炊飯器の保温機能を使っている人は多いですよね。
しかし、何時間使っていいのか知っている人は、少ないのではないのでしょうか?
なかには、それを知らずに、丸1日保温している人もいるかもしれません。
ここで、保温機能について少し知っていきましょう。
炊飯器でご飯を保温するメリット
ご飯が炊けた後、炊飯器に搭載されている保温機能を使用している人は多いはずです。
保温機能を使うことで、炊けてから時間が経っても、温かいご飯を食べることができます。
この保温機能ですが、家族世帯には、特に便利なものとなっています。
幅広い世代が一緒に暮らす家族世帯では、それぞれが自分のタイミングで食事を取ることも珍しくありません。
子供が学校から帰宅するのが夕方だとしても、お父さんは仕事で夜遅く帰ってくることもあるでしょう。
そういった場合、お母さんは子供の帰宅に合わせて料理をしたり、主食であるご飯を炊くことが多いです。
そんな場合でも、保温機能を使用していれば、遅く帰ってきたお父さんも、炊き立てのような美味しいご飯を食べることができます。
もし、保温機能を使っていなければ、数時間も経っているので、ご飯は冷めてるはずです。
また、保温機能を使っていれば、ご飯をもう一度レンジで温める手間も省くことが可能です。
そのため、それぞれの1日の生活リズムが違うことの多い家族世帯には、炊飯器の保温機能が、特に役立つと言えるのです。
ご飯の保温は1日(24時間)できるの?
炊飯器でご飯を保温するメリットは、お分かりいただけたと思いますが、その保温できる時間が気になったことのある人は、多いのではないのでしょうか?
今では様々な炊飯器があり、安価で買うことのできるものから、高級とも言えるような炊飯器まで販売されています。
その炊飯器によって、保温の温度を変えられるものもあったりと、一概に何時間とは言えません。
しかし、大体のメーカーがご飯の保温を「12~24時間まで」と推奨しています。
想像していた時間よりも意外と長かった、と思った人は多いでしょう。
もちろん、それぞれの炊飯器でこの時間は違うので、気になった人は、自分が使用している炊飯器の取扱説明書をもう一度読んで、保温時間を確認することをおすすめします。
前述では、炊飯器の保温を使うメリットをいくつかお話ししました。
次では、その炊飯器の保温を使ったときのデメリットをお話します。
長時間の保温、1日(24時間)保温しておくと、どうなるのかを併せてお話ししていきます。
メリットだけでなく、デメリットも把握しておくことで、今までよりも上手に炊飯器の保温機能を使えるようになると思います。
丸1日ご飯を保温するデメリット
先ほどは、大体のメーカーが推奨している炊飯器の保温時間は、12~24時間とお話ししました。
何度も言いますが、もちろん全ての炊飯器に言えることではありません。
そのため、使用している炊飯器の説明書を読んで、保温時間を確認することが大切です。
そして、メリットとは反対に、保温機能を使うことで考えられるデメリットをお話しします。
まずは、長時間保温機能を使っていると、もちろんですが、電気代が掛かります。
ご飯を炊くときも電気代は掛かっていますが、保温でも同じです。
6時間の保温をしたとすると、1回炊飯したときと同じ電気代が掛かると言われています。
つまり、丸1日(24時間)保温機能を使用していると、その間に、ご飯を4回炊飯したのと同じ電気代が掛かっているということになります。
炊飯した際の電気代も含めると、1日に1度炊飯をしただけなのに、5回分炊飯した電気代が掛かっている計算になります。
そう考えると、長時間保温することは、避けたいものです。
丸1日ご飯を保温するデメリット~つづき~
続いて、丸1日保温するデメリットをお話ししていきます。
炊飯器の保温機能を使用すると、いつでも温かいご飯を食べることができます。
しかし、数時間なら炊き立てのようなご飯を味わうことができますが、保温時間が長ければ長いほど、ご飯の味は落ちてしまうため、炊き立てのようとは言えません。
ご飯を炊いたら、保温は5~6時間以内にしておくことがおすすめです。
この時間を過ぎて、さらに長時間保温してしまうと、パサパサになったり、臭いがしたり、黄色くなってしまったりと、どんどんとお米は美味しくなくなってしまいます。
長時間の保温では、電気代が掛かるだけでなく、ご飯の味も落ちてしまうのです。
夜遅くに仕事から帰ってきて疲れているお父さんに、5~6時間以上保温されて、味の落ちたご飯を出すのは、温かかったとしても、なんだか気が引けるものです。
自分だけでなく、家族もご飯が美味しいと思えるように、保温時間をしっかりと守ったり、ご飯を炊く時間を考えたりすることが大切です。
炊飯器で保温保存より冷凍保存しよう
炊飯器で丸1日ご飯を保温しておくと、いつでもすぐに温かいご飯が食べられるというメリットがありますが、それ以上にデメリットの方が大きいことはお分かりいただけたと思います。
家族のためにも、保温以外の方法でご飯を美味しく保存しましょう。
その方法とは、ご飯が美味しく保存できる方法として、多くの人が知っているであろう冷凍保存です。
ご飯が炊けたらまずは、保温機能を切りましょう。
1度に1人が食べる分ずつ、ラップにくるんで粗熱を取ります。
粗熱が取れてご飯が冷めたら、冷凍庫へと移して保存します。
1ヶ月間くらいは、レンジで温めれば美味しく食べることができます。
小分けに冷凍保存しておけば、家族がそれぞれ好きなときに好きなタイミングで、ご飯を温めて食べることができます。
さらに、ご飯が炊けて、すぐに保温機能を切ることで、保温の電気代が掛かりません。
それ以外にも、様々なメリットがあるので、次項でお話ししていきます。
炊飯器で保温保存よりも冷凍保存の方がメリットが多い
炊飯器の保温機能で丸1日ご飯の保存をしていると、保温の電気代が掛かってしまうだけでなく、ご飯の味も落ちてしまいます。
しかし、ご飯が炊けたら保温機能を切り、冷凍保存をすることで電気代を節約して、さらに、ご飯は美味しいままで冷凍保存することが可能です。
ご飯を冷蔵庫で保存すると、乾燥でお米の水分が飛んでしまい、ご飯が美味しくないという経験をしたことがある人は、多いと思います。
ですが冷凍保存は、ご飯の水分をしっかりと閉じ込めることができるので、食べるときにレンジでチンをすると、パサパサになることもなく、美味しく食べることができます。
これだけでも、保温するより冷凍の方がメリットが多いと言えるでしょう。
さらに、メリットは他にも挙げることができます。
それは、食べ過ぎを防止することができるということです。
小分けに冷凍保存していると、1食分のご飯の量を取り出すことができるので、炊飯器からご飯を多めに盛るといったことができません。
おかわりする場合も、また冷凍ご飯をレンジでチンする必要があります。
そのため、手間が掛かり、食べるのをやめようと思う、きっかけを作ることができるのです。
炊飯器の保温機能は上手に使おう
炊飯器の保温機能のメリットや、デメリットが分かりましたか?
これらの2つを知っておけば、より保温機能を上手に使うことができるはずです。
まずは、自宅にある炊飯器の説明書で、保温時間を確認してみてはいかがでしょうか。