健康のためにヨーグルトを食べる人は砂糖の量に気を付けよう

健康のために、毎日ヨーグルトを食べている人は多いですね。

お腹の調子を整えるために食べている人もいますし、ダイエットのために食べている人もいると思います。

ヨーグルトはヘルシーだから、たくさん食べても大丈夫と思っていると危険です。
市販のヨーグルトには、意外な量の砂糖が入っているのです。

そこで今回はヨーグルトの砂糖についてお伝えしていきたいと思います。

ヨーグルトは砂糖入りと砂糖なしの2種類ある

ヨーグルトは2つのタイプがあり、無糖タイプと加糖タイプで、これらのヨーグルトの違いは砂糖を使用しているか、使用していないかです。
加糖タイプは甘く、無糖タイプは甘くないですが、近頃は甘みに甘味料を使用していたり、ほのかな甘みがある無糖タイプも出ています。

容器に記載されている原材料には、砂糖ではなく甘味料が使われているものもあり、カロリーが抑えられるというメリットがあります。

乳酸菌を生乳に入れ発酵させているヨーグルトは、本来は甘くありませんが、加糖ヨーグルトは、砂糖を入れて、味を付けたものになります。

大きなサイズのヨーグルトに多い無糖タイプのヨーグルトですが、中には小さなサイズの無糖ヨーグルトもあります。
大きい無糖ヨーグルトは容量も多いので、お得な感じがありますし、グラム数を見ても加糖ヨーグルトよりも安く、毎日のヨーグルトで乳酸菌を摂取したり、健康を維持したい人には、コストパフォーマンスを考えると無糖ヨーグルトがよいですね。

砂糖あり・なしのヨーグルトのそれぞれのメリット

「砂糖が入っていない無糖ヨーグルトは、そのままでは美味しくないので食べない」という人もいますが、そのまま食べたり、砂糖やハチミツ、フルーツなどを入れて、自分の好みでアレンジできるのが無糖タイプヨーグルトですね。

何も入れずプレーンのまま食べたり、砂糖を入れて甘くしたり、好みの味付けをしたり、フルーツなどこだわりのアレンジが自分でできるところも、無糖のヨーグルトのよいところです。
また、無糖ヨーグルトは料理にも使用できますし、料理の隠し味にも使えます。

加糖ヨーグルトは味付けがしてあり、色々なフルーツの果肉が入っているタイプもあります。
この加糖タイプは、すでに味が付いていて、自分でヨーグルトの中に何か入れることもないので、手間がかからずに開けたらすぐに食べることができます。
そして、サイズや容量も食べきりタイプが多く、加糖ヨーグルトは外出先や会社、学校などのお昼や休憩時間にも食べやすいので、手軽にカルシウムなどの栄養を摂ることができるのも加糖タイプヨーグルトのメリットといえますね。

ヨーグルトに含まれる砂糖の量

ところでヨーグルトに入っている糖分はどのくらいの分量なのでしょうか?

ヨーグルトに限らず食品の原材料には、糖分の量は書いてありません。
ですので、食品の糖分量を調べる場合は、「栄養成分表示」に書いてある炭水化物量から計算をします。

【糖分の量の計算式】
全体量÷単位量×炭水化物量=全体の糖の量

炭水化物は糖やでんぷんなどの総称のことです。
全て砂糖というわけではなく、糖分なのでこのような数式で計算します。

ただ、この数式ではあまりピンとこないので、商品の糖分の量を実際に見てみますが、特定保健用食品の、ある乳酸菌飲料の成分表には、炭水化物の量が65mlあたり9.8gと書いてあり、内容量は1パック500mlで1本飲むと75gになります。

数字でけでは分かりにくいので、イメージしやすい角砂糖で説明すると、角砂糖1個3gの重さで、1パックの糖分が75gなので、角砂糖が25個分も含まれていることになるのです。
甘くて飲みやすいのも確かですが、ただ、この商品はトクホなんですよね。
ですので、ヨーグルトの糖分はそれなりの量が入っているということでしょう。

なぜヨーグルトに大量の砂糖が入っているのか?

ヨーグルトにたくさんの糖分が入っているのは、私たちの味覚も関係していると言われています。

人間の味覚は、色々な要素で感じ方も変化します。
味覚には、「甘味」、「旨味」、「塩味」、「酸味」、「苦味」の5つの味覚があります。

そしてポイントになるのが酸味で、酸味は腐った食べ物を見分けるという役割があるのです。
食中毒の危険がある腐った食べ物は、人によっては死ぬことがあるくらい危険です。
ですので、優先的に酸味を感じてしまい、甘味が抑制されてしまいます。

このようなことから、ヨーグルトの酸っぱさを感じやすくなり、飲みやすくするために、糖分をたくさん入れる必要があるのです。

また、温度によっても味の感じ方に違いが出ます。
人の舌は冷たい飲み物や食べ物で温度が下がり、舌の感覚も低下するので味が感じにくくなります。

ヨーグルトは冷蔵庫で保存するので、冷蔵庫から出したばかりのヨーグルトを食べる時や飲むときは冷たいことが多いことから、そのようなことを想定して、各メーカーではヨーグルトに甘みをつけるので砂糖の量が多くなってしまうのです。

砂糖の量控えめなオススメヨーグルト

糖質5g未満のヨーグルトを紹介します。

カゴメ:低カロリーLightラブレ
糖質50%オフ 乳脂肪分ゼロ ドリンクタイプ 80ml×3本セット 
【糖質2.2g/一本80ml当たり】

原材料は、リンゴ果汁や大豆飲料と”すぐき”の漬物から発見された、植物性のラブレ乳酸菌です。
牛乳の糖質の多いヨーグルトと比べてかなり低糖で、植物性乳酸菌は強いので、胃酸に耐え腸内では活発になり免疫力を強くします。
甘さ控えめのさっぱり味で、男性には物足りない量ですね。

雪印:恵 ガゼリ菌SP株 
糖質ゼロ 砂糖不使用 100g (機能性表示食品)
【炭水化物4.8g 糖質4.8g 糖類3.8g/100g当たり→糖質3.8g】

栄養成分表示の意味は、炭水化物4.8gは糖質4.8gということですね。
糖類3.8gは乳糖のことなので糖質の中に分類され、糖質4.8g-糖類3.8g=1gは甘味料スクラロースです。

スクラロース1gは血糖値を上げませんが、乳糖3.8gは血糖値を上げるので注意した方がよいですね。
ナチュラルヨーグルトらしくない味なので、好みが分かれます。

小岩井:生乳100%ヨーグルト プレーン
400g (特定保健用食品) 
【炭水化物4.6g/100g当たり】安定剤不使用

日本で初めて生乳100%のヨーグルトを開発しました。
ビフィズス菌BB-12株使用でじっくりと発酵させ、こだわりのねばりとなめらかで上品な味です。

砂糖を入れたくない人は甘酒ヨーグルトがオススメ

砂糖をヨーグルトに入れたくない人も多いと思いますが、そのような時にオススメなのが、「甘酒ヨーグルト」です。

甘酒ヨーグルトの名前を初めて聞く人もいると思いますが、甘酒とヨーグルトを組み合わせることで、美容と健康に様々な効果が期待できると言われています。
甘酒は飲む点滴といわれるほど高い栄養価がありますし、ヨーグルトの乳酸菌は腸で活躍します。

それでは作り方を紹介しますと、とても簡単でボウルなどに甘酒とヨーグルトを入れ、よく混ぜ合わせれば完成です。
甘酒とヨーグルトの割合や量は、お好みでどうぞ。

またアレンジもできて、甘酒ヨーグルトにシナモンや、レモン汁を入れても美味しくなります。

甘酒ヨーグルトには嬉しい効果がたくさんあり、ビタミンB2が多いので肌機能を活性化させたり、脂質の代謝促進を促したり、シミやそばかす、くすみの原因のメラニンの生成を抑制する効果もあるので、女性にはとても嬉しい飲み物ですね。

また、発酵食品でもある甘酒とヨーグルトは、その相乗効果により腸内の善玉菌を増やします。

近頃、栄養のバランスが乱れがちな人は、この甘酒ヨーグルトを取り入れみてはいかがでしょうか。
時間がなくて食事ができない時や、食欲不振の時などにも、とても手軽に栄養を補うことができます。

ヨーグルトは自分でアレンジして食べる

ヨーグルトは健康に良いと思い込んでいましたが、こんなにも大量の砂糖が入っていることに驚きませんでしたか。

ですから無糖のヨーグルトを自分でアレンジして食べるのが一番安心かもしれません。
もちろん、無糖で食べられる人はそのまま無糖で食べるのも良いですね。

酸味が苦手な人は、オリジナルの美味しいヨーグルトの食べ方を見つけてみてください。