醤油が香るおこわ 蒸し器と炊飯器で作るレシピをご紹介

最近では、コンビニなどにもおこわのおにぎりが売られていたりと、とても手軽におこわが食べられるようになりました。

おこわも入れる具材によって、いろいろなものがあります。

醤油などの調味料で味付けされたおこわは、おにぎりにしてもおいしいですね。

蒸し器で作る本格的なものや、炊飯器で作るものなど、レシピもいろいろあります。

今回は、いろいろなおこわのレシピを、おこわと炊込みご飯の違いや、おこわに合うおかずと共にご紹介します。

おこわと炊込みご飯の違いは蒸し器を使うかどうかにあった?!

栗やキノコ、タケノコや鶏肉など、おこわにするとおいしく食べられますね。

ここでは、おこわとは何か、炊込みご飯と何が違うのかなどについて触れていきましょう。

「おこわ」とはもち米を蒸した料理のことをいいます。

具材や味付けに関わらず、もち米を蒸した料理はおこわと呼ばれます。

ですから、赤飯もおこわの種類のひとつといえます。

「炊込みご飯」とは米と一緒に食材を炊いた料理のことをいいます。

野菜や肉、魚などを「うるち米」という普段私達が食べている米と一緒に炊いたものを、炊込みご飯と呼ぶのです。

ですから厳密には、もち米を使っているとはいえ、蒸し器ではなく、炊飯器で炊いたものはおこわとはいわないのですが、普段の生活でそこまで神経質にならなくてもいいでしょう。

さて、おこわにはもち米を使うため、下準備が必要です。

もち米はたっぷりと水分を吸わせてから蒸します。

3時間~ひと晩は水に漬けておきましょう。

その後、ザルにあけ、約30分程おいて水を切ります。

表面の水を切ることにより、ダシや醤油などの味付けがもち米に染みやすくなります。

また、水分量も一定になるため、蒸したときに均等に火が通ります。

次項から、いろいろなおこわのレシピをご紹介しましょう。

醤油が香る五目おこわのレシピ

蒸し器を使えばもちもちの仕上がりになります。

≪五目おこわ≫

【材料 もち米5合分】
・もち米 5合(750g)
・ゴボウ 60g
・人参 60g
・油揚げ 2枚
・ひじき 10g
・クルミ 20g
・干しシイタ ケ5枚
☆醤油大さじ2
☆酒大さじ2
☆塩小さじ1
☆水200cc
●醤油大さじ1
●みりん大さじ4
●塩小さじ1
●シイタケ戻し汁200cc

【作り方】
①もち米を洗い、3時間以上水に浸しておきます。

干しシイタケとひじきは水で戻しておきます。

②☆を煮て、冷ましておきます。

③細かく刻んだ具材と●を鍋に入れ、煮汁がなくなるまで煮ます。

④湯気が上がった蒸し器に、かたく絞った濡れふきんでもち米を包むように入れて、15分程強火で蒸します。

⑤大きめのボウルに②、③、④を入れて混ぜます。

⑥蒸し器に水を足して⑤を塗れふきんに包み、10分程強火で蒸し、軽く混ぜたら完成。

具材は、お好みでキノコやタケノコに変えてもおいしく仕上がります。

蒸し器で作る鶏おこわのレシピ

鶏肉の旨味が染み込んだおこわのレシピをご紹介します。

≪鶏おこわ≫

【材料 5~6人分】
・もち米 4合
・鶏モモ肉 200g
・サラダ油 適量
・水煮タケノコ 80g
・生シイタケ 2枚
・人参 40g
・ゴボウ 1/2本
・シメジ 1パック
・ミツバ 1/2束
☆ダシ汁150ml
☆砂糖小さじ1.5
☆酒70ml
☆みりん小さじ1.5
☆淡口醤油70ml

【作り方】
①もち米を洗い、ひと晩水に漬けてから、ザルにあけ、水気をきります。

②モモ肉は1cm角に切り、サラダ油をしいたフライパンで炒めて、表面の色が変わったら、取り出しておきます。

③タケノコ、人参、シイタケは細切りにし、ゴボウはタワシで洗い、ささがきにして水に漬けたら水気をきります。

シメジは石づきを落として小房に分けます。

ミツバは根元を落として、3cmに切ります。

④☆を混ぜ合わせておきます。

⑤ミツバ以外の具材を☆で2~3分煮た後、もち米を加えて、煮汁がなくなるまで煮ます。

⑥蒸し布をしいた蒸し器に⑤を入れ、20~30分程強火で蒸します。

器に盛り、ミツバを散らして完成。

先に具材ともち米に味を染み込ませることにより、ムラがなくしっかりと味がつきます。

醤油とみりんだけ 炊飯器で作る炊きおこわ

「蒸し器がないけどおこわが食べたい」そんなときは炊飯器でも作ることができます。

正確にはおこわとはいわないことは既に述べましたが、家庭料理ですので、あまり気にしないでおきましょう。

≪キノコの炊きおこわ≫

【材料2人分】
・もち米2合
・水1と1/2カップ
・和風ダシ顆粒小さじ1/2
・シメジ1パック
・エリンギ50g
・人参40g
・油揚げ1枚
・醤油大さじ1と1/3
・みりん大さじ1

【作り方】
①もち米は洗って水気をきり、水、和風ダシと一緒に炊飯器に入れ、30分程おいておきます。

②シメジは石づきを落として、1本ずつほぐし、エリンギは長さを半分にして縦半分にして薄切りにします。

人参は4cmの長さで細切り、油揚げは縦半分に切り、細切りにします。

③炊飯器に醤油、みりんを混ぜ、②をのせて炊きます。

キノコの香りと食感が楽しめるシンプルなおこわです。

蒸し器不要醤油染み込む中華おこわ

蒸し器を使わずに作るレシピをもうひとつご紹介します。

おこわはもち米ですし、すこし重たいと感じる方もいるかもしれません。

そんなときは、もち米とうるち米を半分ずつ使っておこわを作ってみてはいかがでしょうか。

もち米だけのものと食べ比べて、少し軽いと感じるくらいで、味は普通のおこわとほとんど変わりません。

≪中華おこわ≫

【材料2~3人分】
・うるち米1合
・もち米1合
・焼き豚100g
・タケノコ水煮50g
・干しシイタケ3~4枚
☆醤油大さじ1
☆酒大さじ1
☆オイスターソース大さじ1
☆ゴマ油大さじ1
☆砂糖大さじ1
☆ショウガ(チューブ)大さじ1

【作り方】
①干しシイタケを水で戻し、戻し汁は取っておきます。

②もち米とうるち米を洗い、戻し汁と☆を加え、「白米」の2合の線まで水を足します。

「もち米」の線にしないよう気を付けてください。

③具材を米の上にのせます。

火の通りが均等にならないので、混ぜずに上にのせてください。

通常通り炊飯して完成。

今回のレシピでは、もち米を水に漬けずに仕上げていますが、気になる方は、30分程漬けておくといいでしょう。

冷めてもパサパサせず、おいしく食べられます。

おにぎりにしたり、小分けにして冷凍しておくと、手軽に食べられるのでおすすめです。

おこわに合うおかずあれこれ

おこわのときのおかずに悩まれる方もいるでしょう。

たくさんの具材と一緒になったおこわですから、しっかりとしたおかずにしてしまうと、塩分やカロリーを取りすぎてしまいそうですね。

おこわに合うおかずをいくつかご紹介しましょう。

・唐揚げ

たんぱく質が不足しがちになるおこわには、鶏肉のおかずが合います。

青のりとワサビでアクセントをつけた塩唐揚げはいかがでしょうか。

鶏モモ肉400gにチューブのワサビを1本使い、あっさりとした唐揚げができます。

・豚バラとキャベツの土瓶蒸し

薄味のおこわなら豚バラのコクが合いますし、味がしっかりついたおこわなら豚バラに柑橘類を足してバランスよく食べられます。

豚バラとキャベツを交互に重ねて蒸すだけと、手軽に作れます。

・鮭のホイル焼きダ

シのきいたおこわに合う魚料理。

炭水化物が多めのおこわに、消化吸収を助ける鮭をおすすめします。

アルミホイルで包んでフライパンで蒸し焼きするだけと、蒸し器もいらず簡単です。

・レンジでホットサラダ

長いもと小松菜、トマトをレンジで温めたら、レモン風味のドレッシングで和えるサラダはいかがでしょう。

オリーブオイルとレモン汁、醤油と塩コショウでさっぱりと食べられます。

長いもは消化吸収を助け、胃の粘膜を保護してくれます。

・あさりのお吸いもの

あさりと白ダシを少しの醤油と塩で味つけたシンプルなお吸いものもおこわにぴったりです。

あさりの旨味がたっぷり出るので、味付けは薄くしましょう。

具だくさんおこわを作ろう

もちもちしたおこわが、食べたくなってきた方もいるのではないでしょうか。

蒸し器を使えば本格おこわができますし、炊飯器で手軽に作るのもいいでしょう。

旬の具材をたっぷり入れておこわを楽しんでみてはいかがですか。

たくさん作って冷凍しておけば、食べたいときにすぐ食べられます。

コンビニで手軽に手に入れることもできますが、自分で作ったおこわはきっと格別ですよ。