めんつゆと言えば、うどんやそば、そうめん、天ぷらの天つゆなどに使うことが多いでしょうか。
これらを作る時にしか使わないと、冷蔵庫に眠ったままになってしまいますよね。
しかし、めんつゆは調味料が配合してあるので、煮物料理にもってこいですよ。
味のしみた大根の煮物レシピも必見です!
手作りめんつゆの作り方
めんつゆは、昆布や削り節などの出汁に醤油・砂糖・みりんなどを煮たてたものです。
すでに出来上がっているめんつゆは、スーパーなどで売られていますよね。
いざ、めんつゆを使おうとしたら切らしていた…なんてことはないですか。
そんな時でも大丈夫です。
めんつゆは、手作り出来ますよ。
☆手作りめんつゆ
意外と簡単に作れますよ。
【材料】
出来上がりが400mlで2~3倍の濃縮タイプ
・醤油 1カップ
・みりん 3/4カップ(好みで1カップにしても可)
・酒 1/2カップ
・削り節 20g
・昆布 8cm
【作り方】
1)
全ての材料を、鍋に入れて中火にかけます。
2)沸いたら弱火にして、ゆっくり5分間煮出したら、火を止めて冷めるまで置いておきます。
3)厚手の紙タオルや布を敷いたザルで、1)をこしたら、清潔な密封容器に入れれば出来上がりです。
簡単なのに、冷蔵庫で約1ヶ月間保存が出来ます。
だしをとった削り節と昆布は、昆布を細かく切ってフライパンで乾煎りすれば、即席ふりかけとして無駄にすることなく食べられますよ。
めんつゆは、麺類のつゆに使えるでけでなく、煮物料理にも利用することが出来ます。
煮物というと、味の染みた大根は美味しいですよね。
次では、美味しい大根の見分け方と、味がしみこみやすい方法をご紹介します。
美味しい大根を見分けるには?
大根は、葉から白い根まで食べられて、栄養もたっぷりです。
葉の部分にはカルシウム・ビタミンC・β-カロテン・鉄が多く、根の先端にはアミラーゼが豊富で、胃もたれや、胸やけに効果が期待できます。
また、辛味成分のアリル化合物が胃液の分泌を促進してくれます。
このほかにも、癌の予防効果も期待されるオキシダーゼ、タンパク質分解酵素のプロアテーゼ、食物繊維も含まれています。
大根は1年を通して手に入りますが、収穫の量が多い秋から冬にかけてが、最も美味しい大根の旬と言えるでしょう。
秋の大根は甘みと水分が多いのが特徴なので、これからご紹介する、めんつゆを使った煮物に向いています。
夏の大根は辛味があるので、大根おろしや漬物にしてみてはいかがですか。
では、美味しい大根の見分け方を見ていきましょう。
★葉付きのもの
先ほどお伝えした通り、栄養たっぷりな大根ですが、葉の部分こそ栄養がありますし、日持ちもします。
茎まで黄色く変色したものは、古い大根です。
必ず葉が、緑色をした大根を選んでください。
購入したら葉と根を切れば、葉に栄養がとられる心配はないです。
★まっすぐ伸びている・丸みがある
葉も白い根のところも、まっすぐ伸びていればいるほど良いです。
そして、白い根は、丸みがあるものを選びましょう。
★ヒゲ根の毛穴の数が少ない
ヒゲ根の数も少なく表面も滑らかな大根は、適切な水でしっかりと栽培された証でもあります。
栽培環境が良くなく、うまく成長できなかった大根は、根がデコボコした表面でヒゲ根が多いです。
★白い根の部分は、みずみずしく重量感があるか
つやがあり、みずみずしく、ズッシリと重たいものを選びましょう。
葉の近くが黒ずんでいるものは、白く乾いた筋が入っている場合があるので避けてください。
★カットしてある大根は切り口をチェック
切り口がみずみずしく、きめ細かいものが良いですよ。
断面に白く乾いた筋が入っている物は、大根の水分が抜けてしまい、鮮度が落ちたものです。
味のしみた大根の煮物を作る下ごしらえ
美味しい大根の選び方の次は、味のしみた大根の煮物を作る時のポイントです。
下ごしらえが重要ですよ。
では、見ていきましょう。
●皮を剥く
包丁で剥く時は大根を回しながら、ピーラーを使う場合は、縦に皮を剥いていきましょう。
2~3mmに厚く剥くと、口当たりが良くなります。
●切る
輪切り・いちょう切り・半月切りと、お好きな形に切っていきます。
●面取り
切った大根の切り口の角を、1周削いでいくように取っていきます。
この面取りをすると、煮崩れを防げます。
●隠し包丁
輪切りにした場合は、大根の表面に十字の切り込みを、包丁で1cmほど入れます。
隠し包丁をすると、味のしみた大根になります。
●下茹で
下茹でをすることで、味がしみこみやすくなるだけではなく、えぐみも取れます。
鍋に大根と、大根がかぶるぐらいの水を入れて弱火にかけ、5~10分茹でます。
水でも良いのですが、お米のとぎ汁や、お米をひとつかみ入れて下茹でをすると、苦みやアクが抜けて甘い大根になります。
時短で下茹でしたい時は、耐熱容器に大根を入れてラップをしてから、600wの電子レンジで5分加熱をしてから煮物に使うと、同じく味がしみこみやすくなります。
下ごしらえが出来たら、さっそくめんつゆを使った大根の煮物を作っていきましょう。
めんつゆで作る大根の煮物
まずは、基本の大根の煮物から。
★煮大根
【材料】4人前
・大根 600g
・めんつゆ 1/4カップ
・水 2カップ
【作り方】
1)大根を厚さ3cmに切り、下ごしらえをしておきましょう。
2)鍋に、めんつゆ・水・1)を入れて、弱火でコトコト煮て、竹串が刺さる柔らかさになれば出来上がりです。
材料が、たったの3つで簡単に出来て、1人前35kcalとヘルシーです。
続いて、ご飯のおかずにピッタリな大根とめんつゆのレシピを見ていきましょう。
★大根と豚バラの甘辛煮
【材料】4人前
・大根 1/2本
・豚バラ薄切り肉 200g
・青ネギ 2本
・生姜 1片
・水 300cc
・和風だしの素 小さじ1
●めんつゆ(2倍濃縮) 大さじ4
●オイスターソース 大さじ1
●砂糖 小さじ1
【作り方】
1)大根を1.5cmほどのいちょう切りにして、硬めに下茹でをしておきます。
2)フライパンに油をしいて、みじん切りにした生姜を炒めます。
香りがしたら、ひと口大に切った豚肉を加えて炒めます。
3)2)に大根と水、和風だしの素を加えて煮込みます。
4)大根に火が通ったら●を入れて煮込み、器に盛り付けたら、小口切りにした青ネギを散らせば出来上がりです。
めんつゆで簡単!大根とイカの煮物
どんどんご紹介していきます。
ご飯のお供にはもちろんのこと、お酒にも合う一品です。
味付けがめんつゆだけとは思えない、大根とイカの入った豪華な煮物です。
★大根とイカの煮物
【材料】2人分
・大根 1/2本
・イカ 1パイ
・めんつゆ(3倍濃縮タイプ) 1/2カップ
・水 5カップ
【作り方】
1)大根を2cm幅の半月切りに切ります。
2)イカのワタを取って2cm幅、ゲソはキッチンペーパーで水気を取ったら、吸盤を包丁でしごいて、2本ずつに切り分けておきましょう。
3)鍋に大根と水を入れたら、強火にかけます。
グラグラとしてきたら中火にして、めんつゆ加えてフタをして煮ていきます。
4)グツグツと煮立ってきたら、イカを加えましょう。
そのまま約30分間、大根が煮えれば出来上がりです。
そのまま冷ましておくと、汁を大根が吸ってくれて、ちょうど良い味付けになりますが、お好みでめんつゆの量を調整してみてください。
切り干し大根もめんつゆで味付け
煮物料理だけでなく、切り干し大根もめんつゆで味付けが出来てしまいます。
★切り干し大根
【材料】3人分
・切り干し大根(乾燥) 15g
・油揚げ 1枚
・人参 1/2本
・ごま油 大さじ1/2
・砂糖 大さじ1/2~1
・めんつゆ(3倍濃縮) 大さじ1.5
・鷹の爪(お好みで) 1/2本
・醤油 小さじ1/2~1
【作り方】
1)切り干し大根を洗ってから、1.5カップの水に漬けて戻しましょう。
戻した水は使うので、捨てないでください。
2)油揚げに熱湯をかけて、5mm幅に切っておきましょう。
人参も、5mm幅の千切りに切ります。
3)鍋に、ごま油を入れて火にかけ、水気を絞った切り干し大根・油揚げ・人参加えて、軽く炒めます。
4)切り干し大根を漬けていた水1.5カップ、砂糖と鷹の爪を加えたら、5分程度煮ていきます。
5)めんつゆを加えて、甘みが足りなければ、砂糖を加えて調整してください。
6)落とし蓋をしたら、煮汁が1/4になるまで弱火で煮ます。
7)煮汁が1/4になったら醤油を加えて、少し煮汁が残るぐらいまで煮詰めたら出来上がりです。
余ったり、たくさん作ったら、小分けにして冷凍保存しましょう。
万能なめんつゆ
冷蔵庫で放置しがちなめんつゆですが、煮物に、そしてお弁当に便利なおかずも作れる万能な調味料です。
たくさん調味料を量らなくていいので、とても簡単に煮物が作れます。
味のしみこみやすい大根の下ごしらえも、ぜひ参考にしてみてくださいね。