煮込み料理で人気のシチューとカレー。
どちらも市販で販売されているルーを使って、簡単に作ることができますよね。
それぞれアレンジしたり、作り方にこだわりのあるご家庭も多いのではないでしょうか。
その中で、あまり美味しくできない、いつもの味に飽きてきた方必見!
混ぜるだけで、コクや深みを生み出すことのできる材料がありますので、ご紹介します。
ぜひ、お試しください。
いつものシチューを美味しくするコツ
寒い時期になると食べたくなるシチュー。
実は美味しく作るコツがあります。
それらを見ていきましょう。
☆ベーコンを炒めて旨みにする
鶏肉にプラスしてベーコンを使うことで、旨みを広げることができます。
☆ウイスキーを隠し味に混ぜる
カレーなどの旨みとして使うことがある、アメ色になるまで炒めた玉ねぎ。
それを超えるほどの、旨みを引き出してくれるのがウイスキーなのです。
隠し味として、良い効果を生み出しますよ。
☆しめじを冷凍してから使う
キノコには凍らせることで、旨み成分であるグアニル酸が3倍アップされると言われているので、購入したら冷凍庫で保存してみてください。
料理はグアニル酸、イノシン酸、グルタミン酸の3つを組み合わせることで、数倍もの旨みの相乗効果が起こります。
シチューによく使われるレシピを見てみると…
・冷凍しめじはグアニル酸
・鶏肉とベーコンでイノシン酸
・チーズと牛乳でグルタミン酸
これらで、旨みの相乗効果で美味しくなるのです。
シチューに混ぜるだけで劇的に美味しくなる材料
市販で売られているルーを使って作るときに、シチューをグンと美味しくする具材があるのはご存知でしょうか。
いつもの具材に混ぜるだけで、いつものシチューがレベルアップしますよ。
☆インカのめざめ
カレー同様、じゃがいもはシチューの定番の野菜ですよね。
そんなじゃがいもの中で、栗のように甘く、ナッツを思い浮かべる風味のあるインカのめざめは、シチューに合う最高のじゃがいもですよ。
☆セロリ
具材を煮込むときにセロリを入れると、肉や魚貝類などの臭み消し効果があります。
セロリ1/3本を、大きめに切って入れるだけです。
セロリが苦手な場合は、ルーを入れる前に取っておきましょう。
☆醤油・味噌
味にまとまりや、物足りなさを感じたら、旨みをプラスしてみましょう。
こっくりとしたければ醤油小さじ1を、香りを付けたいときは味噌小さじ1を、仕上げに加えてみてください。
どちらも入れすぎないように、隠し味で使いましょう。
☆溶かしバター・コンデンスミルク
濃厚に仕上げたいときは、煮込んでいる段階で溶かしたバター約15gを入れましょう。
ミルキー感を出したいときは、コンデンスミルク大さじ1/2くらいを、ルーの後に入れましょう。
いつものカレーを美味しくするコツ
シチュー同様カレーも人気の料理ですよね。
カレーはルーを入れれば、簡単に作ることはできますが、美味しく作るポイントもあるのです。
今一度、カレーの作り方をおさらいしてみましょう。
☆カレーライス
【材料】(4人分)
・玉ねぎのみじん切り 1個
●すりおろし生姜 15g
●すりおろしニンニク 1片
●ローリエ 1枚
・カレールー 220g
・ブイヨン 1200cc
【具材】
・玉ねぎ 1個をくし切り
・にんじん 1/3本を乱切り
・メークインじゃがいも 3個を皮を剥いて乱切りにして水にさらしておく
・牛肉薄切り 200g
・塩、黒こしょう 各少々
・ウスターソース 適量
・カレー粉 小さじ1
・サラダ油 大さじ4
・ご飯 適量
【作り方】
1)サラダ油大さじ4を鍋に入れて、玉ねぎのみじん切りを中火で炒めます。
美味しくなるポイントは、ここでアメ色になるまで炒めることです。
2)1に●を入れて、香りが立つまで炒めます。
ここでのポイントは、まず半分の量のカレールーとブイヨンを加えることです。
後から残りのルーを入れることによって、スパイスの風味を残すことができます。
焦げないように、たまに混ぜながら出てきたアクを取り除きましょう。
3)フライパンにサラダ油をひき、玉ねぎ・にんじん・じゃがいもをサッと炒めて、2の鍋に加えます。
4)残っているカレールーの半分を入れて溶かして、約20分間、弱火で煮込んでいきましょう。
5)牛肉に塩と黒こしょうを振って、フライパンで軽く炒めておきます。
6)カレーが出来上がる直前に、5を鍋に加えます。
美味しくなるポイントは、仕上げにウスターソースとカレー粉を加えることです。
7)お皿にご飯を盛りつけて、カレーをかければ出来上がりです。
このように、カレーに混ぜると美味しくなる調味料は他にあるのでしょうか。
カレーに混ぜるだけで劇的に美味しくなる材料!
シチューやカレーは、そのままでも美味しく食べられますが、混ぜることで美味しくなる調味料や材料はあるのでしょうか。
カレーに入れると美味しくなる、様々な隠し味をご紹介します。
☆マンゴーチャツネ
聞いたことのない方が大半だと思いますが、インド料理に使われるポピュラーな調味料なのです。
マンゴーを火詰めて、香辛料や野菜でブレンドした、独特の香りと酸味が特徴です。
☆プレーンヨーグルト
ダマにならないように、火を消してから仕上げに大さじ2杯のヨーグルトを加えてみましょう。
インドでも使われるヨーグルトはサッパリとしていて、のど越しの良いカレーに仕上がります。
☆赤ワイン
飲みかけや、味の落ちてしまったワインでも、カレーに入れるだけでコクと風味が増し、贅沢なカレーに仕上げることができます。
お肉を炒めたり、煮込んだりする段階で入れると、アルコール分が飛び、ワインの香りの気にならなくなります。
☆めんつゆ
和風なカレーにしてみたい場合は、だしが凝縮された、めんつゆを入れてみましょう。
☆ハチミツ
ハチミツの甘さがカレーの辛さを引き立てるうえ、お肉を柔らかくしてくれる効果もあります。
とろっとしたカレーがお好みの方は、煮込んでるときに加えてください。
ルーを冷ましてから入れると、サラッとしたカレーになりますよ。
☆インスタントコーヒー
コーヒーのほろ苦さが深みに変わり、コクと香りを生み出します。
入れすぎるとかえって苦みが増してしまうので、仕上げに小さじ1杯を目安に加えてみてください。
☆タバスコソース
辛さが少し物足りないときなど、タバスコを加えると複雑な辛味になって、ピリッと刺激的なカレーになります。
甘口のカレーに入れると逆効果になりますので、ご注意ください。
カレーうどんに、あるものを混ぜるとコクが生まれる?
残ったカレーは皆さん、どうしていますか。
シチューもカレーも、たくさん作って余りがちですよね。
作ったお鍋も綺麗になるカレーうどんにしてみてはいかがでしょうか。
あるものを混ぜると、さらに美味しくなりますよ。
☆残ったカレーでカレーうどん
【材料】(2人分)
・冷凍うどん 2袋
・長ねぎ 30~40cm
・残ったカレー お玉2~4杯
・めんつゆ 80cc
・水 800cc
・焼肉のタレ 大さじ2~4
・片栗粉 大さじ3
・すりゴマ お好み
【作り方】
1)うどんを電子レンジで加熱するか、茹でておきます。
2)オーブントースターで、長ねぎに焼き目が付くまで5分ほど焼きます。
3)カレーに水とめんつゆを入れて、グツグツと煮立ったら、ここで隠し味の焼肉のタレを入れて、水溶き片栗粉でとろみをつけます。
4)器に移して、すりゴマを散らせば出来上がりです。
焼肉のタレには様々な調味料が入っているので、いつものカレーうどんに混ぜるだけでコクが生まれ、香りも出てきますよ。
甘口・辛口・ニンニク入りなど、どの焼肉のタレでも合いますので、試してみてください。
ビーフシチューとハヤシライスの違いは?ハヤシカレーとは?
クリームシチューの他に、シチューと言えばビーフシチューがありますね。
ビーフシチューは牛肉と野菜をブイヨンで煮込み、トマトソースやデミグラスソースで仕上げた料理です。
材料を見てみると、ハヤシライスに似ていますよね。
ビーフシチューとハヤシライスの違いは、使っている牛肉と煮込む時間です。
ビーフシチューで使用する牛肉は厚切りのものを使って、牛肉がとろけるまで長時間煮込んでいきます。
ハヤシライスで使用する牛肉は薄切り肉で、薄切りにした野菜を火が通るまで煮込むだけで、長時間は煮込みません。
では、ハヤシライスとカレーの違いはどうでしょうか。
ハヤシライスの発祥はヨーロッパです。
具材をトマトベースで和え、デミグラスソースで煮込んだものを、ご飯にかけたものをハヤシライスと呼びます。
正式なレストランで出される場合は、ハッシュドビーフを使用している所もあります。
ハヤシライスの「ハヤシ」はハッシュドビーフが訛って、ハヤシとなった説があります。
日本独特の呼び方なのですね。
このハヤシのソースと、カレーのルーを合わせた「ハヤシカレー」なるものが密かな人気を集めています。
作り方は簡単で、ハヤシソースにカレーのルーを好みの割合で混ぜるだけで、ハヤシカレーの出来上がりです。
ハヤシソースを主体の割合にすると、辛さの抑えられたマイルドな味わいになり、カレーを主体の割合にするとスパイシーさが際立ちますよ。
普段のハヤシライスやカレーライスに飽きたら「ハヤシカレー」を味わってみてはいかがでしょうか。
ちょい足しで「美味しい」は作れる!
いつもの料理にちょっと足すだけで、美味しくなる隠し味は、ぜひとも試してみたいですね。
手間をかけずに、コクを出すことができて深みを出せるなら、使わずにはいられないですよね。
ご自分で食べるときに美味しくいただくことはもちろんのこと、食卓に並べて「美味しい」と言ってもらえるのも料理の醍醐味ではないでしょうか。