とうもろこしはコロッケやスープ、サラダにも使われ、食卓の脇役的な存在ですよね。
とうもろこしは世界3大穀物の1つで、小麦、米と共に多くの国で食されている食材なのです。
栄養素も豊富に含んでおり、とうもろこしを使ったダイエットも注目されています。
しかし、栄養素が豊富なだけに食べ方を間違えると、逆に太る、なんてこともあります。
今回は、とうもろこしの気になるカロリーや栄養素、ダイエットに効果的な食べ方もご紹介していきます。
とうもろこしのカロリーは高い?
とうもろこしのカロリーは100gあたり92kcalです。
野菜のなかで比較すると、全て100gあたりでトマトが19kcal、にんじんが37kcal、かぼちゃが91kcalとなっています。
とうもろこしよりもカロリーが高い野菜は、枝豆(135kcal)、にんにく(134kcal)、そらまめ(108kcal)などの数種類程度です。
大きさにもよりますが、とうもろこし1本あたりの食べられる部分(粒)は150g程なので、1本まるまる食べてしまうと138kcalになってしまいます。
屋台やBBQなどで1本食べることもよくありますから、注意が必要ですね。
日本人の主食であるご飯は100gあたり168kcalなので、そのカロリーの高さが分かりますね。
太るイメージのあるとうもろこしは、ほかの野菜と比べると、やはり高カロリーになります。
野菜だから低カロリーというわけではないのですね。
とうもろこしは太るって本当?
野菜のなかでは高カロリーのとうもろこしはダイエットで注目される一方で、太る野菜といわれることもあります。
たしかに、とうもろこしは野菜のなかでは高カロリーです。
糖質も野菜のなかでは多く含まれる方なので、他の野菜と比べると太りやすいといえるでしょう。
野菜だからと食べる量を制限せずに、たくさん食べてしまうと、当然太ってしまいます。
しかし、ほかの食材と比べると、それほど高カロリーではありません。
たとえば、部位にもよりますが100gあたり、鮭は132.9kcal、ヘルシーなイメージの鶏肉は229kcalあります。
よく食べられている卵も100gあたりだと151kcalもあります。
とうもろこしのカロリーは、食べ過ぎずにきちんと量を制限していけば、それほど気にするほどのカロリーではありません。
それどころか適切な量を料理のなかに取り入れていけば、その豊富な栄養素でダイエットの味方にもなります。
上手にふだんの料理に取り入れる必要がありますね。
高カロリーなとうもろこしに含まれる栄養素は?
とうもろこしの主成分は炭水化物で、100gあたり25gの炭水化物を含んでいます。
炭水化物は運動をする際のエネルギー源になり、疲労回復や疲労軽減効果があります。
ここ数年の糖質制限ブームにより、炭水化物は太る原因のようにいわれますが、人間が活動するエネルギーになり、疲労回復にも役立っているのです。
とくに日頃から運動や筋トレをしている人は、炭水化物をしっかり摂取したほうがいいでしょう。
ほかにはビタミンB1、B2、ビタミンE、食物繊維、マグネシウム、カリウムなどのミネラル、必須アミノ酸であるリノール酸などが含まれます。
ビタミン類ではビタミンB1が糖分をエネルギーに変える働きがあるほか、ビタミンB2はエネルギーの代謝を促進する働きがあります。
マグネシウムやカリウムなどには便秘の解消に効果があります。
とうもろこしに含まれる食物繊維は「不溶性食物繊維」で胃のなかにとどまり、水分を含んで膨張するため満腹感を得られます。
必須アミノ酸のリノール酸にはコレステロールを正常化する働きがあるほか、健康な肌を作る効果もあります。
このようにさまざまな栄養素をバランスよく含んでいるので、カロリーに注意は必要ですが、積極的に食べたほうがいいでしょう。
とうもろこしでダイエットに効果あり!でもカロリーには要注意!
カロリーが高く、炭水化物も多いとうもろこしは太るといわれる一方で、じつはダイエットにも効果的です。
とうもろこしには100gあたり3.1gの食物繊維が含まれており、ほかの食品と比べても豊富に含まれています。
なかでも、とうもろこしにはセルロースという「不溶性食物繊維」が豊富に含まれています。
このセルロースは消化されずに胃のなかに長くとどまり、体に害のある物質を体外に排出し、腸内環境を正常化する効果があります
さらに、セルロースは水分を含み膨張するため、少ない食事量でも満腹感を得られます。
そのほかにもとうもろこしには、便秘を解消する効果のあるマグネシウムとカリウムが含まれています。
ダイエット中は便秘になりやすいので嬉しい効果ですね。
ダイエットに効果的な栄養素も豊富に含まれているので、ダイエット中のメニューに取り入れていきましょう。
太る原因となる糖質に注意!
栄養が豊富で、食物繊維などのダイエットに有効な成分も多いとうもろこしですが、太る原因となる糖質も非常に多いです。
とうもろこしには100gあたり13.8gと糖質が多く含まれます。
糖質は必要な分はエネルギーとなりますが、とりすぎてしまうと、中性脂肪に変わってしまいます。
1日に必要な糖質量は年代や性別、運動量によって異なりますが、300gといわれています。
食べるときは糖質量300gを目安にして注意しましょう。
ほかの食べ物と糖質量を比較すると、100gあたりでご飯が36.8g、食パンが44.4g、枝豆が3.8g、そら豆が12.9gとなっています。
主食であるご飯や食パンと比べると、高いことがわかります。
枝豆、そら豆はカロリーではとうもろこしを上回りますが、糖質量ではとうもろこしよりも少ないです。
栄養価が高く、ダイエットにも効果的なとうもろこしですが、糖質量は野菜のなかではトップクラスです。
食事に取り入れる際は調理法や食べ方を工夫して、食べるようにしましょう。
とうもろこしの効果的な食べ方!太る料理と太らない料理とは
とうもろこしはカロリーが高く、糖質量も多いので、食べ方によってはダイエット効果が十分に発揮されないこともあります。
そこで、おすすめしたいダイエット効果を発揮できる食べ方はサラダです。
サラダに少量加えるだけでできるので、ふだんの食事にも取り入れやすく、キャベツやトマトのサラダだけでは十分ではない食物繊維も効率よく摂取できます。
とうもろこしのサラダを食事の1番最初に食べると、血糖値の上昇を抑えることができ、食物繊維により満腹感を得られます。
少し注意したいのは、食物繊維は水分を吸収して膨らむので、食事の際は水分も取るようにしてください。
また、とうもろこしにはダイエット中にはなかなか取れない甘みも多いので、おすすめです。
量の調整もしやすいですし、黄色の色合いも食卓に彩りを添えられるので、ぜひサラダに入れてみてはいかがでしょう。
逆に油を使った料理は注意が必要です。
とうもろこしがカロリーが高いため、油を使ったとうもろこしのかき揚げや炒め物は、更にカロリーが高くなりやすいため注意が必要です。
なるべく油を使わずに調理しましょう。
茹でてそのまま食べたり、醤油を付けて焼いたりとさまざまな調理法で楽しめるとうもろこしですが、食べる量と調理法によっては太る原因になるので気をつけましょう。
上手にとうもろこし食べて健康になろう
カロリーが高く、糖質も含まれるとうもろこしは、ダイエット中の人や糖質制限中の人からは避けられがちですが、上手く付き合っていけば栄養満点で優秀な食材です。
缶詰や冷凍などでも年中手軽に買えるとうもろこしはふだんの食事にも取り入れやすく、色合いもいいので、食卓が華やかになります。
さらに、便秘の改善やコレステロールの正常化などの健康効果もあります。
ぜひ、とうもろこしをふだんの食事に取り入れてみてください。