家族や恋人と、二人暮らしをしている人は多くいます。
なかには、友達と二人暮らしをしているという人もいます。
二人暮らししているうえで当然、電気代や水道代、そしてガス代などが掛かります。
それは一体、いくら掛かるのか。
ここでは、プロパンガスのガス代に注目してみました。
プロパンより都市ガスが人気
これから二人暮らしをするという人も、中にはいるでしょう。
そんな人たちは、まずは、お部屋探しをしなければなりません。
そのお部屋探しに重要となってくるのが、暮らすお部屋の条件です。
お部屋の条件によって、生活は大きく変わります。
そのため、快適に暮らすためにも立地が良いという条件や、部屋の設備などの条件にこだわるのは、とても大切なことです。
そのなかのひとつで、注目したいのが、ガスの種類です。
ガスの種類には、「プロパンガス」と、「都市ガス」があります。
ちなみに、お部屋の詳細などにガスの種類が「LPガス」と書かれていることもありますが、これはプロパンガスということになります。
お部屋探しをする際は、一人暮らしでも二人暮らしでも、プロパンガスよりも都市ガスの方が人気があります。
その理由には、都市ガスはプロパンガスに比べ、ガス代が安いということが挙げられます。
なぜ、プロパンガスはガス代が高くなってしまうのでしょうか?
次では、その疑問を解消していきましょう。
なぜプロパンガスはガス代が高いのか
プロパンガスのガス代が高い理由のひとつとして、大きく挙げられるのが、ガス会社が自由に料金を決めることができるということです。
都市ガスは「公共料金」に分けられますが、プロパンガスは「自由料金」です。
そのため、都市ガスは、ガスの料金を変更する場合、政府の許可が必要です。
また、都市ガスは、その料金変更もほとんどなく、地域などによって料金が大きく違うということもありません。
一方で、プロパンガスは、原油の価格の変動によっても、頻繁にガスの料金を自由に変えることができます。
さらに、地域やガス会社によっても料金が大きく変わります。
なので、場合によってはプロパンガスだとしても、安いガス代で済む会社もあるということです。
都市ガスとプロパンガスは、このような特徴があったのです。
二人暮らしの部屋がプロパンガスだったために、それほどガスを使っていなくてもガス代が高く、同棲相手が使いすぎてしまったと勘違いして、ケンカになってしまうこともあるようです。
高いガス代が二人の仲を悪くしてしまうこともあるため、お部屋を探すときには、しっかりとガスの種類やガス会社を確認することが大切ですね。
二人暮らしの平均的なプロパンのガス代
プロパンはガス代が高いと分かっていても、実際に暮らしてみなければ、どのくらいなのか分かりませんよね。
二人暮らしをする前に、参考となるように、ここではその掛かるガス代について見てみましょう。
暑い季節の夏に比べ、寒い季節の冬の方がガスを使うため、冬のガス代は高くなります。
二人暮らしでは、一ヶ月の平均的なガスの使用量、料金が以下のようになっています。
夏 :「7㎥」 「5,551円」
冬 :「15㎥」「9,735円」
年間:「10㎥」「7,120円」
※地域やガス会社でも、大きく平均が変わってきます。
こういったことを知っておくと、気に入った部屋がプロパンガスだった場合、生活にどれくらいのお金が掛かるのが、現実的に考えることができるでしょう。
そして、この平均よりもガス代が高い場合は、しっかりと確認することが必要です。
また、使用料が多い場合も、ガスの使用量を抑えるための対策が必要でしょう。
二人暮らしのガス代を抑えるためには
もうすでに、二人暮らしをしていて、その部屋が都市ガスではなく、プロパンガスだという人もいるでしょう。
ガス代は毎月支払うものなので、抑えられるなら、できるだけ抑えたいものです。
しかし、節約のためにガスの使用量を最小限に抑えたとしても、請求額が高いと嫌な気持ちになってしまいます。
なかには、そのガス代が高いことが原因で、その部屋を引っ越してしまう人もいるようです。
そうならないためにも、ガス代が高いと感じたら、すぐにガス会社を変更することが大切です。
プロパンガスのお部屋でガス代を最も効果的に安くする方法は、ガスの使用量を減らすことではなく、ガス会社を変更することです。
そのため、ガス代が高いという不満を抱えたまま生活するのではなく、そう感じたら、すぐにガス会社を変えるようにしましょう。
ガス会社の中には、安い単価のプロパンガス会社もあるため、都市ガスと変わらないくらいのガス料金になることもあります。
プロパンガスが嫌で引っ越ししてしまうと、また引っ越し費用が掛かってしまうため、まずはガス会社を確認しましょう。
二人暮らしのガス代を抑えるためには~つづき~
先ほどは二人暮らしのプロパンのガス代を抑えるためには、ガス会社を変えることが、最も効果的だとお話ししました。
ですが、持ち家ではなく賃貸物件で暮らしている場合は、自分たちで勝手にガス会社を変えることはできません。
賃貸物件を借りて暮らしている場合は、そのお部屋は自分のものでなく、所有者の大家さんのものとなります。
そのため、ガス会社を変えるには、その大家さんの承諾が必要となるわけです。
大家さんからの承認を得て、その後にガス会社を変えることができるのです。
自分たちが変えたいからといって、大家さんに何も言わず、勝手にガス会社は変えることができないのです。
しかし、ガス会社の切り替えを大家さんに相談したとき、その承認を得られない場合もあります。
そうなってしまうと、ガス会社を変更することができません。
賃貸物件では、ガス会社を変えるといっても、大家さんの承認が必要です。
なので、必ずガス会社を変えられるわけではないことを、頭に入れておきましょう。
大家さんがプロパンガス会社を変えさせてくれない理由
一人暮らしでも二人暮らしでも、プロパンのガス代を抑えるためには、ガスの使用量を節約することも大切ですが、安いガス会社へと切り替えることが最も効果的です。
しかし、賃貸物件では大家さんが、ガス会社の切り替えを承認してくれない場合があるのです。
それはなぜなのか、その理由を知っておきましょう。
大家さんがガス会社の切り替えを反対する理由として多いのは、大家さんの所有物である賃貸物件の部屋のガス機器の購入費用や、工事費用などをガス会社に肩代わりしてもらっているということです。
ガス会社に肩代わりしてもらうことで、途中で解約した場合の違約金は、大家さんが支払うということになります。
そのため、これだと大家さんにデメリットがあるため、ガス会社の切り替えの承認が出ないのです。
切り替えをする際には、大家さんが何か得をするようなメリットも伝えてあげると、その説得が成功するかもしれませんね。
プロパンガスでもガス代を安くすることはできる
二人暮らしをする際の、プロパンガスのガス代について、お分かりいただけましたか?
二人暮らしでは、ガス代が高くて、もめてしまうことは意外と多いようです。
高いプロパンガスだとしても、安いガス会社に切り替えすることもできるのです。