味噌汁の味噌、自分基準の分量を決めればおいしく作れます!

和食派だったら、ごはんのお供に欠かせないのは味噌汁ですね。

1食1食、毎回おいしい味噌汁を飲みたいものです。

でも、毎日目分量で味噌汁を作っていてよいのでしょうか?

味噌の塩分や具によっても、分量は変えるべきでしょうか?

そこで、どんな味噌でも自分の好きな味で作れる分量をお教えします!

基本の味噌汁の味噌の分量を知ろう

毎日味噌汁を作っていても、味がおいしいときと、イマイチの時がありませんか。

出来れば、毎回おいしく作れる方がいいですよね。

味噌汁をおいしく作るのに大事なのは、味噌の分量です。

まずは、基本の味噌汁の作り方を見ながら、分量を知りましょう。

【作り方 4人分】

①水500mlを鍋で沸騰させて、カツオ節を1カップ分入れます。

カツオ節がすべて沈んだら、火を止めて、再度沸騰させます。

カツオ節が沈んだらキッチンペーパーとザルを使って濾します。

②完成した出汁が入った鍋を火にかけて、好きな具材を入れます。

③具材に火が通ったら、味噌を大さじ4杯入れましょう。

沸騰する直前に火を止めたら、出来上がりです。

水500mlに対して、味噌大さじ4杯=約60g入れています。

味噌を10倍希釈にすると、おいしい味噌汁を作れるといわれてますが、その分量とだいたい同じです。

おいしいと感じる塩分の量は、血中濃度(0.9%)と同じくらいだそうです。

これが、10倍希釈(水:味噌=10:1)がおいしいといわれる理由です。

お玉を使って自分の味噌汁の味を決める

味噌汁をおいしく作る味噌の基本の分量が分かりました。

味噌汁がおいしくできたら、次からは毎回同じように作りたいですよね。

でも、計量カップや計量スプーンを毎回使うのは面倒でもあります。

そこで、お玉ひとつで分量を量る方法を紹介します。

例えば、4人分の味噌汁を作る場合です。

一般的なお玉の容量は、75ccです。

味噌汁作りの水と味噌の分量を量ります。

水はお玉6杯分です。

味噌はお玉すりきり1杯よりも若干少ない程度です。

少し注意点があります。

お玉はサイズによって、容量が違いますので、使っているお玉を確認しましょう。

そして、次以降でご説明しますが、味噌や具材の種類で味噌の分量は前後します。

毎回同じお玉を使って作ることも、味噌汁がおいしくできるコツです。

可能であれば、味噌も毎回同じものを使うと、自分の味が確立しますね。

味噌の種類によって分量が違う?

味噌は赤味噌や白味噌など、種類がいくつかに分かれます。

では、味噌汁に使う味噌は種類によって、分量を変えた方がよいのでしょうか。

赤味噌、白味噌、豆味噌を例に、味噌汁に使う分量を見ていきます。

まず、大さじ1杯(味噌汁1杯)当たりそれぞれの味噌の塩分量です。

・白味噌6g
・赤味噌13g
・豆味噌10g

ご覧の通り、味噌は種類によって塩分量が違います。

単純に塩分が多ければ、味噌の分量が少なくてもよいとはいえません。

ただ、この塩分量が味噌汁の味を引き締める効果はあります。

・赤味噌
10倍希釈でおいしいといわれるのは、赤味噌を使った場合です。

・豆味噌
豆味噌は赤味噌よりもコクがありますが、塩分が少ないのが不思議ですね。

赤味噌の熟成期間は半年以上、豆味噌は1年以上で、熟成期間が長いです。

その長い熟成中に、食塩が味噌になじんで塩分が薄まるのです。

コクが赤味噌よりも多いので、味噌の分量を少なくできます。

・白味噌
白味噌は、赤味噌に比べて塩分量が半分以下ですね。

これは、白味噌は赤味噌よりも熟成期間が短く、殺菌効果がある食塩を必要としないからです。

ただし、白味噌の甘みを活かすために、分量は赤味噌の2倍以上は入れます。

白味噌を選んでも、結局は赤味噌と同じ塩分量なので、減塩の効果はありません。

よって、味噌汁を作るときは、味噌の種類によって分量を変える必要があるようです。

味噌の分量を減らして味噌汁を作る

毎日味噌汁を飲むかたは、「節約のために味噌の分量を減らしたい」「塩分が気になるけど麹の栄養は摂りたい」という人は多いですよね。

そこで味噌の分量を減らして、味噌汁を作る方法がありますよ。

ただし、味噌をある程度は入れないとおいしくなりません。

そこで、この2つの方法で分量を減らすことをおすすめします。

・出汁をしっかり効かせる
味噌には、大豆の旨味成分、グルタミン酸が含まれています。

同じく昆布だしにも、グルタミン酸は入っています。

昆布だしをしっかり取ると、味噌の分のグルタミン酸をカバーできます。

そして、カツオ出汁も魚介系の力強い旨味があります。

どちらかひとつでも、合わせだしでも出汁をしっかりと取ることをおすすめします。

・旨味が出る食材を入れる

きのこや豚バラ肉、油揚げなどを味噌汁に入れると、さらにコクが出ます。

ネギやショウガ、玉ねぎなどの香味野菜も程よい苦味が食欲を増進させます。

アサリやシジミもひと煮立ちするだけでおいしい出汁が出ますね。

これで10倍希釈にとらわれず、おいしい味噌汁を作れますよ。

味噌の分量を左右する味噌汁の具材

味噌汁を作るときに、お玉を使いこなす上でもうひとつ知っておきたいことがあります。

それは、味噌汁の具材によっては、味噌の分量を増やすことです。

これらを味噌汁に入れる場合は、味噌の分量を多く入れましょう。

・葉物野菜
(白菜・水菜・大根・ほうれん草・小松菜)
・豆腐
・こんにゃく
・ワカメ
・淡白な味の野菜
(里芋・人参・なす・もやし)

以上の具材を入れる味噌汁ときは、味噌はお玉すりきり、つまり若干多めでよいでしょう。

または、豆味噌を使うとおいしい味噌汁が作れます。

豆味噌は普通の赤味噌よりも、熟成が長くコクがあります。

10倍希釈の分量で、味噌汁の味が締まります。

逆にいえば、冷蔵庫の残りがこのような食材中心であれば、味噌の分量を増やせばおいしく作れます。

葉物野菜は、ビタミンCが多いものが多いです。

毎日の味噌汁に入れれば、多くの種類の野菜を食べられますね。

お玉以外で味噌の分量を量る方法

味噌汁作りにお玉を使うと、味噌の分量を量るのに便利です。

しかし、ほかにも味噌を量るのに便利な方法がありますよ。

どれも、毎回必要な味噌の分量を確実に使えます。

・味噌マドラー
くるっと回して味噌の分量を簡単に計量できます。

そして、そのままお鍋で味噌を溶かせる便利なマドラーです。

100円ショップなどで販売していますよ。

・味噌玉
味噌玉は、一人分の味噌汁の材料を丸めたものです。

予め分量を量っておけば、あとは器に入れてお湯をお注ぐだけです。

【材料】

・製氷皿
・味噌汁の具(乾物)
・味噌
・顆粒出汁

【作り方】

すべて材料は、一人分×味噌玉の個数を用意します。

製氷皿に、具材、出汁、味噌の順に入れて表面をならすだけです。

詰め終わった製氷皿ごと冷凍庫に入れたら、味噌玉の出来上がりです。

お玉を使っても、味噌汁をよそえますのでもちろん便利です。

自分の使いやすい方法で味噌の分量を決めましょう。

自分の好きな味噌汁の味を決めましょう

味噌の分量を決めれば、自分好みのおいしい味噌汁が作れます。

毎回具材が違うので、上手くいかないこともあるかもしれません。

でも、続けることが大事です。

慣れれば、味噌を一発でお玉ですくえます!

自分の味を決めることは、味噌汁だけでなく料理全般の腕を上げますよ。

ぜひ、はじめてみてください。