よく、チーズはカロリーが高いと言われます。
フランス原産のミモレットチーズも、実際にはカロリーの高いチーズのひとつです。
しかし、このミモレットチーズだからこそ、最後にはおいしくて低カロリーな料理が完成します。
それでは、活用方法をご紹介します。
少量で味も締まるから低カロリーなミモレットチーズ
ミモレットチーズを使うと、低カロリーでしかもおいしく食事を作れます。
しかし、あまりその名をよく知られていないチーズでもあります。
知っている人もオレンジ色の見た目から、「料理に入れるとさらにカロリーが高くなりそう」という声もあります。
数あるチーズの種類の中で、なぜミモレットチーズがおすすめなのでしょうか?
その理由は次の通りです。
・ハードチーズならではの凝縮感
ミモレットチーズは、カロリーが高いハードチーズの一種です。
味や塩分が凝縮しているので、少量使いでも料理をおいしく作れます。
少量なら、最終的には低カロリーで作れますね。
・熟成の旨味
ミモレットチーズは熟成タイプがあり、長くなる程カロリーが高くなります。
6ヶ月熟成したものは、ナッツのようなコクがあります。
12ヶ月以上熟成されたものは、ほんのりとした苦味や酸味があります。
6~24ヶ月のものが流通しており、料理に合わせて選びます。
ミモレットチーズ単体ではカロリーが高い
ミモレットチーズは、カロリーが高いハードチーズの一種です。
チーズは、フレッシュ、セミハード、ハードの3種類があります。
フレッシュチーズは、非熟成タイプ、熟成が進むにつれてセミハード、ハードと呼ばれます。
ハードチーズは水分が少なく、味や塩分が凝縮しています。
ミモレットチーズも塩分が凝縮している分、カロリーが高いです。
例えばフレッシュチーズであるカッテージチーズは、100g当たり112kcalなのに対して、ミモレットチーズは340kcalです。
実に、フレッシュチーズの3倍以上のカロリーがあります。
ところが単体ではカロリーが高いミモレットチーズも、料理に使うとカロリーオフできます。
熟成が短ければナッツのようなコクとクリーミーさがあります。
反対に熟成が進むにつれて、クリーミーさはなくなりホロホロとした食感になります。
12ヶ月以上のものは、酸味や苦みも感じられます。
このミモレットチーズらしさを活かすと、調味料の使用が少なくても、とてもおいしく料理ができるのです。
ミモレットチーズを使ってサラダをもっと低カロリーに
ドレッシングを使わなくても、おいしくサラダを作る方法をご紹介します。
コクのあるミモレットチーズを使えば、少量使うだけででよいのでカロリーオフできます。
ドレッシングを使わないサラダは、味がぼんやりとしがちです。
しかし、ミモレットチーズの濃厚さが、サラダの味を引き締めてくれます。
【材料】
・ミモレットチーズ 20g
・レタス 1/2個
・きゅうり 1/2本
・スナップエンドウ 10本
・空豆 10粒
・ミニトマト 5個
・素焼きクルミ 5粒
・オリーブオイル 適量
【作り方】
①ミモレットチーズは、1cmのサイコロ状にカットします。
スナップエンドウと空豆を茹でます。
ミニトマトは半分に切り、きゅうりは輪切り、レタスはひと口大にちぎっておきます。
クルミは包丁でみじん切りにします。
②器に野菜、ミモレットチーズ、クルミの順に盛り付けて、オリーブオイルを回しかけたら完成です。
野菜とチーズの他は、オリーブオイルを回しかけるだけです。
このレシピのミモレットチーズは、熟成が短いものを使いましょう。
同じミモレットチーズでもカロリーが低いですし、ナッツのような味とクルミの相性がよくなり、おいしくなります。
朝食パン派もミモレットチーズで低カロリーに食べる
パンとミモレットチーズの定番の組み合わせですが、カロリーの高さが気になります。
そこでこのレシピには、イングリッシュマフィンを使います。
そして、スライスしたミモレットチーズと野菜だけで調味料要らずなので、カロリーオフできます。
【材料】
・ミモレットチーズスライス 2枚
・イングリッシュマフィン 2枚
・きゅうり 1/3枚
・レタス 1枚
【作り方】
①マフィンを2枚に分けて、トーストします。
きゅうりは長さ5cmの斜め切りに、レタスは半分にちぎっておきます。
②マフィンにレタス、ミモレットチーズ、きゅうりをのせてもう1枚のマフィンで挟んだら完成です。
マフィンは114kcalで、8枚切り食パン1枚とほぼ同じの低カロリーです。
なおかつ食パンよりも挟みやすい形状で、野菜をたくさん食べられます。
このレシピのミモレットチーズも熟成の短い、柔らかいものを使ってください。
マヨネーズもバターも使わないので、低カロリーにおいしく作れます。
ミモレットチーズときのこのリゾット
ミモレットチーズは熟成タイプがありますが、熟成期間が長くなる程、カロリーも高くなります。
その分味が凝縮しているので、チーズ自体の量が少なくて済みます。
このレシピでは、12ヶ月熟成タイプを使いましょう。
【材料】
・白米 1/2合
・ミモレットチーズ 30g
・しめじ 1/4株
・まいたけ 1/4株
・玉ネギ 1/4個
・顆粒コンソメ 1個
・パセリのみじん切り 10g
・おろしニンニク 小さじ1
・オリーブオイル 小さじ1
・水 1カップ
【作り方】
①米を研いで、1時間浸水させます。
ミモレットチーズは、おろし金ですり下ろして粉チーズにします。
玉ネギはみじん切りに、しめじ、まいたけは食べやすくほぐしておきます。
②フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れて火を通し、香りがしたら玉ネギを入れて炒めます。
③ ②に米、きのこを入れて、米が半透明になるまで炒めます。
④ ③に水、コンソメを入れて蓋をして15分煮ます。
器に盛って、ミモレットチーズとパセリを散らして完成です。
熟成タイプならではのミモレットチーズの複雑味が、カロリーオフのポイントです。
チーズのコクはそのままに、ほのかな苦味が感じられます。
リゾットは、コンソメやバターなどの調味料を多く使うので、カロリーが高くなります。
でもミモレットチーズなら、調味料もカロリーも控えめでおいしく作れます。
オリジナルのミックスチーズを使ってピザを作る
おいしいピザ作りにかかせないのも、やはりチーズです。
ピザを作る時には通常ミックスチーズを使いますが、一方でカロリーの高さが気になります。
そこで、ミモレットチーズと低カロリーのチーズを混ぜて使います。
他のチーズで使うのは、リコッタチーズです。
ミックスチーズをこのレシピと同量使えばカロリーは250kcalですが、このレシピでは140kcalに抑えられます。
材料】
・薄焼きピザクラスト 1枚
・ミモレットチーズ 30g
・リコッタチーズ 50g
・グレープフルーツ 1個
・オリーブオイル 大さじ1
【作り方】
①ミモレットチーズは、粗い目のおろし金ですりおろします。
グレープフルーツの皮と薄皮をむいて、ひと口大に切り分けます。
②ピザクラストにオリーブオイルを塗ってミモレットチーズ、リコッタチーズ、グレープフルーツを散らします。
③予熱で200℃に温めたオーブンで、5分焼いたらできあがりです。
ミモレットチーズのコクと、リコッタチーズの酸味の相性が意外に合います。
そして、この両チーズに合わせたのはグレープフルーツです。
カロリーの高いミモレットチーズを、低カロリーのリコッタチーズとグレープフルーツでバランスを取っています。
ミモレットチーズを色々な調理方法で使う
ミモレットチーズの活用方法をご紹介しました。
チーズ料理には何気なく、スライスチーズやミックスチーズを使うことが多いのではないでしょうか?
ミモレットチーズの奥深さはその複雑味であり、活用するとおいしく低カロリーに調理できます。
すったり、溶かしたり、切って活用しましょう。