初めて1人暮らしをされるかたや、料理を普段なさらないかたにとって、味噌汁作りは難しいもの、という思い込みはありませんか。
しかし、だし入り味噌を使えば、味噌汁はとても簡単に出来ます。
基本の作り方からアレンジ味噌汁の作り方まで、今回はだし入り味噌を使ったいろいろな味噌汁を、コツと合わせてご紹介いたします。
ご参考になれば幸いです。
だし入り味噌で作る基本の味噌汁の作り方
味噌汁をだしから作るのは面倒。
そこで、だし入り味噌を使った味噌汁の作り方をご紹介します。
具材はわかめと豆腐とねぎです。
【材料2人分】
・だし入り味噌 32g(または液体タイプのだし入り味噌 大さじ2杯)
・水 320cc
・豆腐 1/4丁
・乾燥わかめ 2g
・長ねぎ 少々
【作り方】
①豆腐は2cm角のさいの目切り、長ねぎは小口切り、乾燥わかめは水で戻しておき、よく水気をきっておきます。
②鍋に水を入れて火にかけ、豆腐、わかめを加えて煮立たせます。
③沸騰してきたら火を止め、だし入り味噌を溶き入れます。
④再び火を入れ、煮立たせないようにします。
⑤沸騰直前に長ねぎを入れ、火を止め出来あがりです。
だし入り味噌が登場する以前は、昆布やかつお節、煮干しなどからだしをとり、そのだし汁に味噌を溶き入れて味噌汁を作っていました。
しかし、素材によってだしのとり方が変わるだけでなく、だしをとる時間も手間もかかるため、味噌汁作りは今と比べものにならないほど面倒極まりないものでした。
ところがだし入り味噌の登場により、その煩雑さは一挙に改善され、今や味噌汁は思い立ったらすぐに出来る簡便料理になりました。
基本的には、だし入り味噌を10倍の容量の熱湯で溶くだけで完成します。
その比率はお好みで調整可能です。
具材も基本的には好きなものを入れてOKです。
自由に、気楽に味噌汁作りを楽しんでください。
だし入り味噌を使った味噌汁の基本の作り方のポイント
だし入り味噌を使えば面倒なだしをとる手間暇がかからないため、とても簡単に味噌汁が作れます。
とはいえ、おいしい味噌汁を作りたいなら、ちょっとしたコツがあります。
いずれも基本的な作り方なので、ご紹介いたしましょう。
①具材は火の通りにくいものから入れる。
具材が複数種ある場合、まず火の通りにくい根菜類から入れていきましょう。
根菜類とはゴボウやにんじん、大根など地面の下に出来る野菜です。
これらは鍋に水から入れて、火をかけるのが基本です。
水から入れたほうがいいのは、シジミやアサリなども一緒です。
これら貝類からは、非常にうまみのある良いだしがとれるため水から入れ、丁寧にアクをとっていきます。
葉物野菜は火が通りやすいので、煮立ってから入れます。
長ねぎなど香りのあるものは、火を消す直前に入れるといいでしょう。
②味噌は必ず溶き入れる。
だし入り味噌に限らず、味噌は必ずしっかり溶いて入れましょう。
鍋の中の水(お湯)と合わせて十分に溶かします。
あれば味噌こし器を活用してください。
味噌の塊をドボンと入れ、鍋の中で溶かそうとしてもうまく行きません。
ダマになって残ってしまいます。
必ず入れる前に溶かしきるか、溶かしつつ入れましょう。
③沸騰直前で火を止める。
味噌汁の味と香りがいちばんおいしい状態なのが、75℃といわれています。
特に味噌汁特有の良い香りは、90℃以上になると揮発してしまいます。
そのため、味噌汁は煮立たせないのがコツです。
沸騰する寸前の温度が95℃ですから、この段階で火を止めてしまうのです。
そこからお玉でお椀にとり、食卓に運ばれる頃にはちょうどよい温度になっているというわけです。
味噌汁は作り置きせず、できるだけ出来立てをいただくようにしましょう。
だし入り味噌を使ったマンネリを打破する味噌汁の作り方のコツ
味噌汁は毎日いただくもの。
当然マンネリに陥ります。
そこで、いつもの味噌汁をちょっとしたアイデアで劇的に変える作り方のコツをご紹介いたしましょう。
もちろんだし入り味噌を使うので手間いらずです。
①吸い口で高級料亭に近づける
吸い口とは木の芽、三つ葉、ゆず、山椒、青じそ、ごま、生姜など、汁物に添えるちょっとしたアクセントのことをいいます。
香りがよく、汁物全体の見栄えがグッと良くなり、おもてなし料理の趣になります。
家庭ではなかなか吸い口まで用意しませんが、たまには添えてみてもいいのでは。
たとえば油揚と大根の味噌汁の仕上げに、木の芽を添えてみるのはいかがでしょうか。
いつもの味噌汁が高級料亭のそれに変身しますよ。
②ダイエット効果もある具だくさん味噌汁で、メインディッシュに昇格
味噌汁の具材はどうしてもワンパターンになりがち。
そこで、冷蔵庫の掃除もかねて、具だくさん味噌汁にしてみてはいかがでしょう。
代表例が豚汁です。
肉、豆腐、野菜、こんにゃくと栄養バランスもバッチリ。
満腹感を得やすいためダイエット効果もあります。
またボリュームがあるため、ごちそう感も演出できます。
大きめのお椀にたっぷり盛り、七味唐辛子やゆずなどを添えれば、これがメインディッシュになります。
豚肉の代わりに生姜入り鶏肉団子や、鮭、カニといった海産物、今話題のサバ缶などを入れてもいいですね。
肉や魚を入れるのがコツ。
主役級のおかずに躍り出ます。
③意外な味噌汁にも挑戦を
上述した具だくさん味噌汁にバターを入れると、グッとコクが出ます。
また、牛乳を入れると優しい味わいのスープになります。
さらにトマトを入れると、ちょっと個性的な汁ものになります。
こうした、あり得ない組み合わせでも受け入れるだけの度量があるのが味噌汁です。
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夏にぴったり!だし入り味噌で作る簡単冷汁の作り方
暑い夏は熱い味噌汁がうっとうしく感じることも。
そんな時におすすめなのが冷汁。
だし入り味噌で作るからとても簡単。
さっそく作り方をご紹介しましょう。
【材料2人分】
・冷ごはん 160g
・きゅうり 1/4本
・なす 1/2本
・木綿豆腐 1/4丁
・青じそ 2枚
・みょうが 1個
・すりごま 大さじ1杯
・陳皮 少々
・液体だし入り味噌 大さじ2杯
・水 1/2カップ
・冷水 1カップ
【作り方】
①きゅうりは薄い輪切りに、なすはヘタをとって縦に2つに割り、2mm幅の半月切りし、塩少々をふって揉んで水気を絞ります。
②青じそとみょうがはせん切りにし、水にさらします。
③耐熱ボウルに液体だし入り味噌と水を入れてラップをかけ、電子レンジで1分加熱した後、取り出してすりごまと冷水を加えて溶かします。
④器に③と崩した豆腐を入れて①、②を加え、陳皮をかけ、冷ごはんにかけていただきます。
サラサラとかきこんでいただきたい夏の一品です。
新感覚!トマトとレタスのサラダ味噌汁の作り方
味噌汁の概念を吹き飛ばすような、新感覚のサラダ味噌汁のご紹介です。
トマトの酸味とレタスのシャキシャキ感を、粉チーズが上手にまとめてくれています。
粉末タイプのだし入り味噌を使いますが、通常タイプでも液体タイプでもOKです。
さっそく作り方をご紹介しましょう。
【材料1人分】
・トマト 1/2個
・レタス 1枚
・だし入り味噌粉末タイプ 大さじ1杯
・熱湯 150cc
・パルメザンチーズ 小さじ2杯
・黒コショウ 適量
【作り方】
①レタスは食べやすい大きさにちぎり、トマトはくし切りにします。
②お椀に①と粉末タイプのだし入り味噌を入れ、熱湯を注ぎます。
③パルメザンチーズ、黒コショウをふって出来あがりです。
野菜もとれ、パン食にも合う味噌汁です。
一人暮らしの朝食にぴったりですね。
絶品!さば缶カレー風味噌汁の作り方
今やツナ缶より人気のさば缶を使い、カレー風味でまとめたコクのある味噌汁の作り方をご紹介します。
だし入り味噌を使って簡単に出来るうえ、ご飯との相性がバツグンです。
忙しい日のメインメニューになりますよ。
【材料2人分】
・さば缶 1缶
・なす 1本
・青じそ 4枚
・だし入り味噌 大さじ1杯
・サラダ油 大さじ1杯
・バター 10g
・カレー粉 小さじ1杯
・水 200cc
【作り方】
①なすはへたをとって縦半分に切り、1cmの暑さの半月切りにし、青じそはせん切りにします。
②鍋にサラダ油とバターを入れてなすを炒め、カレー粉を加え混ぜます。
③さば缶を缶汁ごと②に加え、さばの身を大きめに崩します。
④水とだし入り味噌を③に溶き入れて煮込み、青じそを添えて出来あがり。
大きめの器に盛って、スープカレー風にしていただくといいでしょう。
だし入り味噌で基礎から本格派、個性派までさまざまな味噌汁作りにチャレンジして!
味噌汁はだし入り味噌を使えば簡単にできます。
基本、味噌を約10倍の熱湯で溶くだけ。
お好みの具材を加えれば完成です。
吸い口を添えたり、ユニークな具材を入れることで、いつもの味噌汁が新鮮に変わります。
また、しっかりと味噌を溶いたり、火の通りにくい具材から煮込む、沸騰直前に火を止める、などにより味噌汁のおいしさがグッと引き立ちます。
どうぞチャレンジしてみてください。