お料理の本やネットのレシピを見ると、水1カップと書いてあるものと、グラムで書いてあるものがあります。
中には、mlやccを使っているものもありますが、最近はccという表示は少なくなりました。
水は1cm角の立方体に入る量は、ちょうど1mlで1gになります。
レシピは色々な人が書いていますので、書く人やサイトによって色々な使い方があるようです。
そのため、水1カップと書いてあるレシピと、水200ml、200gと書いてあるレシピがありますね。
今回は、そんな水のお話をご紹介しましょう。
水1カップをグラムにした場合
水は容量と重量がイコールです。
200mlなら重さも同じ200gになります。
そのため、1mlつまり1立方センチメートルは1gになります。
一般的に1カップと言われる計量カップは200mlになっていることが多いので、私たちはレシピを見たときに1カップとなっていれば、200gと判断しています。
しかし、軽量スプーンと同じように計量カップも色々あります。
必ずしも1カップが200mlとは限りません。
100mlもあれば、500ml・1000mlのサイズもあります。
もちろん同じ1カップでも、カップが大きくなればなるほどミリリットルだけでなくグラムも変わります。
500mlであれば500g、1000mlであれば1000g、つまり1kgになります。
同じ水1カップでも、1000mlなら1kg分ということです。
そのため、同じ水1カップでも100ml・500ml・1000mlと容量が違えば重さ、つまりグラムも違ってきますね。
しかし、私たちは料理のレシピを見ると、たいていは200mlサイズの200gと判断しています。
計量カップの中には、同じ1カップが200mlでも、口までいっぱいに水を入れて200mlのものと、内側に少し控えめな線があり、そこが200mlになるものがあります。
ガラスやプラスティックの計量カップは、なみなみではなく内側に200mlの線がありますが、ステンレスのカップは、口いっぱいまでなみなみ入って200mlのものが多いです。
水と同じ1カップ200gの液体は?
同じ液体でも、水は1カップをグラムにすると200gですが、液体によっては違うものもあります。
水と同じでグラムにすると、1カップ200gになるのは、酢と酒になります。
水よりも軽くなるのは、サラダ油やオリーブオイルなどの油です。
これは小学校の理科の実験を思い出していただけばわかると思いますが、油は水よりも軽いため浮きますよね。
そのため、油のほとんどは1カップが、水よりも軽くグラムにすると180gになります。
逆に、水よりも重い液体もあります。
醤油やみりんは水よりも重くなります。
みりんはお酒と同じように見えますが、みりんは水よりも重く1カップ230gになります。
醤油は水に入れると下に沈みます。
醤油も1カップをグラムにすると230gで、みりんと同じです。
水と同じ酒や酢は、水に入れると下に沈まずに、水の中でふわっと溶けるようになりますね。
小学校の理科でシュリーレン現象というのを習ったことがあると思いますが、水の中で他の液体が溶ける時ってきれいですね。
同じ液体でも水と同じ200gのものもあれば、軽いものもあり重いものもあります。
液体の調味料を量る時は、こういったことを知っていると便利です。
米1カップに入れる水は何グラム?
お米を炊くときに、絶対に必要なものが水です。
お米にはうるち米、インディカ米、もち米といった種類があります。
お米の種類によって水の量や吸水の時間が違います。
従来のもち米は吸水の時間がかかるため、一晩吸水をするなどの手間がかかり、一般家庭ではあまり利用をすることがありません。
私たちが毎日お世話になっているご飯は、ほとんどがうるち米になります。
うるち米は1カップ180mlで150gになります。
このうるち米1カップに対して、水は150gの1.5倍入れるといいと言われます。
そこで米1カップに対して、水は225mlで225gを入れることになります。
しかし、カップで225mlというのを図るのは難しいので、この場合はグラムで量る方が簡単ですね。
このように、カップでは正確に測れない場合は、普通のクッキングスケールを使って、重さつまりグラムで量る方が正確になります。
これはパンの生地を作る時も同じで、パン生地によっては1カップとなっているものもありますが、小麦粉や牛乳の量で200g、150gと色々と違います。
細かい量を量る時、軽量カップと軽量スプーンの両方を使うのは面倒です。
そんな時は、クッキングスケールを使ってグラム換算にした方が正確で簡単です。
茹でる時の水1カップと塩のグラム
水をカップで量って料理をするものは色々ありますが、麺や青菜を茹でる時にも必ず出てきます。
レシピによっては水や塩の細かい指定はなく、大きな鍋7分目くらいに水を入れとなっているものもありますが、きちんと水何カップという指定があるものもあります。
パスタを茹でる時は、普通の水1カップに対して塩やオリーブオイルを何グラム入れて、といった指定もあるためしっかりと量ったほうが良いようです。
パスタを茹でる時は、水の1%の塩を入れると良いとされていますので、水1カップ200mlなら2g、4~5人分なら5カップになり10gが理想とされています。
うどんや蕎麦は、真水で茹でますのであまり指定をしているものはありません。
とはいえ、家庭で茹でる時は、パスタも目分量になってしまうことの方が多いですよね。
慣れてしまうと、塩を入れる時でも何グラムなど量らずに、一つまみ・一つかみとなってしまうものです。
しかし、この一つまみもしっかりと目安の量があるので、昔の人から受け継がれる知恵ってすごいです。
水を使って茹でるものでは、青菜などもあります。
青菜を茹でる時も、青菜の分量に対して水何カップ、塩何グラムとしっかりと指定されているものもあります。
塩の分量は、水の量に対しておよそ1%ということで、レシピによっては一つかみとなっていますが、しっかりと小さじ1、または5gと指定されているものもあります。
ちなみに、一つまみと一つかみはそれぞれ塩を指でつまむ時の指の本数が違い、調べてみるととても面白いです。
味噌汁の水1カップに合わせた味噌の分量は何グラム?
味噌汁も水の分量を正しく量った方が味も、健康にも良い料理です。
味噌汁の場合は水と具、そして味噌の割合が大切になります。
味噌汁は水が1カップ200mlに対して、味噌が20gを理想とします。
1人分の味噌汁は、水が160mlくらいになりますので、1人分の味噌は16gです。
しかし、実際には味噌をグラムで毎回量る人は、あまり多くありません。
どうしても目分量になってしまい、その量が家庭によって違うため、塩分過多になってしまう人もいます。
塩分過多は高血圧の原因になると言われて、塩分を控えるように医師から指導をされることもあります。
経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、簡単に味噌の量がわかる方法をご紹介しましょう。
味噌は、大さじ1がほぼ16gになります。
1人分の味噌は大さじ1と覚えておくと簡単です。
そこで、5人家族なら水4カップ当たり大さじ5の味噌を入れると、塩分量がちょうど理想的になると覚えておくと良いですね。
どうしても味が物足りない、でも塩分が気になるという場合は、出汁をしっかりと取る、野菜をたくさん入れるという工夫をお勧めします。
野菜、特にキャベツやレタス、小松菜といった葉野菜には水分も多くカリウムも多いため、味噌汁の具には最適です。
大好きな味噌汁を飲んでも健康でありたい、そう考える人はたくさんいます。
水と味噌の分量をできるだけ正確に量って、これからも健康な毎日を過ごしましょう。
水1カップでダイエット
ところで、ダイエットのために水を飲むといい、健康のために水を飲むといいという話があり、実行している方はいらっしゃいますか?
確かに、夏は熱中症予防のためにも水分をたくさん摂ることはとても大切です。
人間は夜眠っている間に1カップ分の汗をかくとも言われます。
暑い夏の夜に、熱中症になってしまう人がいるのは、無理もありませんね。
水は人間の身体の中で血液の成分になったり、体温を調節したり、排泄物を運ぶ働きがあります。
身体の中には常に60%前後の水がありますが、たくさん飲んで飲みすぎということはほとんどありません。
ここで大切なことが、水の排泄物を運ぶ働きです。
水を毎日たくさん飲んで痩せた、水ダイエットというものがあります。
水をたくさん飲むことで何が起こるかというと、汗をかいたり尿がたくさん出ます。
身体の中のいらないものは、こういった物質の中に含まれて身体の外に排泄されます。
不要なものを水と一緒にコマメに外にだすことで、体重が減少し腸内環境が良くなり、肌の老廃物の代謝にも役立つと言われています。
人間は平均的に、一日1000~1500mlの水分を排泄しています。
ところが、水分をしっかりと摂らない、排泄量が少ない人は、500ml以下です。
多い人は、2000mlを超えると言われています。
この排泄量をグラムに直し、体重に置き換えれば多い人と少ない人では、一日に排泄する量が1500g以上も違うということです。
排泄物は水だけでなく不要なものも含まれていますので、たくさん排泄すればそれだけ、体重も減りやすくなるということですね。
そのため、1カップでも多くの水を飲み、それを排泄することで体重が減少し、食事制限をしなくてもダイエットにつながるということです。
モデルの方は1日2リットルの水を飲むと言われていますので、食事制限をしないダイエットをお探しの方は、一度試してみてはいかがでしょうか。
水1カップでわかる色々なこと
日本は昔から水が豊富な国です。
しかし、それはいつもというわけではなく、災害や水不足のように水が豊富に使えない時もあります。
水1カップ、グラムにするとわずか200gですが、この水は私たちの命をつなぐ大切なものです。
きれいな水を飲めるのは当たり前と、ペットボトルの水ですら無駄にする人がいますが、本当はそんなに無駄にしてはいけないのではないでしょうか。
きれいな水を大切にし、これからの未来に繋げていきましょう。