電子レンジで料理をすると、簡単でいつもよりも安い材料費や光熱費で作ることができます。
作り置きをしておけば、後日もっと安くおかずが用意できます。
そして、最近はスーパーはもちろん、百貨店にコンビニ、宅配で、ドラッグストアでも電子レンジで作れるお惣菜が販売されています。
今回は、電子レンジと料理について、色々な角度から検証しご紹介しましょう。
電子レンジ料理を安いコストで
現在の家庭においては電子レンジで料理をするのは、もう当たり前のことです。
1人暮らしの人や、仕事と家事を両立している人は、時間がある日にたくさんの作り置き用のおかずを作っています。
書店にはこういった人のために、作り置きのおかずのレシピ本がたくさん置いてあります。
ネットのサイトでもこういったものがたくさんありますね。
ご利用になったことがある方もいらっしゃることでしょう。
レシピ本を購入して、いざ本の通りに作ろうと思って、材料の購入から始める。
というのは、まったく安いというわけにはいきませんね。
むしろ、高くなってしまうのではないでしょうか。
皆さんは、電子レンジを購入すると、そのレンジを使ったレシピ本がついているのをご存知ですね。
購入した後に、段ボールの中には電子レンジ本体と一緒に説明書や保証書、そしてレシピ本が入っています。
低価格の電子レンジ機能だけのものにはないこともあります。
電子レンジについているレシピ本は、その電子レンジに合わせた作り方になっています。
機種によって違う性能が、そのレンジのためのものになっています。
わざわざそのレンジにあったレシピ本がついているのですから、それを利用しましょう。
たくさんのレシピから、たった一つのメニューを作るために、本を購入するよりも安いコストで料理ができます。
安い材料で電子レンジ料理
材料費は安いものでコストダウンをしましょう。
まずは、家にあるもので作ってみます。
自分の家の冷蔵庫を開けて、どんな材料があるかをチェックしてみます。
冷蔵庫に入れて数日置けるもの、冷凍庫で1週間くらいなら大丈夫なものと色々あります。
作り置きですので、すぐにダメになるものを作るのはやめましょう。
にんじん・ごぼう・切り干し大根・油揚げがあったら、きんぴらやヒジキ煮・切り干し大根の煮物を作ってみましょう。
にんじんやごぼうは保存ができますので、安い時に購入して野菜室に入れておきます。
にんじんとごぼうがあれば、ささがきや細切りにして簡単にきんぴらごぼうにします。
他にもレンコンやしいたけがあれば一緒に入れても美味しいです。
切り干し大根の煮物なども、保存に向いています。
たくさん作ったら小分けにして、一部を冷蔵に、残りを冷凍にしておきます。
朝ごはんのおかず、夕飯のおかずの副菜、電子レンジで温めるだけで簡単に使えます。
一度料理をしておけば、後は食べる前に電子レンジで温めるだけなので、忙しい人には最適な常備菜です。
常備菜を作っておくと、毎回料理をすることで無駄になってしまう部分を減らすことができます。
一度にたくさんの料理をしておくと、買い物の回数も光熱費も減らすこともできますので、材料費も安くなります。
電子レンジで作れるきんぴら料理
それでは作り置きができるきんぴらを、電子レンジで作ってみましょう。
きんぴらはフライパンや鍋で料理をする人が多いですが、電子レンジで作ることができます。
冷蔵庫を開けて、にんじんとごぼうがあったら、材料費が安いどころか全くかかりません。
他にもレンコン・さやいんげん・しいたけなどがあれば一緒に入れると、さらに彩りのあるおかずになります。
それでは2人分の作り方です。
【材料 2人分】
・にんじん 1/2本(120gくらい)
・ごぼう 1/2本
・レンコン 1/2節(180gくらい)
・しいたけ2枚
・さやいんげん 80g
・酒 60ml
・醤油 60ml
・みりん 60ml
・いりごま 大さじ1
・唐辛子 適量
・サラダ油 50ml
【作り方】
①ごぼうは皮をたわしでこすり落とし、4cmくらいの長さの細切りにし、水につけてあく抜きをします。
②にんじんもごぼうと同じくらいの細さに切ります。
③しいたけはいしづきをとって、3~5mmの厚さに切ります。
④レンコンは2mmの厚さの輪切りにします。
⑤さやいんげんは筋を取り、斜め薄切りにします。
⑥耐熱容器にサラダ油と、処理をしたごぼう・にんじん・レンコンを入れてよく混ぜます。
⑦ラップをして電子レンジ強で8~9分加熱します。
にんじんがまだ固かったら、さらに2~3分加熱します。
⑧さやいんげん・しいたけ・調味料を入れてよく混ぜます。
⑨ラップをして電子レンジ強で5分加熱します。
⑩いりごまと唐辛子を好みの量入れてよく混ぜ、器に盛ります。
電子レンジに野菜の加熱(根菜)というのがあれば利用してみましょう。
きんぴらはごぼうがあれば、他は家庭にある野菜を一緒に混ぜるだけです。
他にも、タケノコやちりめんじゃこを入れると、違った食感を楽しめます。
また、1人暮らしの人は醤油や酒・みりんの代わりに麺つゆを使うと便利です。
余った分は次の日のために冷蔵庫へ入れて、食べる時に電子レンジで温めて下さい。
安い材料でもちょっと贅沢な電子レンジ料理
肉料理も電子レンジで簡単に作れます。
肉の中でも比較的安い価格で販売されているのが、鶏のむね肉です。
鶏のむね肉は近年、疲労回復効果があると徐々に人気が上がっていますが、どうしてもパサパサしているためにレシピが限られてしまいます。
蒸し鶏やチキンサラダ、とり天や棒棒鶏と、なかなか鶏むね肉の料理を思いつかない人もいるのではないでしょうか。
そこで、安いむね肉を使って、簡単鶏ハムサラダを作りましょう。
【材料 4人分】
・鶏むね肉 2枚
・塩こうじ 大さじ2
・もやし 100g
・きゅうり 1本
・豆苗 1/2袋
【作り方】
①鶏むね肉は皮を除き、水洗いをした後キッチンタオルで水気をしっかりとふき取ります。
②ラップを大き目に敷き、塩こうじをスプーンで薄く伸ばします。
その上に、鶏むね肉を置きます。
1枚のラップにむね肉を1枚置きます。
③むね肉の上や側面にも塩こうじを塗ります。
④ラップでくるくる筒状に巻き、さらにもう一度別のラップで2重になるように重ねて巻きます。
⑤キャンディー包みにして、両端を輪ゴムでしっかりと止めます。
⑥さらにビニール袋に入れて口をしっかり閉じ、冷蔵庫で4時間寝かせます。
⑦寝かせたものを耐熱皿に並べてのせ、電子レンジ500Wで8分加熱します。
⑧上下を返して、さらに5~7分加熱します。
⑨あら熱が取れるまで、数時間冷蔵庫で冷やします。
⑩その間にもやしを茹でて、冷まします。
⑪きゅうりは千切りにします。
⑫豆苗は食べやすい長さに切ります。
⑬鶏ハムを1cmくらいの輪切りにします。
⑭平皿にもやしときゅうり・豆苗を広げて、その上にスライスした鶏ハムを乗せます。
鶏ハムに塩こうじの味がついていますので、少量のドレッシングかポン酢、オリーブオイルだけでも召し上がれます。
鶏むね肉だけでなく、きゅうりやもやし・豆苗は比較的安い野菜です。
塩こうじも少量ですので、4人分でも材料費は全部で450~500円で作ることができます。
鶏ハムは作り置きもできますので、残りはラップに包んで冷蔵庫で保存しましょう。
冷蔵庫で1週間ほど保存できます。
安いだけじゃない!電子レンジ用料理のおすすめ
最近スーパーやコンビニでは、ただ電子レンジで温めるだけの惣菜がたくさん販売されています。
冷凍食品にチルド食品。
冷凍食品を定価のまま販売しているお店も少なくなっています。
特にスーパーでは、いつも半額、低価格というようなサービスを展開しているお店が多くあります。
メーカーでは1袋350円くらいで小売り価格を設定していますが、大手のスーパーではほとんどが180~280円くらいで販売しています。
さらにプライベートブランドを展開している店も多く、より美味しくより安い冷凍食品、チルド食品は当たり前のようになっています。
その中で特におすすめの料理をご紹介しましょう。
それは、なんとレンジ一つで、1食の料理になってしまうという冷凍食品です。
パスタやお好み焼き・炒飯はよく聞きますが、レンジで温めることで、そのまま弁当のようにご飯とおかずが楽しめます。
1つ目はオーマイが販売を開始した「よくばり御前」と「よくばりプレート」です。
こちらは味付きご飯とおかず、オムライスとおかず、グラタンとおかずといった主食と主菜が1つの袋に入った冷凍食品です。
いつもなら2回に分けるところを、電子レンジに1回入れるだけで、簡単な1食分の料理ができてしまいます。
2つ目はセブンイレブンが提供している「セブンミール」です。
管理栄養士がカロリーや塩分などをしっかり計算したお弁当です。
特に「健康バランス弁当」は、レンジで温めるだけで本格的な料理が楽しめます。
ご飯とおかずが4種類。
お弁当のおかず、というものではなく、肉じゃがやエビのチリソースなどしっかりとした料理を楽しむことができます。
冷凍食品やチルド弁当、お弁当も日進月歩。
どんどん美味しくて健康に良い電子レンジ食材が増えていっています。
電子レンジで温めるだけの本格料理を楽しめる制度
流通や通信販売の発達で、今や美味しい本格的な料理を家庭で味わうことができるようになっています。
一流ホテルの惣菜、地方で人気の老舗料亭の惣菜など、ネットで注文するだけで簡単に手に入れることができます。
価格は決して安いわけではありませんが、それでもなかなか手に入れることができない人気の惣菜がたくさんあります。
お取り寄せグルメは、テレビなどでも取り上げられて、すぐにファンがつきます。
レンジで温めるだけで、焼き立ての味が楽しめるピザやパン。
缶詰のカレーやオムライス・もつ煮・うなぎなどもあります。
一昨年から簡単にできるようになった「ふるさと納税」の返礼品。
家庭に届いたら電子レンジで温めるだけで楽しめる、本格的な料理がたくさん提供されています。
ふるさと納税の場合は、納税後に税務申告をすることで、支払った分のほとんどが減税されます。
例えば、10,000円の納税をしても、一般的な給与所得者なら8,000円が減税されます。
そのため、地方で人気の本格的料理を、わずか2,000円という安い価格で楽しむことができます。
今では税務署に行かずに、利用できる制度もあります。
価格が高いから、また、お取り寄せは面倒だからと思っていた人も、ぜひ一度利用してみてください。
電子レンジ料理はどこまで進化するか
電子レンジそのものがどんどんと進化しています。
それだけでなく、電子レンジで温めるだけの料理も、どんどんと進化しています。
価格が安いだけの競争だけでなく、料理内容も充実しより簡単に、より美味しいは当たり前。
健康志向のものも増えています。
女性が仕事と結婚を両立するのが当たり前の今。
今後、さらに便利で美味しく健康を考えた、電子レンジで料理ができる食材や総菜が増えていくのではないでしょうか。