリウム・鉄・亜鉛・銅・マグネシウム・ビタミンB1・ビタミンE・葉酸など沢山の栄養素が含まれています。

大豆が天然のバランス栄養食とも言われるのが、納得できますね。

☆その他の大豆に含まれている成分について

①大豆のレシチンは、総コレステロールを低下させる
②オリゴ糖は、ビフィズス菌を増殖させる
③イソフラボンは女性を悩ます、更年期時の不調改善、骨粗しょう症を予防
④大豆サポニンはコレステロールなどの血中脂質を低下させる・抗酸化作用

体は小さい大豆ですが、体に良い働きを沢山してくれるんですね。

今や、世界の最長寿国となった私達の国、日本。
長寿の秘訣のひとつとして世界から注目されているのが、栄養バランスに優れた和食です。

日本人は昔から、玄米・大豆・魚などを食べていて、味噌などで大豆を毎日の食生活に上手に取り入れてきたことも、長寿の大きなポイントなのです。

甘い煮物に使われることが多い小豆・・・大豆との違いは!?

大豆も甘い煮物によく使われますが、小豆も甘い煮物や和菓子などに使われていますよね。

ここで、小豆と大豆の違いについて見ていきましょう。

小豆は、お赤飯や和菓子に使われている、約7ミリくらいのサイズのえんじ色の豆のことです。

それに比べて大豆は、小豆よりも少し大きく約1センチくらいのサイズです。

小豆は、ササゲ属に属する一年草で、原産地は東アジアです。
日本では、遠い昔から親しまれており、なんと縄文遺跡からも発掘されているんです。

私達日本人とのお付き合いの歴史は長いのですね。

小豆は他の乾燥した豆類と違い、調理をする前に水で戻すことなく、直接煮ることが可能です。
乾燥していた時と、煮終わったあとでも、豆のサイズはあまり変化がありません。

それに対して大豆は、東アジア原産のマメ科ダイズ属に属しています。
乾燥している時は、球体で8ミリくらいのサイズで茶色です。

熟す前に収穫されたものが、ビールと相性バッチリの枝豆です。

通常、熟した豆は乾燥させてから保存されます。
乾燥した豆はとても固いので、料理をする前に、半日以上、水で戻さなければいけません。

大豆から、味噌・醤油・豆腐・納豆・ゆば・豆乳・おからなどが作られるので、和食には必要不可欠な食材なのです。

大豆の煮物の下ごしらえのやりかた

和食の定番ともいえる大豆の煮物の下ごしらえの基本的なやりかたを、しっかり覚えておきましょう。

<材料>

・乾燥した大豆 200グラム
・昆布 10センチ角1枚

☆まず、大豆を戻しましょう

大豆は使用する前日の夜に、たっぷりの水に浸して戻しておきます。
暑い夏は、必ず冷蔵庫に入れておくのを忘れずに。

小さくて綺麗な丸だった大豆が、水分を吸収し、ふっくらとした楕円形になります。
大豆をしっかり戻し終わってから、炊き始めましょう。

・注意ポイント

冷蔵庫に入れて戻した場合は、冷蔵庫の温度が低いと、大豆がしっかりと戻っていない場合があります。
その時は室温に戻して、ふっくらとするまで、再度待ってから炊くようにしましょう。

☆大豆を煮てみましょう


戻した大豆のお鍋に、昆布を入れます。
戻し汁ごと一緒に煮てください。

◎だしをとる時は、昆布を沸騰する直前にとりますが、煮豆は大豆の風味が強いので、昆布を入れたまま煮込んで一緒に食べましょう。


お湯が沸騰してきたら、丁寧にアクをすくい取り除きましょう。

大豆が完全に柔らかくなるまで、弱火で1時間~1時間半くらい時間をかけて煮ます。


煮ている途中で煮汁が減って足りなくなってきたら、適宜、差し水をしましょう。


力を入れずに、指でフニャっと潰せる程度まで茹でてください。

◎豆をしっかり柔らかくしておくことで、味付けしても、豆がそれ以上に柔らかくなりません。

大豆の煮物は、砂糖を使って甘い味付けをしても美味しいです。

圧力鍋で簡単に!大豆の水煮を作ってみよう

皆さんは、普段の調理で圧力鍋は使っていますか?
いつも使っていない方は、圧力をかけて使うなんて、ちょっと怖いなと思うかもしれません。

しかし、使い慣れてしまえば、食事準備の時短が重要な主婦の方の強い味方になるんです。
ここでは、省エネで便利な圧力鍋を使って、大豆の水煮の作り方をご紹介します。

圧力鍋を使えば、沢山の量が作れるので、作り置きして冷凍しておきましょう。
サラダなどにも、さっと使えて便利ですよ。

☆材料

・大豆を500グラム
・一晩つけておく水はたっぷりと
・水を2カップ(400cc)


大豆を戻すために、水がたっぷりの圧力鍋に、大豆を入れて一晩置いておきましょう。


次の日の朝は、大豆が水を吸って大きくなっています。
このまま、圧力鍋の蓋をしないで、強火で加熱しましょう。


お湯が沸騰すると、白い泡が出てきます。
白い泡が出てきたら、すぐに火からおろし、ザルなどを使ってお湯を捨てましょう。


大豆は水で洗います。
それを再度、圧力鍋に入れて水2カップを入れます。

蓋を閉めて、火にかけましょう。


圧力が最高に到達したら、早急に火を消し、蓋が開けられるようになるまで、そのまま待ちましょう。


蓋を開けたら、大豆をザルなどにとって冷まします。


固すぎず、柔らかすぎない美味しい大豆の水煮の完成です。

次に、大豆の水煮を使った甘い煮物の作り方についてご紹介します。

大豆を使った甘い煮物もオススメ!砂糖は体に優しいものを選ぼう

普段、何気なく使っている砂糖はどんなものでしょうか。

体に良いものか悪いものか、あまり意識しないで使っている人も多いのではないでしょうか。

砂糖が作られる過程で、体に必要なカルシウムなどのミネラル成分が排除されています。
精製されている砂糖ほど、残念ながら栄養がないのです。

ここで、砂糖本来の味が残っていて、健康に良い効果が期待できる砂糖をご紹介しますので、今後の砂糖選びのご参考にしてください。

・黒砂糖
カルシウムやビタミンを多く含んでいます。
糖の吸収を抑制してくれる作用があります。

・テンサイ糖
サトウダイコンが原料です。
腸内環境を整えてくれるオリゴ糖が豊富です。

・きび砂糖
カルシウムなどのミネラルを多く含んでいます。
煮物や魚料理に使うことで、素材の臭みを和らげることができます。

日常でよく使用される白砂糖・グラニュー糖は、栄養に期待できなかったり、摂取すると血糖値が上がってしまうことがあるので、摂取過多には、十分に気をつけてください。

では、大豆の水煮を使った甘い煮豆の作り方をご紹介しますね。

おやつ感覚で、体に良い大豆を食べられるのでオススメです。

☆材料
・水煮大豆を30グラム
・水を適量
・砂糖を10グラム
・醤油を少し


小さな鍋に、大豆が浸るくらいの水と大豆、砂糖を入れて強火にかけましょう。


水気が完全になくなるまで、中火で15分くらい煮詰めてください。


醤油を少しだけ入れて、ひと煮立ちさせます。

豆と煮汁が絡んできたら、火からおろして、容器に入れて冷ましましょう。
砂糖が固まってしまうので、醤油が絡んだら、すぐにお皿に盛り付けてください。

変幻自在に姿を変える大豆!小さな体には大きな力が

いかがでしたか。

大豆は、人の体に必要なたんぱく質が多く含まれており栄養豊富なので、昔から重宝されています。

そのままの形で調理して良し、発酵させても良しですね。

日本人に必要不可欠な食材の大豆を、毎日の食事で積極的に摂取するようにしましょう。