最近はテレビなどで有名な芸能人が短期間で実際に痩せて魅せるCMが人気化して、ダイエットに火をつけていますが、あんなふうに短期間でダイエットの効果があがれば最高ですよね。
過剰なぐらいのウエイトトレーニング、または筋力トレーニングと徹底した食事療法で頑張ってダイエットするようですが実に凄い効果です。
でも、それのまねをしてあまりにも短期に痩せようとしたり、無理のあるプランを立てて実行する人がいますが、成功例だけでなくダイエットで失敗した時の恐ろしさを知らないといけないのです。
それが原因で過食嘔吐などになってしまうケースが増加しているのです。
今回はそんな過食嘔吐の説明、恐ろしさ、対処方法、食事メニューなどについて紹介していきます。
過食嘔吐とは何か?食事メニューから考える!
過食した後、自分で故意に行動を起こして嘔吐する状態を過食嘔吐と呼びます。
摂食障害の場合には過食症と拒食症がありますが、過食嘔吐を起こすのは過食症と、拒食症の中でも無茶な大食いをする排出型タイプの場合がありますので、食事メニューには気をつけましょう。
過食症では、自分では抑えることのできないような強い過食衝動によって、短時間のうちにありえないほどの量の食べ物を摂ってします。
そしてそんな過食の後、たくさん食べてしまったという強い後悔と太ることへの恐怖心から、自己誘発嘔吐をしてしまうことがあるのです。
対して拒食症には、食事メニューにより極端に食事の量を少なく摂る制限型タイプと、無茶な大食いをする排出型タイプがあり、無茶食いをする排出型タイプでは、過食後に自己誘発嘔吐によって食べた物を外に出す行為を起こしたりします。
過食症と拒食症の無茶な大食いをする排出型との違いは、体重減少の違いです。
過食症は、過食後の自己誘発嘔吐によって体重を維持し、拒食症の場合は極端な食事制限によって体重が減少した後、その苦しさに耐え切れずに過食嘔吐が始まってしまうケースが多く見受けられます。
過食嘔吐からくる身体的な影響とは?
過食嘔吐を繰り返すことで、以下のような身体的影響が起こることがあります。
①月経不順や無月経
②歯のエナメル質が溶け出す酸蝕歯(さんしょくし)
③浮腫(むくみ)
④故意的な行動で無理に嘔吐することで唾液腺の腫れや食道炎
⑤バランスの悪い食事メニューによって栄養状態が偏ることで起きる貧血や冷え、肌荒れ、倦怠感、抑うつ、不安焦燥など
過食嘔吐の原因となりやすいタイプとは?
過食症は、主に若い女性に見られ、発症頻度は思春期の女性の約2%程度です。
発症が起きる年齢に関しては拒食症より高くなる傾向があります。
過食は栄養学的には、糖質過多による機能性低血糖症が影響している可能性大でしょう。情動の不安定な行動やぶちキレやすいなどの衝動性に関しては、鉄欠乏症も影響している可能も出てくるでしょう。
自分に自信が持てず、体型や体重にも強いこだわりを感じ、痩せなくてはならないという強い強迫観念を持っている人が食事メニューによりなんらかの原因で過食をすると、強い罪悪感や自己嫌悪感、太ることへの恐怖心に陥ります。
そして食べたものを故意的な行動から吐くことで、体重が増えるのを防ごうと行動を取るのです。
真面目で完璧主義、完全主義的な人ほど、過食してしまった時に真面目過ぎるために自分を責めて落ち込むことが多く、それが過食嘔吐をしてしまう原因にもなってしまうのです。
摂食的な障害になる原因は人それぞれであり様々ですが、過食が起こるタイミングは精神的・身体的なストレスがあったり、家族が不在している時や予定がないときなどには、低栄養状態、機能性低血糖症にも注意が必要です。
これが習慣になってしまうと毎日のように過食嘔吐を繰り返すこともあります。
その行為のために数時間、時には一日中過食嘔吐することもあり、生活を普通にしていくことが困難になることもあります。
病状が悪化しないできるだけ早い時期を見計らい、病院などで見てもらうという対処をすることが重要でしょう。
過食嘔吐は心の病気である
また病気として扱う場合には過食嘔吐症と言う事もありますが、これは正式に認められた病名ではありません。
一般には自己誘発性嘔吐を伴う過食症もしくは、拒食症の無茶な大食いの排出型タイプとして扱われる事が多いです。
過食をするために嘔吐をするタイプもあれば、嘔吐するために過食をする場合など様々であり、症状を起こすパターンも定まっておらず、症状が複雑なのです。
それと、吐き方にも様々な種類があり、指吐き・腹筋吐き・チューブ吐きなどといった、いろんな吐き方があります。
でもチューブ吐きまで進行してしまったなら、重症のタイプでそこから抜け出すのは非常に難しいので大変なことです。
よく過食症は「心の病気」であるのかと言われますが、やはり一般的に心の病気なのでしょう。
常識では考えられない量の食べ物を無茶して食べてしまう、場合によっては食べたものを全部吐いたりするなどの症状が繰り返し起こるとされているのは、心の異常が原因といってもいいでしょう。
次に少しでも正しい食事メニューについて考えていきます。
過食嘔吐を治すための食事メニューと食事療法とは?
なぜ過食症になってしまうかと言いますと、偏った食事メニューの中で糖質を過剰摂取してしまうからです。
糖質というのは、炭水化物に含まれているものであり、炭水化物とは糖質+食物繊維から成り立っています。
結論からいいますと、糖質は脳にとって「麻薬」のようなものです。
つまり、糖質は中毒性なのです。
流れとしては以下の通りです。
糖質を口にすると血糖値が急激に上がります。
すると、脳が快楽を味わいます。
しかし、体にとっては血糖値が上がっている状態は危険ですので、ホルモンであるインスリンが血糖値を下げてしまいます。
つまり上がった血糖値はすぐに下がってしまうのです。
しかし、脳はまた快楽に浸りたいのですから、「糖質を摂取しなさい」と命令を下すのです。
するとつい糖質を食べたくなるのです。
例えば、菓子パン・チョコレート・ポテトチップス・ケーキ、アイスクリームなどです。ご飯もついついおかわりしたくなりませんか?
上記のように糖質は中毒性で、これを摂取すると、インスリンが出やすくなり、その結果上がった血糖値は急降下し、また「食べたくなる」という繰り返しが続き、そして過食嘔吐を引き起こしてしまうのです。
糖質とはどんなものか食事メニューから考えよう!
糖質の代表的な食べ物は米・小麦粉・トウモロコシ・イモ類・砂糖など・豆類・果実類をです。
これらが入っているものといえば、ごはん、餅、パン、麺類、フレーク、菓子パン、ケーキなどです。
先ほど説明したように糖質は中毒性があります。
つまり、過食嘔吐するような拒食症の方々がいきなり、ご飯・白パン・うどん・ラーメン・菓子パン・お菓子を摂取すると、脳がそのために快楽状態になるので、一気に食欲が爆発してしまうのです。
だから菓子パンを食べると5個以上なんかあっという間にペロリと食べてしまうのです。丼ぶりものもあっという間に食べれてしまうのも糖質のせいです。
ではどうすればいいのかというと、答えは糖質をなるべく摂取しなければいいということ。
拒食症になった場合、栄養バランスのとれた正しい食事メニューで食事を摂れば、ほぼ過食嘔吐することはありません。
ではどういった食生活を送ればいいかというと、高たんぱく質・低脂質・低糖質のバランスよく食べればいいのです。
今流行りの糖質の制限食です。
決して糖質抜きではありませんので、勘違いしないよう注意しましょう。
実際は食事メニューを整えただけでは改善しにくいので、効果的に健康食品も使いましょう。
食事メニューを考える中で、中々野菜などの成分をたくさん摂るのは難しいのでサプリメントなどを飲むのも良いかもしれません。
これは健康食品なので、医療品などに比べて副作用がないのがいいです。
ただしあくまで補助的な役割ですから、食事メニューだけでバランスがとれるといいですね。
健康に大事なものは運動と食事の仕方です!
過食嘔吐を治すためには、勿論今回ここに紹介したことも大事ではありますが、一番大事なことは「過食嘔吐を絶対にしない」と心に誓ってやり抜く、貫く精神力が大事なのです。
そしてバランスの良い食事、糖質制限を行った食事を心掛けて、毎日コツコツと継続的に実行して行きましょう。
「継続は力なり」ですから。