安くてヘルシーな鶏肉は、どんな料理にも合う万能食材ですね。
でも、電子レンジで調理する場合、水分が抜けてパサパサしてしまったり、旨味の抜けたカチカチのお肉になってしまいがちです。
そんな失敗とおさらばするのに、電子レンジ用の蒸し器が大活躍します。
今回は、おすすめの蒸し器をご紹介しつつ、鶏肉をしっとりソフトに仕上げるコツを大公開します。
鶏肉を電子レンジでしっとりジューシーに仕上げるコツは蒸し器にあった
最近の電子レンジは、お手頃価格の家庭用でも1000ワットを超える出力のものが主流になり、調理時間を大幅に節約できます。
とはいえ、鶏肉を電子レンジ加熱する際は注意が必要です。
特に、鶏むね肉や鶏ささみ肉などは、高たんぱく質、低カロリーで人気ですが、電子レンジでチンしたとたんにパサパサな味気ない肉塊になりがちです。
そこで、パサつかせずにふっくらしっとり仕上げるために、電子レンジ用の蒸し器を使用してみてください。
今や100均でも手に入るプラスチック製の蒸し器は、ビタミンを失わせずに温野菜を調理したり、肉まんやシュウマイの温めなどにもってこいですが、鶏肉の調理にもいい働きをします。
それに、鶏肉を電子レンジで加熱している間、ガスコンロやIHクッキングヒーターで他の調理を進められるので、非常に効率よく時短料理を行なえます。
一人暮らしの方であれば、電子レンジ用蒸し器一つで調理を済ませてしまうことさえ可能なので、洗い物も少なくできますよ。
鶏肉調理に最適な電子レンジ用おすすめ蒸し器ランキング3位
ダイソーやセリアなどでも優秀な電子レンジ用蒸し器が手に入る昨今、どんなタイプがあるのでしょうか?
おすすめの蒸し器をランキング形式にご紹介します。
【ルクエ スチームケース レギュラーサイズ】
言わずと知れた、シリコン素材の万能蒸し器の定番商品です。
ヘルシーでオシャレな蒸し料理が手軽にできるということで、登場以来ずっと安定の人気を保っています。
実際有名通販サイトでも、長年にわたって電子レンジ調理用品カテゴリの中で、ベストセラー上位をキープしています。
一体型になっているフタは、折りたたむように閉じるため、高い密閉性で蒸気を封じ込めます。
そのおかげで、ジューシーな蒸し鶏だけでなく、温野菜や卵焼きなど、様々なレンジ料理が楽しめます。
オーブン機能付きの電子レンジをお持ちの方なら、耐熱温度が260℃までをうたっているので、オーブン料理にも活用できます。
また、オプションで中に敷くトレイ(すのこ)も出ているので、鶏肉の余分な脂は落としつつ、しっとりとした蒸し鶏に仕上げることも可能です。
さらに、大ヒットしたことからレシピ本が数多く出版されていることも、ルクエのシリコン製蒸し器を使用するメリットの一つです。
鶏肉調理に最適な電子レンジ用おすすめ蒸し器ランキング2位
電子レンジ用のおすすめ蒸し器、第2位はこちらです。
【ViV シリコンスチーマー デュエ】
軽くてしなやかなシリコン製の蒸し器で、フタが取れる点と豊富なカラーバリエーションがウリです。
3サイズ展開されているうち、Due(デュエ)はちょうど真ん中の大きさです。
このサイズは奥行13.5cm×幅26cmと、ルクエのレギュラーサイズとほぼ同じですが、高さが7.5cmあるため、二人分の材料をまとめて蒸すことができます。
さらに、容量も1000ccあり、鶏肉だけでなく、野菜などの他の食材を放り込んでも余裕があり、多少の水分が出てもあふれる心配がありません。
シンプルな形状はデザインが洗練されているので、調理後にフタを外してそのまま食卓へ置いても違和感がありません。
また、スチームトレイ(すのこ)が標準で付属されていることも大きなポイントですね。
食材の下ごしらえからメインディッシュの調理まで、幅広く活躍するのがこの商品の特徴となっています。
ちなみに、一人暮らしの方には、ワンサイズ小さいUno(ウノ)がおすすめです。
電子レンジ用の蒸し器、栄えある1位は?
【マイヤー 電子レンジ圧力鍋】
なんと、電子レンジで圧力調理ができる最強のレンジグッズです。
名前は圧力鍋ですが、付属の蒸し板をセットして電子レンジにかけると蒸し器にもなります。
使い方は簡単です。
本体に50cc程度の水を入れて、蒸し板をセットします。
そしてその上に鶏肉を置いて、パッキンの付いたフタをして、600Wの電子レンジで5分加熱するだけです。
あとは圧が下がったら、しっとりソフトな蒸し鶏の出来上がりです。
この圧力鍋兼蒸し器は、軽くてコンパクトなのも人気の秘密です。
金属製の鍋と比べてもプラスチック製のため、650gと軽量で取り扱いが楽ちんです。
さらに、ご飯を炊いたり、煮物を作ったりすることもできるので、キッチンに一つあると非常に便利です。
我が家では、かなりのヘビーローテーションで登場するため、今や必須アイテムの一つとなっています。
前日のひと手間で、蒸し器の中の鶏肉がさらにソフトに!
焼いたり煮たりするよりもパサつきを避けられるレンジ蒸しですが、レンチン前にひと手間加えるだけでさらにジューシーな仕上がりを期待できます。
幾つかの秘訣がありますが、前日から仕込めるのであれば、おすすめしたいのは「重曹」の使用です。
「重曹の力でしっとり蒸し鶏」
【材料】
・鶏肉(胸肉など) 1枚
・水 200cc
・重曹 小さじ1
・塩 小さじ1
【作り方】
①ジップロックなどの密封できる袋に水を入れ、重曹と塩をよく溶かします。
② ①の袋に鶏肉を入れ、一晩冷蔵庫で漬け込みます。
②重曹と塩を溶かした水はサッと洗い流して、鶏肉を蒸し器に入れ、電子レンジで5~8分(レンジの出力や鶏肉の大きさによる)蒸します。
※鶏肉の大きさによっては、塩辛くなる場合がありますが、その場合は電子レンジにかける前に流水で10分から30分ほど塩抜きしてください。
この方法は、豚肉や牛肉などのかたまり肉にも応用できます。
長い時間漬け込みすぎると風味が落ちてしまうというデメリットもありますが、一晩くらいなら大丈夫です。
特売で買ってきたリーズナブルなお肉でも、プリプリジューシーなワンランク上の食感を期待できます。
電子レンジでチンする直前でもOK!蒸し器で作るしっとり鶏肉
時には、下ごしらえの時間があまりない場合もあります。
でも大丈夫です。
「片栗粉+お砂糖」でも、鶏肉がしっとりジューシーに仕上げることができます。
「片栗粉コーティングでしっとり蒸し鶏」
【材料】
・鶏肉(胸肉など) 1枚
・片栗粉 大さじ1/2
・砂糖 大さじ1/2
・酒 大さじ1
【作り方】
①鶏肉全体をフォークなどで刺し、無数の穴を開けます。
②片栗粉と砂糖と酒をまぶし、よくもみ込み、30分ほど置きます。
③ ②を蒸し器に入れ、電子レンジで5~8分(レンジの出力や鶏肉の大きさによる)蒸し、レンジ加熱後に粗熱がとれるまでそのまま置きます。
④お好みの味付けで仕上げます。
このレシピですと、お酒で鶏肉の臭みは消えますが、蒸し汁に鶏の旨味がぎゅーっと染み出ています。
旨味を鶏肉に戻すために、電子レンジにかけた後はそのまましばらく置いてください。
あとは蒸しあがった鶏肉に、ネギ+ニンニク+ショウガをそれぞれみじん切りにした香味野菜に、ポン酢とごま油を加えた特製のタレでサッパリ仕上げるもよし、細かくほぐしてバンバンジーや冷やし中華にトッピングするもよし、マヨネーズ+マスタードと和えてサンドイッチの具材にするもよし、と色々使いまわすことができる一品です。
電子レンジ×蒸し器で旨味が凝縮したしっとり鶏肉メニューを作ってみませんか?
シリコン製であれ、プラスチック製であれ、一つあると便利な電子レンジ用蒸し器。
使い方次第でメニューのバリエーションが広がります。
また、重曹や片栗粉で下ごしらえするだけで、いつもの鶏肉料理がワンランク上の仕上がりになります。
今回のコツは、鶏胸肉で作るバンバンジーやサラダチキン、鶏ささみの酒蒸しや鶏もも肉の調理などにも応用が利きます。
是非、試してみてください。