黄桃やサクランボ、みかんなどの果物の缶詰は、ケーキやゼリーなどのお菓子の見た目を華やかにしてくれます。
缶を開ければ簡単に使えるので、とても便利ですよね。
みなさんは、余ってしまった缶詰のシロップはどうしていますか?
今回は、シロップを捨てずに再利用して作れる、美味しいレシピをご紹介します。
果物の缶詰の種類
果物の缶詰は、誰もが一度は食べたことがありますよね。
私が小さい頃から身近な存在だったので、あの缶詰を見るだけでも、幼い頃の記憶がよみがえってきます。
果物の缶詰は、今も昔も変わらずに大活躍していますね。
今回の記事では、果物の缶詰のシロップを活用したレシピをご紹介しますが、まずは、主な果物の缶詰の種類についてまとめてみました。
☆みかん
果物の缶詰の中で、一番ポピュラーなのが、みかんではないでしょうか。
愛媛や紀州などの、国産みかんが使われています。
直輸入の中国産は、手むきで粒ぞろいで、くずれが無いのが特徴です。
☆白桃追熟
白桃を追熟させることによって、さらに柔らかく、甘味がアップしたものです。
半分にカットされているので、使われる方のお好みのサイズや形状に加工しても、味の劣化を最小限におさえることができます。
☆黄桃
良質な黄桃を2つに割り、あっさりとしたシロップで仕上げてあります。
デザートなどのお菓子作りなどに、幅広く使用されています。
その他にも、パイン・レッドチェリー・マンゴーなどの果物の缶詰が販売されています。
果物を缶詰にするメリット
ここでは、果物を缶詰にするメリットについてお伝えします。
私達日本人は、昔から穀物や豆類、海藻などから食物繊維を多く摂取していました。
ところが、戦後の食生活の欧米化で肉類が多くなり、反対に食物繊維の摂取量が減少してしまいました。
食物繊維不足は、体に不調を招く恐れもあります。
そこで、食物繊維不足の解消のためにも、果物を食べることをオススメします。
果物は、新鮮なままでも、缶詰でも、乾燥させても美味しく食べられます。
そして、楽に食物繊維を多く摂取することができるのです。
☆シロップ漬けにした果物の缶詰を常備しておいて、いつでも手軽に食物繊維を摂取しよう
缶詰の一番のメリットは、保存がきくことです。
生のままだと、果物を日持ちさせるのは困難ですよね。
「今すぐに、食物繊維を摂取したい」と思ったときに、果物の缶詰を常備しておけば、缶を開封するだけで、すぐに食べることができるのです。
果物の缶詰をそのまま食べるのも美味しいですが、そこに食物繊維を沢山含んだ寒天やナタデココを足せば、さらに効果的です。
果物の缶詰のシロップが体に悪いの!?
みなさんは、「果物の缶詰のシロップは、体に悪いから飲んではいけない」と聞いたことはありませんか。
なぜ、そのように言われていたのかについて、ご説明しましょう。
みかんの缶詰をイメージしてください。
みかんの房の皮は、非常にキレイにむかれていて、口当たりも良いですよね。
実は、塩酸を使用して、皮を溶かしているのです。
塩酸って聞くと、ちょっと怖いですよね。
しかし、塩酸は揮発し、缶詰にされる前には、完全に除去されているということです。
シロップが、体に悪いと言われていた理由が、もうひとつあります。
かつては、缶詰の内側は、鉄にスズをめっきした物が主流で使われていました。
そのスズが、シロップ中に溶け出していたようなのです。
しかし、スズは体内には吸収されずに、体外に排泄されます。
嬉しいことに、果物の缶詰の場合は、溶け出したスズが中身の香味や色、ビタミンCの減少防止効果を発揮してくれていたようです。
真空かつ高温で加熱殺菌されている缶詰は、栄養の損失も少ないのでオススメです。
果物の缶詰&シロップで作るひんやりスイーツの作り方
さて、ここからは、果物の缶詰のシロップを使ったレシピをご紹介していきます。
暑い夏場に食べたい、涼を感じるスイーツを作ってみましょう。
ヨーグルトとホイップを混ぜて固めるだけなので、簡単に作れて、おやつにもってこいですよ。
☆フルーツヨーグルトのヒンヤリスイーツ
【材料 カップ5個分】
・ホイップクリーム(ホイップ済み) 100cc
・プレーンヨーグルト 250cc
・ミックスフルーツ缶 1個
・フルーツ缶のシロップ 50cc
・ゼラチンクイック 10g
・ゼラチン用のお湯 100cc
・砂糖 お好みで
【作り方】
1)お湯で、ゼラチンを溶かしましょう。
2)果物の缶詰をザルにあけて、水気を切ります。
このとき、シロップは、あとで使用するので、廃棄しないように注意しましょう。
3)ボウルにホイップ・ヨーグルト・シロップ・ゼラチンを加えて、よく混ぜましょう。
4)カップに果物を入れて、3)を流し入れます。
5)冷蔵庫で冷やして、固めたら完成です。
固めに出来上がるので、柔らかい方がお好みの場合は、牛乳を足してみましょう。
果物の缶詰のシロップで作る美味しい食パンの作り方
ここでは、果物の缶詰のシロップを使った、美味しい食パンの作り方をご紹介します。
余ってしまうシロップが、砂糖代わりにもなるのでオススメです。
フルーツミックス缶や、桃缶を使うと美味しく作ることができますよ。
☆フルーツ缶シロップで作る食パンの作り方
【材料 1斤分】
・強力粉 250g
・インスタントドライイースト 小さじ1と1/2
・フルーツ缶のシロップ 170cc
・マーガリン 30g
・塩 小さじ2/3
【作り方】
1)フードプロセッサーに強力粉・塩・マーガリンを入れて、混ぜましょう。
2)シロップは、40度くらいに温めます。
3)温まったら、シロップの中に、イーストを入れて溶かしておきます。
4)フードプロセッサーの中に3)を入れ、こねます。
5)1次発酵を30~40分間させます。
6)ガスを抜き、成形したら、2次発酵を40~50分間させます。
室温によって、発酵時間が少し違うので、生地の様子をチェックしてください。
7)使用するオーブンによって火力が違うので、生地の様子を確認しながら、190度で25分間焼きましょう。
果物の缶詰のシロップでサツマイモを煮てみよう
最後に、果物の缶詰のシロップを使った、オカズの作り方をご紹介します。
ホクホクして甘い、体にも良い栄養効果が期待できるサツマイモを使います。
作ったサツマイモのシロップ煮は、パンやお菓子作りにも、使うことができます。
とっても簡単に作れるので、ぜひ作ってみてくださいね。
☆サツマイモのシロップ煮の作り方
【材料 3~5人分】
・サツマイモ 400g
・果物の缶詰のシロップ 1缶分
【作り方】
1)果物の缶詰を使用する際に、シロップだけ分けて、とっておきましょう。
すぐにシロップを使用しない場合は、冷凍保存しておきます。
2)サツマイモは、1cm角にカットして、水にさらし、アクを抜いておきます。
3)サツマイモの水気を、よく切ります。
4)果物の缶詰のシロップを、サツマイモが、ひたひたになるまで、たっぷりと注ぎます。
5)600wの電子レンジで、15分~加熱しましょう。
6)サツマイモに火がしっかりと通ったら、そのまま冷まして、完成です。
ここまで、色々なレシピをご紹介しましたが、今まで捨てていた果物の缶詰のシロップは、色々な料理に活用できるのが、おわかりいただけたと思います。
シロップを上手に再利用しよう
いかがでしたか。
果物の缶詰を使うと、必ずシロップって余ってしまいますよね。
甘いシロップですが、デザートからオカズ作りまで、幅広く再利用できます。
今まで捨てていた方は、今回ご紹介したレシピをぜひ作ってみてくださいね。