もつ煮込みは味噌味が人気!おいしく出来る作り方のポイント

「もつ」は、低カロリーでコラーゲンが豊富なので、女性に人気の食材です。

その調理として、もつ煮込みは、コツさえつかめば家で手軽に出来て、アレンジも簡単です。

そして、多めに作って冷凍することも出来ます。

しかし、もつは「下ごしらえが面倒」「臭いが気になる」という方も多いと思います。

そこで、今回は味噌を使った「もつ煮込み」の作り方のポイントをご紹介しましょう。

女性にも人気の「もつ煮込み」

まず、もつ煮込みと言えば、「もつ」が重要になります。

このもつとは、豚や牛などの内臓の事です。

そして、このもつと、こんにゃくや野菜を一緒に煮込んだものを「もつ煮込み」と言います。

もつは、独特の臭みがあるので、ネギやにんにく、しょうがなどの香草野菜と一緒に煮込み、味噌や醤油で濃い味付けにしたものが一般的です。

また、もつ煮込みには栄養があり、安価でもあったことから、肉体労働をする男たちの滋養強壮に役立っていたとされています。

しかし、近年では、「もつ」は低カロリーでコラーゲンが多く含まれることから、女性にも大変人気となりました。

他にも、「もつ」には、他の精肉に比べ、ビタミン類が多く含まれており、女性には欠かせない貧血予防や、免疫力を上げるために大切な、鉄分、亜鉛も豊富です。

豚もつは、貧血により効果を発揮し、牛もつは、疲労回復により発揮すると言われています。

体調によって使い分けても良いですね。

野菜と一緒に煮込む「もつ煮込み」は、より栄養のバランスが良く、多めに作って保存しておけば、お酒のおつまみに、ご飯のおかずに、便利に使えます。

もつ煮込みは、味付けも、一緒に入れる具材も、地方や家庭によってさまざまです。

ここでは、「味噌もつ煮込み」の作り方をご紹介します。

おいしい「味噌もつ煮込み」のための下ごしらえ

「味噌もつ煮込み」を作ると聞いて、下ごしらえが面倒と思う方もいると思います。

しかし、下ごしらえをきちんと行うことで、「味噌もつ煮込み」が、おいしくなるのはもちろん、臭みも取れ、カロリーオフになり、冷凍保存もしやすくなります。

おいしいと評判の人気店では、この下ごしらえが出来ているから、臭みのないおいしい「味噌もつ煮込み」が作れるのです。

それでは、早速、下ごしらえの方法をご紹介しましょう。

【もつの下ごしらえ】

《材料》

・もつ 400~500g
・酒 50ml
・長ねぎの青い部分 1本分
・しょうがスライス 2~3枚
・水 600~800ml

1.「もつ」の脂をむしるようにして取り除く

2.たっぷり沸かしたお湯で、脂を取った「もつ」を1~2分茹でる

3.茹でた「もつ」をざるにあけ、湯切りをする

4.湯切りをした「もつ」をお湯で洗う

5.お湯の濁りがなくなるまで、2~3回繰り返す

6.600mlの水を沸騰させ、もつ、酒、ねぎ、しょうがを入れて茹でる

7.もつが好みの柔らかさになったら、下ごしらえ終了

1の脂を取り除く作業を行うと、カロリーがかなり抑えられます。

また、「もつ」の脂は、冷えて固まった状態の方が取り除きやすくなります。

「もつ」の下ごしらえと言えば、何度も茹でては湯切りをする「茹でこぼし」をよく耳にします。

しかし、何度も茹でこぼす事で、せっかくの「もつ」の旨味が失われてしまう事もあるので、お湯で洗うだけで充分です。

この際、水で洗うと「もつ」の脂は固まってしまうので、必ずお湯で洗ってください。

そこまで、臭みや脂が気にならないという方は、「もつ」を塩でよく揉み込んでから茹でこぼすだけでも良いでしょう。

このように、下ごしらえした「もつ」は、水気を取れば、冷凍保存することが出来ます。

小分けにして冷凍すれば、いつでも「味噌もつ煮込み」が作れます。

女性にも人気の「味噌もつ煮込み」の作り方

それでは、下ごしらえした「もつ」を使って、「味噌もつ煮込み」を作りましょう。

下ごしらえを丁寧にしておけば、人気店の味に近づけるかもしれませんね。

先ほど、ご紹介した「もつ」の下ごしらえが終了したところから煮込み始めましょう。

【味噌もつ煮込みの作り方】

《材料》

・もつ 500g
・味噌 大さじ5
・しょうゆ 大さじ2
・みりん 80cc
・だしの素 大さじ1
・大根 3/1本
・人参 1本
・こんにゃく 1枚
・豆腐 1丁

1.野菜は食べやすい大きさに切っておく

2.こんにゃくは、あくが出るので下茹でしておく

3.豆腐は大きめに切って、水気を切っておく

4.下ごしらえした「もつ」と煮汁の中に野菜とこんにゃく、酒、だしの素を加え煮込む

5.野菜が煮えてきたら、みりん、しょうゆ、味噌を加え弱火で煮込む

6.大根に味が染みてきたら、豆腐を入れる

7.豆腐に味が染みたら、出来上がり

野菜はお好みで、ごぼうや玉ねぎを加えても良いでしょう。

また、味噌には、疲労回復や血行促進、デドックス効果などがあります。

味噌に含まれる酵素は熱に弱いので、味噌を加えてからは火は弱火にしてコトコト静かに煮込みましょう。

出来上がった「味噌もつ煮込み」も冷凍保存が出来ます。

この際、冷凍保存に向かないこんにゃくは、除いた方が良いでしょう。

1回分づつ小分けにしておくと、使う時に便利ですね。

圧力鍋なべで手軽に柔らかく!子供に人気の「味噌もつ煮込み」の作り方

これまで、ご紹介してきた「味噌もつ煮込み」ですが、調理器具を利用すると、もっと手軽に作る事が出来ます。

ここでは、「圧力なべ」を使った方法をご紹介しましょう。

圧力なべを使う事で、「もつ」が柔らかく仕上がり、お子さんでも食べやすくなります。

食べやすくなったことで、お子さんも楽しめる、我が家の人気メニューになるでしょう。

また、根菜類にも味が染みるので、野菜も多く摂れ、栄養バランスも良くなります。

ネギをさらし玉ねぎに変える、茹で卵を一緒に煮込む、などの工夫をしても楽しいですね。

お子さんは、臭みが苦手な場合が多いので、ここでも、「もつ」の下ごしらえは省くことの出来ない、大切な工程と言えます。

【圧力なべを使った場合】

*材料は、今までご紹介してきたものを参考にしてください。

1.「もつ」をお湯で軽く洗い、圧力なべに入れる

2.「もつ」が、かぶるくらい水を入れて、5分加熱し、そのまま冷ます

3.流水で「もつ」を洗い、圧力なべに戻す

4.「もつ」に調味料と野菜を加え、5分加熱して出来上がり

圧力なべを使う事で、時間の短縮が出来、「もつ」が柔らかく仕上がります。

材料を切って入れるだけ!「味噌もつ煮込み」を炊飯器で作る

もうひとつ、調理器具を使った「味噌もつ煮込み」の作り方をご紹介します。

下ごしらえした「もつ」と食材を炊飯器に入れるだけ、ととても簡単な調理方法です。

こちらも、火加減などを気にせず、放って置くだけなので、煮込んでいる間に他の家事が出来るので、ある意味時短と言えるかもしれません。

大胆な調理法なので「男の料理」とも言えますね。

【炊飯器を使った場合】

*材料は、今までご紹介してきたものを参考にしてください。

1.下ごしらえした「もつ」を炊飯器にいれる

2.「もつ」の上に、大根や人参などの根菜類を入れる

3.その上に、こんにゃく、香草野菜(にんにく、しょうが、など)

4.味噌以外の調味料を入れる

5.炊飯器のフタをして、炊飯、あるいは、おかゆモードでスイッチを入れる

6.炊き上がったら、味噌を溶き、豆腐を入れて、再びスイッチをいれ、15分ほど加熱して出来上がり

炊飯器に入れる際、火の通りにくいものから順番に炊飯器に入れていきましょう。

また、圧力IH炊飯器の場合は、炊飯モードだと爆発する恐れがあるので、必ず調理モードで行ってください。

このように、調理器具を工夫して使うと、手間が省ける、時短になる、などより手軽に、人気の「味噌もつ煮込み」が楽しめます。

「味噌もつ煮込み」の人気のアレンジレシピ

ここまで、「味噌もつ煮込み」の作り方をご紹介してきましたが、アレンジすることで違う料理にすることが出来ます。

そこで、最後に「味噌もつ煮込み」を使った、人気のアレンジレシピをご紹介しましょう。

少しだけ残ってしまった「味噌もつ煮込み」を使い切るのにも役立ちます。

【味噌もつ煮込みうどん】

《材料》

・味噌もつ煮込み 適量
・うどん 1玉
・お好みの野菜 しめじ、ネギ、キャベツ、など

1.味噌もつ煮込みに、好みの野菜を入れて弱火で煮込む

2.うどんを入れ、さらに煮込んで出来上がり

【味噌もつ煮込みの炊き込みご飯】

《材料》

・味噌もつ煮込み 適量
・しょうゆ、または水 適量
・お好みの野菜

1.研いだ米の入った釜に「味噌もつ煮込み」の煮汁を入れる

*この時、なるべく具材が入らないようにする

2.煮汁だけで足りない分は、味の調整をしながら、しょうゆ、もしくは水を足す

3.具材や野菜を米の上にのせ、いつものように米を炊けば出来上がり

材料にお好みの野菜としましたが、具材がたくさんある時は、特に入れなくても良いでしょう。

このように、「味噌もつ煮込み」をアレンジしてみると、料理の幅も広がりますね。

「味噌もつ煮込み」のおいしさのコツは下ごしらえが

「味噌もつ煮込み」をおいしく作るコツは、なんと言っても下ごしらえです。

下ごしらえをしっかりしておけば、臭みや余分な脂が抜け、ヘルシーで栄養たっぷりな料理になります。

お酒のおつまみにはもちろん、柔らかく煮込む事で、お子さんにも食べやすい、人気メニューになるでしょう。

冷凍保存も出来て、アレンジレシピも楽しめる「味噌もつ煮込み」、ぜひ、作ってみてください。