生姜入りの鶏ガラスープで作った鍋。
聞いただけで心も体もポカポカ温まりますよね。
この鍋は冷え性の改善に役立つそうですが、冷え症がなぜいけないかご存知でしょうか?
聞いたことがあるかもしれませんが、体が冷えると免疫力が低下します。
1度体温が低下すると、免疫力はなんと30~40%も下がってしまうのです。
そうなると当然細菌やウイルスなどに対する抵抗力が弱くなりますので、感染症などの病気にかかりやすくなってしまいます。
また、病気から回復するまでの時間も冷え症でない人と比べて長くかかります。
そんな冷え性を改善し、体温を上げて免疫アップしたいものです。
それにピッタリなのが今回紹介するレシピです。
今回は生姜と鶏ガラスープで作った鍋の作り方を紹介しますが、その前になぜ生姜と鶏ガラスープが冷え性の改善に効くのかを説明します。
生姜と鶏ガラで鍋!冷え性改善効果あり
生姜の効能:
生姜を加熱すると、免疫細胞である白血球を増やして免疫力を高めてくれるジンゲロールという成分がショウガオールという熱を作り出す働きを持つ成分に変化します。
そのため、生姜には冷え性の改善に効果・効能が期待されています。
ショウガオールには血液凝固を抑制し血液を体の隅々まで行き渡らせる働きがあり、体の内側から熱を生成してくれます。
ジンゲロールと違い、体の芯から温めじわじわとゆっくり冷えを解消してくれます。
もちろんジンゲロールには血管を拡張させる作用があり、体の末端にまで熱が行き渡るようになります。
そのため血行不良による肩こりや頭痛も緩和されます。
しかし、冷え症改善を望むならば、加熱した生姜を摂ることにより、ショウガオールを摂り入れましょう。
鶏ガラスープも体を温め、血流を良くする効能があります。
欧米では風邪を治す民間療法として知られている方法です。
栄養もたっぷりで消化吸収もよく、体も温まりますから、確かに風邪が早く治りそうですよね。
今回紹介するのは生姜と鶏ガラスープを組み合わせた鍋レシピです。
まず、鶏ガラから作りたい方のために鶏ガラスープの取り方を紹介します。
鶏ガラスープの取り方は?生姜とネギで
ことことと弱火で煮込めば透明な清湯(透き通ったスープ)、ぐつぐつと煮込めば鶏白湯(白濁スープ)が取れます。
鶏ガラの臭みを取るため生姜とネギを使います。
【材料】
・鶏ガラ一羽分
・酒100cc
・にんにく5~6片
・生姜15~20g
・ネギ適量
【鶏ガラの下処理】
①冷凍された鶏がらは解凍しておきますが、電子レンジは使わず自然解凍で、室温か冷蔵庫でゆっくり解凍していきます。
②あばらの内側にある内臓を取り除きます。
③水に30分~1時間程度つけて血抜きします。
④流水で汚れやゴミを洗い流しましょう。
⑤沸騰した湯に入れ、30秒ほどアク抜きします。
⑥鶏がらの骨や関節を数か所簡単に折っておき、旨味が出やすいようにします。
【透明な鶏ガラスープの作り方】
①鍋たっぷりの水と酒、全ての材料を入れ、水から煮込みます。
火加減は沸くまで強火、沸いたら弱火、煮込み時間は3~6時間です。
澄んだ清湯スープなら弱火で3時間程度煮込み、沸騰させないように注意します。
②蓋はせず、かさが減ったら水を足して最終的に1~1.5リットルの量にします。
アクが浮いてきたら取ります。
(旨味や脂まですくわないように注意しながら)
【白湯(白濁スープ)の作り方】
①鍋たっぷりの水と酒、全ての材料を入れ、水から中火で煮込みます。
3~4時間煮込んだら強火に上げ、沸騰させながら白濁させます。
煮込み時間は4~6時間くらいでしょうか。
②蓋はせず、かさが減ったら水を足して最終的に1~1.5リットルの量にします。
最後にざるで濾してでき上がりです。
タッパーに入れて冷蔵庫で1週間くらい持ちます。
使いきれない場合は冷凍してください。
生姜と鶏ガラで、鶏つくね生姜鍋
もちろん市販の鶏ガラスープや中華だしでも美味しい鍋は作れます。
でも時間があれば上記の鶏ガラスープで作ってみてください。
栄養が違います。
【材料】
・鶏挽き肉500g
・白ネギ1本
・玉ねぎ1個
・青ネギ適量
・山芋100g
・生姜お好みの量
・白ごま100gくらい
・卵1個
・片栗粉 大さじ5くらい
・鶏ガラスープの素大さじ2~3
・塩大さじ1
・胡麻油大さじ1
・お好みの鍋野菜各種適量(白菜、シイタケ、春雨、ニンジンなど)
・鶏ガラスープ適量もしくは水+鶏がらスープの素適量
・生姜の輪切り何枚か
【作り方】
①大きいボウルに挽き肉を入れます。
ネギ類、玉ねぎを全て細かく切ります。
②山芋をすりおろします。
③生姜をすりおろします。
④白ごまをすっておきます。
⑤①~④と卵、片栗粉、鶏ガラスープの素、塩、胡麻油を混ぜて練り合わせます。
⑥上記でレシピで紹介しました鶏ガラスープがあれば栄養もコラーゲンもたっぷりの鍋ができますが、もしなければ水に鶏ガラスープの素を混ぜたものに生姜の輪切りを浮かべて沸騰させ、つくねはスプーンですくって落としていきます。
普通の鍋の要領で野菜を鍋に並べ、つくねにも火を通してでき上がりです。
生姜と鶏ガラで!きりたんぽ鍋
きりたんぽとは秋田の郷土料理。
潰したうるち米のごはんを竹輪のように棒に巻き付けて焼き、棒から外して食べやすく切った食品です。
きりたんぽは自分でも作れますが、もちろん市販でもOKです。
【材料】
鍋のつゆ
・鶏ガラスープ適量
・おろし生姜適量
・醤油
・塩
・みりん
・酒
具
・きりたんぽ10本
・ごぼう2本
・鶏もも肉2枚
・せり(又は春菊)1束
・舞茸200g
・長ネギ2本
・糸こんにゃく400g
【作り方】
①ごぼうはささがき、鶏肉はそぎぎり、せりは5cm長さ、長ネギは斜め切り、舞茸は小房に分ける、糸こんにゃくは適度な長さに切ります。
②きりたんぽは長さを3等分に。斜めに切ると鋭角の部分が煮崩れしやすくなるのでまっすぐに切ります。
③土鍋に鍋つゆ(鶏ガラスープに調味料で味を整えたもの)を入れ、煮立ったらまずごぼうと鶏肉を煮ます。
④再び沸騰したら長ネギ、糸こんにゃくと舞茸を足して煮ます。
⑤他の具が煮えた頃にせりときりたんぽを入れ、きりたんぽが好みの固さに煮えたらでき上がりです。
生姜と鶏ガラで!チゲ
チゲとは韓国語で鍋、の意。
唐辛子も入って本当にポカポカします。
唐辛子のカプサイシンという成分は血行を促進し、老廃物の排出を促して新陳代謝を高めてくれるからです。
よって、疲労回復や疲れにくい体作りに効果があるそうです。
辛いのが苦手な方は唐辛子やコチュジャンやキムチの量を減らしてみてくださいね。
このレシピも上記の鶏ガラスープレシピで作ったスープが使えるといいのですが、ない場合は水+鶏ガラスープの素で、代用してください。
【材料】
スープ
・鶏ガラスープ1リットル
・醤油大さじ1
・味噌大さじ1
・コチュジャン大さじ1
・ごま油大さじ1
・おろしにんにく1かけ
・おろし生姜適量
・砂糖小さじ1
・韓国粉唐辛子小さじ2
・キムチ100g
・玉ねぎ1個
具
・ウインナー5本
・豚肉200g
・豆腐1/2丁
・白ネギ1本
・エノキ1袋
・白菜1/4カット
・中華めん1袋
・ニラ1袋
【作り方】
①鍋に入れた鶏ガラスープに醤油、味噌、コチュジャン、ごま油、おろしにんにく、おろし生姜、砂糖、粉唐辛子、キムチを入れ、スライスした玉ねぎを先に入れて煮ます。
②ウインナーは数カ所切り込みを入れ、他の材料も入れて煮ます。
最後にニラを入れましょう。
生姜と鶏ガラで!塩生姜鍋
保温効果のある生姜を沢山入れたあっさりスープの塩生姜鍋です。
手作り鶏ガラスープを使って作ると、本当に美味しいですよ!
【材料】
具
・生姜 40g
・★白菜1/8個
・★えのき1/2袋
・★大根250g
・★ニラ1/2袋
・★豆腐1/2丁
・もやし1袋
・鶏の手羽先300g
スープ
・鶏ガラスープ1リットル
・●酒大さじ1
・●ごま油大さじ1
・●塩小さじ1/2
・うどんもしくはごはん
【作り方】
①★はそれぞれ食べやすい大きさに切ります。
生姜は皮を剥き、20gは薄切りに、20gはすりおろします。
②鍋に入れた鶏がらスープに●と鶏の手羽先を入れて火にかけます。
煮たったらアクをすくって、①の野菜ともやしを入れて煮ます。
③最後はごはんやうどんを入れてしめると美味しいです。
体温アップと免疫力アップを目指そう!
生姜と鶏ガラスープで作る鍋はいかがでしたか?
美味しく鍋を食べて、冷え症も改善できるなんて、一石二鳥ですよね。
鶏ガラスープも慣れてしまえば簡単に作れるようになりますし、作り置きもできますので、多めに作ってストックしておくと便利ですよ!
それでは生姜と鶏ガラスープをたっぷり使った鍋を楽しんで、美容健康を保っていきましょう!