今や日本の国民食となったラーメンは、実に様々なテイストが味わえ、ラーメン好きな日本人には唸らせるものがあります。
中でも味噌ラーメンは人気が高く、日本古来の発酵調味料である味噌は日本人とは切り離せません。
しかしながら、お店で食べるラーメンは高カロリー上に脂も塩分も多く、正直なところ健康志向ではありませんよね。
そこで今回は、家庭で作れる簡単で健康的な味噌ラーメンのレシピをご紹介します。
まずレシピの前に!医者いらずの味噌の効能
まず、味噌ラーメンのレシピを知る前に、味噌の効果・効能について知っていきましょう。
味噌といえば、古くから日本人に馴染みが深く、定番である味噌汁をはじめ、味噌を使った料理は多種多様で、私達の日々の食卓に欠かせませんよね。
そんな味噌は健康や美容に優れた栄養成分を豊富に含んでおり、スーパーフードと言わしめる程の健康食品でもあります。
では、味噌の持つ優秀な栄養成分とは、一体何なのでしょうか。
まず非常に多く含まれているのが、アミノ酸です。
アミノ酸は、免疫力の向上や美肌を維持する働きがあります。
更には老化予防、いわゆるアンチエイジング効果を持つビタミンE、貧血予防に関わる鉄分、ビタミンB12、そして注目すべき主な成分は、更年期障害や骨粗鬆症を予防するイソフラボンです。
イソフラボンは女性ホルモンを活発化させる作用があり、美肌・美容効果があるとの研究結果も出ています。
味噌は女性にとって、まさしく万能薬と言えるでしょう。
こんがり炒めて!野菜たっぷり味噌ラーメンレシピ!
味噌の有能な栄養バランスがお分かりいただいたところで、早速味噌ラーメンのレシピをご紹介していきます。
まずは、女性の皆さんが大好きな、栄養たっぷり、野菜味噌ラーメンの作り方です。
【野菜たっぷり味噌ラーメン】
【材料 1人分】
・市販の味噌ラーメン 1人前
・キャベツ お好きな量
・もやし 1/2袋
・コーン 1/2缶
・豚ひき肉 お好きな量
・鶏がらスープの素(粉末タイプ) 適量
・塩コショウ 少々
・スープのお湯 250-300cc
【作り方】
①火の通りやすいようにキャベツをざく切りにします。
②フライパンに油をひいて、豚ひき肉を強火で炒めます。
③ひき肉に火が通ったら、硬い野菜からキャベツ、もやし、コーンも投入して炒めていきます。
その際、鶏がらスープの素と塩コショウを適量入れましょう。
④市販のラーメンを表記通りにお湯で茹でます。
⑤②で沸かしたお湯でスープをよく溶かし、茹で上がった麺を入れます。
⑥炒めた具材をたっぷり乗せたら出来上がりです。
お野菜はキャベツでなくとも、白菜やニラなど、季節に合ったものをトッピングするのもアリですね。
豆板醤でポカポカ!ネギの辛味噌ラーメンレシピ
味噌ラーメンといえば、辛~い辛味噌ラーメンも人気の一つですよね。
寒い季節ともなれば、尚更辛いラーメンで汗をかきたくなるものです。
今回使用する豆板醤とネギは、どちらも発汗作用があり、特にネギには血液の流れを良くする疲労回復効果、新陳代謝のサポートをする効果があります。
また、味噌と同じく発酵調味料でもある豆板醤は、脂肪燃焼の働きをするカプサイシン、がんを予防する期待が注目されているカプサンチンなどを含んでおり、非常に魅力的な食材です。
豆板醤とネギで発汗ポカポカな辛味噌ラーメンレシピをご紹介します。
【ネギの辛味噌ラーメン】
【材料 1人分】
・市販の味噌ラーメン 1人前
・豚肉or豚ひき肉 お好きな量
・ネギ お好きな量
・豆板醤 適量
・唐辛子 適量
・ごま油 適量
・中華味 適量
【スープ】
・豆板醤 大さじ2
・市販の付属されたスープ
・ごま油 適量
・ラー油 適量
・お湯 250-300cc
【作り方】
①麺を茹でるお湯を沸かしておきましょう。
②スープの調味料をあらかじめ全て混ぜておきます。
③フライパンにごま油をひき、唐辛子を入れて焦がさないように香りが出るまで炒めます。
④豚肉または豚ひき肉を炒めます。続けてネギも投入して炒めてください。
⑤豆板醤、中華味を加えて炒めます。
⑥中華麺を表記通りに茹で、②で混ぜておいたスープの素にお湯を300㏄程入れて溶かします。
⑦茹でた麺をスープに入れ、炒めた具材を乗せて完成です。
健康レシピ!美肌効果に豆乳味噌ラーメン
女性の味方である豆乳は、味噌と同じ大豆から出来ていることもあり、味噌との相性は抜群です。
栄養価も非常に優れ、前述した味噌と同様、ホルモンバランスを整えてくれるイソフラボンが凝縮されています。
他にも美容に良いビタミン類を多く含んでいることは、女性にとって嬉しいですよね。
そんな豆乳を使って体にも優しい味噌ラーメンレシピをご紹介します。
【豆乳味噌ラーメン】
【材料 1人分】
・中華麺 1人前
・好きなお野菜 適量
・豆乳 100cc
・味噌(白味噌なら尚良い) 大さじ2
・鶏がらスープの素 大さじ2
・塩コショウ 適量
・水 250-300cc
【作り方】
①野菜はカットし、塩コショウで味付けしながら炒めておきます。
②麺を茹でるお湯も沸かしておきましょう。
③水250-300ccに鶏がらスープの素を入れて中火で温めます。
④火を止めて、豆乳を入れます。味噌をお玉で溶かしていきましょう。
⑤表記通り茹でた麺をスープに入れ、具材を乗せたら出来上がりです。
麺を豆腐に?麺なし豆腐の味噌坦々麺
麺なしなのにラーメン?
そんな麺なしのラーメンが、今、全国各地で話題になっていることを皆さんご存知でしょうか。
麺の代わりに豆腐や肉を使った、もはやラーメンというよりスープといえるラーメンが近年拡大しています。
炭水化物を抜いたヘルシーなラーメンで、飲み会の締めにもちょうど良いということで女性の間では人気になっているようです。
そこで、ちょっと風変わりですが炭水化物無しで満腹になれる、そんなレシピをご紹介します。
【麺なし豆腐の味噌坦々麺】
【材料 1人分】
・絹豆腐 一丁
・もやし 1/2袋
・ネギ 少々
・豚ひき肉 適量
・ごま油 少々
・豆板醤 少々
・醤油 少々
【スープ】
・水 250-300cc
・市販の味噌スープ(ラーメン用)
・豆板醤 大さじ2
・ごま油 少々
・ラー油 少々
・鶏がらスープの素 適量
【作り方】
①スープの材料は、鍋に全て入れてひと煮たちさせて火を止めておきましょう。
②フライパンにごま油をひき、豚ひき肉をよく炒め、ネギ、もやしも投入して炒めていきます。
③よく炒めたら、調味料の醤油と豆板醤を入れます。
④麺の代わりになる豆腐を一口大に切り、沸騰したお湯で湯がきます。
⑤茹で上がったら水をよく切っておきましょう。
⑥①で作ったスープに豆腐を入れて、中火で温めます。
⑦炒めた具材を乗せたら完成です。
沸騰させると栄養と風味が落ちる?知っておこう味噌の注意点
味噌を沸騰させると、栄養や旨味が分解されてしまうということは、普段お料理をしている方々ならご存知かと思います。
前述したとおり、発酵食品である味噌は、酵素をはじめ、乳酸菌など多くの栄養価が含まれています。
熱に弱い酵素や菌は、驚くことに50度以上になると死滅してしまいます。
ですので、特にみそ汁なんかは沸騰させてしまうと、風味は明らかに劣化してしまいますよね。
しかしながら、日本では当然多くの料理が味噌は過熱されてから食卓に並びますし、味噌を加熱することで栄養成分が全てなくなるわけではありません。
加熱された味噌でも、結局のところ体に良い栄養には変わりはありませんのでご安心ください。
それでも、味噌を美味しく食べるには沸騰させないように注意しましょう。
味噌の知識を正確に知ることで、より美味しくより健康的な味噌ラーメンのレシピを考えていくことも、また楽しいですね。
味噌を知り、ラーメンを美味しくいただこう!
全般的にラーメンは高カロリーな上に油ギッシュで体に良くないイメージがありますし、実際、食べ過ぎは尚のこと禁物です。
味噌ラーメンにしても、味噌に高い栄養価があるからといって食べ過ぎるのは、当然体に良くありません。
ですが、味噌の栄養成分や性質をよく知り、野菜や豆乳などを上手く使いながらレシピを作っていくことは、自分自身やご家族の健康を整えていくことに繋がるのではないでしょうか。